かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

あいみー高津保育園

対象事業所名 あいみー高津保育園
経営主体(法人等) あいみーキッズ株式会社
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 213 - 0001
高津区溝口5-21-12
tel:044-281-3883
設立年月日 2016(平成28)年04月01日
公表年月 2020(令和2)年01月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 株式会社フィールズ
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

<施設の概要・特徴>
あいみー高津保育園は、東急田園都市線「高津駅」から徒歩5分程の高津小学校に隣接するビルの1階にあります。受入れは0歳児〜5歳児までの定員30名の小規模な園です。混合保育(異年齢保育)を中心にして、子どもたちは兄弟姉妹のように過ごし、さまざまな体験を積んで成長をしています。同時に、子どもたちが健全な体と豊かで優しい心を育めるよう様々な行事を行っています。
専門の講師を招いての英語教室やリトミック教室を週1回行い、楽しみながら豊かな感性を育て、想像力、思考力を養う時間を提供しています。
法人のあいみーキッズ株式会社は、川崎市内で6つの保育園(認可・認証・企業主導型)を設立し、地元に密着した運営を行っています。運営にあたり、「保育所保育指針」ならびに「運営に関する基準」に沿いながら、利用者の皆さまの意向を取り入れて、利用いただく皆さまと地域との関わりの中で、皆さまと共に安全・安心で子どもが主体となり一人ひとりを大切にする保育を創りあげます。という方針のもとに事業を展開しています。
 

<特によいと思う点>

1.混合保育により個々の子どもの健やかな育ちにつながっています
定員30名(0〜5歳クラス各5名)の小規模園のため、家族やきょうだいのような関わりが日々行われ、アットホームな雰囲気の中で保育が行われています。
1日の活動の多くの場で異年齢の子どもで過ごす混合保育を取り入れています。年下の子どもは、年上の子を見て真似ることで多くの場でお手本となり、年上の子への憧れの気持ちが芽生えています。年長児にとっては、お手本になったりお世話をするなかで責任感や優しい心が育まれています。共に過ごす中でお互いを認め合い、思いやりを持った子どもの育ちにつながっています。

2.子どもとの関わりの中で、言葉を受け入れる対応を大切にしています
保育理念に「人に対する愛情と信頼感、人権を大切にする心を育てる」と明記し、全体的な計画で、子どもの尊重や基本的人権への配慮について徹底しています。
職員は、子どもからの問いかけや言葉かけに対して、保育士が愛情を込めて応える。子どもに対して優しく問いかけ、返ってくる子どもの言葉を受け止めるといった「応答性」を大切にして職員全員で取り組んでいます。思いやりの心を育てるという保育方針のもと、まずは大人が見本となり実践することを繰り返し職員間で確認して日々の保育にあたっています。

3.子ども一人ひとりを理解したきめ細やかな保育が行われています
小規模園ということもあり、一人ひとりの子どもの状況を全職員が把握し保育にあたっています。経験豊富な保育士も多く、一人ひとりの子どもの受け止め方が穏やかで落ち着いた雰囲気のなかで保育が行われており、子どもの情緒の安定、落ち着きにもつながっています。
一人ひとりの子どもの状況を把握していることで、保護者に進んで声掛けし、子どもの様子を伝えることができています。保護者からも「違う学年の先生もよく見てくださっている」と言った意見があり、日々のやり取りが保護者の安心にもつながり信頼関係が出来ています。

<さらなる改善が望まれる点>

1.子どもへの個別対応の充実
子どもたちの個別のサービス実施記録としては、観察個人記録に詳細に記録しています。これらの情報は、毎月の職員会議や、日々子どもの状況に変化があれば職員の昼の休憩時間を活用して、情報を共有する仕組みがあります。
関連機関(地域療育センター、児童相談所、区役所等)とのつながりも大切にして、必要があればカンファレンス会議を開催しています。気になる子どもへの個別対応(カンファレンスなど)を行う定期的な時間をさらに取入れて、個別対応の充実を目標にしていく計画があり、実現が期待されます。

2.相談・苦情の外部窓口の周知
園では重要事項説明書に第三者委員の氏名、連絡先を明記し周知を図っています。しかし、要望や不満があった際に、外部の窓口があることの保護者認知度があまり高くない状況です。保育所外の苦情相談組織や苦情解決相談員、第三者委員などに相談できることへの更なる周知方法の検討が期待されます。


評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

年間指導計画では、子どもが話しかけてくることに対して、保育士が愛情を込めて応える、子どもに対して優しく問いかけ、返ってくる子どもの言葉を受け止めるといった応答性を大切にして、対象年齢に合わせて年間目標を設定、全員で目標に向かって取り組んでいます。

虐待の防止・早期発見のための取組としては、子どもや保護者の様子の日々の観察と着替えの際には、健康チェックも含めて観察し、情報は職員全体で共有しています。ホームページ等の写真掲載には保護者の同意書をもらい、プール遊びの際のシャワーは目隠しを使用して、外部からの視線を遮る対策をしています。個人情報の使用についても保護者の同意を得ています。

一人ひとりの意志を尊重し、子どもの気持ちに寄り添うことが必要であることを日常業務を進めるうえで、常に念頭に置くよう指導しています。具体的事例をもとに、職員会議でも繰り返し徹底しています。子ども一人ひとりの違いを認めた上で必要な支援を行うようにしています。例えば動作が活動のペースがゆっくりの子どもには、違いを焦らせるのではなく、頑張っている姿を認め、ゆとりを持った支援を行い、一人ひとりにあった時間の配慮と成長の過程に合わせた配慮を心掛けています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

各クラスの定員が5名という小規模な園の特徴を活かして、1日の活動の多くに混合保育を取り入れています。混合保育では、異年齢の子どもが家族のように生活をし、遊びを共にしています。年長児は年下の子どものお世話をすることが自然に身につき、年少児は年長の子どもを見て学ぶという関係から、相手の気持ちを思いやる豊かで優しい心が育まれています。子どもの成長と発達に合わせて指導案を立てて行う、毎日の設定保育(英会話教室、リトミックのレッスンなど)を通して、豊かな感性を育て想像力、思考力を培っています。

小規模保育園の特徴が活かされ、担任以外の職員も全園児を把握しており、一人ひとりの様子に目が行き届いています。また、職員と保護者とは登園や降園時の声掛けと細かな報告で、保護者が安心感が持てるよう配慮しています。混合保育を取り入れていることや発達による違いを考慮し3つのスペースを作り、コーナー遊びを設定して、集中して遊べるようにしています。理念にある自主性を引き出す言葉や態度を、チェック表で気づけるようにし、子どもの言葉には、寄り添って応えるようにしています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

ホームページには、運営法人の会社概要をはじめ、園の運営方針、保育理念、保育方針、法人各保育園のご案内、年間スケジュール等、園の様子が分かるように写真も添えて紹介しています。
入園に際しては、入園のしおり、重要事項説明書を基に、運営会社代表、園長から詳細な説明を行っています。子どもの情報は、児童票、健康記録書、入所児童健康診断記録票、個人面談シート等を基に職員で共有しています。また、保護者からは個人情報使用同意書に署名、押印をもらっています。

提供するサービスの標準的な実施方法は、13種類のマニュアルとしてまとめられています。マニュアルは事務室に保管し、職員がいつでも確認できる体制にあり、統一した支援、対応が実施できるようにしています。他にも、年間で、役職別に職務分担表が策定、明示され、職員には個別のミーティングを定期的に開催して、サービスの実施方法を共有しています。

緊急時における子どもの安全確保については、事故防止対策マニュアル、園外保育マニュアル、安全点検チェックリスト等が用意され、重要課題として、職員間で徹底しています。災害に対する子どもの安全確保については、災害マニュアルや防犯マニュアルを作成し、安全確保の体制を定めています。万が一のことを想定して、園外の安全や、マップの作成をして保護者が目で見て安心できるように工夫しています。嘔吐処理、AED、エピペンの研修を積極的に参加し、園全体でも共有できるように、実践の研修を定期的に行っています。

4 地域との交流・連携

園が保有する機能を地域に提供する計画として、本年度から子育て支援の取り組みに着手しています。小規模保育園の特徴を活かして、0歳〜1歳の乳児の親子で園の乳児クラスに入って半日を過ごし、昼食も一緒にし体験をしてもらい、子育て支援を行う計画です。4半期に1組程度の受け入れから始めています。

高津区園長会、高津区年長児担当連絡会、栄養士等が参画する給食連絡会、看護師が参画する健康連絡会には、欠かさずに出席して、情報を得ています。高津区と連携して、地域の特性や児童虐待防止等の対策等、お互いの情報交換を行っています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

会社案内、パンフレット、入園のしおり、ホームページで法人の方針、保育園の保育方針、働くモットーを提示しています。園は「子供たちの安全を守ること」「質の高い保育を実施すること」を最重要課題として、柱となる保育理念を3つ掲げ、保育方針として「思いやりの心」「自主性と意欲」「健康な体」を挙げています。また、その為の保育環境づくり、研修内容等を詳しく開示しています。保護者には入園時に重要事項説明書で、同意を得て、理念については、保育の場で説明しています。

中期経営計画を策定中です。法人は川崎市、横浜市、東京都で保育園を経営しており、これらの地域での今後の開設園を含めて、安全、人権、虐待、地域連携、苦情対応を柱とした中期の計画を作成しています。

園長は職員に対し職員会議を通して経営計画を説明周知しています。園長は職員に、保育運営、子ども対応について聞き取り、やりたいことを申し出るよう話し合いを徹底しています。研修参加も、それぞれの特性を考慮したアドバイスをしています。また、職員からの報告が出やすくするため、昼食休憩を利用したリ、雑務票を貼り出し、こまごました業務を、効率よく園内で調整するように工夫して、働きやすい職場への改善に努めています。

6 職員の資質向上の促進

本年度は、新「会社案内」を作成し、入社から園長(マネージャー)までの道のりと役割を明示したキャリアアップ制度(コンビテンシーモデル)を詳細に提示して、人材確保を進めています。様々なメディアや関係機関、人材紹介会社、地元の有力企業等を活用して、人材の確保に注力しています。

年度始めには運営法人のキャリアアップ構想に沿って、各職員にとって有効な研修を選択して受講するよう進めています。6か月後には、計画通り受講状況を確認して、確実な受講ができるよう見直しを行っています。あいみー保育園に在籍する期間は、子どもが集団社会の基礎を身に付ける大切な時期になります。そこで、友達を見守る暖かい心を育んでもらえるよう、職員自らが明確な目的を持つ必要があると表明しています。職員の能力が保育園の評価へとつながると考えて質の向上に努めています。

職員の有給休暇の消化率や時間外労働のデータを毎月把握確認をしています。小規模の保育園であり職員数も少ない状況ですが、有給消化率は、ほぼ100%です。職員の横の連携が活かされた結果です。夏休みは7〜9月の間で、できるだけ有給休暇とも合わせて活用するよう指導しています。

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