誰とでも楽しく過ごすためには 第48回 神奈川県福祉作文コンクール県知事賞
南部正樹さん(湯河原町立東台福浦小学校5年)
- 分野 その他の活動分野 /
- エリア湯河原町 /
- 推進主体 学生 /
福祉作文コンクール 表彰式を開催
令和7年12月14日、本会および県共同募金会により「第48回神奈川県福祉作文コンクール」表彰式を開催しました。県内131の小・中学校より3,924編の応募があり、審査会にて選考された最優秀賞16編、優秀賞20編、準優秀賞20編、計56編が表彰されました。
当日の表彰式に集まった皆さんの表情からは、緊張の中にも、自身の歩みへの誇りがうかがえました。
審査委員長の小野たまみさん((株)神奈川新聞社クロスメディア営業局次長兼営業管理部長)からは「『やさしい世界』はどうしたら作れるのか、自分には何ができるのか―。最終選考に残った作品からは、障がいを個性として捉え、違いに寄り添い、支え合う社会を願う子どもたちの率直で力強い思いが伝わってきました。その言葉は審査委員の心を揺さぶると同時に、大人の振るまいが問われていることを突き付けられます。一人でも多くの人にこれらの作文が届き、福祉を身近に考えるきっかけとなることを願います」と講評をいただきました。

子どもたちの声に寄り添い、講評を行う小野審査委員長
誰とでも楽しく過ごすためには
県知事賞を受賞した南部正樹さんの作文では、発達障害がある「いとこ」と、どうしたら一緒に楽しく遊ぶことができるのか、自分なりの方法を考えていくことが語られています。
正樹さんは、「福祉とは何か」という関心から調べ始め「みんなが幸せに暮らせる社会をつくること」だと理解したことをきっかけに作文を書きました。うまく一緒に遊べなかった「いとこ」の存在を思い出し、自分の経験を言葉にしました。
作文を書く前は「いとこ」の苦手な部分に目が向きがちでしたが、書き終えた後はたくさんの良いところに目が行くようになり、会うのが楽しみになったと語っています。この経験を踏まえた作文には、周囲に苦手なことを抱える人がいたとき「できない」と決めつけるのではなく「どうすれば一緒に楽しめるか」を考えてほしいという強いメッセージが込められています。こうした思いは、学校での活動にも広がっており、全校児童で行う「全校リレー」についても、障害のある児童への配慮で中止となっていたこれまでの状況から、誰もが一緒に楽しめる方法を自分の経験をもとに考えたいと、明るい笑顔で語っていました。

2年生のころからサッカーを始めた正樹さん。新しいチームで、楽しみながらも上達を実感している
「将来は地域に根差した、体も心も治す小児科医として、誰もが共に生きる社会に貢献したい」と夢を語る正樹さんからは、周囲に寄り添いながら未来を切り開いていこうとする、やさしく力強いまなざしが感じられました。
本会では、子どもたちがあたたかい心を育んでいく一助となれるように、また、子どもたちの考えや言葉が、私たち一人ひとりの心にも新たな視点をもたらすように、これからも福祉作文を含めた福祉意識の醸成に向けて取り組んでまいります。(地域課)
