かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

キッズガーデン川崎幸町小規模園

対象事業所名 キッズガーデン川崎幸町小規模園
経営主体(法人等) 株式会社Kids Smile Project
対象サービス 児童分野 地域型保育事業
事業所住所等 〒 212 - 0011
幸区幸町2-681-23
tel:044-272-3537
設立年月日 2015(平成27)年04月01日
公表年月 2019(令和元)年08月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 株式会社 学研データサービス
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

《施設の概要》
 キッズガーデン川崎幸町小規模園は、2015年4月に、株式会社Kids Smile Projectにより運営が開始されました。JR川崎駅より徒歩で10分ほどの場所にあり、鉄骨鉄筋コンクリート造りの建物の1階にあります。近隣には商店街や四季の変化を感じることのできる自然豊かな公園があります。
 「健康な子ども」「仲間を大切にする子ども」「作ることに喜びを感じられる子ども」「身近なものに愛情を持って接する子ども」を保育目標とし、子どもたちの生活リズムを大切にして、子どもの要望を聞きながら子どもたちが好きなおもちゃで遊ぶことができるよう配慮しています。運動会や生活発表会、夏祭りなどを行うときにも、活動が日々の保育の延長となるよう配慮しています。昼食は季節に合わせたメニューを提供し、行事食にも力を入れています。
 地域の子育て支援事業としては、子育て相談を実施しています。開園時間は、平日土曜日とも7時から20時です。

《特に優れている点・力を入れている点》
○子どもの思いを受けとめて保育にあたっています
 子ども一人一人が心満たされて生活できるよう、子どもの思いを受けとめて保育を行っています。自由遊びの時間には子どもたちの興味や要望に応じておもちゃを出して遊んでいます。夏祭りや運動会、生活発表会などでも、子どもの意見を取り入れています。生活発表会では日ごろ子どもたちが楽しんでいるダンスの発表を行うほか、2歳児クラスでは子どもたちの希望により劇を披露しました。体操やリトミックを行い、季節に合わせた作品作りも楽しんでいます。子ども一人一人の生活リズムや発達の過程を把握し保育を進めています。

○保護者とのコミュニケーションを大切にして、保護者と同じ思いをもって保育を行っています
 子どもたちが家庭で過ごすようにゆったりとくつろいで過ごせるように、家庭での様子を知ることを心がけ、保護者と気軽に話せる関係作りに努めています。個人面談を年3回、8月と11月と2月に行い、11月には保育参観も同時に実施しています。年度初めに懇談会を、年度末に保護者会を開き、子どもの様子を伝えるとともに、保護者の意見を聞いています。主だった行事の時には保護者にアンケートを取り、感想や意見を聞いています。保護者とのコミュニケーションを大切にして、保護者と同じ思いをもって保育を行っています。


○講師を招いての保育現場での実践的研修が、保育の質と保育士の意欲の向上につながっています
 研修計画は、人事考課や自己評価を通して吸い上げた職員の状況を反映しています。園内で直接各自が見て学べる機会を確保しようと、今年度は出前講座を数回設定しています。講師を招いての研修で、講師に実際にクラスに入ってもらい、保育士は保育しながら受講します。その後、保育士が自分なりに咀嚼して保育の中で実践していき、身についてきています。1クラス6人、一人担任制であることから、子どもの個性に合わせたさまざまなスキルを必要とし、実践的な研修は保育士のモチベーション向上にもつながっています。

《事業者が課題としている点》
 職員が継続して働きたいと思えるような環境作りを課題としています。職員同士が助け合える関係作りやスキルアップ、無理のない労働時間、休みの確保など、職員の希望を聞き取りながら労働環境を整えたいと考えています。職員は自己研鑽のための外部研修になかなか出られない状況なので、園に講師を呼ぶなどの工夫をして園内研修を行い、職員のスキルアップに努めています。また、モンテッソーリ活動や英語、製作活動など、得意な職員を中心として、子どもの成長を援助するカリキュラムを積極的に取り入れていきたいと考えています。


評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重   保育理念に「保護者が子どもを授かった喜びやともに生きる幸せを感じることのできる子育て支援を行う」ことを掲げています。入社前研修において、法人の理念や保育士の倫理綱領、不適切な保育の防止などについて学び、園内研修として、年2回、子どもの権利条約や子どもの人権などについて学んでいます。また、毎週職員会議で、不適切な保育がなかったかどうか話し合っています。虐待防止の取り組みとして、虐待防止マニュアルの読み合わせを行い、虐待の定義や対応について学んでいます。
 「個人情報取扱規程」を定め、入社前に研修を行い、職員の守秘義務の順守を徹底しています。子どもや保護者に関する情報を医療機関や南部地域療育センターなど外部の関係機関とやり取りする場合や、転園先の保育園と情報交換などをする場合には、保護者に説明し必ず了解を得るようにしています。入園時に、保護者に対して、個人情報の利用目的などについて伝えています。子どもの写真を撮影したりその写真を掲示したりする場合について、入園時に保護者に文書で可否の確認をしています。
 保育実習生や職業体験、ボランティアを受け入れる際には、個人情報保護について説明し、守秘義務の順守を依頼することにしています。個人情報に関する文書類は事務室内のキャビネットなどに保管し、閲覧や取り扱い方法を定めたうえで施錠管理しています。パソコンはパスワードを設定して管理しています。
 子どもの羞恥心に配慮して、着替えに際しては、上着と下着を一緒に脱がないようにしたり、外から見えないよう目隠しをしたりしています。
2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

 夏祭り、運動会、親子遠足、生活発表会、保育参観・個人面談など主だった行事の時には保護者にアンケートを取り、感想や意見を聞いています。日々の保育に関しては、連絡アプリや日ごろの会話から保護者の意向を把握し、気軽に話せる関係作りに努めています。個人面談を年3回、8月と11月と2月に行っています。11月には保育参観も同時に実施しています。年度初めに懇談会を、年度末に保護者会を開き、子どもの様子を伝えるとともに、保護者の意見を聞いています。また、玄関に意見箱を設置しています。
 苦情や要望に関する窓口を設けており、苦情解決責任者は園長、苦情受付担当者は副主任であることを入園のしおり(重要事項説明書)に明示しています。第三者委員に相談できることや、川崎市のこども家庭課や法人本部に苦情の解決を求められることもしおりに記載し、入園時に説明しています。法人の苦情解決マニュアルがあり、職員は入社前研修で学んでいます。年2回運営委員会を開催しています。運営委員会には、法人本部の代表、園長、第三者委員と、各クラスから保護者の代表が参加し、保護者からの要望を聞く機会ともなっています。
 子ども一人一人の生活環境や生活リズム、発達の過程について把握し、毎月個別計画を立てて保育を進めています。各保育室には年齢に合わせた絵本やおもちゃが用意されており、自由遊びの時間には子どもたちの興味や希望に応じておもちゃを出して遊んでいます。年間計画を立て、夏祭りや運動会、生活発表会、遠足など、さまざまな行事を行っています。体操やリトミックを行い、季節に合わせた作品作りも楽しんでいます。特別な配慮を必要とする子どもの保育にあたっては、職員間で情報共有し支援する体制ができています。


3 サービスマネジメントシステムの確立  利用希望者に園の情報を伝える手段として、ホームページとリーフレットを作成しています。見学は毎年40名ほど受け入れています。入園時には入園前健康診断と入園説明会と個人面接を実施しています。入園説明会では園のしおり(重要事項説明書)に基づいて園生活について説明し、個人面談では保育時間や家での生活状況などについてたずね、個人情報の取り扱いなどについて書面で同意をもらっています。入園直後には慣れ保育(短縮保育)を実施して徐々に新しい環境に慣れることができるようにしています。
 園の全体的な計画は、法人の計画を参照して、自園の状況に合わせて園長が作成しています。年間指導計画は、年度末に振り返りを行い次年度の計画を策定し、新年度に担任が修正して完成させています。月間指導計画はクラスごとおよび個別に立てており、月末に反省を行い次月の計画を作成しています。週案は反省を行い週末に次週の計画を作成し、計画に従って保育を行っています。毎日の保育の記録はクラスごとに週案に記載しています。0、1歳児は毎月、2歳児は3か月ごとに個別記録を記載し、成長の様子を把握しています。
 法人として法人内の認可保育園で統一して使用する運営マニュアルを作成しています。保育園の役割や目的、保育士としての心得をはじめとして、事故防止、事故対応、災害時対応など必要なマニュアルが掲載されています。救急救命法はプール開始前に看護師と新任職員が外部の研修に参加し、園内で伝達研修を行い、全職員が会得しています。避難訓練は、火災や地震、風水害、津波を想定して年間計画を立て、毎月実施しています。感染症に関しては、嘔吐対応などについての研修を行い、感染拡大を防止しています。
4 地域との交流・連携

 地域は住宅街で商店もあり、子どもの散歩や公園で声をかけてもらったり、未就園の子どもと一緒に遊ぶ機会もあり、少しずつ園の存在を知ってもらえるようになりました。給食は園で調理しており、食材なども近くの商店から購入しています。園見学を随時行い、入園案内を配付するなど入園希望者への働きかけを行っています。園は、保護者や園見学者から離乳食の悩みを聞くこともあり、レシピの配付をするなど身近な方法から積極的に子育て支援に取り組む必要を感じています。また、子育ての相談窓口を設置しています。
 園では、かつて近隣の高齢者デイサービスとお手玉や竹とんぼなどの交流があり、保育士とは視点の違う遊びの展開や、子どもへの刺激、日常には見られない子どもの様子など保育士にとっても多くの発見がありました。こうした交流の再開や、老人会との触れ合いの時間を新たに設けるなど、準備していきたいと考えています。また、ボランティアや実習生の受け入れに対して、積極的にアピールしていきたいと考えています。
 園長会議では、昨今の保育園児が散歩時に巻き込まれる交通事故の多発について検討し、道路が抜け道になっていることから散歩ルートを見直したり、横断歩道の信号など実際にどこが危険か各園からの情報を整理し、警察などへ整備を頼みました。不審者情報や、共働き家庭の小学生が一人で歩いていたら声をかけたり、民生委員・児童委員から子どもの気になる点について情報を得て継続的に見守っていくなど、体制作りが地域に必要になっているので、園長会議ではコミュニティを作り情報交換をしっかり行っていきたいと話し合っています。


5 運営上の透明性の確保と継続性  パンフレットや入園のしおりに保育理念と目標を明記し、法人全体で実現に向けて取り組んでいます。保育園が「子どものために」「保護者のために」「地域のために」存在し、保護者が安心して子育てできる支援を行いたいと考えています。法人として初めての0〜2歳児対象の保育園であることから、「子どもの安全を第一に楽しく過ごす、笑顔で登園し笑顔で帰宅できる」「保護者の子育てや仕事への復帰および両立の不安をくみ取り寄り添う」「地域の中で他園や住民等とのつながりを持ち、子どもの生活を広げる」よう取り組んでいます。
 職務分担表で各職の役割を明示し、担当者表も作成して事務室に掲示もしています。園長は職員会議で保育の姿勢を伝えるなかで、園長の役割や責任についても示しています。職員の配属時にはそれぞれの役割についても個々に伝え、実務の経過によって必要な調整が生じた時には他職員の意見もくんで変更しています。運営マニュアルを読み合わせて法人としての姿勢や取り組みの一致を目ざしています。施設長の心構え、保育士としての心得も明記されており互いの役割についても確認しています。
 園の自己評価を年1回行っています。保育の計画の編成と実施(保育目標、保育、1日の流れ、行事)、これを支える諸条件(分掌や体制等の経営と運営、研修、情報、設備、地域や保護者、子育て支援等)について評価し、次年度の保育計画に生かす視点での意見や改善策を集約します。日常の保育を日誌で振り返り、週案や月案、4半期で、各担任およびクラスの目標を自己評価しています。園長は職員の自己評価をもとに面談し、課題の抽出や改善に向けて話し合い、園全体の動きとして集約し、必要な修正や調整を行っています。
6 職員の資質向上の促進

 運営マニュアルに保育士の役割(基本姿勢、勤務の心得、業務上のルール)について記載し、職員間の連携、報・連・相の重要性を示しています。現在の職員構成は年代や経験年数のバランスがとれた状態です。0〜2歳児が対象なので、看護師を加えて規定よりゆとりを持たせ、職員間でも安心感を深めています。一人担任制であり、担任としての使命感を持ち、子どもや保護者にていねいにかかわれる職員を期待しています。会社説明会や川崎市主催の就職フェアへの参加、職員からの紹介キャンペーンなど工夫し、人材確保に成果をあげています。
 研修計画は、人事考課や自己評価を通して吸い上げた職員の状況を反映しています。園内で直接各自が見て学べる機会を確保しようと、今年度は出前講座を数回設定しています。講師を招いてクラスに入ってもらい、保育しながらの受講で、保育士が自分なりにそしゃくして次の保育の中で実践していき、身についてきています。1クラス6人、一人担任制であることから、子どもの個性に合わせたさまざまなスキルを必要とし、実践的な研修は保育士のモチベーション向上にもつながっています。
 秋に職員が、意向などのアンケートをアプリで直接法人に送り、法人が集約しています。園では全職員が有給休暇を取るよう年間計画をたて、職員は希望に沿って取得しています。急な欠勤でも人員に余裕があり対応できています。近隣の系列園からも支援があり、法人でもヘルプ要員を確保しているので、重なる場合にも対応できる体制があります。行事などで残業が生じた場合、他日に時間調整して疲労がたまらないよう配慮しています。記録や作業など業務の効率化で職員の負担を軽減し、残業なしで働きやすい職場を目ざしています。


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