かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスク宮前平えきまえ保育園(8回目受審)

対象事業所名 アスク宮前平えきまえ保育園(8回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社 日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 216 - 0006
宮前区宮前平1-12-5
tel:044-856-7911
設立年月日 2011(平成23)年04月01日
公表年月 2019(平成31)年02月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の立地・特徴】

アスク宮前平えきまえ保育園は、東急田園都市線宮前平駅から徒歩2分、東急電鉄の高架下を活用した開設8年目を迎えた保育園です。0歳児から5歳児までの子どもを対象にし(定員70名)、園舎に沿って細長い園庭があります。宮前平駅の南側には交通量の多い尻手黒川道路がありますが、北側はなだらかな丘陵地帯となっており、区役所・警察署・小中学校が集まり、多数のマンション、住宅がゆったりと連なっています。近隣には20か所を超える公園があり、子どもたちの楽しい散歩コースになっています。

 園目標として「のびのび明るい子ども」「友だちと遊ぶ楽しさを知り思いやりのある子ども」「興味や関心を持ち豊かな感性のある子ども」を掲げています。設置法人から派遣される専門講師による英語、体操、リトミックやクッキング保育などを取り入れ、子どもの楽しむ心や学ぶ楽しさを育むプログラムを提供しています。

【特に優れていると思われる点】
1.就学がスムースに行われるよう保護者や子どもとの対応に配慮
宮前区の幼保小連携会議へ園長・年長児担任保育士がそれぞれ参加し、就学に向けた勉強会や情報交換を行っています。保護者への必要な情報伝達を懇談会・個人面談で伝えるとともに、就学前の子どもに対する区役所作成の冊子を玄関に置き、保護者が自由に持ち帰れるようにしています。また、宮前区主催の「入学に役立つ講演会&相談会」のパンフレットを玄関に置き、保護者に周知し参加を勧めています。年2回、4、5園の年長児との交流会に参加して、子どもの就学がスムーズに行われるよう配慮しています。

2.子どもが自ら選んで遊べる環境の整備と共同的な体験ができる環境の整備
 子どもの年齢、興味・関心に合ったおもちゃを年々増やし、子どもが個々に遊んだり、一緒に遊べる環境を整備しています。共同的な体験の例として、夏祭りに向けては、3歳児クラスはフルーツ神輿、4歳児クラスはカラフルロケット号、5歳児クラスは海賊船の神輿を、それぞれの年齢の子どもたちが自分の意見を伝え、自分のイメージしたものを形にして、みんなと力を合わせて1つのものを作る喜びを感じています。

【特に改善や工夫などを期待したい点】
1.その日の子どもの状況を保護者一人一人に直接伝える工夫
 子どもたちの当日の様子は、0〜2歳児は連絡帳で、幼児クラスではライン表や延長保育日誌を使って、降園時には保護者に一言でも口頭で伝えるようにしていますが、お迎えが集中する17〜18時の時間帯には、伝えきれないこともあります。また、保護者からは職員が忙しそうで話しかけにくい・話せないとの意見がありました。
保護者の気持ちにも配慮し、ゆとりを持って対応できるような体制が望まれます。

2.保護者からのアンケートや意見・要望、ヒヤリ・ハット情報の迅速なフィードバック
行事ごとのアンケートや意見箱に入った保護者からの意見・要望は、年度末にまとめて保護者にフィードバックしていますが、その都度、保護者にフィードバックされることが望まれます。
ヒヤリ・ハット情報についても年度末に報告会を行っていますが、情報が古くならないうちに職員で共有することが望まれます。また、情報は記録し、発生状況や原因を分析して、事故防止に反映することが期待されます。

3.子どもの気持ちに沿った支援と保育の質の向上
子どもが泣いているときや子どもが語りかける場面で、職員に配慮に欠ける対応が見受けられました。子どもの気持ちを受容して、子どもの気持ちに寄り添った穏やかな、子どもの意欲を引き出す言葉かけや対応が望まれます。研修や日々の保育の振り返りを行い、園長による指導、職員間での話し合いやチェックを積み重ねていくことが期待されます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・日常保育では0、1歳児クラスではパーテーションで部屋を分け、小集団で遊べるようになっています。年齢に合ったおもちゃや絵本が手の届くところに置かれ、子どもたちが好きなことをして遊べるようになっています。

・子どもの意思を尊重し、散歩の行き先や行事(運動会や夏祭りなど)は子どもの意見を取り入れて決めています。散歩に行きたくないときや集団に入りたくないときは、無理に参加させることはなく、気持ちを聞いて、事務室でゆっくり過ごせるようにしています。

・「虐待防止対応マニュアル」があり、虐待ついて、職員は入社時研修や階層別研修で学び、園内研修を行い、保育士による虐待についても職員同士で話し合う機会を持っています。職員に人権擁護のためのセルフチェックリストを配付し、意識を高めています。

・個人情報マニュアルを整備し、プライバシー保護・個人情報保護について、職員は入社時研修や設置法人の階層別研修、自由選択研修、職員会議で学んでいます。個人情報に関する書類は、事務室の鍵にかかる書庫で保管し、園外への持ち出しは禁止となっています。

・羞恥心について園内研修を行い、子どもの着替えやおむつ替えの際には、カーテンを閉めてパーテーションで外から見えないように配慮しています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

・行事や運営委員会の後、年度末に無記名の保護者アンケートをとり、また、保護者との個人面談を年1回、懇談会、茶話会を年1回開催し、子どもの園での様子を伝えるとともに、家庭での様子や保護者の意見を聞いています。

・散歩や園外活動を活発に行い、職員は子どもが自由に探索や試行錯誤をして主体的に活動をするように支援し、子どもの興味や関心に注意を払い、室内環境を整え、子どもと一緒になって遊び、遊びの中に入れない子どもには声かけをし、子どもに寄り添うようにしています。

・個人差を大切にし、一人一人の発達状況に合わせて、着替え、手洗い、うがいや歯磨き、箸の使い方など基本的生活習慣が身につくように援助しています。

・食事の場所と午睡の場所を区別し、食事中は歩かないこと、口にものを入れてしゃべらないことなどのマナーを教えながらも楽しく食事ができるようにしています。子どもたちは3歳児から給食当番を行い、配膳や今日のメニューを発表することで食事に興味がもてるようにしています。

・有機野菜の宅配業者の出前授業で子どもたちは野菜を触ったり、においを嗅いだり、野菜ができるまでの紙芝居や野菜クイズをして、野菜に関心を持てるようにしています。

・栄養士と保育士で、年齢ごとに食育計画を立てています。月末に翌月の献立表を保護者に配付し、その日のメニューと給食のサンプルを玄関に展示しています。

・子どもたちの園での様子は、0〜2歳児は連絡帳で、幼児クラスではライン表や延長保育日誌を使って、降園時に口頭で保護者に一言でも伝えるようにしています。延長保育日誌には伝えた人がサインして伝え漏れがないようにしています。


3 サービスマネジメントシステムの確立

・「入園のしおり」や「入園のご案内」、設置法人のホームページ・宮前区のホームページなどで保育園の情報を提供し、見学希望者には電話で事前に受付をし、できる範囲内で要望に応じています。

・入園前説明会で「慣れ保育」について説明し、2週間の「慣れ保育」を勧めています。

・入園時に、家庭調査票、お子様の状況について、緊急引き渡し票、健康診断書、児童票・健康記録表(川崎市書類)などを提出してもらい、入園前面談で収集した情報をもとに保育を開始しています。

・指導計画はクラス担任保育士が保護者面談をして関係機関の意見も含めて作成しています。指導計画は子どもの状況に応じて変更し、赤ペンで修正し、職員には掲示して周知するようになっています。

・散歩や園外活動を活発に行い、職員は子どもが自由に探索や試行錯誤をして主体的に活動をするように支援しています。子どもの興味や関心に注意を払い、室内環境を整え、子どもと一緒になって遊び、遊びの中に入れない子どもには声かけをし、子どもに寄り添うようにしています。

・保育園での事故の情報を管理し、再発防止の対策を立てています。ヒヤリ・ハット情報についてもスタッフノートに記録し、毎年報告会を開催し情報を共有しています。また、設置法人での園長会議で報告される事故事例を保育園に持ち帰り、職員会議、昼礼で、自園に置き換えて話し合い対策を検討しています。

・早番保育士からクラス担任保育士への情報伝達は、各クラスのボードに書き伝え、口頭でも伝えています。また、クラス担任保育士から遅番保育士へは延長日誌を使用して情報伝達する仕組みとなっています。

・災害時に対する子どもの安全確保のため職員の役割分担表が作成され、月1回避難訓練を実施し、避難場所の宮前平小学校まで避難訓練を行っています。


4 地域との交流・連携

・設置法人のホームページに、園の情報や保育の様子の写真を掲載し、ブログで紹介しています。園の外門に園の夏祭りや運動会などの行事の案内を掲示しています。夏祭りや運動会には地域の方約10名の方の参加がありました

・毎年2回、宮前区保健福祉センターの赤ちゃん広場で地域の未就園児親子を対象に、手遊びや絵本の読み聞かせを行い、子育て相談も行っています。

・近隣の系列アスク宮崎台保育園と宮前平小学校とは避難訓練など緊急時の対策を共同で行っています。園単独での開催は人員的に厳しい、園の保護者や地域の家庭を対象に子育てに関する講演会の開催を近隣の系列園と共同で計画しています。

・園長が宮前区役所の認可保育園園長連絡会議に参加し、地域の子育てや家庭の状況や待機児童の問題、保育士不足や延長保育児が多いなど福祉ニーズを把握するとともに、緊急時の連携や地域支援で何ができるかなどの課題につき情報交換しています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

・園長は設置法人で実施される園長研修や園長会議で報告される他園での取り組みなどで、参考になることは職員会議・昼礼で伝え、話し合い実施できることは取り入れていくようにしています。

・理念や基本方針は保護者が常日頃目にするよう玄関に掲示しています。また、入園前の説明会、入園後の懇談会などで保護者に再度説明しています。

・理念や基本方針の実現に向け、「保育の質の向上」「子育て支援」の2つの目標を設定しています。中長期計画は事業計画ごとに、項目・内容・実施計画と分類され解決に向けた具体的な内容になっています。

・行事後に保護者からアンケートを取り意見を収集し、年度末にまとめて整理しています。また、年度末に1年を振り返って保育園の自己評価を行い、第三者評価は毎年受審し、園の課題を抽出しています。

6 職員の資質向上の促進

・園長は実施する保育サービスの質の現状について、日報や月間指導計画、週案の評価・反省欄を確認し、保育中各クラスに入り、保育士の子どもとのかかわりを確認し、必要に応じて指導しています。園長は、クラスリーダーから職員の意見・相談などを聴き、問題解決に努めています。

・設置法人に内部不正を直接通報できるコンプライアンス委員会が設置され、連絡先を事務室に掲示し、全職員に周知しています。

・設置法人の「保育士人材育成ビジョン」に組織が職員に求める基本姿勢や意識を明示されています。職員は年3回自己査定し、自己査定の結果は園長・エリアマネジャー・スーパーバイザー・設置法人担当者により評価し報酬を決定しています。評価した結果は園長より職員にフィードバックし透明性を図り、育成にも役立てています。

・園内研修の年間計画を立て、4月はPR研修、7月アレルギー児対応、8月気になる子の対応・関わり方について、10月虐待について、12月保護者対応を行い、年度末に発表を行い。保育やクラス運営に生かしています。
 

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