かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

保育園まめわかば

対象事業所名 保育園まめわかば
経営主体(法人等) 社会福祉法人 わかば健成会
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 242 - 0007
大和市中央林間8-4-8
tel:046-275-8777
設立年月日 2015(平成27)年04月01日
公表年月 2019(令和元)年03月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 株式会社フィールズ
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

[施設の概要]
「保育園まめわかば」は、小田急線、東急田園都市線「中央林間駅」、または東急田園都市線「つきみ野駅」から徒歩10分ほどの位置にあります。平成27年4月開所の生後8週から2歳児までの子どもを受け入れる認可保育園です。
木造平屋造りの園舎は木のぬくもりが感じられ温かみがあり、園庭に面した窓からは全クラスに陽射しが入る明るい環境です。園庭は芝生のものと砂場仕様の二か所があり、泥んこ遊び、水遊びなどもできます。
園では、課外保育に力を入れ、足腰を鍛え子どもの豊かな心を育てることを大切にした保育を目ざし、年齢的に子どもが家庭と園との違いでストレスがかからないように配慮した保育を行っています。
保育方針は「子どもが安心・安定した集団生活が送れるように愛情と誠意を持った保育を目指します」「一人一人の成長の芽を大切にし、遊ぶ楽しさや友達と一緒にいる喜びなどを感じられる保育を大切にします」などとなっています。定員は0〜2歳児あわせて40名、開園時間は、平日は7時から20時です。

≪優れている点≫

1.子ども達が体を動かして、のびのびと遊べる保育環境を作っています

園では、職員配置を整えて、保育士が子ども一人一人との関わりを密に取りながら、活動の幅に広がりを持たせられるような環境づくりに努めています。0〜2歳児の園ですが、活動内容に応じて、子ども達が遊びを選択でき、集中できるようにしています。子ども達は2か所の園庭と散歩など、思い切り体を動かして楽しく遊べる計画を多く取り入れています。天気が良い日は全クラスとも園外活動を楽しみ、散歩先の公園では縦横無尽に走り回ったり、ドングリ探しに夢中になるなど、思い思いに好きなことを見つけて楽しんでいます。保育士は危険のないよう周囲の状況に配慮しながら子どもに声をかけ、一人一人の様子をしっかりと見守っています。
発達が著しい時期であり、年齢ごとに一人一人の発達や成長に応じた活動に配慮して、子どもがのびのびと生活できるように日常的にも職員間で意識をもって保育に当たっています。子どもが何を求めているのか、どうしたいのかを理解し、遊びの最中にも子どもの気持ちを大切にした声かけや応答で子どもに寄り添い、子どもが安心して遊び込めるよう努めています。
子ども達は保育士の見守りのなか、のびのびと遊べる環境で経験を少しずつ積み重ねています。転んでもすぐに起き上がって走り出すたくましさや、転んでしまった友達を気遣う優しさを自然に身につけて日々成長しています。

2.職員間で連携を取り、保育方針の実現を目指して取り組んでいます

各クラスの担当保育士間で行うクラス会議で、日々の活動内容を振り返り、子ども一人一人の様子を共有しています。月に2回行っている職員会議では、各クラスの様子を報告し合って、園長、主任をはじめ保育士、栄養士、調理職員など、園全体で子どもの様子を共有しています。
保育士と栄養士が協力し合って食育計画を作成し、クッキーの型抜きをしたり、白玉粉を丸めてお月見団子を作るなど、子ども達が様々な体験をできるようにしています。また、保護者とともに子どもの育ちを共有できるよう、職員間で話し合いを重ね、親子レクや発表会を計画しています。
小規模園の特徴を生かして、日常的な活動や行事など、いろいろなことを話し合いながら、保育の実践につなげています。園としての保育の方向性についても職員間で話し合い、子ども一人一人の成長の芽を大切にする保育方針の実践に取り組んでいます。

≪課題や改善することが期待される事項≫

1.中長期の事業計画と計画実現のための明文化

中長期計画は、職員の育成計画、保育内容、施設の修繕、地域との交流他などが含まれ、今後の園の成長に繋がるものを計画として作成されます。単年度の計画は作成されていますが、中長期の計画は作成されていません。
また園では職員の育成、研修など職員の育成計画に沿ったものが実施されていますが、経験、能力に応じた期待水準を明文化されたものが作成されていません。明文化することで、職員のモチベーションのアップにも関わってきますので、まず期待水準の明文化が望まれます。現在実施されていることを見直すことで中長期の計画が見えてくると思われます。

2.地域への保育園の周知

開園4年目、園の保育内容、職員の育成に力を入れてきました。しかし、地域に対する園のアピールが今一つ軌道に乗っていません。近隣の老人ホームとの交流などはありますが、町内会、自治会など身近な組織との交流が取られていないのが現状です。
大和市の保育園情報には園庭開放などの園の子育て支援の情報はありますし、一時保育の利用者もあります。地域の中で園が福祉施設としてどのような役割をできるかなどをアピールするためにも、近隣の掲示板を使わせてもらうなどの検討が望まれます。身近な組織との交流を図り、園の情報提供を行っていくことが期待されます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

@ 子どもの呼び方、声のかけ方など子どもの人権を尊重した言葉がけをするように配慮しています。子どもの気持ちを傷つけるような言葉使いをしないように日常的にも職員間で意識をもって保育に当たっています。子どもが何を求めているのか、どうしたいのかを肯定的に受け止め、気持ちに寄り添い子どもが話をしやすい雰囲気をつくれるように、穏やかな言葉、声で接しています。

A 職員は入職時に守秘義務に対する誓約書を提出しています。ボランティア、実習生も事前に大和市や、学校から守秘義務、個人情報について伝え、園でも確認をしています。保護者には、入園時に写真などに関する個人情報に関する同意書をもらい、転園の際には転園先から在園中の情報を求められた場合には情報開示する事について同意を得ています。また、個人情報保護のため園内での撮影などは保護者に禁止しています。

B 子どもが、どうしたいかを大切にし、性別で制限する事はありません。色、遊びの種類、遊びの中での役割なども子どもが自由に選択しています。また、お父さんだから、お母さんだからというような言い方はせず、性別による役割などを決めつけるようなことが無いよう配慮しています。日頃から、職員会議でも人権について話をして子どもを一人の人間として接するように心がけています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

@ 全クラス個別の指導計画を作成しています。配慮を必要とする場合は、クラス会議において個別の指導計画を立てています。月案はクラス担任がローテーションで作成することで、クラスの子ども達の様子を職員が把握できるようになっています。食事や睡眠、排泄、トイレットトレーニングなどについては保護者との連携を大切にし、保護者の意向や希望なども聞いています。計画を変更する場合には保護者の了解を得ています。

A 日々の一人一人の排泄状況を健康管理表に記載し、クラス会議で情報を交換し保育士間で共有しています。連絡帳にその日のトイレの様子などを記載し保護者に伝えているほか、必要に応じてお迎え時に直接口頭で伝えています。トイレットトレーニングは子どもの様子をみながら、保護者の意向も聞いて子どもに負担が無いよう個別の対応を行っています。排泄の失敗時などの子どもへの声かけ方法などについては、子どもに寄り添って対応することを職員会議等で確認し合っています。

B 子ども達の活動内容に応じて、子ども達が遊びを選択でき、集中できるよう敷物などでスペースを作って活動しています。クラスは活動の内容に合わせて機能別のスペースを作っています。園舎の構造上、日常的に他のクラスに意識が向けられます。また、朝、夕、延長保育時にも交流があります。

3 サービスマネジメントシステムの確立

@ 全体的な計画は、保育理念や保育方針、保育目標に基づき、子どもの最善の利益を第一義に作成しています。園の開所時間は保護者の就労時間を考慮して7時から20時までとなっています。全体的な計画は法人の理念を基にクラス単位の意見を吸い上げ、全職員が参加したものを園長がまとめ、さらに職員の理解が得られるよう職員の意見を取り入れ、微調整を重ね作成しています。全体的な計画については行事内容に沿ってクラスごとに保護者に理解を得られるように説明をしています。

A 入園時に保護者に既往症や予防接種の状況等について児童表を記入してもらい、個別にファイリングして職員間で共有しています。法人が作成している「事故・危機管理・衛生管理・感染症対策マニュアル」に健康チェックのポイントが明記されており、毎朝子どもの様子を確認しています。また、保護者から家庭での様子を聞き、在園中に気になることがあった際はお迎え時に報告し、対応について保護者と話し合っています。2歳児は秋以降に歯ブラシを使って食後の歯磨き指導を行っています。

B 嘱託医による健康診断と歯科健診をそれぞれ年に2回実施しています。健診前に医師への質問事項などを保護者から受け付けて、医師からの回答を保護者に知らせています。健康診断と歯科健診の結果は所定の様式に記載し保護者に渡して報告しています。嘱託医とは日頃から連携を取り、必要に応じて受診をするなどしています。

4 地域との交流・連携

@ 園内には、病児保育、休日保育なの情報を掲示しています。そして、近隣の病院、役所(すくすく支援課など)保育園、幼稚園など交流のある連絡先を事務室に掲示しています。これらの機関との窓口、連絡は主に園長、主任が対応しています。

A 大和市が主催する「やまと子育て応援フェスタ」に参加し、保育士がパネルシアターを行ったり、園の紹介パネルを展示したり、パンフレットを置くなどして情報提供を行っています。園のホームページには、園の活動内容や入園方法、一時預かり等について掲載し、利用希望者に分かりやすく情報を提供しています。

B 利用希望者からの問い合わせや見学の申し込みは電話で受け付けることが多く、主に主任が対応しています。見学時間は子ども達の様子を見てもらえるよう、11時頃を勧めており、見学希望者の都合を優先して日時を設定しています。園のパンフレットをもとに園の基本方針や入園方法等について利用希望者に説明を行っています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

@ 就業規則には、服務規定が明記されており、新人研修においても不適切な行為をしない事、保育士としての心得などを細かく記載し周知を図っています。また、園長、主任が他園における事故などの情報を収集し、職員に周知しています。法人「わかば健成会」のホームページでは園情報を積極的に公開しています。不適切な行為、事故などに関する情報は、職員だけではなく、運営委員会、保護者にも知らせて園での不適切な行為が行われないように意識を高めています。

A 園の運営に影響することが予測される情報は、大和市からの情報、社会福祉協議会、園長会などを通して得て、ネット、新聞などの情報なども交えて園長が分析を行い、園運営に生かしています。重要な情報については定期的にリーダー会議を行いクラスの状況、園の運営について話し合い、職員間でも課題を把握し共有化を図っています。

B 法人に主任を育成するプログラムがあります。主任は、診療カウンセラーの資格を持っています。フリーの立場でクラスに入るなどして職員にアドバイスをしたり、相談に乗っています。また、診療カウンセラーの資格を持ち、職員の心身の状態に配慮しシフトを作るなど職員が精神的、肉体的に良好な状態で保育に臨めるように気を配っています。

6 職員の資質向上の促進

@ 園の人材募集は、園ごとに行っています。人材育成は新人教育マニュアル、職員が希望した研修の受講、園からの希望で研修を受講するなどしています。年2回の自己評価をもとに、それぞれの目標を達成できているかなどを園長と面談し振り返り、反省をして保育士としての資質向上に努めています。

A クラスリーダーを職員間で回し、クラス構成を考えたり、クラスや、園を把握する経験を保育士としての経験年数に関わらず行うことで、リーダーとして全体を把握できる経験をしています。また、職員会議の場において業務改善などを提案することで、本人のやりがいにつなげています例えば、水遊び時に目隠しが必要ではないかという意見が職員から上がり、外から見えないようにフェンスを付けました。園長は保育に関する最終的な責任は全て自分にあることを明確にしており、職員が安心して保育に取り組める環境づくりに取り組んでいます。

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