
障がいのあるご本人のダンスチーム FUNSTAR(ファンスター)~ダンスを楽しみながらスター(人気者)になっちゃおう~
ダンスチームFUNSTAR主宰 永窪亜希子さん
- 分野 こども /
- エリア横浜市南区 /
- 推進主体 ボランティア /
障がいのあるご本人とダンスを
障がいのあるご本人とキッズダンサーで構成するダンスチーム「FUN STAR(ファンスター)」を主宰する永窪亜希子さんにお話を伺いました。
現在FUNSTARは、障がいのある小学5年生から30代の方16名、キッズダンサー12名の合計28名で活動をしています。元々、永窪さんは東京までダンスを習いに通っていた娘さんのために、区内で初めてのダンススタジオ「FUNBURGER」を開いていました。そこへ区の地域ケアプラザから、自閉症やダウン症のある人のために、大人らしい余暇を考えて欲しいと相談を受けました。そこで、永窪さんはFUNBURGERのメンバー と一緒にダンスレッスンをしてみたところ参加した多くの方々が「楽しい!」「もっとやりたい!」と喜んでくれました。その際、永窪さんは、障がいの有無にとらわれず一緒に踊った方が楽しいのではないか、と感じました。
FUNSTARの歩み
そこで2019年6月に永窪さんは、障がいの有無に関わらず、一緒にダンスを踊るダンスチーム「FUNST AR」を結成しました。ここでは、ボランティアではない、お金をいただいてレッスンをする、顔出し・名前出しOK等を条件にメンバーを募り、常にダンスの向上を目指すチームとして活動を始めました。
ダンスを頑張って上手に踊れるようになることで、障がいのあるご本人自身の喜びにつながり、また他の障がいのある人にも希望につながるのではないかと永窪さんは考えています。
一方、永窪さんはダンスの発表の場を求め積極的に活動をしました。その結果「Dance Dance Dance@YOKOHAMA」「かわさきパラコンサート」、tvk「ハマナビ」のTV取材等多くの出演オファーを得られるようになりました。
しかし、これらの発表の場を獲得してきた裏では、心無い言葉、偏見や圧力、行政への補助金の折衝の難しさなど、心が折れそうな思いを何度もしてきたそうです。それでも続けることができたのは「楽しいからです。みんなすごく可愛いです!」と笑顔で答えてくれました。

FUNSTAR主宰の永窪さん
インクルーシブな世界を目指して
永窪さんは障がいのあるご本人とのダンスを通じて「社会には障がいに対する偏見がまだ多く残っていることを実感します。だからこそ、障がいの有無に関わらずフラットに交流しているFUNSTARのように、本当にインクルーシブな世界が実現して欲しい」と話します。
障がいのあるメンバーは舞台を通して語ります。
「僕たちには困ったことが起きた時、上手に解決できないことがあります。とても不安になってしまうことがあります。上手く助けを求められず、立ち止まっているかも知れません。でも好きなことを見つけて毎日一生懸命生きています。ダンスに出会ってFUNSTARに出会って楽しみが増えました!」
10月14日(火)には「FUN! FUN! FUN!~みんなのみなみ de SHOW~」が南公会堂で開催されます。
ぜひ皆さん、FUNSTARの舞台とダンスをご覧ください。(企画課)

レッスンのようす