かわいい赤ちゃんとママの大事な居場所~赤ちゃんサロン~
- 分野 こども /
- エリア川崎市宮前区 /
- 推進主体 民生委員・児童委員 /
- キーワード地域での支えあい活動 /

川崎市宮前区宮前第三地区民生委員児童委員協議会 主任児童委員 目代 由美子
私が主任児童委員になったのは4人の子どものうち、1番下の子が中学に上がる頃で、21年前のことです。小学校・中学校とPTA活動を続け、会長、副会長の役を受け楽しく活動している中、地域活動で知り合った民生委員の会長に誘われました。ちょうどその頃は1番下の子が小学校を卒業し、PTA活動が終わるところでしたので、また子どもと関われると思い、喜んで引き受けました。
宮前第三地区民児協の中では児童部会の部会長を務めています。宮前第三地区社協の活動にも参加して、そこでは小学生と花を植えたり、中学生の福祉体験を行っています。
川崎市宮前区は、都心から電車で約30分と、通勤には大変便利で、そのうえ緑豊かな住宅地です。住民は転入転出が多く、子育て世代のファミリーが多く住んでいます。
宮前第三地区民児協では、毎月第3金曜日の10時から「プレママとママの集い」という赤ちゃんサロンを開いています。対象は2歳までの赤ちゃんとお母さん、そしてこれからお産を迎える妊婦さん(プレママ)。宮前地区会館の和室が会場で、スタッフは民生委員と主任児童委員全員の当番制になっています。地域担当の保健師さんと保育園の保育士さんも隔月で参加いただいています。
サロンにはいろいろなママたちが参加します。赤ちゃんを抱っこした経験がないままお産をしたママ、引っ越したばかりで自宅の住所も覚えていないママ、同じ月齢の赤ちゃんと会ったことがないママ…。そんなママたちが「プレママとママの集い」に集まると、同じくらいの赤ちゃん、ママ同士と知り合うことができ、一緒に遊ぶうちに笑顔がこぼれます。
絵本の読み聞かせが始まると、赤ちゃんたちは急に静かになり、絵本に集中します。「おうちに帰ったらママと赤ちゃんだけだから、こんな風に絵本を読んであげると赤ちゃんも喜びますよ」と、ママたちへ声をかけています。スタッフは受付をしたり、手形足形スタンプを取るのを手伝ったり、ママ同士をつなげたりと、大忙しです。
4月から保育園入園のため、3月にサロンを卒業するママの一人が「私は産後うつになりましたが、ここに来るようになって症状が落ち着きました。ありがとうございます」と笑顔で話してくれました。

常にみんなの笑顔があふれる場所です
私たちは民生委員児童委員、主任児童委員であると同時に、地域のおじさんおばさんとしてママたちと顔なじみになり、赤ちゃんの成長を一緒に喜びます。ママたちはここを井戸端会議のようにして楽しい時間を過ごします。ママと赤ちゃんの大事な居場所をいつまでも守っていきたいです。

(令和6年4月1日現在)