災害時における赤十字ボランティア活動等について
ー日本赤十字社神奈川県支部
- 分野 高齢 / 地域 / 社会貢献 /
- エリア横浜市 /
- 推進主体 民間団体(NPO等) /
日本赤十字社は、「人道・公平・中立・独立・奉仕・単一・世界性」という7つの基本原則のもとに、世界最大のネットワークをもって活動をする人道機関であり、その活動の基本となるのは、人間のいのちと健康、尊厳を守る「人道」です。
また、「奉仕」の意味する「利益を求めず、人を救うため、自発的に行動する」姿勢にあるとおり、赤十字活動の多くは、ボランティアによって支えられています。
そして、県内における赤十字のボランティア活動は、地域社会のニーズに応えて市区町村単位でさまざまな活動を展開する「地域赤十字奉仕団」、地域を超えて、災害救護や救急法等に関する技術、福祉等に関するさまざまな専門知識を持った人々や、職域単位で組織されている「特殊赤十字奉仕団」、その他、県内全域で地域における自助・共助の強化等の活動を推進する「防災ボランティア」に分類することができ、その登録者数は、県内全域で2万人を超えています。この活動は、多くの県民、市民の皆さま方から寄せられる活動資金を原資に展開しており、その意味では、「皆さま方からお預かりした活動資金を地域のための活動に形を変えて還元する」ことを使命としています。
さまざまな活動を展開する中でも、神奈川県支部では、特に、災害救護活動に力を注いでおり、平時には、地域社会の防災力向上のための「赤十字防災セミナー」の実施協力、災害時には、日本赤十字社の医療救護班に帯同し、主に医療救護班の衣食住にかかるサポート等を行う活動をボランティアが行っています。
医師会防災訓練への参加(平塚)

赤十字防災セミナー「ひなんじょたいけん」の様子
過去には、東日本大震災の復興支援としてバスをチャーターして現地でのニーズに応えたほか、令和6年に発生した台風第10号による被害に対しては、被害があった市町村の社会福祉協議会(以下、社協)が設置した災害ボランティアセンターに登録し、床上浸水など被害のあった家屋の片づけ等、地域住民等のニーズに応じた活動を展開いたしました。
皆さまご存じの通り、現在の災害救護活動は日々進化し、その指揮命令系統はしっかりと組織化されるとともに複雑化してきていることも事実です。
そのような中、当支部としては、いち早く現地でのニーズに対し、赤十字の持つ人的、物的コンテンツを提供するため、災害時に県内の社協に設置される災害ボランティアセンターに登録し、その指揮下での効率的なボランティア活動の展開を考えています。
今後は、神奈川県社協とも協議を重ね、各市区町村の地域事情等も考慮しつつ連携を強化してまいりますので、引き続き赤十字活動へのご理解、ご協力くださるようお願いいたします。(日本赤十字社神奈川県支部)

令和元年台風第19号におけるボランティアセンターへの協力(相模原)
