かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

小学館アカデミー西いくた保育園(3回目受審)

対象事業所名 小学館アカデミー西いくた保育園(3回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社小学館集英社プロダクション
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 214 - 0037
多摩区西生田3−13−7
tel:044-969-7431
設立年月日 2014(平成26)年04月01日
公表年月 2019(令和元)年04月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 株式会社 ケアシステムズ
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)
<施設の概要・特徴>
1.立地条件
小田急線の読売ランド前駅から徒歩7分の距離に位置している。
2.民営保育園
平成26年4月、川崎市認可保育所小学館アカデミー西いくた保育園として開園。保育対象は、1歳児から就学前の子ども。延長保育を20時まで行っている。
全体の評価講評
<特によいと思う点>
園庭のビオトープが年月と共に育ち子どもたちに豊かな自然を提供している
・当園は開園5年目になるが、園庭のビオトープも年月と共に成長しており、子どもたちは豊かに育つビオトープと自然に慣れ親しんでいる。年を重ねることで、多くの自然が戻っており、子どもたちは土や草、木、虫など園庭で見つけた生き物などを図鑑で調べ、実をとって飾り、制作や絵に描くなど多くの活動の基になる存在となっている。園庭では、食育の一環として野菜(ピーマン、おくら、トマト、なす、枝豆、さつまいも)などの栽培も行い、園庭で育てた野菜を収穫して食べる楽しさも経験している。
マニュアルに沿う対応をしながら職員自身が状況を判断できる力を育てている
・園には法人による統一マニュアルがあり、そのマニュアルは園内で常時活用されている。基準となるマニュアルを活用した上で、マニュアルにない事柄でも職員が自分で状況判断ができる力が育つことを目指して、職員間のコミュニケーションをとることに努めている。さらに、職員が自身で判断して動けるようになるためにも研修などを受けることも必要としており、受講した研修を園内で共有し職員全体で共有できるようにしている。
園長は働きやすい職場環境作りに力を入れている
・職員一人ひとりの個性を見極めて得意なところを伸ばして、みんなで補い合って職員全体で力を合わせることを大切にしている。得意を探すことが園長の仕事と考え、職員の一人ひとりがお互いに協力できる体制が整っているように、日頃より連携体制を確立している。園長は、理念に沿った「あったかい心をもつ子どもに育てる」という保育を実践できるように職員のモチベーションを高めながら、園運営をリードしている。
<さらなる改善が望まれる点>
さらに地域に開かれた園運営を目指されたい
・地域の中学校から職場体験で生徒が毎年来園しており、体験した生徒は保育に興味を持ち将来保育に関わりたいなどの声も聞かれているとのことである。職場体験を積極的に受け入れ、啓発活動に取り組んでいることは高く評価できる。ボランティアについては受け入れる体制は整っているが、実際のボランティア受け入れに結びついていない。引き続き積極的な受け入れを推進することが望まれる。
評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重 @ 法人が定める基本方針は、今年度より従前の7項目から8項目に変更している。その内容としては、「『主体性』を大切にします。」としており、新しい保育所保育指針に沿って追加されたものであり、法人が主体となって子どもの人権、意志の尊重について取り組み、保育において重視すべき事柄として現場への注意喚起を促している。さらに、児童票などをもとに、子ども一人ひとりの背景や事情を考慮しながら個別に対応することを基本としている。
A 虐待の疑いのある子どもは区や児童相談所と連携して対応する体制ができている。園長が職員と連携して対処する流れとしており、園内研修においても虐待についてのテーマを設けている。玄関にポスターを掲示し、園内・家庭ともに虐待について注意を促し未然予防につなげ、共通認識が得られるようにしている。また、法人本部が主管する男性保育士の会では危機管理研修も実施しており、虐待の疑いがあったときは相互にチェックして写真を撮るなどして対応している。 
B ・日常保育においては個人の意志を尊重するために週案などをチェックする際に、子どもの状態や季節などを考慮してアドバイスしている。様々なハラスメントについての指導体制はないが、様子を見て声かけをして見守るようにしている。さらに、園長と職員が1体1や1対2での話し合いなどの工夫をしてトラブルを発生させないように取り組んでいる。 
2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供 @ 行事だけでなく、防災訓練後にもアンケートをとり、保護者の意見や要望の把握に努めている。アンケートは集計も行い、意見や要望については職員会議などで話し合い、その結果も含めて園内に掲示してフィードバックしている。園内には意見箱を設置しているが、開園以来意見が投函されたことはなく、直接職員に相談することが多いとのことである。保護者アンケートでは「聞いてもらえたという安心感がある」「誠実で信頼できる」などの肯定する意見が多く散見され、保護者と園の良好な関係がうかがえる。  
A 1階には絵本コーナーとして親子で絵本が読める場所が設けられ、各保育室には年齢に合わせた絵本や図鑑も常置されている。また、保育室の遊具は、子どもが自分で手にすることができるように配置にも配慮している。保育士は子どもの気持ちに寄り添った声かけに努め、子ども同士のやりとりを見守ることで子ども自身が友だちと関われるようにしている。また、園庭のビオトープなどで見つけた植物や虫などを集めて子どもと一緒に図鑑作りを行うなど、職員自身も保育を楽しむことで子どもの興味を育てる保育を目指している。
B ・当園は開園5年目になるが、園庭のビオトープも年月と共に成長しており、子どもたちは豊かに育つビオトープと共に自然に慣れ親しんでいる。年を重ねることで、多くの自然が戻っており、子どもたちは、土や草、木、虫など園庭で見つけた生き物などを図鑑で調べ、実をとって飾り、制作や絵に描くなど多くの活動の基になる存在となっている。園庭では、食育の一環として野菜(ピーマン、おくら、トマト、なす、枝豆、さつまいも)などを栽培も行い、園庭で育てた野菜を収穫して食べる楽しさも経験している。
3 サービスマネジメントシステムの確立 @ 入園にあたり「入園のしおり」の内容に沿って保育理念や基本方針、園での生活について説明をしている。園長が個人面談を行い、保護者の要望を聴き取ると共に、子どもの成育歴・健康面(アレルギーの有無も含む)・発達状況・食事の様子等を丁寧に聴き取ることにしている。また、重要事項や個人情報等の取り扱いについても説明している。保護者に配付される「入園のしおり」には、保育園の生活において必要となる事項がわかりやすく明記されており、卒園まで保管し必要に応じて確認してもらうように伝えている。 
A 職員間の連携として伝達記録や打ち合わせ記録を活用し、必要な際には朝打ち合わせをしている。その上で、園長は毎朝各クラスを回り当日の活動内容や感染症・アレルギー除去状況の伝達を行い、その際に小さな事柄についての情報の共有を図っている。園長への報告は常時行われている中で、その情報を整理して再度各クラスの職員に周知する体制が組まれており、そのサイクルにより職員間の情報共有がなされている。保護者のアンケートでも職員間の連携について認める意見があり、園の姿勢が保護者にも伝わっていることが確認できる。  
B 5歳児は卒園後、就学時に対応できるように小学館として「小1プログラム」を用意しており、「ひらがな」「鉛筆の持ち方」「指先を使う遊び」などをプログラムに従って行っている。また、例えば「ハンカチを使用してポケットにしまう」など日常生活の中で必要な仕草などの習慣化にも努めている。地域の保育園との交流なども年間を通して行っており、就学後に子ども同士の交流がスムーズにできるよう支援している。さらに保護者会では、小学校の情報提供ができる機会を設けており、就学に向けて保護者への支援にも努めている。
4 地域との交流・連携 @ 川崎市多摩区の植生を園庭に再現したビオトープを設置しており、地域を大切に考え、子どもたちにも地元の自然環境に自由に触れる機会を作っている。ビオトープについては関心を持って関連の情報を収集しており、日本生態系協会のコンクールで協会賞を受賞し、賞状を玄関に掲示し地域の自然への関心を喚起している。
A 給食の食材についても地域の結びつきを大切に考え、地元の商店や業者への委託をするなど可能な限り地域での購買を実施している。地域と園との結びつきが、子どもや保護者と地元の結びつきにもつながっていくことを目指している。地域とのつながりを重視することで、地域の保育園として地元の商店や業者と共存共栄することにつながっていくことが期待される。
B 地域の中学校から職場体験で生徒が毎年来園しており、体験した生徒からは保育に興味を持って将来保育に関わりたいなどの声も聞かれている。職場体験を積極的に受け入れ、啓発活動に取り組んでいることは高く評価できる。ボランティアについては受け入れる体制は整っているが、実際のボランティア受け入れに結びついていない。引き続き積極的な受け入れを推進することが望まれる。
5 運営上の透明性の確保と継続性 @ 園では、5月の全体保護者会の際に、その内容を理念・基本方針と具体的な活動を結びつけて説明することで、保護者の理解を深めている。理念を文言として伝えるだけでなく、実際の保育の様子で保護者に伝え、理念の実践に加え、その意図を説明し保護者の理解と納得に繋げている。  
A 事業計画の策定や実施にあたっては、備品整備、管理、地域交流、広報、防災、楽習保育、玩具管理、自然環境等のそれぞれの個別担当者を取り決め、組織的に推進できるようにしている。さらに計画推進のために、職務分担表の中で項目ごと、係ごと、行事等を4月の職員会議で年間予定と当てはめて担当を決めて進めている。職員も積極的に参加意志を示し、自主性や主体性を大切にしながら実施されていることがうかがえる。  
B 円滑にリーダーシップが発揮できるように日々職員とコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に取り組んでいる。具体的には職員個々との交流を大切にして、いろいろな職員と直接コミュニケーションを図り、プライベートも含めて相談に乗るなど園長が個々の思いを受け止めることで、職員との信頼関係を築いている。
6 職員の資質向上の促進 @ 職員一人ひとりの個性を見極めて得意なところを伸ばして、みんなで補い合って職員全体で力を合わせることを大切にしている。得意を探すことが園長の仕事と考え、職員の一人ひとりがお互いに協力できる体制が整っているように、日頃より連携体制を確立している。園長は、理念に沿った「あったかい心をもつ子どもに育てる」という保育を実践できるように職員のモチベーションを高めながら、園運営をリードしている。  
A 法人内共通の研修に加え、園長は職員一人ひとりに対し課題を設定し、それに基づいて研修を提示している。研修終了後には、報告書を作成すると共に職員会議で研修報告を全職員に行い、法人担当者にも報告している。研修を終了し新たな課題に気づいたときは、園長と職員が相談のうえ、見直している。
B 職員が時間内に仕事が終了できるよう、無駄な残業を排除するように具体的な実践に取り組んでいる。パート職員などの協力を得ながら、職員の配置を調整して時間内に必要な仕事が進められるように支援しており、働きやすい環境づくりに努めている。

詳細評価(PDF469KB)へリンク