かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

ふぁみりーさぽーと のあ

対象事業所名 ふぁみりーさぽーと のあ
経営主体(法人等) 社会福祉法人 真愛
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 247 - 0024
栄区野七里1-37-10
tel:045-891-0111
設立年月日 2002(平成14)年04月01日
公表年月 2020(令和2)年01月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の立地・特徴】
. ・立地および施設の概要
ふぁみりーさぽーとのあは、JR京浜東北線港南台駅からバスで15分、バス停「西ケ谷」から歩いて5分の閑静な住宅街にあります。2002年4月に無認可保育園として開所、2015年に横浜市認可園となり社会福祉法人真愛を母体として、現在0から5歳児まで園児44名が在籍しています。鉄筋作り(一部木造の造り)2階建ての1階部分を使用し、266平方メートルの園庭があり、さらに、遊び場の裏山があります。2階は同法人のフリースクールのあインターナショナルスクールが入っており、運動会などを合同で行っています。

・園の特徴
キリスト教の精神に沿った「愛されて育つ」の理念のもと、子ども一人一人の存在を大切にする保育を行っています。0〜2歳児用の園庭には、トンネルや古タイヤを利用した築山があり、裏山には埋め込みタイヤ列や丸太橋、手作りのブランコがあり、自然の中で体を鍛えられるようになっています。週1回隣接のサッカーグランドで3歳児から専門のコーチによるサッカー教室を行い、週1回英会話教室を行っています。

【特に優れていると思われる点】
1.子ども一人一人を受け止め、認める保育
理念の「愛されて育つ」に沿って 職員は子どもたち一人一人を受け止め、認め、子どもがここにいて幸せだと感じられるように支援しています。保育園は家庭の次の段階と考え、ゆっくり、のんびりとその日の子どもの様子や子どもの発想から保育内容を発展させ、柔軟に時間を変更して遊び込めるようにしています。5歳児はお泊り保育やトムソーヤの日(子どもの企画する冒険)に向けて、ミィーテイングを重ね自分の考えを発表したり、自分の役割を理解したり、協力し合う楽しさを感じる集団活動をしています。

2.丁寧な保護者への情報発信
0〜2歳児は連絡帳で園でのその日の子どもの様子を記載し、保護者からも家庭での様子を記載してもらっています。3〜5歳児クラスも家庭で連絡ノートを用意してもらい、伝えたいことのやり取りをしています。3〜5歳児クラスでは、保護者に保育目標と活動の様子、活動の写真をメールで送付して、保護者と日常的に情報交換をしています。また年度末には、保護者アンケートを行い、保護者の意向の把握につとめています。保育園の自己評価を行い、園の課題を把握し、取り組み状況を園に掲示し、ホームページに載せて、保護者と連携を密にしています。
3、戸外活動の環境の整備
お天気の良い日には毎日、近隣の公園へ散歩に出かけ、園庭、裏山で活動を行っています。幼児クラスは、サッカーグランドで専門のコーチによるサッカー教室が行なわれています。裏山には手作りブランコや丸太橋があり子どもたちはターザンごっこなどをしています。0〜2歳児用の園庭には、トンネルや古タイヤを利用した築山があり、子どもたちが身体を使った遊びを行えるようにしています。また園の近くに畑がありジャガイモや玉ねぎ、サツマイモ、ゴーヤを栽培し、サツマイモは「のあフェステバル」で焼き芋にして地域の人にも味わってもらっています。

【特に改善や工夫などを期待したい点】
1.職員の人材育成計画と研修計画の作成を
 職員は子ども一人一人を受け止め、認め、理解し、成長の喜びに向かえる保育を目指し、保育を常に見つめ、反省、計画、改善に努めています。職員は希望する外部研修に参加し、内部研修を受けていますが、職員のキャリアップ形成やスキルアップに見通しの持てるような体系的な研修計画の作成に至っておりません。職員の期待される役割、人材育成計画を作成し、体系的な研修計画が作成されることが望まれます。

2.ボランティア受け入れ体制の整備
 教会関係の方がボランティアに訪れたり、地域のボランティアの協力で畑の栽培や裏山の整備を行っていますが、受け入れマニュアル、受け入れの記録がありません。ボランティアについては、受け入れマニュアルを作成し、担当者を定め、説明資料を作成し、受け入れ記録を整備してより活動が豊かに展開されることが望まれます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・保育理念を『「愛されて育つ」神様が一人ひとりを大切にしてくださるように、子どもたち一人ひとりを大切にし、利用する家族、及び地域の方々の子育てを応援し、子育てに喜びを見いだせるよう最善をつくします。』とし、子どもを尊重にしたものとなっています。

・キリスト教保育を通し、子どもたち一人一人の人格を受け入れることを全職員が認識しています。園内研修で「NGワードと対応」を取り上げ、子どもに対して使ってはいけない言葉や行動について、確認しています。

・個人情報の取り扱いや守秘義務について、全職員が入職時に説明を受け、職員会議においても、個人情報の取り扱いについて確認しています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

・全体的な計画は理念をベースに新保育所保育指針に沿って、子どもの最善の利益を第一義に作成し、保育方針に沿って年齢ごとに保育目標を定め、利用する家族の変化や地域の環境を考慮しています。

・子どもが主体的に活動できるように、子どもの目線の高さに合わせた低い棚に、写真カードを表示しておもちゃを置き、子どもが自分で取り出したり、片付けができるようにしています。

・3〜5歳児クラスでは朝の会で散歩の行き先を決め、5歳児の行事「トムソーヤの日」では「海に行きたい」という意見が多く、話し合って野島公園に行き先を決めるなどなど、子どもの自由な発想を受け止めて、集団活動に取り入れています。

・園の近くに畑があり、食育計画に基づき、子どもたちは職員と協力しながら、ジャガイモや玉ねぎ、サツマイモ、ゴーヤなどを栽培しています。収穫した食材はおやつに調理したり、園庭の植栽の実ったプラムをジャムにするなど保育活動にフィードバックしています。

・食事を豊かに楽しむために、職員は残さず食べることを強制せず、一人一人の食べる量や体調を把握しています。また、苦手なものを少しでも食べられたら褒めるようにしています。

・排泄は個人差があることを十分に配慮して、職員は一人一人の排泄リズムを把握し、無理に誘うのではなく自らトイレに行きたいという気持ちを大切にしています。トイレットトレーニングは、一人一人の発達を捉え、トイレに興味を持ったり、おまるに座ろうとするなどそれぞれの子どもの様子を見ながら、子どものペースで進めています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

・全体的な計画に基づき、子どもの発達や状況に合わせて、クラスの担任で年間指導計画、月間指導計画、週案を作成しています。指導計画は、乳児会議、幼児会議、職員会議にかけて検討し、さらに、期ごとの評価反省を行って、次期の計画につなげています。

・入園時に把握した児童家庭連絡票、生活記録、既往歴、離乳食・食物チェック(乳児)などを個別ファイルに綴じています。入園後の子どもの成長について、0〜2歳児は月1回、3〜5歳児は期ごとに、子どもの成長の姿、家庭状況を記録した「子どもの姿」に記入しています。

・苦情解決について、要望や苦情を受けた際の苦情受付担当者および解決責任者は園長であり、2名の第三者委員を交えて対応する仕組みがあります。園のみで解決できない場合は栄区のこども家庭支援課と連携して対応することとしています。外部の苦情解決窓口として、横浜市福祉調整委員会事務局の連絡先を玄関に掲示しています。

・健康管理、衛生管理、安全管理に関する各マニュアルを整備し、マニュアルに基づいた対応や訓練を行っています。

4 地域との交流・連携

・地域での子育てを支援するためのサービスとして、園庭開放や一時保育、臨床心理士による子育て講演会や栄養士の離乳食講座を実施しています。

・運動会,焼き芋大会、クリスマス会などに地域親子やサッカークラブ、野球クラブに参加を呼びかけています。また、野七里ケアプラザのほのぼのコンサートやふれあいコンサートにダンスや歌で園児が参加するなど計画的に交流を図っています。

・利用希望者の問い合わせに対しては、園長が対応し、見学できることを伝えています。見学は、見学日を設けていますが、利用希望者の要望にあわせて柔軟に対応しています。

・園のホームページで保育方針、施設案内や保育園での1日の流れなどの情報を提供し、園のパンフレットを福祉保健センターに置き、こども青少年局はぴねすぽっとで情報提供をしています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

・職員の倫理規定については、設置法人の従業規則の服務規程に明文化され、職員の守るべき規範・倫理を明示し、入職時に職員に周知し、いつでも確認できるようにしています。

・事務、経理、取引に関するルールについては法人の諸規定ファイルにあり、諸規定ファイルは事務室の書棚にありいつでも閲覧できるようになっています。職務分担表は職務分掌と権限・責任が明確にされ、職員に配布しています。

・2017年〜2020年の園の中長期計画を作成し、年度ごとの事業計画を作成しています。2019年度の事業計画では、重点項目として @法人内の交流事業との連携 A子育て支援の充実:のあカフェ、給食提供、相談窓口 B環境整備:園庭整備(砂場の拡張、玩具置場)、システムの活用(写真データ提供ほか) C災害対策:防災用具の整え(災害用設置トイレ、非常食ほか)、 D第三者評価受審、異年齢保育、近隣保育園との合同保育、英語に触れる機会 に取り組んでいます。

6 職員の資質向上の促進

・保育の質の向上を目指し、園内研修を行い、他園研修に参加し、他園と情報交換で得た工夫・改善事例を、自園の保育の向上につなげています。よこはま港南地域療育センターの巡回相談で相談・助言を得ています。

・保育園の理念・方針に沿った保育が実施されるように、年間の内部研修計画を作成していますが、各職員について、資質向上に向けての研修計画は作成されていません。

・総合的な人事管理は、保育の中で職員の意向を把握し、自己評価後に、園長、主任が分析して、人事考課を行っています。

・実習生についての受け入れマニュアルがあり、受け入れ時はオリエンテーションを実施して、保育方針、守秘義務や個人情報の取り扱い等を説明しています。

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