未来へ「つなぐ」ための居場所をつくる
- 分野 こども /
- エリア相模原市中央区 /
- 推進主体 民生委員・児童委員 /
- キーワード地域での支えあい活動 /

相模原市中央区星が丘地区 主任児童委員 豊田 里美
平成22年より主任児童委員となり、現在5期目を務めています。 私は自営業(建築業)の仕事をしながら4人の子どもを育てています。その中で、子ども会やPTA活動などにも携わってきました。当時の自治会の会長から「子どものことを色々と頑張っているから主任児童委員にならないか」と声をかけていただき、主任児童委員となりました。
平成30年から「子どもの居場所づくり」を目的としたボランティア団体「こども広場ウェルカム」の代表としても活動・運営をしています。
主任児童委員の役割をひと言で表 すと、どのような言葉になるのでしょうか。教育や福祉、行政の専門家ではない主任児童委員は「地域の身近なおとな」「子育て応援団」として様々な活動をしています。私は、主任児童委員の役割は「子育てを応援する身近なおとな」として、子どもや保護者を専門家に「つなぐ」ことだと考えています。そこで、今回は「こども広場ウェルカム」の活動を通して、主任児童委員が「つなぐ」ことについてご紹介させていただきます。
こども広場ウェルカムは「子どもの居場所づくり」を目的とした団体です。現在、発達障害のある子どもの増加や、子どもの貧困や虐待など、子どもや子育てをめぐる問題は多様化・深刻化しています。専門家ではない私たちにできることは何か考え、「子どもの居場所」をつくることにしました。
こども広場ウェルカムでは、どんな子どもたちにも平等に幸福になってほしいという願いを込めて「だれもがウェルカムな居場所」として週に3日間2時間ずつ、地域の自治会館を借りて活動しています。初めの1時間は勉強、残りの時間はみんなで遊んだり自由に過ごします。また、自治会や子ども会、学生団体等を「つなぐ」ことで、夏祭りやハロウィン、クリスマス会などの季節のイベントも行っています。
私たちの団体の理念は「子どもの最大の利益のために」です。子どもたちにとって「今」が楽しくなければ、子どもの居場所となることは難しいです。しかし、ただ楽しく遊んでいるだけでは、子どもの「未来」へつながりません。そこで、教育の専門家である教員や元教員、学生と子どもたちを「つなぐ」ことにしました。また、私は主任児童委員として保護者の方の相談に乗り、必要に応じて関係諸機関に 「つなぐ」こともしています。
「つなぐ」ことで、子どもたちの未来を「つなぐ」ための居場所をつくることができると信じています。

令和5年の夏祭りでは、191人の子どもたちが楽しんでくれました

(令和6年4月1日現在)