
ガーデニングで障がい者支援 『働いて 元気になって 笑顔になろう』
就労継続支援B型事業所レインツリー
- 分野 障害 /
- エリア相模原市 /
- 推進主体 社会福祉法人・事業所 /
ガーデニングで就労支援
ガーデニングを通じて障がいのある人の就労支援を行っている就労継続支援B型事業所(以下、就B事業所)レインツリーを運営する(株)ナチュラルライフサポート代表取締役の橋本健一郎さんにお話を伺いました。
橋本さんは、以前はAI顔認証カメラの開発や人材派遣会社の経営など、ビジネスの第一線で活躍をしていましたが、約2年前にグループ親会社の命を受けて、レインツリーの再建・改善と発展のために代表取締役に就任しました。代表を任されることになったときは、ガーデニングという自然を相手にしてお客様から感謝される仕事なら必ず再建できる、自然の素晴らしさを就労支援にできたら最高ではないか、と思ったそうです。
そして「働いて元気になって笑顔になろう」をコンセプトに、就職を目指せる就B事業所として活動を始めました。「就B事業所から企業などへの就職は難しいと思われがちですが、私は全くそう思っておりません。レインツリーは就労に向けて準備をする、働く場所です」と言い、令和6年度の4名の就職を含めて過去3年間に11名の就職が決まりました。その背景には、商工会議所の製造部会に参加して企業との関係を構築したり、支援学校やグループホームへの訪問でレインツリーの活動を紹介するなど精力的な活動があります。
レインツリーの活動内容はガーデニングだけではなく、剪定をした枝を利用したクラフト製品作りや、畑仕事、農家の外注作業などがあります。利用者はこの中から自分に合った仕事を選択できます。

代表取締役 橋本健一郎さん
個々の利用者に対しては、サービス管理責任者と担当スタッフがダブルで対応し、きめ細かな支援を行っています。上溝事業所所長の木村美海さんは「ここを利用する方達は一人ひとり目的が違います。スタッフは一丸となって利用者それぞれの目的を大切にします。就職を目指す人には、企業で当たり前に働けるよう支援していきます」と言います。この他にも月間表彰、半期に一度のミニボーナス支給、利用が決まった際の内定式や歓迎式、就職が決まった際のお祝い金等のモチベーションを高めるユニークな取り組みを行っています。そして「通いたいと思える就B事業所ならレインツリー」というもう一つのコンセプトも生まれました。

上溝事業所所長 木村美海さん
「レインツリー」に込められた思い
レインツリーには「小さな葉を閉じて眠る木が、夜の間にためた朝露をポタポタと雨のようにしたたらす様子のイメージです。そうして自分自身を養い、また木の下に集まる小さな生命を養うレインツリーは、大きくて、静かで、優しく、力強いものです。障がいのある人が心豊かに、安心して暮らせるように」という願いが込められていると橋本さんは言います。
ここには、レインツリーの下に集い、緑の中で安心して働き、暮らす人たちの姿がありました。(企画課)

(株)ナチュラルライフサポート就労継続支援B型事業所レインツリー
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