食で支える地域と未来ーおせちに込めた想い
株式会社SL Creations
- 分野 社会貢献 /
- エリア東京都大田区 /
- 推進主体 民間企業 /
本会児童福祉施設協議会を通じて、県内の児童養護施設等におせちの寄贈をいただいている(株)SL Creations-子どもたちに食の楽しさと日本の伝統を伝える長年の支援活動と、そこに込められた思いをご紹介します。
社会貢献活動をはじめたきっかけや経緯を教えてください
弊社では、食を通じた社会貢献活動の一環として、2008年から乳児院や児童養護施設へのおせち料理の寄贈を続けています。そのきっかけとなったのは、2005年の食育基本法の施行です。これを機に弊社では、食に関する正しい知識や情報、食卓でのマナーなどを発信する「食育かわら版」を発行し、食を通じた教育活動を始めました。
こうした取り組みを重ねる中で「子どもたちに日本の伝統的な食文化を伝えたい」という思いが生まれまし た。その思いと「食べることは生きること」という理念、創業の地・神奈川への感謝の気持ちが重なり、現在の活動へとつながっています。

お話を伺った健康サポート推進室室長の秋山さん
おせち料理は単なる正月料理ではなく、一つひとつの料理に意味が込められた日本の文化そのものです。普段の食事では触れる機会の少ない料理を通じて、新しい味との出会いを大切に、子どもたちに季節や行事を感じてもらい、仲間と食を囲む喜びを伝えたいという思いが、この活動の出発点です。


施設ごとに内容や品数を吟味するなど、細やかな工夫を凝らしています。そこには、管理栄養士である秋山さんのご経験が存分に活かされています
活動を通じて印象的だったことを教えてください
寄贈先の子どもたちから届く可愛らしいお礼のお手紙やメッセージカードを大切に保管しています。手書きの文字で「おせちを初めて食べました」「家族で食べているみたいで嬉しかった」といった言葉が並び、社員の多くがその純粋な言葉に胸を打たれています。

子どもたちからの心温まるお手紙やメッセージカード
いただいたお手紙を社内で掲示し、社員の目に留まるようにしており〝自分たちの仕事が誰かの笑顔につながっている〟と感じる原動力になっています。子どもたちと直接関わることが少ない社員にとっても、活動の成果を感じる機会となっています。食を届ける仕事の拡がりを改めて意識できたことが印象的でした。
今後の展望を教えてください
現在、原料価格の高騰や水産資源の変化など、食を取り巻く環境は厳しさを増しています。しかし、弊社にとっては、これまでの活動を「続けること」自体が新たな挑戦でもあると認識しています。
おせち寄贈を通じて、子どもたちが食の大切さを感じ、自らの暮らしや健康に関心を持つきっかけとなることを願っています。私たちにできることは大きくはないかもしれませんが、食を通じて人と人の距離を縮め、関係を深める役割を果たしていきたいです。
福祉関係者の皆さんとは、一緒に子どもたちに食の楽しさを伝える場をともに広げていけたら嬉しく思います。子どもたちの食事の時間に生まれる〝笑顔の輪〟を、これからも社会の中に育んでいきます。
