かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

グローバルキッズ大口園

対象事業所名 グローバルキッズ大口園
経営主体(法人等) 株式会社グローバルキッズ
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 221 - 0015
神奈川区神之木町16-15
tel:045-423-1281
設立年月日 2016(平成28)年04月01日
公表年月 2019(平成31)年02月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 株式会社フィールズ
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

[施設の概要]
グローバルキッズ大口園は、JR横浜線大口駅から徒歩8分ほどのところにあり、平成28年4月に株式会社グローバルキッズにより開設されました。定員は65名、開園時間は7:30から20:30、通常保育のほかに延長保育、一時保育、障がい児保育を実施しています。
鉄骨造2階建ての園舎内は、木のぬくもりの感じられる木目の壁、廊下、2階へ上がる広々した階段が広がっています。1階に0、1、2歳児の保育室があり、床はコルクを使用したクッション性のあるものを使っています。2階は3、4、5歳児の保育室と調理室、多目的に利用できるスペースを配置しています。
企業理念は「子ども達の未来のために」保育理念は、『豊かに「生きる力」を育てる』とし、『思いやりのある子ども』『自分で考える子ども』『元気でたくましい子ども』『明るくのびのびした子ども』を保育目標にしています。

≪優れている点≫

1. 「チーム保育」を目指し、働きやすい環境で職員の協力体制ができています

開園当初からの職員が継続して働き、やりがいを感じ「輝いた大人」を子どもに示すようにしています。職員は出産の場合でも育休を取得して園に復帰しやすい環境があり、ほかの職員もチームワークで協力しています。
「チーム保育」の実践に向けて、職員一人一人が目的意識を持ち専門性を高められるように、それぞれのテーマに取り組んでいます。定期的にクラス会議を開き、子どもの育ってほしい姿、発達に合わせた目標などについて話し合い、計画に反映しています。子どもたちには自ら伸びる力を大切にして、個性に応じた多様性のある成長につながる保育を、職員で共有して取り組んでいます。
職員に対する意向調査を行い、園長面談により職員の意見を把握し対応しています。職員からも園で続けて働きたい、働きやすく且ついろいろなことが学べますなどの意見につながっています。職員がお互いに協力し合う働きやすい職場環境が、常勤職員の離職率ゼロにつながっています。


2. 園舎の清掃が行き届き、清潔で子どもの衛生に配慮しています

園は木目を基調にした、温かみのある新しい建物です。新しいから清潔というだけではなく、園舎内は日々の清掃が良く行き届いており、非常に清潔な状態が保たれています。
全職員が備品などを使用した後の衛生管理について周知し、日々の衛生管理を行う意識を常に持っています。保育園では、大きな窓や、広い階段、吹き抜け、階段の途中にある踊り場などの構造と空調の関係から、毎日清掃をしていても埃などが隅に溜まってしまうことがあります。しかし、園では隅々まできれいに手入れが行き届いています。
主に非常勤の職員が、自分たちが徹底してできることの一つとして、子どもが園外に出ている間に集中した清掃を行っています。新しい設備備品の清潔維持はもちろんのこと、職員は子ども達にはきれいな環境で過ごして欲しいという願いから日々の徹底した清掃が行われています。職員の思いと、役割による有効な動きによって子どもが快適に過ごせる園内環境が確保されています。


3. 職員のスキルアップの目標設定をたて、保育のプロ意識を高めています

年2回の人事考課の際に、法人が作成した階層別の評価票を基に、本人の目標達成状況や目標の見直しており、課題を明確にした評価確認を行っています。園長とのフィードバック面談で更なるスキルアップにつなげています。更に、職員が希望した場合にはいつでも園長や他の職員に相談できる環境を整えており、常勤・非常勤を問わず、必要と思われる経験を積極的に積むように、職員配置や担任・シフトに工夫をしています。
法人による昇進・昇格の説明と園長との面談により、職員の評価を伝えて人材育成につなげています。理念である「輝いた大人」を目指し、「輝き度・満足度調査」の結果を公開し、改善策などの検討を行っています。子どもたちの前でキラキラした姿を見せる保育に取り組み、プロとしての責務を日々確認しています。

≪課題や改善することが期待される事項≫

1.地区との交流でお互いの信頼関係の構築

散歩などの外出の際には積極的に挨拶を心掛け、一時保育の受け入れや育児相談を実施していますが、開園3年目ということもあり、情報発信が十分ではないことを園では認識し課題としています。
自治会に加入しているので、地域住民向けの一時保育や育児相談、夏祭りなどの園の行事を回覧板に載せてもらうなど、地域住民への周知を図る取組みが期待されます。
現在、プール開催前や大きな音や音楽を出す予定のときには近隣住民に声掛けをし、チラシを配布するなどの配慮をしていますが、このような園の行事や保育の活動の内容を回覧板に掲載することで、更なる周知が期待できます。台風時の植物の保護や園周辺の清掃の手伝いや、おもちゃなどをプレゼントされるなど、近隣住民の方と友好な関係が構築されていますので、夏祭りへの招待や保育相談などの保育所としての専門性を広く伝え「一地域住民」ではなく「地域に溶け込む」ことで地域と園とのお互いの信頼関係の構築を目指し、園と地域との関係性を密に築いていくことが期待されます。


2.職員の負担軽減や新たな取り組みに向けて、職員配置の検討

開園3年目となり、園内の基盤が整いつつある状況です。開園からの職員も定着してチームワークもできて、新人を加えて職員強化も行っています。
しかし、退職ではないが産休の職員も複数に増えたため、経験のある職員への業務負担が多くなっています。本来フリーとしての配置が望まれる職員が、人員不足のため保育に定常的に入らざるを得なくなり、新人とのバランスにかける場合もあります。職員は意欲的に保育に取り組んでおり、研修への参加希望にも調整が困難になっています。
新たに地域への保育の専門知識の還元など新たな取り組みも含め、無理のない職場環境への検討が期待されます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

@ 子どもへの言葉かけや声の大きさについて、威圧的にならないよう職員間で配慮しています。職員は子どもに伝わる穏やかでわかりやすい言葉づかいを心がけ、否定的な言葉で対応しないなど子どもの思いを尊重しています。言葉が不十分な乳児はスキンシップを図り、表情や、様子から子どもの気持ちを受け止め信頼関係を築くよう努めています。全職員は設置法人のコンプライアンス研修を受講しています。

A 個人情報の取り扱いや守秘義務については、入社時研修や園内研修、就業規則で職員に周知しています。職員は個人情報の含まれる書類の持ち出しを禁止しています。実習生はオリエンテーション時に説明し、承諾書を取り交わしています。入園説明会で個人情報の取り扱いなどについて保護者に説明し、個人情報の取り扱いに関するご案内兼同意書を渡して、承諾書を得ています。

B 日常の遊びや行事の中で、性差による区別をしていません。職員の自己評価では性差についての項目があり反省確認ができるようになっています。名簿は生年月日順で作成し、帽子はクラスごとに色分けしています。保護者の家庭状況を踏まえ、父親・母親の役割を固定的にとらえた話し方や表現をしないよう、心がけています。保育所保育指針に基づく職員の自己評価では性差についての項目があり、振り返りの仕組みを作っています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

@ 0〜2歳児については、個別指導計画を作成しています。年齢に関係なく配慮を必要とする子ども障害のある子どもに対しては、「支援児年間計画」を作成し、保護者と定期的に面接をして家庭との情報を共有して、その子どもの関わる地域の療育センターやセラピーなどのアドバイスを取り入れ計画を作成しています。指導内容の見直しは保護者と相談のうえ実施をしています。子どもに変化が見られた場合は、その都度クラス会議で話し合い柔軟に変更・見直しを行い、食事やトイレットトレーニング、気になることについては送迎時や連絡帳などで保護者と相談し、同意を得て変更しています。

A 子ども同士のケンカがあった場合、年齢に応じて、できるだけ自分たちで解決できるように支援をしています。仲立ちが必要な時は子どもに無理に納得をさせることはせずに、子どもに分かりやすい言葉を用いて静かにそばで話をして、公平な態度で子どもに接しています。異年齢の交流はクラスごとの活動が始まる前の時間や夕方、園庭での遊びなど、自然に行われています。

B 職員は子ども自身が充分食べられたという達成感を感じられることが大切と考え、子どもに無理に食事を勧めることはありません。子どもが上手に食べられた時や、今まで食べることのできなかった食材に挑戦した時は、励ましたり、褒めるなどの声かけをしています。乳児はその子どもが欲しがる時間や、生活の流れをみて授乳をしています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

@ 入園説明会の後で面接を行っています。入園説明会当日は親子で参加してもらい、職員が面談をして、法人の面談シートに沿って入園までの子どもの生育歴とともに、子どもの様子を見ています。アレルギーなどの特別に配慮が必要なケースは栄養士などの必要な職員が面接に同席をしています。内容は面談シートに記録されています。面接の記録内容は申し送り回覧し周知され、子どもの発達状況、アレルギーの情報などを保育に反映しています。面接時の記録や提出された書類は児童票と一緒にして保管し、必要に応じて見返しながら保育に生かしています。

A 健康診断は年2回、歯科健診は1回行っています。これらの記録は児童票にとじられています。健診の結果などは当日、保護者に個別に手紙で伝えています。毎月提携医が0歳児の健診で来園しています。健康診断を受けられなかった場合には提携医の来園時に健診を受けることができます。また、日常の保育の中で職員が子どもの件子で気にあることがあれば医師からのアドバイスや、必要であれば専門機関へつなげられるように協力をしてもらえます。

B 園は配慮を要する子どもを受け入れる姿勢があり、職員は法人主催の研修を受講しています。配慮を必要とする子どもの受け入れに際しては、配慮点、どのような関わり方が適切であるか職員会議、ケース会議で話し合いその子どもにあった支援を実施しています。さらに、職員間でずれがないように昼礼では、共有するべき情報を確認しています。

4 地域との交流・連携

@ 神奈川区子育て支援連絡協議会には主任が定期的に参加して、地域の子育て世代のニーズを把握するように努めています。これらの情報は会議などで報告され全職員で情報共有をしています。

A 法人のホームページや園のパンフレットで園の概要・方針・年間行事等を紹介しています。行政のホームページや情報誌への情報提供は、法人主導で対応しています。

B 見学希望者には園長が対応し、人数や日程を調整して保育に支障がない範囲で受け付けて、子どもたちの実際の活動を見てもらい、個別の質問や育児相談にも対応しています。見学者リストを作成しますが、個人情報のために一定期間で破棄しています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

@ 園の理念は、豊かに「生きる力」を育てる。保育目標は、「元気でたくましい子ども」 「自分で考える子ども」「思いやりのある子ども」「明るくのびのびとした子ども」となっています。これらの文言は全体的な計画や重要事項説明書に記載されています。職員はクレド、マニュアル、コンプライアンスを会議で確認し、それに伴う園の基本方針を周知するようにしています。さらに、保育理念、目標、保育方針などは玄関に掲示されています。

A 企業理念、保育理念、行動規範等を記載しているハンドブックを職員全員に配布しています。他保育園でのケガの事例などを法人本部から情報提供してもらい、職員会議で全職員に周知しています。各種規程や入社時の誓約書等に規範や倫理が記載されており、具体的には法人策定の「保育基本マニュアル」に守るべき内容が明文化され、全職員に周知しています。また、園独自で作成されたチェックリストやマニュアルも配布しており、保育に携わる職員としての心構えを明確にしています。

B 園長は法人の方針発表会や施設長の連絡会で議論を踏まえて、職員会議等で検討過程も含めて職員と情報を共有しています。また、職員は常にクレドを携帯して、方針や理念を確認して業務に取り組んでいます

6 職員の資質向上の促進

@ 人事考課、キャリアパス制度があり、経験や能力に応じた役割が期待水準として明文化されています。キャリアパス制度と人事考課制度のフィードバック面談を行い、保護者からの評価も伝えて、職員に求めている人材像を明確に示すことで必要な役割を伝え、育成につなげています。

A 職員の人材補充や人材育成計画は基本的に運営法人が行っており、園長の要望も取り入れた採用形態や欠員補助を行います。年2回の人事考課の際に、法人が作成した階層別の評価票を基に、本人の目標達成状況や目標の見直しなど、課題を明確にした評価確認を行い、園長とのフィードバック面談で更なるスキルアップにつなげています。

詳細評価(PDF1,393KB)へリンク