
障がいのある人のための乗馬~馬とのふれあいが可能性を広げる~
特定非営利活動法人 RDA横浜
- 分野 障害 /
- エリア横浜市神奈川区 /
- 推進主体 民間団体(NPO等) /
障がいのある人に乗馬を楽しむ機会を提供し、QOLの向上を図ることを目的として、1964年イギリスにRDA(Riding for the Disabled Association)が結成されました。その理念を継承し1997年、横浜にRDA横浜が誕生しました。その後、北海道から九州までRDAの拠点は全国各地に広がっています。
今回お話をお聞きしたのは、RDA横浜の野口さんと佐々木さんです。野口さんは、学生時代は馬術部で、獣医の資格を持つ頼れるインストラクターであり、一方の佐々木さんは、20年以上活動を続けているボランティアです。

佐々木さん(左)と野口さん(右)
RDA横浜の理念は「活動に関わる人々が分け隔てなく笑顔で健康的な社会生活が出来る」ことです。そして、乗馬によって、①障がい者の可能性を広げること②関わる人々がお互いの理解を深めること③馬のことを知って楽しむことを目指しています。
日頃の活動としては、定期レッスンと体験乗馬会を行っており、会員は約40名で、大半が5年以上継続しています。また、ボランティアとしても約30名の方が登録し、活動しています。
レッスン前には、野口さんとボランティアが集まってミーティングを行います。ここでは、当日の乗り手の紹介、ボランティアの役割が発表されます。乗り手一人にリーダー(馬を引く人)1名、サイドウォーカー2名が付きます。そして乗り手一人ひとりにその日のレッスンの目標が設定され、ボランティア全員で共有します。安全に楽しくレッスンが行われるよう、馬のコンディション、ボランティアへのレクチャー、乗り手の体調などに気を配ります。

馬上で輪通しを行うゆうとさん
乗馬により、体がほぐれる、筋力がつくなどがありますが、発達障害のある方などは、馬に乗ることで行動面が落ち着く場合も多くみられます。また、馬とのふれあいや、ボランティアとの交流を通して、乗り手である子どもたちが心身ともに大きく成長していく姿も見られます。
また、ここは乗り手だけでなく、参加する家族、ボランティアにとっても楽しい交流の場になっています。
新緑に囲まれて馬や人とふれあう活動はとても心地よく、身体にも心にも効きそうです。三ツ沢公園の馬場には、馬のぬくもりを感じながらボランティアさんとおしゃべりをして楽しむ子どもたちの笑顔があふれていました。(企画課)
RDA横浜
- 活動場所:三ツ沢公園馬術練習場
- 住所:横浜市神奈川区三ツ沢西町11-26
- 問合せ先:info@rda-yokohama.jp