
忘れない・つなげていく・3.11~3.11をつないで頑張っぺし~
東日本大震災復興支援学生ボランティア団体「3.11つなぐっぺし」
- 分野 地域 /
- エリア逗子市 /
- 推進主体 学生 /
2011年3月11日14時46分マグニチュード9.0の巨大地震が発生しました。本震とそれに伴う大津波、その後の余震は東北から関東にかけての東日本一帯に甚大な被害をもたらしました。
この東日本大震災の後、2013年9月に逗子市の中高生を対象にした陸前髙田市へのバスツアーが企画されました。ツアーの後「あの3月11日を忘れたくない」という思いから、有志が集まり、被災地支援活動と情報を共有・発信して行くことを目的に「3.11つなぐっぺし」が発足しました。
「3.11つなぐっぺし」のメンバーは現在約20名で、月数回定例会を行い、東北への学生ボランティアバスツアー、チャリティー高校生バンドライブ、石川県能登半島への支援活動、逗子市での募金活動など精力的な活動をしています。

代表の仲井間湊太さん
現在、7代目の代表を務める中学2年生の仲井間湊太さんにお話を伺いました。
仲井間さんは小学3年生の時に逗子市主催の防災キャンプに参加して防災に関心を持ちました。その後「3.11 つなぐっぺし」のことを知り「中学生になったら、3.11つなぐっぺしに入る」と決めていたそうです。
活動のやりがいについて仲井間さんは「ありがとう、と言ってもらえることです」と笑顔で答えてくれました。
能登半島支援では、令和6年は5回、現地を訪問し、炊き出し、支援物資の仕分け、イベント開催などを行いました。8月には仮設住宅でのイベントの依頼を受け、体操、ゲーム、歌の披露などを行いました。多くの高齢者は中高生の訪問をとても喜ばれたそうです。また、地元逗子市では毎月募金活動を行い、約140万円の支援金を集めて全額を寄附しました。このような活動を通して多くの方々から「ありがとう」の声をいただいてきました。
震災から14年となる令和7年3月11日(火)には、音楽フェス「PESHI ROCK」が開催されます。バンド演奏の合間に、仲井間さんたち「3.11つなぐっぺし」から震災と防災について発表が行われます。「震災を忘れないことを伝えていきたい」と言います。
学生たちを支える団体の顧問は「このような活動を通じて学生たちは大きく成長して行きます。他の町の災害を我事として捉えるようになり、自分たちの町を守る意識が芽生えます」と言います。
そして「3.11つなぐっぺし」を卒業した後、人の役に立ちたいと目標を持ち、防災士の資格を取ったり、看護師の道へ進んだりしているメンバーもいるそうです。仲井間さんも、今後は防災士の資格に挑戦したいと言います。
ここでは地域を守る若い力が、着実に育まれていました。(企画課)

昨年10月能登での支援活動