かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

にじいろ保育園 新川崎(3回目受審)

対象事業所名 にじいろ保育園 新川崎(3回目受審)
経営主体(法人等) ライクアカデミー株式会社
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 212 - 0054
幸区小倉1-4-24
tel:044-599-6790
設立年月日 2009(平成21)年04月01日
公表年月 2019(令和元)年12月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 株式会社 学研データサービス
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

《施設の概要》
 にじいろ保育園新川崎は、平成21年4月に、ライクアカデミー株式会社により運営が開始されました。JR川崎駅よりバスで10分、夢見が崎動物園より徒歩2分ほどの場所にあり、建物は鉄筋コンクリート造り2階建て、近隣には商店街や四季の変化を感じることのできる自然豊かな公園が多くあります。
 保育目標に「自然を愛し、心身ともにすこやかな子ども」「自分で考え行動し、意欲と根気のある子ども」「仲間と関わり、人を思いやれる子ども」「自己を表現できる子ども」を掲げ、コーナー保育を取り入れ、子どもが自ら遊びたいおもちゃを選んで主体的に遊ぶことができるよう配慮しています。3〜5歳児クラスでは、専門の講師による造形教室や体操教室も取り入れています。運動会や生活発表会のほか、夏祭り、節分など季節に合わせてさまざまな行事を楽しんでいます。昼食は季節に合わせたメニューを提供し、行事食にも力を入れています。
 地域の子育て支援事業としては、子育て相談、園庭開放、臨床心理士巡回相談を行うほか、夏祭り、運動会、お誕生会に地域の方を招いています。開園時間は、平日、土曜日とも7時から20時です。

《特に優れている点・力を入れている点》
○人権を尊重し、子どもの主体性を大切にして保育を行っています
 人権について学び、指導計画に人権の欄を設け、子どもを尊重した保育の実現に向けて取り組んでいます。また、子どもの主体性を尊重し、遊ぶ時には、何をして遊びたいかを子どもたちと相談していくつかのコーナーを作って遊び、行事の時には、子どもたちの意見を取り入れながら発表しています。夏祭りでは、5歳児が自分たちでテーマを考えておみこしを作りました。生活発表会では、劇の内容や配役を子どもたちと考えて発表しました。3〜5歳児は月2回専門の講師を招いて造形教室と体操教室を行い、感性や体力を育てています。

○子どもも保護者も安心して過ごせる大きな家のような、陽だまりのような保育園を目ざしています
 職員は、子どもも保護者も安心して過ごせる大きな家のような、陽だまりのような保育園を目ざしています。毎日の保護者とのコミュニケーションを大切にし、保護者懇談会や保育参観、保育参加、個人面談を年2回行い、なんでも言える関係作りに努めています。職員間では、連絡ノートの活用や会議、朝礼で情報の共有や意見交換をして、全職員が全園児と保護者について理解できるように配慮しています。今回の利用者調査からも、先生全員が子どもの名前や特徴を把握してくれていて親近感があるなど感謝の声が多く見られています。

○研修の機会を多く持ち、日常の保育に反映させる事ができるように工夫し、共有化を通じて職員のチーム力アップを図っています
 「保育ガイド」マニュアルに研修の心得として基本を明記し、自己評価、成長支援制度の目標評価シートと合わせて職員の資質向上を目ざしています。本社から臨床心理士の巡回があり子どもの特性への理解が深まっています。今年度は人権・コミュニケーション能力アップに焦点を当てて園内研修を行っています。保育に手作りおもちゃを積極的に取り入れ、子どもに対しての優しさや子どもの目線に立つ保育の姿勢や意識が変化しています。研修後、早めに週案会議の中で報告会を行い、情報共有し、職員が保育で実践してみるなど工夫しています。

《事業者が課題としている点》
 園では、職員一人ひとりの知識の幅を広げるために園内、園外の研修に積極的に参加し、保育の質の向上を図り、より良い保育の実践につなげたいと考えています。また、信頼される園であり続けるためにも、今後はブログの活用に力を入れて園での子どもたちの様子を写真も添えて伝えていきたい意向です。地域に向けてさらに開かれた園となるため「育児講座」や「絵本の貸し出し」なども検討し積極的に取り入れるとともに、高齢者施設や町内会との交流を深めるなど取り組み、地域とともに育つ保育園を目ざしていきたいと考えています


評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重  コーナー保育を取り入れ、子どもに何をして遊びたいかを尋ね、自分で選んで遊びを楽しめるように配慮しています。行事や日々の活動において、子どもたちの意見を取り入れています。例えば、5歳児クラスでは、夏祭りのテーマを話し合って決めてテーマに沿ったおみこしを作りました。また、生活発表会では劇の配役や進行を子どもたちが決めて発表しました。保育目標に「仲間と関わり人を思いやれる子ども」を掲げ、年間指導計画、月間指導計画に人権の欄を設け、子どもを尊重した保育の実現に向けて取り組んでいます。
 個人情報に関する文書類は事務室内のキャビネットなどに保管し、閲覧や取り扱い方法を定めたうえで施錠管理しています。パソコンはパスワードを設定して管理しています。「個人情報取扱規程」を定め、職員への守秘義務の順守も徹底しています。人権への配慮として、職員は声の大きさに配慮し、子どもを注意する時には二人きりでゆっくり話すように配慮しています。また、おねしょをした時には、子どもの気持ちに配慮してさりげなく対応をしています。
 羞恥心への配慮として、プール利用時には外から見えないよう遮光ネットを使って目隠しをし、シャワーや着替えに際してはテントを張っています。
 虐待防止の取り組みとして、子どもたちの表情や体に変化が見られないか健康観察を行い、異常の早期発見に努めています。虐待が疑われる時には、必要に応じて児童相談所や保健所など関係機関に連絡し、連携して解決する体制ができています。
2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

 職員はできるだけ送迎時に子どもの活動の様子を伝えることを心がけ、気軽に話せる関係作りに努めています。年2回、個人面談、保護者懇談会と保育参観を行い、保育に関する要望や意見を聞く機会としています。主だった行事の時には保護者にアンケートを実施し、感想や意見を聞いています。アンケート結果は集計し、職員会議などで話し合い、回答しています。園には年2回開催の運営委員会があります。2名の保護者代表が選出され、第三者委員、園長、本社の職員が出席し、意見を聞く機会としています。
 苦情・要望に関する窓口を設けており、苦情解決責任者(園長)、苦情受付担当者(主任)のほか、第三者委員に苦情の解決を求めることができることを園のしおりと重要事項説明書に記載し、入園前説明会で保護者に説明しています。保護者からの意見については、職員間で共有し、改善策を検討したり、できないことはていねいに説明し、ご理解いただけるよう心がけています。保護者が意見を言いやすいように、玄関に意見箱を設置しています。
 自由遊びの時間には何をして遊びたいかを子どもたちに聞きながら遊びのコーナーを設けています。子どもたちの考えを取り入れてさまざまな行事を行い、夏祭りでは、4、5歳児の子どもたちがチケットを作って売り子さんになりました。生活発表会では配役なども子どもたちの考えを取り入れました。3〜5歳児は月2回、専門の講師を招き造形教室と体操教室を行っています。特別な配慮の必要な子どもについては、職員間で情報共有し、月1回来園する本社の臨床心理士や区の療育センターの職員から助言を得て支援に努めています。


3 サービスマネジメントシステムの確立  本社作成のホームページと園が作成したパンフレットを通して、利用希望者に園の情報を伝えています。入園時には入園説明会を実施し、園長が重要事項説明を行い、子どもの写真の取り扱いなどについて同意を得ています。個人面談と健康診断も実施し、担任保育士が子どもの家庭での様子などについて聞き取りを行っています。入園直後には慣れ保育(短縮保育)を実施しています。就学に向けて、小学校との交流や同じ小学校に通うことになる近隣の保育園の5歳児と交流する機会を設けています。
 入園時には、児童票と健康記録表を保護者より提出してもらい、さらに個人面談を行い、子どもの心身の状態や家族状況を把握しています。園の全体的な計画を基に、年間指導計画、月間指導計画、週案日案を作成し、計画に従って保育を行っています。子どもの登園時の様子や家庭からの伝達事項は、クラスごとに統一した健康観察記録表に記載し、園での伝達事項も同じ健康観察記録表に記載して、遅番の職員に伝えています。指導計画作成にあたっては子どもの様子や保護者の意向を反映し、状況に応じて見直しをしています。
 本社が系列園共通の「保育ガイド」マニュアルを作成しています。保育の心得、人権について記載されているほか、苦情対応マニュアル、個人情報取扱規程、虐待防止マニュアルも整備されています。事故防止と事故発生時の対応マニュアルもあります。救急救命法については全職員が会得しています。災害マニュアルも作成しており、避難訓練は火災、地震や風水害を想定して年間計画を立て毎月実施しています。また、不審者対応や感染症対策マニュアルを作成しています。各保育室には嘔吐処理の備品を設置しています。
4 地域との交流・連携

 ホームページやブログ、パンフレットで園の情報を開示しています。ホームページには保育の姿勢や取り組みがわかりやすく書かれ、ブログでは実際の保育の様子を伝えています。写真の子どもの心情を語る担任のコメントも添えられています。区広報誌「親子読み語りタイム」「おこさまっぷ」に子育て支援の情報を載せています。区内年長児の合同作品展に出品し、会場にパンフレットを置いています。外の掲示板に行事の案内や広報誌などを掲示し、地域の方にお知らせしています。
 地域向けの子育て事業で土曜日に園庭開放と読み語りを行い、土曜保育で地域の子どもとの交流をしています。子ども作成のポスターを掲示して運動会や夏祭りに地域の方も招待しています。当日は地域の方の参加プログラムを設定しご案内していますが新たな参加者はなく、公立保育園の土曜保育園児や卒園児が参加しています。現在ボランティアの来園はありませんが、夏の中学生の職業体験の時、子どもが喜ぶ様子があり、人手が少ない日やイベントなどでボランティア参加の呼びかけを検討したい意向です。
“地域と共に開かれた園”を目ざし、防災面からも地域との連携を進める必要性を感じています。一人で子育てする世帯も多く絵本の貸し出しや育児相談など来園しやすい企画や、商店街に敬老の日や勤労感謝のプレゼントを持参するなどの交流も進め、地域とのつながりや子どもの体験の幅を広げていきたいと考えています。
 小学校との交流、催しへの参加や見学、年3回程の近隣園の年長交流会でいっしょに遊ぶなど、子どもが就学後に孤立しないでスムーズに馴染めるような保育への取組みや保護者への情報提供も課題としています。


5 運営上の透明性の確保と継続性  企業理念「暖かい空間(いえ)が人を育てる」を根底に、「のびやかに育て だいちの芽」を保育理念とし、保育方針である「みとめ愛・みつめ愛・ひびき愛〜信頼・安定・共感〜」に基づいて保育を行っています。職員の理解や意識づけができており、全体的な計画や年間指導計画、月案、週案に反映させています。陽だまりのように暖かな保育園であり、子どもが楽しいと職員も楽しい、職員が子どもと楽しむ事で子どもの笑顔を引き出すことを、乳児・幼児会議、全体会議などで共有化しています。
 計画目標として、今年度は人権をテーマに話しかけなどについて学び、次年度は安全管理・事故防止の観点から命の重さ、子どもを預かる保育園の役割意識、さらに子どもの主体性を伸ばす保育環境として自由な遊びの充実を設定しています。前年度の振り返りと年度末の自己評価も合わせて職員の意見を聞き各計画を策定し、各計画を読み合わせ、話し合い、統一した取り組みにつなげています。行事では発表を意識して頑張らせるのではなく、子どもが生き生きとできるように、子どもを主体とした保育が根本にあると意識を一致させています。
 園長はクラス担任の抱負を応援し、職員と同じ目線で初心を忘れず相互に指摘し合いながら、みんなで園を作っていく姿勢を伝えています。
 成長支援評価シートを基に年間研修計画を作成し、研修報告書は必ず全職員で共有しています。一人ひとりに伸ばして欲しい点を伝え、保育の質を向上させたいと伝えています。本社の年齢別交流研修では同年齢児を担当する他園の職員との意見交換や悩みの共有などの機会を持っています。職員は外部研修に積極的に参加を希望したり、自ら研修を見つけてくるなど、職員の主体性も培われてきています。
6 職員の資質向上の促進  園長は挨拶や笑顔を大切にして、園が第二の家となるよう暖かく子どもの成長を見守る姿勢を職員に期待しています。若い職員が多く中間年齢の人材がいないので、園長・主任が配慮をしています。人材育成に力を入れ、職員間のコミュニケーションや主体性、チーム力をつけています。本社担当者と園長で人材プランを協議しながら園運営の安定を図っています。法令や規範・倫理などは本社作成の「保育ガイド」で具体的に示しており、読み合わせています。各項目について本社の主任研修会で検討し、園の職員会議で全体に伝えています。
 「保育ガイド」に研修の心得として基本を明記し、自己評価、成長支援制度の目標評価シートと合わせて職員の資質向上を目ざしています。本社の臨床心理士の巡回では子どもの個性への理解が深まっています。今年度は人権・コミュニケーション能力アップに焦点を当て園内研修を行っています。保育に手作りおもちゃを積極的に取り入れるようになり子どもに対する優しさや子どもの目線に立つ保育の姿勢や意識が変化しています。研修参加後には早めに週案会議の中で報告会を行い、情報共有し、職員が保育で実践してみるなど工夫しています。
 10月に本社で意向調査を行い、職員の面談を行っています。成長支援制度の活用と合わせて、職務への希望なども相談し取り組んでいます。有休は希望を優先して調整し、取得するよう声かけをしています。日々の休憩は、職員が交代しながら1時間取るようにしています。行事後に懇親会を設け、忘年会や3月におつかれさま会、実習生の最終日にはお別れ会など、職員間のかかわりを深めるよう取り組んでいます。

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