かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

にじいろ保育園 宮前平

対象事業所名 にじいろ保育園 宮前平
経営主体(法人等) ライクアカデミー株式会社
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 216 - 0035
宮前区馬絹1-6-2
tel:044-982-0790
設立年月日 2017(平成29)年04月01日
公表年月 2020(令和2)年01月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 株式会社 学研データサービス
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

《施設の概要》
 にじいろ保育園宮前平は、2017年4月に、ライクアカデミー株式会社により運営が開始されました。東急田園都市線宮前平駅より徒歩で7分ほどの場所にあり、5階建てビルの1、2階を利用しています。近隣には商店街や四季の変化を感じることのできる自然豊かな公園が多くあります。
 保育目標に「自然を愛し、心身ともにすこやかな子ども」「自分で考え行動し、意欲と根気のある子ども」「仲間と関わり、人を思いやれる子ども」「自己を表現できる子ども」を掲げ、コーナー保育を取り入れ、子どもが自ら遊びたいおもちゃを選んで主体的に遊ぶことができるよう配慮しています。3〜5歳児クラスでは、専門の講師による造形教室や体操教室も取り入れています。運動会や生活発表会のほか、夏祭り、ハロウィン、節分など季節に合わせてさまざまな行事を楽しんでいます。昼食は季節に合わせたメニューを提供し、行事食にも力を入れています。
 地域の子育て支援事業としては、子育て相談、園庭開放、絵本の読み聞かせ、臨床心理士巡回相談を行っています。開園時間は、平日、土曜日とも7時から20時です。

《特に優れている点・力を入れている点》
○子どもを尊重した保育の実現に向けて取り組んでいます
 年度初めに人権について研修を行い、指導計画に人権の欄を設け、子どもを尊重した保育の実現に向けて取り組んでいます。さらに、子どもたちの主体性を尊重し、子どもたちが遊びを選んで遊ぶことができるようにしています。行事の準備には、子どもたちの意見を取り入れています。運動会では、日ごろ行っている体操を披露し、防災ゲームなども行いました。夏祭りでは、チョコバナナ屋さんなど、子どもたちの発想からさまざまなお店屋さんごっこを楽しみました。3〜5歳児は月2回専門の講師を招き造形教室と体操教室を行っています。

○全職員が全園児と保護者を把握してアットホームで安心安全な保育を心がけています
 園内研修などを通して手作りおもちゃを作ったり、お話会を開いたり、絵本のコーナーを設け貸し出し絵本を行うなど、子どもの感性を育てアットホームな保育を心がけています。また、看護師が定期的に健康教育を行うほか、子どもたちを対象に防災教室を行うなど安心安全に配慮しています。職員は送迎時に子どもの活動の様子を保護者にできるだけ伝えることを心がけ、気軽に話せる関係作りに努めています。今回の利用者調査にも、どのクラスの先生も子どもと保護者の名前を覚えていて声をかけてくれると感謝の声が寄せられています。

○成長支援制度で自己目標を立て、さまざまな研修により職員の実践力向上を目ざし、保育内容の充実につなげています
 成長支援制度で年間の自己目標を立て、半期ごとに見直しています。自己評価と目標の達成度を園長との面談で確認し、本人の意向や「身につけさせたい資質・受講させたい研修」を基に職員育成年間研修計画を立て実施しています。キャリアアップ研修、系列園合同の年齢別や男性保育士向け交流研修や、園長、主任、看護師、栄養士ごとの研修、外部研修に出席しています。市や区主催の研修や公開保育にも積極的に参加し、日々の保育に反映させています。内部研修は「手あそび」をテーマに毎月行い、職員間で共有しています。

《事業者が課題としている点》
 園では全職員が全園児を把握し、あたたかく誰もが安心して過ごせる環境設定に力を入れ、子ども、保護者一人ひとりを大切に思う保育の実践に努めています。園長は目ざす保育の実践のためにも、職員の育成を意識した研修や学びの機会を増やし多く取り入れていきたいと考えています。また子ども個々の個性がさらに光るよう保育に十分な職員数を確保し「学びはあそびから」の信念の基、保育の実践を行いたい意向です。今後は地域への職員派遣や自園のPRにも積極的に取り組み、地域向け子育て支援のさらなる拡充を図っていきたい考えです。


評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重  日常の保育にあたっては、個々の対応をていねいに行い、子どもの言葉に耳を傾け、一人ひとりの気持ちを尊重しています。コーナー保育を取り入れ、子どもが自分で選んだ遊びを楽しめるように配慮しています。行事や日々の保育において、子どもたちの意見を取り入れています。保育目標に「仲間と関わり人を思いやれる子ども」を掲げ、年間指導計画、月間指導計画に人権の欄を設け、子どもを尊重した保育の実現に向けて取り組んでいます。保育理念や保育目標は玄関に掲示し、利用者や職員の目に入るようにして周知を図っています。
 子どもの写真を撮影したりその写真を掲示したりする場合について、事前に保護者に文書で可否の確認をしています。外部の関係機関と情報をやり取りする場合には、必ず保護者の了解を得るようにしています。「個人情報取扱規程」を定め、職員への守秘義務の順守も徹底しています。保育実習生や職業体験、ボランティアを受け入れる際には、個人情報保護と守秘義務の順守を目的とした誓約書の提出をお願いしています。個人情報に関する文書類は事務室内のキャビネットなどに保管し、パソコンはパスワードを設定して管理しています。
 虐待防止の取り組みとして、子どもたちの表情や体に変化が見られないか健康観察を行い、異常の早期発見に努めています。虐待が疑われる時には、必要に応じて児童相談所や保健所など関係機関に連絡し、連携して解決する体制ができています。
 プール利用時及びシャワーや着替えに際しては、外から見えないよう遮光ネットを使って目隠しをしています。また、おねしょをしたときには、子どもの気持ちに配慮してさりげなく対応をしています。
2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

  主だった行事の時には保護者にアンケートを実施し、感想や意見を聞いています。アンケート結果は集計し、保護者の意見は、職員会議などで話し合い、回答しています。日々の保育に関しては、連絡帳や日頃の会話から保護者の意向を把握しています。職員はできるだけ送迎時に子どもの活動の様子を伝えることを心がけ、気軽に話せる関係作りに努めています。保護者懇談会、保育参観・参加、年2回開催の運営委員会を行い、保育に関する要望や意見を聞く機会としています。
 苦情・要望に関する窓口を設けており、苦情解決責任者(園長)、苦情受付担当者(主任)のほか、第三者委員に苦情の解決を求めることができることを園のしおりと重要事項説明書に記載し、入園前説明会で保護者に説明しています。職員は、保護者が話をしやすくなるように日頃からコミュニケーションをこまめに取るように心がけています。個人面談は年2回、期間を設けて実施しており、また、必要時いつでも相談に応じることができることを保護者に伝えています。
 遊ぶ時には、子どもたちの希望を聞いて何種類かのコーナーを設け、遊びを選んで遊べるようにしています。年間計画を立て、夏祭り、運動会、生活発表会など、さまざまな行事を行っています。3〜5歳児は月2回専門の講師を招き造形教室と体操教室を行い、感性をはぐくみ体力づくりをする取り組みとなっています。
 特別な配慮の必要な子どもについては、職員間で情報共有し、月1回来園する本社の臨床心理士や区の療育センターの職員から助言を得て支援に努めています。


3 サービスマネジメントシステムの確立

 入園時には入園説明会を実施し、園長が重要事項説明を行うほか、個人面談を行い子どもの家庭での様子などについて聞き取りを行っています。
 入園直後には慣れ保育(短縮保育)を実施しています。就学に向けて、5歳児クラスでは1月頃から午睡をなくし、文字の練習や自由製作などを楽しんでいます。幼保小会議に出席し、小学校からの要望を把握して就学準備の参考にし、必要な情報は保護者に伝えています。また、同じ小学校に通うことになる近隣の保育園の5歳児と交流する機会を設けています。
 園の全体的な計画は、本社の計画を参照して、園長が中心となって作成しています。年間指導計画は年度初めに担任が作成し3ヶ月ごとに自己評価を行い、月間指導計画は月末に反省を行い次月の計画を作成しています。週案日案は週末に自己評価を行い次週の計画を作成し、計画に従って保育を行っています。0、1歳児は毎月、2〜5歳児は3か月ごとに成長発達記録を記載し、子ども一人ひとりの成長や発達の様子を把握しています。0〜2歳児は複写の連絡帳を使用し、個別日誌としています。
 本社が系列園共通の「保育ガイド」マニュアルを作成しています。保育の心得、人権について記載されているほか、苦情対応マニュアル、個人情報取扱規程、虐待防止マニュアルも整備されています。事故防止と事故発生時の対応マニュアルもあります。救急救命法については全職員が会得しています。災害マニュアルも作成しており、避難訓練は火災、地震や風水害を想定して年間計画を立て毎月実施しています。また、不審者対応や感染症対策マニュアルを作成していています。各保育室には嘔吐処理の備品を設置しています。


4 地域との交流・連携

 ホームページ・ブログで子どもの様子や園の取り組みがわかるような内容を掲示しています。ブログでは在園児の活動だけでなく、地域子育て支援の「にこにこ広場」で子ども同士の交流や近隣園との交流の様子も紹介し、地域との交流や未就園児へのお誘いにもつなげています。力を入れている防災教育も写真とわかりやすいコメントを添え、プールでサンダルを履いて歩く、避難の際に”コアラ抱っこ”をする、など保護者や一般でも参考にできる情報を伝えています。リーフレットは見学者に渡し、区役所、子育て支援センターにも置いています。
 区の食育講座では栄養士が離乳食について「にこにこもぐもぐ」の試食会やグループワークを行いました。「にこにこ広場」ではパネルシアターや手遊び、手形(成長の記録)身体測定などを行い、在園児も交流を楽しんでいます。帰りに育児相談を受けることもあり、リピーターが増えてきています。地域の各園で状況には差があり連携して向上を図っています。デリバリー講座への職員派遣や場所の提供、子どもとともに保健教育を行い、年長交流会では中心となって運営するなど地域の子育て拠点の一部になってきています。
 地域高齢者ボランティア活動ではお話会を毎月行い、未就園児も参加して異世代交流を行っています。クリスマス会のサンタクロースに扮してくださったり伝承遊びの会を楽しんだり、日常の保育とは違う子どもの様子は保育士の学びにもなっています。行事への招待や「にこにこ広場」、絵本コーナーの設置、備品の貸し出し、区ギャラリーへの作品展示など開かれた保育園として子育て支援の体制を整え発信しています。子どもが訪問していく機会や公園だけでなく地域の公共施設などの資源を活用して生活の幅を広げる取り組みも期待されます。


5 運営上の透明性の確保と継続性  本社の保育理念「のびやかに育て大地の芽」保育方針「みとめ愛」「みつめ愛」「ひびき愛」のもと、職員一同が共通理解し子どもの安心安全で穏やかな生活を保障する保育を実践しています。クラス名もイメージにつながる「たいよう、そら、うみ、ふたば、そよかぜ、だいち」とし、午前中は公園に行き外遊びを中心に、行けない日はテラスや教室のレイアウトを変更して活動し体を動かしています。入園説明会や年2回の懇談会、行事の挨拶、園便りでも理念や方針を伝え、保護者と保育への姿勢を一致させるように努力しています。
 開園から2年間は職員が一体となり保育環境を整えることや地域を知ることに取り組みましたが、3年目に入りサービスの質の向上に取り組んでいます。安全な環境作りとして防災教育に取り組み、子どもへの意識づけも進んでいます。体験を重ねて災害や不審者などへの対応も実感できるようになっており、毎年担当者を変えてさらに取り組みを深めたいと考えています。職員は子どもの生活や家庭を知り、個々に合わせた保育を行うべく努めています。また、園内研修で「手あそび」をテーマに実践力を高める努力をしています。
 地域の中で少人数保育園が増えており、各園から小学校へ進学の子どもの数が少ないことから、近隣の民間園で連携して小学校進学前の取り組みを行う必要性を強く感じています。さらに地域や他園の状況を理解していくことが課題です。災害時などの小規模園の開園・休園情報を基に、近隣民間園と預かり保育の連携を図ることなども発信しています。区の中で会議が多く、重複もあるので、整理して他園との円滑な連携を期待する旨を申し出ています。
6 職員の資質向上の促進  法令や規範、倫理などを保育ガイドや就業規則に明記し新任研修などで周知しています。他園のでき事や報道、保護者の情報などを職員とともに自園の事に置き換え、対策なども考えています。散歩ルートについても警察に同行してもらい妥当性、近隣の安全なコースの確認とともに、保育士の誘導の仕方も再確認するなどし、その経過の中でも規範や倫理などに触れています。職員は成長支援評価シートと面談を通じて育成や評価を受けています。実習生3名を受け入れ、保育士は後輩の育成を通じて自身の保育を考え自信を培っています。
 成長支援制度で年間の自己目標を立て、半期ごとに見直しています。自己評価と目標の達成度を園長との面談で確認し、本人の意向や「身につけさせたい資質・受講させたい研修」を基に職員育成年間研修計画を立て実施しています。キャリアアップ研修、系列園の年齢別や男性保育士交流研修、園長や主任、看護師、栄養士ごとの研修、外部研修に出席しています。市や区主催の研修や公開保育にも積極的に参加し、日々の保育に反映させています。内部研修では「手あそび」をテーマに毎月行い、職員間で共有しています。
 本社で意向調査を行い、次年度の職員の就業について確認しています。半期ごとの園長との面談で声をかけ、相談できることを伝えています。職員には年1回の健康診断、インフルエンザ予防接種料補助、ストレスチェックも行っています。日々の体調にも配慮し、休養を取り早い回復のためにシフト調整をしています。また、必要に応じ、体調に配慮してクラス配置を行い、受診も勧めています。安心して働ける園を目ざしています。残業は最小限にし、事務時間はシフト調整で日中に確保しています。有休はおおむね取得できています。

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