かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスクみのわ保育園

対象事業所名 アスクみのわ保育園
経営主体(法人等) 株式会社 日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 223 - 0051
港北区箕輪町2-2-29 1F
tel:045-566-8606
設立年月日 2018(平成30)年04月01日
公表年月 2019(令和元)年12月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の特色】
・立地および施設の概要
  (株)日本保育サービス系列のアスクみのわ保育園は、昨年4月の開設で今年2年目を迎え、0歳児から5歳児までの子どもを対象にした(定員60名、現在54名)保育園ですが、まだ5歳児はいません。東急東横線日吉駅から徒歩10分の交通量の多い綱島街道から少し入ったところにあります。鉄筋コンクリート三階建て共同ビルの一階にあり、周辺には多くのマンションや商業施設が建っています。東急東横線の高架橋の先には閑静な住宅街や緑豊かな公園や田畑があり、季節の変化を体感できる環境にあります。

・園の特徴
  園目標に「元気いっぱい笑顔の子」「自分もおともだちも大切にする子」を掲げ、天気の良い日には外に出て全身を使って遊ぶことを大切にしています。また、設置法人から派遣された「英語教室」「体操教室」「リトミック」などの専門講師によるプログラム、クッキング保育など子どもたちの「生きる力」「伸びる力」を育むことを目的に、それぞれの年齢・発達に応じた多様なプログラムを取り入れています。

【特に優れていると思われる点】
1. 近隣の保育園との交流
開園2年目で現在5歳児が不在です。近隣の系列園の幼児クラスと交流し、子どもたちが5歳児との遊びや活動を体験できる機会を持っています。4歳児は他園の5歳児と手をつないで移動したりゲームを楽しみ、3歳児は年長児に世話をしてもらい、喜びを感じています。

2.食を豊かに楽しむためのきめ細かな工夫
子どもの育ちと食について年齢ごとに、きめ細かな「食育計画」を作成し、給食、栄養、食農(栽培)、クッキングの取り組みと保護者・地域との関わり方などについて、期ごとに(3か月単位)評価・反省し、次年度への改善につなげています。近隣の農家の協力を得て、ジャガイモやサツマイモを収穫しており、また、園庭ではナスやトマト、さやえんどうなどを収穫し、給食に用いたり、クッキングに取り入れています。毎月の給食会議では、栄養士、調理師、各クラスの保育士が話し合い、旬の食材や行事食を取り入れ、子どもたちが食を楽しめるよう工夫しています。

3.一人ひとりの子どもに応じた対応
0歳児の授乳や離乳食を食べさせるときは一人ひとりの子どものペースを尊重し、1歳児のオムツ交換やトイレットトレーニングに当たっては、一人ひとりの子どもの排泄リズムを把握しながら対応しています。また、4歳児の午睡時間は、保護者と子どもの生活リズムを情報交換しながら、個別に調整し対応しています。

【特に改善や工夫などを期待したい点】
1.全体的な計画の作成や保育園運営における職員間の連携の強化
全体的な計画の作成に当たっては、開園2年目ということで園長・主任が作成したものを完成後職員に周知しています。計画のより一層の徹底を図るためにも、作成段階から各クラス担当職員が関わり作成することが望まれます。また、園運営についても月1回の職員会議で取り組みの確認をし合い、日々のことはラインでの伝達になっています。毎日のミーティング、リーダー会議などにより、、職員間の連携を深めることが望まれます。

2.地域社会との交流の活発化
 開園2年目ということもありますが、地域での保育園の存在があまり知られていないようです。保育園の外壁に掲示板を目立つように掲げるなどして、地域に保育園の存在を周知することが望まれます。また、行事などの際には積極的に地域に知らせ、将来の利用者や保護者との交流を図ることが望まれます。さらには、第三者委員や自治会長などの地域のキーマンと交流やボランティアなどを積極的に受け入れ、地域社会との交流の活発化が期待されます。

3.保育内容など子どもの保育園生活に関する情報提供の一層の充実
 子どもたちの日常の様子は、毎月発行する「園だより」やクラスのボードで毎日の保育の様子を伝えるとともに、写真に撮り保育室に掲示しています。しかしながら、今回の利用者家族アンケートでは、子どもの園での生活に関する情報提供に否定的回答が寄せられています。今後、保護者と保育園の情報のやり取りには園と家庭を結ぶコミュニケーションアプリの導入が予定されていますので、保護者に対する情報提供の一層の充実が期待されます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・子どもに話をする時は、子どもの目線に合わせて、ゆっくりと分かりやすい言葉で話しをしています。また、無理強いをしたり、大きな声を出すことのないように職員間で確認し合っています。

・子どもへの接し方について、職員は「虐待について」の社内研修を受け、職員会議等で振り返り、確認し合っています。

・子どもが一人で過ごしたい時、集中して遊びたいときは、衝立やコーナーなどで、静かに落ち着ける場所を確保しています。子どもと一対一で話し合う場所としては、空いている部屋や事務所を利用し、トイレはドア付を用意してプライバシーに配慮しています。

・「個人情報保護マニュアル」があり、職員は社内研修で守秘義務の意義や目的の研修を受け、職員会議で確認し合っています。保護者には入園前説明会で「重要事項説明書」を配付し、個人情報の利用について説明し、個別に承諾を得ています。

・遊びや行事の役割、持ち物、服装など性別による区別はしていません。父親、母親の役割も固定的にとらえていません。無意識による性差の言動については、職員同士気づいたときに話し合い、振り返りをしています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

・おもちゃや絵本、教材などは子どもの目線に合わせた低い棚を用意して、子どもが取り出したり、片付けがしやすいようにしています。職員は子どもの年齢や発達、季節に合わせて入れ替えをしています。各保育室には、棚や衝立、じゅうたんなどでコーナーを作り、子どもが落ち着いて遊びこめる場を設けています。

・0歳児では、表情や仕草を代弁し、受容的、応答的なふれあいや言葉かけを行い、心地よく生活できる家庭に近い雰囲気を取り入れています。安全に留意しながら、周りにある感触を楽しむおもちゃや音の出るおもちゃなど様々な玩具や遊具に触れる遊びを大切にしています。

・1、2歳児の戸外活動では、子どもが五感で季節の変化を感じ、草花、虫、石ころなどの自然に触れて、言葉や体で表現できるようにし、室内では小麦粉粘土遊び、布製の人形、木製のおままごとセット、大きめのミニカー、ブロック、ボールなどを用意しています。自由に探索できるように、担当職員同士連携して子どもの活動を見守っています。

・3、4歳児では、基本的な生活習慣を身につけるとともに、遊びや生活の中でルールがあることを理解し、友達と一緒に遊ぶ楽しさを味わう機会を多く持っています。

・「衛生管理マニュアル」により、保育所内は清潔に保たれています。通風・換気なども確保され、気になる臭いはありません。

・職員は個々の食事量や好き嫌いを把握して、体調にあわせ子どもと相談をして食べる量を調整し、子どもの負担にならないような言葉かけをしています。

・園庭の畑で季節の野菜を栽培しています。種まきから水やり、草むしりを子どもとしています。野菜の成長の過程を図鑑や写真で子どもたちと確認をしています。収穫した野菜はオープンキッチンで調理してみんなで食し、作ることと食べることの楽しさを味わうようにしています。

・乳幼児突然死症候群を防ぐため0歳児は5分間隔、1、2歳児は10分間隔で、睡眠チェックを行っています。また、同時にうつぶせ寝を防止するため、子どもがうつぶせになった場合はあおむけに直しています。

・トイレットトレーニングは保護者と連携して、1歳位からトイレに興味が持てるように無理のない範囲でトイレに誘い、座ってみる体験をしています。

・長時間保育においては、子どもたちにはくつろいでゆっくり過ごせるようにしています。好きな絵本を読んだり、子どものペースでごろごろ横になったり、静かに過ごしています。保護者からの希望により、夕食を提供しています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

・全体的計画は保育指針に掲げられている「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」に基づき、設置法人の保育方針「子どもの自ら伸びようとする力」「子どもの感受性や好奇心を自然な形で伸ばす」「五感で感じる保育」を掲げ、園目標「元気いっぱい笑顔の子・自分も友だちも大切にする子」を目指して作成しています。

・全体的な計画に基づき、年齢ごとに年間指導計画・月案・週案を作成しています。職員は指導計画を実施するにあたり、朝の会や活動の前後には、子どもたちに一日の流れを見通しが立てられるように話しています。また、取り組みについて表や文字にしていつでも見られるようにして、子どもたちの意見や意思を汲んで見直し、子どもの自主性や主体性を育て発揮できるようにしています。

・入園前説明会や個別面談を行い、子どもの生育歴を把握した上、保護者や子どもに負担のない計画を立てて、おおむね1週間の「慣れ保育」を実施しています。また、子どもの生活の連続性の視点から、日々の様子は連絡ノートを使用して、保護者との連携を図っています。

・入園前説明会で苦情受付担当者は主任、苦情解決責任者は園長であることと第三者委員について説明しています。玄関には意見箱を設置し、要望や苦情を提出することが可能です。また、クラス懇談会や運営委員会で保育園と保護者が意見交換する場を設けています。

・保育参加や保育参観を積極的に受け入れており、保育参加では保護者にパパ先生、ママ先生になってもらい、クラスで一緒に過ごし、園生活や保育内容が理解できるようにしています。

・アレルギー疾患のある子どもには、かかりつけ医提出の「保育所におけるアレルギー疾患生活管理指導表」に基づき、アレルギー対応マニュアルに沿って保護者と年に2回面接を行い、除去食を提供しています。誤食事故を防止するため、専用トレイや専用の食器、名札を使用し、複数の職員で確認しています。

・健康診断、歯科健診を年に2回行い、健康管理表に記載しています。保護者には書面と口頭で伝えています。身長・体重測定は毎月行い、記録しています。

・「重要事項説明書」に「食中毒・感染症対応マニュアル」があり、登園停止基準等を記載しています。保護者へは入園前説明会、個別面談の時に周知しています。感染症が発生した場合は速やかに園内に掲示し、保護者に伝えています。

4 地域との交流・連携

・園長会議、幼保小連携会議、関係機関や他の保育所などとの検討会・交流会に積極的に参加して、地域の子育てニーズの把握に努めています。また、近隣の保育園、系列園との交流や情報交換を行い、近くの小学校とは定期的に情報交換を行い、地域の子育てニーズの把握に努めています。

・設置法人のホームページで園の情報や子どもの様子の写真を掲載し、ブログで紹介しています。外部の情報提供媒体として「子育て情報誌」に情報を提供しています。

・将来の利用者の見学の際には、パンフレットに基づき、園の福祉サービス内容の詳細、料金、職員体制など必要な情報を提供しています。

・散歩時には元気に挨拶をし、公園ではルールを守って使用することで、地域の方との友好的な関係づくりに努めています。また、近隣の系列園と定期的に交流をしています。近隣の社会福祉施設を2回慰問しました。今年度も継続実施の予定です。

・地域の公園に公共遊戯施設を設置しているログハウスがあり、散歩の際に利用しています。公園では他の保育園と一緒になることが多く、子ども同士での交流を図っています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

・園のパンフレット、設置法人のホームページなどに園のサービス内容、料金、
職員体制、日々の保育の様子等を掲載し、情報提供を行っています。

・「就業規則」「保育園業務マニュアル」に組織及び職員が不適切な行為を行わないよう、守るべき法・規範・倫理などが明文化され、職員に周知されています。
他施設での不正・不適切な事案は設置法人の園長会議で審議される仕組みになっており、園長は審議結果を自園に持ち帰り、自園としての対策を講じる仕組みを持っています。

・「保育園業務マニュアル」があり、保育所における事務、経理などの業務に関する職務分掌と権限・責任が明確にされ、職員は自由に見ることができるようになっています。

・園運営や保育運営について内部監査を受ける仕組みがあり、昨年末に内部監査を受けています。横浜市の外部監査を昨年度は2回受けています。

6 職員の資質向上の促進

・職員には職位に応じて階層別研修が準備され、人材育成計画が策定されています。

・職員は個別研修計画(上期・下期)を自ら作成し、それぞれのスキルに合わせて自由に研修を選び受講しています。なお、園長は期末には職員と面談し、園長の考えを示し、研修のより一層の充実を図っています。

・設置法人では「保育士人材育成ビジョン」を定め、組織が求める基本姿勢や意識を明示するとともに職員は年に2回査定シートを記入・提出し、達成度の自己評価を行っています。自己評価の結果は園長、エリアマネージャー・スーパーバイザー、設置法人担当者が評価し、その結果は園長、職員にフィードバックし透明性を図っています。

・設置法人の階層別研修・自由選択研修内容が決められ、研修が定期的に実施されており、職員・非常勤職員とも受講できるようになっています。社外の研修に積極的に参加できるよう園長は情報の提供をしています。

・設置法人の提案制度を活用し、各保育園の優れた事例を取り上げ、設置法人で一層の保育の質の向上を目指した勉強会が持たれています。また、横浜市を4ブロックに分け保育の質の向上を目指した研究会を開催しており、職員は積極的に参加しています。

・必要に応じて外部から保育の技術の評価・指導などを受ける仕組みがあり、昨年は園内研修の際に横浜市からアドバイザーとして参加してもらっています。

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