
第20回かながわ高齢者福祉研究大会 介護技術発表
神奈川県立津久井高等学校福祉科
- 分野 地域 /
- エリア相模原市 /
- 推進主体 学生 /
本会老人福祉施設協議会では、高齢者福祉施設職員による実践活動や福祉のプロを志す学生の研究活動等、県内の高齢者福祉に関わる取り組みの実践発表を通し、ともに学び合い、高齢者福祉の最前線を社会に発信することを目的として、毎年6月〜7月に「かながわ高齢者福祉研究大会」を開催しています。
今年度、高校生として介護技術を発表したのは県立津久井高等学校福祉科三年生の生徒、浅田真悠稀さん、金子妃奈乃さん、長谷川大空さんの3名です。
内容は、左半側空間無視がある入所者を想定して移動、消毒、給水、着替えをしてオンライン面会を行うという課題を検討し、ご本人役、介護職員役になり根拠を持って介護技術を発表するというものです。移動、消毒では、自立支援を意識し、飲み物、着替えでは自己決定を促し、あえて不自由な左側から話しかけたり、物を置いたりする場面を作るなど、今後の在宅での生活を意識し、考えさせられる内容が盛り込まれていました。また、円滑なコミュニケーションも、安心感を覚える発表でした。

「福祉の仕事は素晴らしい」と生徒に伝える林先生
同校は、これまで介護技術発表で多くの表彰を受けており、今年度は全国高校生介護技術コンテストに関東地区代表として参加し、奨励賞を受賞しました。
担当されている福祉科学科長の林睦先生は「利用者様を大切に思う、誰かを幸せにすることが私たちの使命。ここで学んだ福祉の知識、介護の技術で、誰かを幸せにするという使命を意識して、3年間学んで欲しい」と言います。

左から林先生、金子さん、浅田さん、長谷川さん
発表した生徒さんたちは、日々の学習の成果を活かしながら、自分の成長につながる機会と捉えて参加したそうです。また、参加したことで、利用者様との接し方、職員同士の連携の大切さを実感したと言います。卒業後は、介護施設への就職、保育士、歯科衛生士を目指すなど、それぞれの道で人の役に立てる仕事へ進みます。林先生からは「自信を持って、自分の仕事をやれる人になってください」とエールを送ります。そして「高齢者福祉研究大会というプロの大会に参加することは、生徒たちにとって、とてもいい機会です。介護の深みが増します。また、高校生もこんなに頑張っているんだ、というアピールにもなります」と言います。「将来は、介護のプロの方たちと一緒に、同じ課題で競えるようになりたいですね」と笑顔で話してくれました。(企画課)
神奈川県立津久井高等学校
- 住所:相模原市緑区三ケ木272-1
- 電話:042‒784‒1053