企業間の連携で行う社会福祉施設への寄贈活動
関東アイスクリーム協会
- 分野 社会貢献 /
- エリア東京都千代田区 /
- 推進主体 民間企業 /

長年、県内の社会福祉施設にアイスクリームの寄贈活動を行っている、関東アイスクリーム協会のお二人にお話を伺いました
どのような取り組みをされているのでしょうか
関東アイスクリーム協会は、アイスクリームの衛生及び品質の向上を図ることにより、お客さまに安全・安心な商品を提供し、豊かな食生活に寄与することを目的とした、関東圏の43社が加盟する団体です。協会では、福祉施設や企業の職員へのアイスクリームの寄贈、アイスクリームの日等のイベントでのアイスクリームの配布活動のほか、児童、学生の学習活動への協力などを行っています。
福祉施設への寄贈活動は、1964年から毎年、5月9日のアイスクリームの日に合わせて実施しています。利用者の日常生活の支援を行っている福祉施設の方々にアイスクリームの寄贈を行うことで、福祉活動の一助になれば、という思いで活動しています。全国では毎年4万個近く、県内では、毎年2800個ほどのアイスクリームを、希望する社会福祉施設に寄贈しています。県内では県社協とも協力して、児童養護施設や重症心身障害児者施設、母子生活支援施設など、子どもの生活を支える福祉施設を中心に配布しています。
また、多くの利用者の方に喜んでいただけるように、アイスクリームの種類について施設担当者と企業担当者が直接やりとりをして、細かく調整をしています。

関東アイスクリーム協会 理事長の田山さん(左)と事務局長の山本さん
活動の中で、印象的だったことはありますか
アイスクリームを寄贈した施設からは、お礼としてお手紙や写真などをいただいています。凝った仕掛けや商品の絵、笑顔の写真など、施設職員と利用者の方からのあたたかい感謝の気持ちが伝わってきて、それを受け取った時には活動を続けてきて良かった、と感じます。
施設職員の方からのお手紙に「施設で食事に使える予算が限られていて、子どもたちが希望するデザートにまでは手が回らない」と書かれているのを見たときに、アイスクリームの日の活動だけでなく、さらに活動を広げていくべきではないかと感じました。

子どもたちから届いたたくさんのお手紙には「アイスをたべてしあわせなきもちになりました!」というメッセージも
今後の展望を教えてください
現在、県内では協会員16社が寄贈に参加しています。企業も大小さまざまですが、アイスクリームを食べて喜んでいる顔を見たいという気持ちを大切に、活動を続けていきたいです。
また、ここ数年はコロナ禍の影響で直接施設の皆さんとお会いできず、配送でのお渡しとなっていました。今後は以前のように直接お届けしたいと考えています。
2015年にSDGsの活動が推進されてから、社会の認識も変わってきて、企業には持続可能な社会を作る役割が求められています。経済活動を通し、地域の皆様と一緒にこの問題に取り組んでいくためには、企業と福祉関係者、地域の方々との対話の場を設けることが重要だと考えています。対話が続いていけば、お互いどのような活動に対して協力できるのか、どういったことを求めているのか、分かるようになると思います。
今行っている活動は今後も継続し、さらに、関係各所と情報交換をしていきながら、より良い形で取り組んでいきたいです。
関東アイスクリーム協会
- 住所:東京都千代田区九段北1丁目14番19号 乳業会館6階
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