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経営者部会・施設部会「災害発生、そのとき私たちはどう動くか~災害発生対応施設職員ノウハウ研修推進事業報告書」を作成しました
2011年3月11日、私たちは「東日本大震災」という未曽有の災害を経験しました。
この東日本大震災でも、神奈川県内の各法人・施設から被災地へ支援に赴いた職員の方々も多くおられます。過去に経験のない大規模災害を前に、何を準備し、どういった支援が必要なのか、どのような姿勢で臨むべきなのか、手探り状態で現地に入らざるを得ませんでした。また、受け入れ側である被災地の施設職員・利用者の方々も、どのように支援者を受け入れ、何を依頼したらよいのか、図りかねていました。
こうした支援の経験を、その場限り、その職員限りの経験として忘れ・埋もれさせてはならないと、2011年9月、(福)神奈川県社会福祉協議会の経営者部会・施設部会では、支援の経験に学ぶ研修カリキュラムを策定すべく、委員会を設置しました。これまで、施設職員が支援に向かう際、支援を受け入れる際に学ぶべきことを時間軸や課題別に整理したカリキュラム案の策定、研修会の開催・検証を重ねてきましたが、このたび、4年間の積み重ねをまとめ、発災時にリーダー層となるべき施設職員が災害対応を学ぶ際のヒントとして役立てていただけるよう、この報告書を作成しました。
私たち神奈川県内の社会福祉法人・社会福祉施設等、社会福祉に携わるものに今できることは、東日本大震災をはじめとする大規模災害の記憶を留め、そこから学ぶことです。会員法人・施設職員の皆様が、この報告書をヒントに、発災時に大切な視点や社会福祉法人としての役割、地域への貢献、地域住民をはじめとする社会資源との協力のあり方等を考えていただけることを願います。