
地域に根差した70年~地域住民によるあたたかい地域づくり~
麻溝地区社会福祉協議会
- 分野 障害 /
- エリア相模原市南区 /
- 推進主体 社会福祉協議会 /
- キーワード地域での支えあい活動 /
積み重ねた地区社協の歴史~他団体との協力~
相模原市南東部に位置する麻溝地区は、人口約1万8千人。南区では2番目に人口の少ない地域となっています。高齢化率は23.5%で南区全体の高齢化率25.8%よりも低くなっています。その中で麻溝地区社会福祉協議会(以下、麻溝地区社協)は「ふだんのくらしのしあわせ」をモットーに地域活動を行っています。
相模原市内には、22の地区社協があります。麻溝地区社協の歴史は長く、昨年、設立70周年を迎えました。地区社協の役員が代わりながらも長年活動を続けられたのは、「役員だけが頑張っても組織は動かない。地域の人が協力的で、自然な形で絆が作られている」と話す会長の境勉(さかいつとむ)さん。
例年、地区社協のみで実施していた敬老事業を4年ぶりに行いましたが、今年度は地区社協、自治会連合会、老人クラブ連合会、民生委員児童委員協議会、公民館の5者で実行委員会を立ち上げました。地区社協だけではなく、多様な団体と協力することで当日は多世代が参加し、地域住民同士の交流を図ることができました。地区社協だけで行っていた事業を他団体と協力して実施できたのはこれまで麻溝地区社協が地域に根差して活動し、その活動への理解と共感を得られたからこそだと言えます。

麻溝地区社協の会長となり、4年目になる境さん
地域の拠点~麻溝ふれあいの家~
麻溝地区社協では、地域のちょっとした“困りごと”の解決を目指し、地域の活動拠点として「麻溝ふれあいの家(地区ボランティアセンター)」を運営しています。現在は健康体操や男性が気軽に参加できる場として囲碁・将棋・健康麻雀を行う「いやし倶楽部」が活動しています。
また、草むしり、特別支援学校の登下校での旗振りや認知症高齢者を対象とした服薬の確認など、地域住民からのニーズに応えています。
境さんは「今後は、開設日を増やしてお菓子や料理を持ち寄り、お茶、コーヒーを飲みながら語り合える地域のお休み処、居場所としても活用したい」と熱く展望を話されました。
歴史ある地区社協ですが、新たな試みも取り入れながら地域住民で支え合い、あたたかい地域づくりを大事にしている気持ちが伝わってきました。(地域課)

麻溝地区社協では11のサロンを開催。サロン畑ヶ中ではタオル1本体操や講師等を招いて介護等に関する講話を実施
麻溝地区社協は、令和5年度の県社会福祉大会において優良地区社協として表彰されました。