かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

パレット保育園高津(2回目受審)

対象事業所名 パレット保育園高津(2回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社理究
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 213 - 0002
高津区二子2-13-5
tel:044-829-0149
設立年月日 2010(平成22)年04月01日
公表年月 2020(令和2)年01月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 特定非営利活動法人 よこはま地域福祉研究センター
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

≪施設の概要・特徴≫
パレット保育園・高津は、東急田園都市線高津駅から歩いて数分の静かな住宅街にあります。園舎は線路の高架下ですが、電車の音や振動はなく、雨の日でも園庭に出られたり、夏の直射を遮る大きな屋根になっています。
園は、平成22年(2010年)4月に株式会社理究によって設立されました。運営法人は、都内や横浜市等で保育園の他、学童保育(運営委託)や塾を運営しています。
施設内の各保育室は園庭に向って大きな掃き出し窓があり、日当たりが良く開放感があります。人工芝を敷いた園庭では、走り回ったり、夏季には子どもたちがプール遊びを楽しんでいます。
定員は、60名(生後5か月〜就学前)、開園時間は7時から20時です。
保育理念として、『1、ひとりひとりを「大きな家族」の一員として認め、役割を認識させ、愛情を持って育てます。2、ひとりひとりの子どもを見極め、発達段階に応じ「感性・知性・体力を培う」三位一体のバランス保育・教育を信条として育てます。3、ひとりひとりが意欲的な生命力を発揮できるよう「自立と自尊と自律」の精神を大切に育てます。』としています。


≪特に良いと思う点≫

■保育士は、子どもの素直な気持ちを引き出し、自由でのびのびと園生活が出来るよう努めています。
施設長は、子どもがリラックスできて素直な気持ちを出せる園でありたいと考えています。園内会議で人権など子どもとの関わり方を共有し、子どもの意見を尊重して嫌がる事はしないなどを職員は共通認識としています。園内研修ではNGワードの言い換えや子どもへの言葉かけを学び保育に活かしています。乳児に対してはスキンシップやアイコンタクトを大切に、何を求めているのか気持ちを理解するよう援助し、幼児に対しては当番活動などで自分の意見や考えを伝える機会を作るなど子どもが自分の気持ちを伝えられるよう配慮しています。

■子どもたちが主体的に活動できるよう環境を整えています。
保育室には、年齢や発達に応じた玩具や絵本などが用意され、好きな遊びが出来るようコーナーで仕切るなど子どもたちが自由に選んで遊べるようになっています。保育士は毎月の園内会議で話し合い、子どもの成長に合わせて環境設定を変えています。子どものしたい事の要求を受けとめ笑顔が見られるよう、子どもたちの意見を具体的に活動に取り入れています。子どもが自由に発想して遊べる時間と環境を設け、主体的に興味を持って活動に取り組めるよう、年齢に応じて環境を整えています。

■職員は連携して「大きな家族」の実現に努めています。
保育理念や基本方針などは園内会議でハンドブックなどの読み合わせをして確認し、職員は理解を深めています。施設長は、職員のモチベーションアップの為に職員が出来る事はやってもらうことを心掛けています。毎日の昼礼や園内会議で情報を共有すると共に、話し合える職場を目指し、職員が気兼ねなく意見を言える環境を作るよう努めています。各クラス毎の活動の他、異年齢保育では保育士間で話し合い、食育年間計画の実施に向けて栄養士と保育士が連携する等「全職員で園を運営している」の意識の働きかけに努めています。


≪さらなる改善が望まれる点≫
■年度の事業計画を職員や保護者に周知することが望まれます。
園は、法人の中期事業計画を踏まえて、園としての年度の事業計画を法人指定の22項目(運営方針と保育目標、年間行事、地域の子育て支援、保護者との連携、職員研修、児童・職員の健康管理、安全安心に対する取組、虐待防止の取組など)について策定していますが、職員や保護者には周知していません。今後は職員や保護者に事業計画をわかりやすく説明する機会を設ける等、職員や保護者に周知されるよう工夫をすることが望まれます。

■保護者に第三者委員など外部の相談窓口を知らせる工夫をすることが期待されます。
園は、苦情解決責任者、苦情受付担当者、第三者委員を設置し、保護者には重要事項説明で「苦情・要望に関わる相談窓口」を掲載していますが、利用者調査では第三者委員など外部の相談窓口に相談できる事を知らない保護者が30.8%いました。「保護者の考えを聞く姿勢がある」には89.7%があると回答していますので保護者は園に意見を言いやすい環境になっていると思われますが、今後は保護者が園を通さず直接相談できる第三者委員など外部の相談窓口の存在を知らせる工夫が期待されます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重 ●職員は、子どもの気持ちを聞き出すよう、子どもの目線で話を聞いています。また、言葉かけの研修を受け、子どもが分かりやすい言葉かけを心がけています。子どもにやりたいことや止めて欲しいことを出してもらう環境を作り、主体性を伸ばすようにしています。泣きそうな子どもなど気になる子どもは別室やパーテーションの裏で、他の子どもの注目を集めないように注意して、思いを聞き出しています。
●虐待については、児童虐待対応マニュアルを使用し研修を行っています。虐待の発見から支援の流れをまとめた、虐待防止センターの「気づきのポイントとその対応」を事務所に掲示し、職員に周知しています。職員は、登園時に親子の様子や子どもの顔色を確認しています。また、おむつ替えや着替えの時の身体観察により早期の発見を心がけています。異変を感じた時はすぐに施設長に報告し、写真撮影などの対応を行っています。
●入園時に、保護者に個人情報保護に関する考えを説明し「個人情報の取扱いに関する同意書」を提出してもらっています。同意書に記載された理由以外で個人情報の使用が必要になった場合は、個別に保護者に相談し同意を得ています。配慮が必要な子どもについて関係機関とやり取りが必要な時は、保護者と面談し同意を得たうえで実施しています。ハンドブックに園児の写真撮影・ビデオ撮影についての注意事項を記載し、職員に周知しています。また、法人に個人情報保護管理者(CPO)を配置し、保護者に周知しています。
2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

●職員は、日々の送迎時に保護者との会話を大切に、意向を汲み取るよう配慮しています。また、行事の際にはアンケートを実施し、保護者の意見や要望を把握するよう努めています。保護者が気になることがある時は、個別に時間を設けて対応しています。子どもに対しては、日々の保育の中で、子どもがやりたい事を汲み取り、自分の気持ちを発言できる機会を設けるなど子どもの意見を聞く環境を作っています。職員は、子どもたちが集中して遊んでいるか、子どもの気持ちや要求を受け止めているか等を会議で確認し、活動を振り返っています。
●施設長は率先して保護者や子どもに声をかけ、信頼関係を築いて相談しやすい環境作りに努めています。保育士は、送迎時に保護者との会話を心掛け、担当クラスは勿論、他のクラスの保護者ともコミュニケーションが取れるよう努めています。子どもの意見などは日々の保育の中で聴取し、気持ちを受けとめ、職員は思いを共有して保育に活かしています。保護者からの意見等は、速やかに昼礼や園内会議などで取り上げ、迅速に対応するよう心掛けています。
●保育士は、子ども一人ひとりの違いを把握し、会議などで情報を共有し、職員が同じ働きかけや援助ができるよう努めています。子どもたちは日常的に異年齢で過ごしています。保育士は前向きな言葉かけをして子ども同士の関わりの仲立ちをして豊かな遊びが展開するよう援助しています。自由に選んで使えるよう様々な素材を用意するなど子どもの興味に応える環境を整え、主体的に活動できるよう工夫しています。幼児クラスは当番活動などで発言する機会を作るなど自己肯定感が育つよう配慮しています。
●登園時に保護者から家庭での様子や健康状態を聞き、前日からの引き継ぎと合わせて状況を把握し、確認したことを「引継ぎ表」に記録し、昼礼でも報告して職員は情報を共有しています。子どもの基本的な生活習慣は、保育マニュアルと保育要綱に沿って年齢や発達にあわせて個別に家庭での取り組みと連携を取りながら子ども自身で出来るよう援助しています。お迎えの時に、その日の子どもの様子を保護者に伝えています。保育士は「引継ぎ表」と口頭で確認し、けがなど必ず伝える案件は原則担任が対応しています。
●園は、子どもたちが食育活動等を通して食事への関心が持てるよう努めています。子どもが自ら食べようとする意欲や行動を大切に無理強いせず、楽しく食事が出来るよう援助しています。給食は安全な食材や食器を用いて、旬の食材や行事食など季節感のある食事を提供しています。また、特色のある献立として「郷土料理」や「物語献立」を取り入れています。栄養士は子どもの喫食状況を見たり、保育士の意見を聞いて調理方法や味付けを工夫しています。保護者には「給食だより」を通して食事に関する取組を伝えています。
●園内の安全チェックを行い、ヒヤリマークを掲示して子どもたちに危険を理解できるよう注意喚起しています。年間の保健計画には、「清潔の習慣づけ」「手洗いの励行」「うがいの指導」「戸外遊びを推進し体力の増強を図る」などが定められ、散歩やリトミック、体操など積極的に運動を取り入れて子どもの身体作りをしています。また、毎月の避難訓練では地震等の身の守り方など危険について伝えています。健康診断は、乳児は毎月、幼児は年3回実施し、歯科健診は年1回実施して子どもが心身の健康を維持出来るよう支援しています。


3 サービスマネジメントシステムの確立 ●登園時に保護者から家庭での様子や健康状態を聞き、前日からの引き継ぎと合わせて状況を把握し、確認したことを「引継ぎ表」に記録し、昼礼でも報告して職員は情報を共有しています。子どもの基本的な生活習慣は、保育マニュアルと保育要綱に沿って年齢や発達にあわせて個別に家庭での取り組みと連携を取りながら子ども自身で出来るよう援助しています。お迎えの時に、その日の子どもの様子を保護者に伝えています。保育士は「引継ぎ表」と口頭で確認し、けがなど必ず伝える案件は原則担任が対応しています。
●園は、子どもたちが食育活動等を通して食事への関心が持てるよう努めています。子どもが自ら食べようとする意欲や行動を大切に無理強いせず、楽しく食事が出来るよう援助しています。給食は安全な食材や食器を用いて、旬の食材や行事食など季節感のある食事を提供しています。また、特色のある献立として「郷土料理」や「物語献立」を取り入れています。栄養士は子どもの喫食状況を見たり、保育士の意見を聞いて調理方法や味付けを工夫しています。保護者には「給食だより」を通して食事に関する取組を伝えています。
●園内の安全チェックを行い、ヒヤリマークを掲示して子どもたちに危険を理解できるよう注意喚起しています。年間の保健計画には、「清潔の習慣づけ」「手洗いの励行」「うがいの指導」「戸外遊びを推進し体力の増強を図る」などが定められ、散歩やリトミック、体操など積極的に運動を取り入れて子どもの身体作りをしています。また、毎月の避難訓練では地震等の身の守り方など危険について伝えています。健康診断は、乳児は毎月、幼児は年3回実施し、歯科健診は年1回実施して子どもが心身の健康を維持出来るよう支援しています。
4 地域との交流・連携 ●園や高津区のホームページ、川崎市の保育園紹介の動画で、園の保育の様子や職員インタビューなどの情報を開示しています。園の夏祭りへの参加案内を門扉に掲示のうえ、近隣のマンションなどに訪問し説明(不在の場合はポスティング)しています。また、園医による保健相談の案内を門扉に掲示し、地域住民の参加を呼びかけています。
●地域の子どもとの交流として、公園での戸外活動(遊びや絵本の読み聞かせ)への地域の子どもたちの参加、近隣の保育園との交流会(3、4園の園児よる公園でのドッジボール大会)の実施や、幼保小連携事業への参加を行っています。園見学時には、簡易な育児相談を実施しています。また、地域の老人会と交流会として、集会場で5歳児が、歌や遊戯のミニ発表会を行ったり、老人会の出席者と体操やハンドベルを一緒に行っています。
●園では、施設長や職員が、高津区の認可保育園長連絡会、各種幼保小連携会、主任・園長補佐会議、給食担当者連絡会、健康管理担当者連絡会などに参加しています。各種連絡会では、同じ職種や職務の担当者が集まり、困っていることや各園での取り組み事例に関する情報・意見交換を行っています。地域の関係機関・団体の共通の課題としては、人材育成、配慮が必要な子どもへの対応、外国籍の子どもへの対応が挙げられています。園では、人材育成を重要な課題としてとらえ、各種連絡会などで情報・意見交換を行っています。
5 運営上の透明性の確保と継続性 ●保育理念は、キーワードとして「大きな家族」「感性・知性・体力を培う」「自立と自尊と自律」を掲げています。保育理念、保育の目標や運営方針などは「パレット保育園しおり」、事業計画、全体的な計画、ハンドブックに記載しています。園のホームページにも掲載しています。園内には、事務所のほか玄関に掲示し、保護者が確認できるようにしています。また、保育理念は、川崎市の保育園紹介の動画でも案内しています。
●施設長は、職員のモチベーションアップのため、施設長が前面に出るのではなく、担任や職員ができることはやってもらうことを心がけています。また、話し合える職場を目指し、職員が気兼ねなく意見が言えるような環境作りや、職員からの報連相のみならず、施設長からの報連相も意識し、全員で園を運営しているという雰囲気作りを行い、管理職として指導力を発揮しています。
●社会福祉事業全体の動向は法人が把握し、施設長会議で施設長に情報提供され、施設長が園内会議で職員に周知しています。施設長は、高津区認可園長連絡会、幼保小連携推進事業園長・校長連絡会に出席し、地域に関する情報収集を行っています。職員も川崎市や高津区の各種説明会、連絡会議、研修などに参加し、園を取巻く環境を把握しています。把握した情報や課題は、年度の事業計画や全体的な計画に反映しています。
6 職員の資質向上の促進 ●法人の中期事業計画の中の人事計画に、人事体制、人事管理、採用、研修などの考え方や具体的な取り組みを明示しています。人材の確保は、法人が行っています。法人は、新卒保育士、経験者、施設長などの区分で採用の時期、社員形態(社員、派遣社員等)や採用媒体、採用面接要項などを明確にし、採用活動を行っています。
●法人は、年間研修計画を策定し、施設長研修、全園研修、パレット講師研修、マネジメント研修、新人研修、給食研修、事務研修など多岐にわたる研修を実施しています。園でも、年間研修計画を策定し、園内会議の中で、保育関連の知識に関する研修・実習を行っています。また、個別面談で、キャリアアップ研修などから職員本人の希望を取り入れ、個人別の年間研修計画を策定し、外部研修も含め研修に積極的に参加できるよう取り組んでいます。
●施設長は、スタッフ面談シートを基に6月と11月に職員と面談を行っています。自己評価や個人目標、研修計画に関する事項のほか、勤務時間や勤務地の希望など職員の意向に関する話し合いを行っています。新入職員や中途入社の職員に対しては、4月と9月に法人本部育成課の担当者が面談を行い、困っていることや要望などの相談に乗っています。第三者的な立場にある本部の担当者が面談を行いうことにより、不安や要望を表明しやすいよう配慮しています。

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