福祉タイムズ

Vol.890(2026年1月号)

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テキストデータ作成に当たって
 このデータは、『福祉タイムズ』 vol.890 2026年1月号(発行:神奈川県社会福祉協議会)をテキスト化したものです。
 二重山カッコは作成者注記です。

P1
福祉タイムズふくしTIMES
2026.1 vol.890
編集・発行社会福祉法人神奈川県社会福祉協議会

Contents
感謝 P2 かながわボランティアセンター 寄附・寄贈の受け入れと各基金事業の報告
NEWS&TOPICS P6 2025年 福祉のうごき
企業の社会貢献活動 P8 食で支える地域と未来―おせちに込めた想い― 株式会社SL Creations
県社協のひろば P9 神奈川の社協 採用情報・魅力発信ポータルサイト開設!
正解発表! P10 888号記念クイズ正解発表

今月の表紙
第48回神奈川県福祉作文コンクールで県知事賞を受賞した南部正樹さん。
ピアノ、サッカーなど、毎日のように様々な学びの場に打ち込んでいる。
詳しくは12面へ→(撮影:後藤京子)

P2
謹んで新春のお慶びを申し上げます
社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会 会長 小泉 隆一郎
 あけましておめでとうございます。
 旧年中は、本会の活動に対し、温かいご支援とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
 昨年を振り返りますと、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとした大阪・関西万博が開催され、持続可能な社会の実現に向けた対話が国内外で深まった一年でありました。その一方で、長引く物価高騰や深刻な人手不足、頻発する自然災害などにより、地域社会を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いております。
 福祉施策に目を向けますと、災害福祉法制の整備を受け、平時からの備えと災害時における福祉支援を一体的に進める重要性が、これまで以上に重視されるようになりました。また、社会保障審議会においては、福祉分野を超えた包括的な支援体制の構築、頼れる身寄りのない方への法的・公的支援のあり方、地域の実情に応じた福祉人材の確保などについて議論されました。今後は、これらを踏まえた持続可能な福祉体制の構築に向けた具体的な動きが注目されます。
 本会では、こうした社会情勢や施策動向を踏まえ、「神奈川県社会福祉協議会活動推進計画」に基づき、各種事業を着実に推進してまいります。また、民生委員・児童委員、市町村社会福祉協議会、社会福祉法人・事業所、当事者団体など、会員の皆様が現場で直面されている課題を受け止め、「政策提言活動」をはじめとした事業に反映させていき、地域共生社会の実現に向け、多様な主体による支え合いの地域づくりを一層推進してまいります。
 結びに、本年が皆様にとって希望に満ちた実り多い一年となりますよう、心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

感謝
かながわボランティアセンター
寄附・寄贈の受け入れと各基金事業の報告
 本会では、かながわボランティアセンターを主な窓口として、寄附や寄贈、招待行事等を受け入れ、寄附者の皆様の想いを地域の力へと広げる架け橋となるよう、取り組みを進めてきました。
 今号では、皆様からお寄せいただいたご寄附をもとに本会が設置・運営する「ともしび基金」「かながわ交通遺児等援護基金」「萬谷子ども福祉基金」を活用した事業のご報告を通して、日頃より温かいご支援をお寄せくださる皆様への感謝をお伝えします。

基金を活用した各事業
ともしび基金
 「ともに生きる福祉社会づくり」のための基金として昭和52年に創設されたともしび基金は、皆様からの温かいご支援により、令和7年3月末時点で23億4500万円余りとなりました。令和8年度には、基金の創設から50年を迎えます。
 ともしび基金の運用益は、福祉意識の普及啓発、障害のある人の社会参加促進、地域課題の解決につながるボランティア活動や当事者活動への助成等、ともに生きる福祉社会づくりの推進を目的とした取り組みに活用しています。
●地域福祉活動支援事業
 本会では、ボランティアグループや当事者団体等が実施する地域福祉ニーズに対応する先駆的な活動、広域的かつ公益性の高い活動に対する助成(一般助成)と、本会が定めるテーマに沿った活動で、本会との協働により活動を行うことに対する助成(協働モデル助成)を行っています。(5面各基金事業実績参照)
 令和7年もボランティアの養成や地域の居場所づくり、当事者団体による普及啓発のためのイベントなど、様々な活動が展開されています。今回はその中から、今年度より(公社)認知症の人と家族の会神奈川県支部(以下、家族の会)との協働事業を紹介します。

P3

●認知症の人と家族と共に暮らす地域づくり
 家族の会は、認知症の人とその家族が孤立せず、安心して地域で暮らせるよう、相談支援や交流、理解を広げる活動を行っている団体です。
 家族の会では、会員となっている認知症の人を在宅で介護する家族を対象に、介護の悩みを分かち合いながら認知症への理解や日々の関わり方を学ぶ6カ月間の「家族支援プログラム」を実施してきました。令和7年度からは本会との協働事業として、参加者を公募し、広く介護者の支援を行っています。専門職の話や家族同士の交流を通して、介護を続ける力を支えるとともに、終了後には詳細なアンケートを実施し、プログラムが参加者にもたらした変化を把握しています。
 また、本事業では県内の認知症介護家族に対するアンケート調査を行っています。社協、地域包括支援センター、家族の会のつどい、認知症カフェ等でアンケートを行い「身体的、精神的な負担を感じているか」「行政・介護保険サービスに結びついているか」など、介護家族の実態を把握します。
 今後は学識者とアンケート結果の検証・分析を行い、介護者の負担軽減に向けた発信や、行政機関への提言活動を行っていきます。
●障害者週間のPR活動
 12月3日から12月9日までの障害者週間に合わせ、12月3日の神奈川新聞に広告を掲載しました。
 障害福祉への関心と理解を深めるとともに、障害のある人が社会の様々な活動に積極的に参加する意欲を後押しすることや、広告を通じて県民一人ひとりが障害を身近に感じ、日常生活でできる配慮や支え合いを意識するきっかけを作ることを目的としています。
 広告は本会のほか、横浜市社協障害者支援センター、川崎市社協、相模原市社協と連名で発信し、広く県民への理解を求めました。
 (福)進和学園(平塚市)の就労支援施設や通所施設等の協力により、利用者の皆様の写真撮影を行い、広告画像を作成しました。
 それぞれの表情や雰囲気から、障害のある人の暮らしや働く姿が、日常の一コマとして伝わるよう工夫しました。
 障害を一つの「個性」と捉え、「個性を力に、楽しく働く」ことの大切さや、誰もが自分らしく社会とつながることのできる地域づくりへの思いを込めています。

かながわ交通遺児等援護基金事業
 交通事故により保護者が死亡または重度の障害となった世帯の、20歳未満の児童への継続的な援助・激励を目的として設置されています。
 支援内容は、①登録時に見舞金の支給②小・中学校の入学時や中学・高校の卒業時、20歳を迎えた年に激励金の支給③大学受験や入学支度金の支給④関係団体が行う交通遺児世帯の激励等を目的とする活動への助成などです。(5面各基金事業実績参照)
 また、関係団体と協働しながら、親子交流会や、コンサート招待等の事業を実施するなど、登録世帯間の交流を図る取り組みも行っています。

〈写真〉
JAL SKY MUSEUM見学・食事会では、航空の世界に触れる体験や食事の時間を通じて、各世帯が思い思いに楽しみ、参加者同士の交流が広がった(写真提供:(公財)神奈川新聞厚生文化事業団)
〈写真終わり〉

P4

●藤沢高等自動車学校((株)キャリアドライブ)の取り組み
 藤沢高等自動車学校(藤沢市)では「地域とともにある教習所」の視点を大切にし、令和5年から地域住民を教習所の場内に招いて企業のブースやキッチンカー、イベント等を楽しんでもらう「フェスタ・フジサワ」を開催しています。令和6年からは、収益の一部等を本会のかながわ交通遺児等援護基金にご寄附をいただくチャリティーイベントとして開催されています。
 令和7年のイベント当日はあいにくの雨模様にもかかわらず、会場には多くの来場者が訪れ、開始直後から終始にぎわいを見せていました。地域に開かれた取り組みが着実に根付き、子どもから大人まで幅広い年齢層が楽しめるイベントとなりました。

〈写真〉
教習所の場内コースをキッズカーで走るイベントには、家族連れの長蛇の列ができた
〈写真終わり〉

萬谷子ども福祉基金
 さまざまな理由で親とともに生活ができず、県内の児童養護施設や里親のもとで生活している児童に対し、①大学等に入学する際の「入学支度金」と②進学や就職を機に、施設や里親家庭を離れ、初めて賃貸住宅等で生活を始める際の「自立支援金」を交付することにより、子どもたちの自立に向けた支援をしています。(5面各基金事業実績参照)
 学費の無償化や給付型の奨学金制度が拡充する中でも、これらの制度で補えない部分を支援し、子どもたちの自立を支える取り組みを今後も続けてまいります。

 たくさんの方々からの温かいお気持ちをいただきありがとうございます。今後もかながわボランティアセンターの取り組みにご理解いただき、一層のご支援、ご協力をよろしくお願いします。(地域課【かながわボランティアセンター】)

〈囲み〉
「寄附寄贈/基金」「セルフヘルプ活動」「助成事業」「ともしびショップ」ほか、本号で報告した内容の詳細を掲載しています。
ぜひご覧ください。
https://knvc.jp/
〈囲み終わり〉

P5
各基金事業実績(令和6年度)
〈表組み3点〉
ともしび基金(地域福祉活動支援事業)
助成区分→件数→金額
一般助成(上限20万)→18件→3,305,000円
協働モデル助成(上限200万)→1件→1,280,000円

かながわ交通遺児等援護基金
支援内容→件数→金額
遺児等への激励金(小中高入学・卒業時、20歳時)→29件→1,950,000円
登録時の見舞金→6件→600,000円
大学等入学支度金等→受験に係る経費→4件→290,000円
→入学に係る経費→4件→1,200,000円

萬谷子ども福祉基金
支援内容→件数→金額
自立支援金→38件→5,700,000円
入学支度金→19件→3,800,000円
〈表組み3点終わり〉

各基金の詳細の報告はこちらからご覧ください→

ご寄附いただいた皆様(11月~12月) あたたかいご支援に感謝します(いずれも順不同、敬称略)
【ともしび基金】
 ▽ともしびショップマリン▽ともしびショップにじ散歩・ゆめ散歩▽ともしびショップさくら運営委員会▽ともしびショップなのはな▽(福)横須賀市社会福祉協議会▽天台宗神奈川教区宗務所▽本門佛立宗妙深寺▽(一財)光之村▽(公財)十愛会十愛病院▽(福)神奈川県社会福祉事業団横須賀老人ホーム▽(福)湘南アフタケア協会▽(公社)認知症の人と家族の会神奈川県支部▽統合事務局(神奈川県手をつなぐ育成会・神奈川県知的障害施設団体連合会・(一社)やまゆり生活サポート協会)▽(公財)神奈川県身体障害者連合会▽(N)神奈川県障害者地域作業所連絡協議会▽神奈川県医療福祉施設協同組合▽(公社)神奈川県介護福祉士会▽(福)神奈川県共同募金会▽古口玲斗▽(公社)神奈川県社会福祉士会▽(一社)神奈川県高齢者福祉施設協議会▽(公財)神奈川県老人クラブ連合会▽(N)フュージョンコムかながわ・県肢体不自由児協会
▽(N)神奈川県ホームヘルプ協会▽神奈川県交通遺児家庭の会▽県立鎌倉支援学校▽県立横浜栄高等学校▽県警察本部交通捜査課▽県警察本部厚生課▽県警察本部鑑識課▽県警察本部警務課▽県警察本部会計課▽県警察機動捜査隊▽鶴見警察署▽相模原北警察署▽旭警察署▽川崎臨港警察署▽藤沢警察署▽藤沢北警察署▽横須賀警察署▽保土ケ谷警察署▽戸塚県税事務所▽横須賀三浦地域県政総合センター▽県庁・県警職員一同▽県社協職員一同
【萬谷子ども福祉基金】▽脇隆志▽大和警察署▽(株)エスホケン
【かながわ交通遺児等援護基金】▽アズビル(株)▽azbilみつばち倶楽部▽ダイセーロジスティクス(株)横浜ハブセンター▽県警察第一交通機動隊▽大和警察署▽(株)エスホケン
【県社協への寄附】▽(公財)積善会介護老人保健施設リバーイースト
(匿名含め、寄附金合計834,147円)
【寄附物品】▽シニアクラブていけん▽(N)日産労連NPOセンター「ゆうらいふ21」▽(公財)オリックス宮内財団▽神奈川トヨタ自動車(株)▽東亜建設工業(株)横浜支店▽(株)相鉄アーバンクリエイツ▽(株)相鉄ビルマネジメント▽(株)カレンズ▽新日本カレンダー(株)▽(株)杉本カレンダー
【ライフサポート事業寄附物品】▽(N)セカンドハーベスト・ジャパン

〈写真3点〉
児童福祉施設協議会へカレンダーを寄贈いただき、令和7年12月5日、(株)カレンズ、新日本カレンダー(株)、(株)杉本カレンダーを代表し、(株)カレンズ木村仁代表取締役(右から2番目)に感謝状を贈呈

(N)日産労連NPOセンター「ゆうらいふ21」より県内障害児者団体等へクリスマスチャリティー公演の招待をいただき、令和7年12月19日、日産労連神奈川地方協議会蔵光裕明議長(右)に感謝状を贈呈

神奈川トヨタ自動車(株)より児童福祉関係施設にクリスマスケーキを寄贈いただき、令和7年12月23日、日本水上学園にて贈呈式を実施
〈写真3点終わり〉

P6-P7
NEWS&TOPICS
2025年(令和7年)福祉のうごき
○全国の動き ◇県内の動き ★本会の動き

〈表〉
福祉関連の動き(〇数字は本紙での関連記事掲載月)
1月
○全国老人福祉施設協議会は、物価高騰を受け、利用者一人当たりの食費基準費用額を一日309円引き上げることなどを求める要望書を提出
○厚労省は「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方検討会」を立ち上げた②
○内閣府は「社会意識に関する世論調査」の結果を公表。現在の日本の状況について良い方向に向かっている分野では「医療・福祉」が27・1%でトップだった
◇県は、日常生活や社会生活で困難を抱える女性が、社会とのつながりを持ちながら自立できるよう支援するため、新しい自立支援施設「わたしのお家(うち)」を横浜市内に開設②③
2月
○厚労省は人口動態統計を公表。令和6年に日本で生まれた子どもの数は前年比5%減の72万988人で、9年連続で過去最少を更新④
○法務省は「特定技能制度及び育成就労制度の基本方針及び分野別運用方針に関する有識者会議」を立ち上げた
3月
○全社協は「社会福祉協議会基本要項2025」を策定。基本要項の改定は33年ぶり
◇県は、コミュニケーションアプリ「LINE」を活用し、障害者が就労前に必要とする情報や、企業が障がい者を雇用する際に参考となる情報を発信する「かながわ障がい者就労サポート(ともワク)」の運用を開始
◇県教育委員会とNTT東日本は、大規模災害発生時に児童・生徒の学習機会を守るためのICT支援を円滑に進めることを目的に、その支援に関する協定を締結
★ホームページコンテンツ「かながわふくしのギャラリー」開設[本紙11面参照]
4月
○育児期の柔軟な働き方支援や介護離職防止のための措置を含めた育児介護休業法等改正・施行
○多子世帯の学生等に対して大学等の授業料・入学金の一部減額・免除を行う「大学等における修学の支援に関する法律の一部を改正する法律」施行
○厚労省は「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方に関する中間とりまとめ」を公表⑤
○外国人介護人材の訪問系サービスの従事が一定の条件のもとで可能となった
◇県は「神奈川県こども目線の施策推進条例」および「かながわ子ども・若者みらい計画」を施行
◇県福祉子どもみらい局福祉部地域福祉課内に「災害福祉グループ」を新設
★経営者部会は県に「地域の福祉を守り抜くための福祉従事者の賃上げにかかる緊急要望」を提出
5月
○厚労省は社会保障審議会福祉部会に「福祉人材確保専門委員会」を設置⑥
○厚労省は「障害者の地域生活支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る検討会」を設置⑥
○厚労省は「地域共生社会の在り方検討会議」中間とりまとめを公表⑦
○全社協は全国の福祉組織・関係者が、地域の実情に応じた「ともに生きる豊かな地域社会」の実現に向けて、社会に発信、実践していくことを目的に「全社協福祉ビジョン2025」を策定
6月
○改正刑法が施行。懲役と禁錮が廃止され、再犯防止と更生を促進する目的の拘禁刑が新設
○社会経済の変化を踏まえた年金制度の機能強化のための年金制度改正法が成立⑦
○法務省法制審議会は「民法(成年後見等関係)等の改正に関する中間試案」を取りまとめた⑦
○最高裁は2013年から3回にわたって行われた生活扶助基準の引き下げについて違法判決⑧
◇県は、保育士の確保や負担軽減等を目的に、高校生以上を対象に保育士等の業務を補助する「キッズサポーター派遣事業」を開始⑧
★第59回関東ブロック乳児院研究協議会を開催⑧
★厚労省に「日常生活自立支援事業の拡充・発展に関する意見について」を提出
7月
○改正災害対策基本法、改正災害救助法が施行。災害救助法の救助の種類に、新たに「福祉サービスの提供」が位置づけられた⑦⑩
○厚労省は、令和6年能登半島地震における災害対応の教訓を踏まえ、保健・医療・福祉等の体制・連携強化を目的に「災害対応に係る保健福祉関係団体連絡会議」を開催
○厚労省は「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方検討会のとりまとめ」を公表
★第22回かながわ高齢者福祉研究大会を開催⑩
★第58回関東地区救護施設研究協議会を開催⑨
8月
◇県は、生活上で困難な問題を抱えた女性が地域で自分らしく暮らすことができるよう、新たに通所型支援を開始⑨
★関東甲信越静ブロック1都10県の都県・政令指定都市社協は、厚労省に対して連名で「『身寄りのない高齢者等への対応』についての要望」を提出⑨
★県に「社会福祉制度・施策に関する提言」を手交⑩
9月
○厚労省「障害者の地域生活支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る検討会」は「これまでの議論のまとめ」を公表
◇県はDV・ストーカー被害を受けている方への支援施策の充実強化の一環として、県警本部と連携強化を目的に「DV・ストーカー対応強化特別チーム」を立ち上げた⑫
★保育協議会は県教育委員会の協力のもと県内全高校に、保育士の魅力を伝えるポスターを配布
★民生委員児童委員部会は『キラリ輝く!児童委員活動~主任児童委員制度30周年を迎えて~』を発行
10月
○改正児童福祉法が施行。予算事業として行われてきた「保育士・保育所支援センター」が法定化され、都道府県等の業務に関する規定が整備された
○就労アセスメントの手法を活用して本人の希望、就労能力や適性等に合った選択を支援する「就労選択支援」制度が開始
○全社協「全国災害福祉支援センター」を設置。災害時の福祉支援の充実に向けて、「災害派遣福祉チーム」や災害ボランティアセンターを担当する社協職員への研修や、都道府県での災害福祉支援センター設置への働きかけ等を実施する⑫
11月
○厚労省 「災害時の保健・医療・福祉分野の連携強化検討会」を設置⑫
○国は、介護従事者には12月から2026年5月までの半年間、賃金を月1万円引き上げる補正予算案を閣議決定。これまでの処遇改善加算で対象外だったケアマネジャーや訪問看護も対象となる
◇県は、全国初の取り組みとしてペットリエゾン(訪問型動物相談支援員)を開始
◇横浜市は「終活」に関する困り事の相談や情報登録に関する相談に対応する「あんしん終活相談センター」(市社協受託)を開設
★第72回神奈川県社会福祉大会を開催⑫
★福祉タイムズ創刊888号記念号を発行
★韓国の社協の視察研修を、全社協を通じて本会及び藤沢市社協にて受け入れ、意見交換を実施
12月
○配偶者からの暴力(DV)被害者の居場所を加害者が無線通信タグで特定する行為を禁止する内容を盛り込んだ改正DV防止法、高次脳機能障害のある人への支援について、国等の責務、地域での生活支援、相談体制の整備等を盛り込んだ高次脳機能障害者支援法が、参議院本会議で可決・成立
○厚労省・社会保障審議会福祉部会は、地域共生社会のさらなる実現に向けた包括的な支援体制整備に向けた対応、頼れる身寄りがいない高齢者等への支援、介護人材の確保・定着の方策等の報告書をまとめ、公表
◇県は県手話言語条例施行10周年を記念して、みんなのことば「手話」マークを決定
★経営者部会は県に「地域の福祉を守り抜くための提言・要望」を提出
★市町村社協部会は「神奈川の社協 採用情報・魅力発信ポータルサイト」を開設[本紙9面参照]

社会の動き
1月
・箱根駅伝 青山学院大学が2年連続8度目の総合優勝
・阪神・淡路大震災から30年
・イチロー氏のアメリカ野球殿堂入りが発表 アジア人選手として初
2月
・農林水産省 政府備蓄米21万トン放出を発表
3月
・世界平和統一家庭連合(旧統一教会)へ、東京地裁が宗教法人法に基づく解散命令を発出
・アメリカ 日本を含めたすべての国から輸入する自動車に25%前後の追加関税設定を発表
・第97回選抜高校野球 横浜高校が19年ぶりに優勝
4月
・大阪・関西万博が大阪市の人工島・夢洲で開幕(11月に閉幕)
・ユネスコ「世界の記憶」に「増上寺が所蔵する三種の仏教聖典叢書」の登録決定
5月
・サイバー攻撃への対応力を強化することを目的に「能動的サイバー防御」関連法案が成立
・「人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律」が成立
6月
・改正労働施策総合推進法が成立。カスハラ対策を企業に義務付け
・厚労省 人口動態統計で2024年の出生数が過去最少の68万6061人であったことを発表
・改正ギャンブル依存症対策基本法が成立。オンラインカジノへの誘導行為を禁止
・日本製鉄が、米鉄鋼大手USスチールを完全子会社化
7月
・日産自動車が追浜工場(横須賀市)での車両生産を2027年度末での終了発表
・参議院議員選挙が実施され、与党の自公が過半数割れ
8月
・80回目の終戦の日を迎えた
・第107回全国高校野球選手権大会で沖縄尚学が初優勝
9月
・台風第15号の被害により、静岡県内10市町に災害救助法が適用
・石破首相が辞任を表明
・皆既月食が3年ぶりに観測
・東京2025世界陸上が開幕
10月
・台風第22号・23号の被害により東京都・島しょ7町村に災害救助法適用
・ノーベル生理学・医学賞に坂口志文 大阪大特任教授、化学賞に北川進 京都大特別教授が受賞
・第104代内閣総理大臣に自民党の高市早苗総裁が就任し、憲政史上初の女性総理が誕生
11月
・国は「クマ被害対策パッケージ」を策定
・東京2025デフリンピックが開幕
・JAXAが「日本の国際宇宙探査シナリオ案2025」を公開。2040年代には40人が月面に常時滞在する構想を示した
・大分県大分市佐賀関の大規模火災に伴う災害救助法適用
・映画「国宝」が邦画実写作品の歴代興行収入1位に。22年ぶりの記録更新
12月
・「マイナ保険証」に完全移行
・青森県東方沖でM7・5の地震が発生。北海道・三陸沖後発地震注意情報を発表
・今年1年の世相を漢字で表す「今年の漢字」が「熊」に決定

P8
企業の社会貢献活動 共生社会づくりをすすめる、企業の“チカラ”
食で支える地域と未来―おせちに込めた想い-株式会社 SL Creations
 本会児童福祉施設協議会を通じて、県内の児童養護施設等におせちの寄贈をいただいている(株)SL Creations-子どもたちに食の楽しさと日本の伝統を伝える長年の支援活動と、そこに込められた思いをご紹介します。

―社会貢献活動をはじめたきっかけや経緯を教えてください
 弊社では、食を通じた社会貢献活動の一環として、2008年から乳児院や児童養護施設へのおせち料理の寄贈を続けています。そのきっかけとなったのは、2005年の食育基本法の施行です。これを機に弊社では、食に関する正しい知識や情報、食卓でのマナーなどを発信する「食育かわら版」を発行し、食を通じた教育活動を始めました。
 こうした取り組みを重ねる中で「子どもたちに日本の伝統的な食文化を伝えたい」という思いが生まれました。その思いと「食べることは生きること」という理念、創業の地・神奈川への感謝の気持ちが重なり、現在の活動へとつながっています。

〈写真〉
お話を伺った健康サポート推進室室長の秋山さん
〈写真終わり〉

 おせち料理は単なる正月料理ではなく、一つひとつの料理に意味が込められた日本の文化そのものです。普段の食事では触れる機会の少ない料理を通じて、新しい味との出会いを大切に、子どもたちに季節や行事を感じてもらい、仲間と食を囲む喜びを伝えたいという思いが、この活動の出発点です。

〈写真〉
施設ごとに内容や品数を吟味するなど、細やかな工夫を凝らしています。そこには、管理栄養士である秋山さんのご経験が存分に活かされています
〈写真終わり〉

―活動を通じて印象的だったことを教えてください
 寄贈先の子どもたちから届く可愛らしいお礼のお手紙やメッセージカードを大切に保管しています。手書きの文字で「おせちを初めて食べました」「家族で食べているみたいで嬉しかった」といった言葉が並び、社員の多くがその純粋な言葉に胸を打たれています。

〈写真〉
子どもたちからの心温まるお手紙やメッセージカード 
〈写真終わり〉

 いただいたお手紙を社内で掲示し、社員の目に留まるようにしており〝自分たちの仕事が誰かの笑顔につながっている〟と感じる原動力になっています。子どもたちと直接関わることが少ない社員にとっても、活動の成果を感じる機会となっています。食を届ける仕事の拡がりを改めて意識できたことが印象的でした。

―今後の展望を教えてください
 現在、原料価格の高騰や水産資源の変化など、食を取り巻く環境は厳しさを増しています。しかし、弊社にとっては、これまでの活動を「続けること」自体が新たな挑戦でもあると認識しています。
 おせち寄贈を通じて、子どもたちが食の大切さを感じ、自らの暮らしや健康に関心を持つきっかけとなることを願っています。私たちにできることは大きくはないかもしれませんが、食を通じて人と人の距離を縮め、関係を深める役割を果たしていきたいです。
 福祉関係者の皆さんとは、一緒に子どもたちに食の楽しさを伝える場をともに広げていけたら嬉しく思います。子どもたちの食事の時間に生まれる〝笑顔の輪〟を、これからも社会の中に育んでいきます。

〈囲み〉
株式会社 SL Creations
創業:1970年
住所:東京都大田区羽田4-3-1
社会貢献活動の取り組みはHPよりご覧ください
HP:https://sl-creations.co.jp/slc_csr/csr.html
〈囲み終わり〉

P9
県社協のひろば
神奈川の社協 採用情報・魅力発信ポータルサイト開設!
▼社協の職員採用をめぐる状況
 少子高齢化による生産年齢人口の減少、働き手の価値観の多様化等を背景に、人材の争奪が激化している現代。社協においても、採用試験に応募が集まらない、内定承諾前の試験合格者が辞退してしまう等の状況が常態化しつつあります。
 もともと多くの社協では、組織が大規模ではなく、人件費の財源の多くを公的資金が占めるといった特性から、採用は欠員の補充に限られることや、一度の採用試験で複数人に内定を出すことができず、辞退されたら再度試験を実施せざるを得ない等の実情がありました。職員を計画的・安定的に採用できない昨今の状況は、社協特有の事情と相まって、採用活動をより一層難しいものにしています。
 このような状況を踏まえ、市町村社協部会では県内社協の職員採用・魅力発信を重点課題に位置付け、その中心的な取り組みとして令和7年12月に「神奈川の社協 採用情報・魅力発信ポータルサイト」の運営を開始しました。

▼ポータルサイトが目指すもの
 本サイトの役割は、市町村社協のホームページに閲覧者を誘導するハブサイト。閲覧を促すためのコンテンツ(下記参照)を展開しながら、誘導先となる市町村社協に対しても、採用ページ等における情報発信の一層の充実を期待しています。
 就職を希望する社協で採用試験が予定されていない場合や、県内社協の採用試験を受験したものの、それが叶わなかった求職者が、県外や他分野へ流れてしまわないよう、県内社協間で採用試験の実施時期等を共有し、県全体で受け止めることも狙いとしています。

▼これからの取り組み
 多くの方に見ていただけるよう、バナー画像や紙媒体の案内等、本サイトへの「入り口」を作成し、県内社協が一体となって発信していきます。希望者には、県内社協で実施される採用試験の実施情報をダイレクトメールで情報提供する取り組みも行っていく予定です。(地域課)

〈囲み〉
神奈川の社協 採用情報・魅力発信ポータルサイト コンテンツ紹介
先輩職員インタビュー
県内社協で活躍している職員にインタビューを行い、入職のきっかけ、担当業務の紹介、仕事の魅力ややりがい、休日の過ごし方など、閲覧者の関心ごとを記事形式で伝えます。ロールモデルとなるようなさまざまなキャリア・年齢層の職員の声を届けます。

わたしたちの職場自慢
自社協の職場の自慢を1分程度のショートムービーで紹介するコンテンツ。事務所の雰囲気、職員間のコミュニケーション、多様な働き方、独自の法定外福利厚生など、内容は自由。

県内社協の採用ページ
県内社協のホームページ内にある採用ページを集約し、リンクを掲載しています。職員採用試験を実施する社協には「実施中」などとアイコンを表示させます。採用につなげるために行われている「オープン・カンパニー(見学会)」「インターンシップ」「社会福祉士実習受入」の実施の有無も、アイコンで表示しています。

ぜひチェックしてみてください!
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888号記念!クイズに挑戦してプレゼントゲット!
正解発表!
 本紙創刊888号記念号p4・5に掲載したクイズの答えを発表します!
※ クイズ回答・プレゼント応募は受付終了しました
クイズ内容はこちらから→

Question01
答え 1 聴覚障害者標識(通称・ちょうちょマーク)
 「聴(覚)」と「蝶」をかけ、両耳の形をモチーフにしたデザインです。

2 身体障害者標識(通称・クローバーマーク)
3 ヘルプマーク
その他のマークと詳細はこちら

Question02
答え 寒川神社
 寒川神社は、八方(東西南北とその中間)すべての方位から来る災いを除くとされ、古くから多くの参拝者に親しまれています。

Question03
羽根募金クイズ!答え
●赤い羽根→じぶんの町を良くするしくみのために→(福)中央共同募金会
●緑の羽根→森林づくりなど国土の緑化のために→(公社)国土緑化推進機構
●黄色の羽根→臓器移植を支援するために→(公財)静岡県腎臓バンク
●水色の羽根→海難事故等で親を亡くした子どもたちを支援するために→(公財)漁船海難遺児育英会
●オレンジの羽根→児童養護施設の子どもたちのために→(公財)日本児童養護施設財団
●青い羽根→海難救助活動を支援するために→(公社)日本水難救済会

Question04
答え 3 民生委員制度
 民生委員制度は、1917(大正6)年に創設され、今から8年前の2017年に100周年を迎えました。

みんぴょん
 神奈川県民生委員児童委員協議会設立50周年を記念して誕生したキャラクター。
 民生委員の“М”をかたどった大きな耳と、ハート型のしっぽがトレードマークです!
詳細はこちら→

ミンジー
 民生委員・児童委員を多くの方に知っていただくためのキャラクターとして、東京で生まれました。
 横浜市・川崎市・相模原市のご当地ミンジーもいます!
詳細はこちら→

Question05
社協のキャラ当てクイズ! 答え
各社協のHPやSNSを中心に活躍しています!
1,鎌倉市(かまリン)
2,大井町(ささえおばあちゃんとあいちゃん)
3,相模原市(にこまる)
4,座間市(ざまっぴぃ)

本クイズには、合計67名の方にご参加いただきました!正解者へのプレゼントはただいま抽選中です。
たくさんのご応募、ありがとうございました!

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information
本会主催の催し
令和7年度第3回福祉のしごとフェア
①福祉のしごと就職支援ガイダンス(事前申込制)
②福祉施設等就職相談会(入退場自由)
◇日時=令和8年2月13日(金)①11時~12時30分②13時~16時(入場は15時30分まで)
◇会場=①崎陽軒本店6階会議室1~2②横浜新都市ビル(そごう横浜店)9階新都市ホール
◇対象=福祉の仕事に就きたい方、福祉の仕事に興味・関心がある方
詳細はHPを確認
HP: https://www.kfjc.jp/event/list.asp
◇問合せ=かながわ福祉人材センター
TEL 045-312-4816 Mail:jinzai@knsyk.jp

関係機関・団体主催の催し
弘済学園 第35回こうさい療育・支援セミナー
テーマ:本人支援・家族支援・人材育成
◇日時=令和8年2月27日(金)10時~16時
◇開催方法=オンライン
◇参加費=無料
◇申込方法=URLより申込み
URL:https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_p9QOTGW6Ti2dCCwKur1FBA#/registration
◇申込期限=令和8年2月20日(金)
詳細はHPで確認
HP:https://www.kousaikai.or.jp/school/information/seminar/
◇問合せ=(公財)鉄道弘済会「こうさい療育・支援セミナー」担当
TEL 03-6261-3199 Mail:ryoikuseminar@kousaikai.or.jp

えりかわ学資金2026年度育英生募集
母子家庭の生徒、学生に向けた返済不要の給付型奨学金
◇給付額=中学生・高校生:月額5万円 年間60万円
 大学生:月額6万円 年間72万円
◇募集人数=中学生10名、高校生15名、大学生5名
◇募集期間=令和8年3月2日(月)~令和8年4月15日(水)
◇給付期間=給付開始から卒業まで
申込方法など詳細はHPで確認
HP: https://foee.or.jp/guideline/
◇問合せ=(公財)襟川教育財団

アンケートご協力の御礼
 2025年10月16日(木)~12月26日(金)実施の「福祉タイムズ・リニューアルに向けたアンケート」にご協力いただき、ありがとうございました。
 いただきましたご意見をもとに、今後もさらに読みやすく、役立つ紙面を作ってまいります!

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HPコンテンツ
「かながわ ふくしのギャラリー」
 本紙で紹介した地域福祉活動をHPコンテンツでも紹介しています。 紙面に掲載した写真もカラーで大きく掲載しています!
 ぜひご覧ください!
https://www.knsyk.jp/gallery
〈囲み終わり〉

〈囲み2点〉
神奈川県社協公式SNS(X・Instagram)
HP更新情報や、本紙に載せきれなかった取材写真なども投稿しています!

かながわ福祉人材センター公式Instagram
保育・介護・福祉のしごとの相談・セミナー・イベントや、ホットな職場の情報を掲載しています!
〈囲み2点終わり〉

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かながわほっと情報
誰とでも楽しく過ごすためには
第48回 神奈川県福祉作文コンクール県知事賞 
南部正樹さん(湯河原町立東台福浦小学校5年)
福祉作文コンクール 表彰式を開催
 令和7年12月14日、本会および県共同募金会により「第48回神奈川県福祉作文コンクール」表彰式を開催しました。県内131の小・中学校より3,924編の応募があり、審査会にて選考された最優秀賞16編、優秀賞20編、準優秀賞20編、計56編が表彰されました。
 当日の表彰式に集まった皆さんの表情からは、緊張の中にも、自身の歩みへの誇りがうかがえました。
 審査委員長の小野たまみさん((株)神奈川新聞社クロスメディア営業局次長兼営業管理部長)からは「『やさしい世界』はどうしたら作れるのか、自分には何ができるのか―。最終選考に残った作品からは、障がいを個性として捉え、違いに寄り添い、支え合う社会を願う子どもたちの率直で力強い思いが伝わってきました。その言葉は審査委員の心を揺さぶると同時に、大人の振るまいが問われていることを突き付けられます。一人でも多くの人にこれらの作文が届き、福祉を身近に考えるきっかけとなることを願います」と講評をいただきました。

〈写真〉
子どもたちの声に寄り添い、講評を行う小野審査委員長
〈写真終わり〉

誰とでも楽しく過ごすためには
 県知事賞を受賞した南部正樹さんの作文では、発達障害がある「いとこ」と、どうしたら一緒に楽しく遊ぶことができるのか、自分なりの方法を考えていくことが語られています。
 正樹さんは、「福祉とは何か」という関心から調べ始め「みんなが幸せに暮らせる社会をつくること」だと理解したことをきっかけに作文を書きました。うまく一緒に遊べなかった「いとこ」の存在を思い出し、自分の経験を言葉にしました。
 作文を書く前は「いとこ」の苦手な部分に目が向きがちでしたが、書き終えた後はたくさんの良いところに目が行くようになり、会うのが楽しみになったと語っています。この経験を踏まえた作文には、周囲に苦手なことを抱える人がいたとき「できない」と決めつけるのではなく「どうすれば一緒に楽しめるか」を考えてほしいという強いメッセージが込められています。こうした思いは、学校での活動にも広がっており、全校児童で行う「全校リレー」についても、障害のある児童への配慮で中止となっていたこれまでの状況から、誰もが一緒に楽しめる方法を自分の経験をもとに考えたいと、明るい笑顔で語っていました。

〈写真〉
2年生のころからサッカーを始めた正樹さん。新しいチームで、楽しみながらも上達を実感している
〈写真終わり〉

 「将来は地域に根差した、体も心も治す小児科医として、誰もが共に生きる社会に貢献したい」と夢を語る正樹さんからは、周囲に寄り添いながら未来を切り開いていこうとする、やさしく力強いまなざしが感じられました。
 本会では、子どもたちがあたたかい心を育んでいく一助となれるように、また、子どもたちの考えや言葉が、私たち一人ひとりの心にも新たな視点をもたらすように、これからも福祉作文を含めた福祉意識の醸成に向けて取り組んでまいります。(地域課)

〈コラム〉
 第48回神奈川県福祉作文コンクールの最優秀賞受賞作品は「かながわボランティアセンター」ホームページで紹介しています。子どもたちの率直な思いを、ぜひご覧ください。
〈コラム終わり〉

「福祉タイムズ」は、赤い羽根共同募金の配分を受けて発行しています
バックナンバーはHPから
ご意見・ご感想をお待ちしています!
【発行日】2026(令和8)年1月15日(毎月1回15日発行)
【編集・発行】社会福祉法人神奈川県社会福祉協議会
〒221-0825 横浜市神奈川区反町3-17-2 TEL 045-534-3866 Mail:kikaku@knsyk.jp
【印刷】株式会社神奈川機関紙印刷所


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