
ワンチームで地域住民のために!
相模原市民生委員児童委員協議会 会長 大貫君夫さん
- 分野 地域 /
- エリア相模原市 /
- 推進主体 民生委員・児童委員 /
- キーワード地域での支えあい活動 /
住民の一員として地域を見守り、身近な相談相手として活動する民生委員・児童委員(以下、民生委員)は、地域福祉活動に欠かせない存在です。5月12日の「民生委員・児童委員の日」を前に、相模原市で民生委員として16年間活動されている大貫君夫さんにお話を伺いました。
大貫さんは、コンピュータ関連の専門学校を卒業後、システムエンジニアとして業務改善プログラムの開発を行ってきました。当時は深夜まで働く日々で、福祉との関わりは全くなかったそうです。
そんな中、定年を目の前にした59歳の時、近所の民生委員で大貫さんのご親戚でもある方から、民生委員になって欲しいと頼まれました。大貫さんにとってその方は〝兄貴分〞のような存在でもあったので、引き受けることにしたそうです。そして、引き受けた以上、少しでも地域に貢献しようと思い活動を開始しました。
民生委員のやりがいについて「頼まれたことを解決した時は嬉しいです。また民生委員がいるだけで心強い、頼りになると言われた時はやりがいを感じます」と語ってくれました。一方、昨今の地域の課題であるひきこもり、DV、貧困等の問題は、民生委員の立場で一歩を踏み込むのは難しいと、現場ならではの苦労を語ってくれました。
また、市民生委員児童委員協議会では、現在民生委員の定員に対して80名の欠員があります。そのため、次の3年後の改選に向けて、大貫さんは少しでも民生委員の認知度を上げるために、各地区の自治会やイベントに参加していきたいと意気込みを語ります。

大貫さん活動風景 シニア体験イメージ講習会
また、大貫さんのモットーは、「できるときにできることを、明るく楽しく笑顔で」活動すること。民生委員が明るく笑顔で活動していれば、市民の方から興味を持ってもらえ、小さなことでも地域の声を聞くことができると言います。もう一つは、各地区、市民児協としてワンチームで活動することです。欠員がある地区に対しては、全員で助け合いながら住民のために活動を続けたいと言います。
地域のために活動を惜しまない大貫さん。誠意溢れる笑顔が印象的でした。(企画課)
5月12日民生委員・児童委員の日
民生委員制度は、第一次世界大戦末期、大正6(1917)年5月12日に防貧対策として岡山県で創設された済世顧問制度を源にする、由緒ある制度です。
全国民生委員児童委員連合会では、この制度が公布された5月12日を「民生委員・児童委員の日」と定めました。この機会に、民生委員・児童委員のことを知っていただく取り組みを進めていきます。