かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

レモンハイツA・B

対象事業所名 レモンハイツA・B
経営主体(法人等) 社会福祉法人 県央福祉会
対象サービス 障害分野 共同生活援助(グループホーム)
事業所住所等 〒 252 - -
中央区-
tel:-
設立年月日 2001(平成13)年10月01日
公表年月 2018(平成30)年12月 〜
使用評価項目 推進機構障害者GH等第三者評価項目
評価機関名 株式会社フィールズ
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

<ホームの概要>
 レモンハイツは、平成13年10月に障がい者の地域生活の場として開所し、17年が経過しています。この間、法制度の改正により、ケアホーム及び福祉ホームとして運営をした期間もありますが、平成26年4月以降は現行制度により、障害者グループホームとして支援を行っています。
 施設は、最寄り駅から徒歩10分程度の閑静な住宅地にある2階建ての木造家屋です。1階は3人の車いす生活を含む身体障害のある利用者がトイレ付きの個室で、2階は知的障害のある利用者が、男性6人、女性4人合計10人で共同生活をしています。日中活動の場から帰宅後は、それぞれが自室で自由に過ごすことが多く、利用者は、施設というより、大家族の一般家庭で生活しているような雰囲気のある落ち着いた環境で、安定した生活を送っています。
 利用者の在所年数は長く、平成13年の開所以来の退所者は3人のみです。年齢も32歳から69歳と幅広く、今後はさらに居住年数が長期化し、高齢化していく傾向にあります。


<理念・方針>
 法人の理念や職員行動指針に基づき、利用者の人権尊重と権利擁護を支援の基礎としています。利用者の選択の権利、自己決定の権利を保障する支援を心がけるとともに、利用者の高齢化や疾病に適切に対応できるよう、支援や介護の質を確保することを心がけています。又、支援の質の向上を図るために、職員研修に積極的に参加し、職員同士がお互いに認め合い尊敬しあえる働きやすい職場づくりを目指しています。
 
<支援にあたって努力・工夫している点>
@ 人権・人格の尊重
 ホームの支援で最も大切にしていることは、利用者が人格と権利を尊重され、安心して暮らしてもらうことです。それを各職員が常時意識するとともに、お互いに共有し実践できるよう日常業務の中で随時振り返り、話し合いをしています。軽い行動障害のある利用者への支援では、具体的な場面で職員が統一的な対応をすることや虐待を防止するためのノウハウなどが話し合われています。
A 支援の質の確保
 開所後17年が経過し、開所当時からの利用者が多く、それぞれの利用者の生活パターンが定着しているところで、大きなトラブルもなく穏やかに日々の生活が営まれています。利用者は、起床から日中活動まで長時間集団の中で生活しており、日中活動の場からホームに戻って以降は、一人の時間をのんびり楽しむ傾向が強く、施設の支援はそういった利用者のニーズと自主性を尊重して、必要な支援を必要な時に行うことを基本にしています。
 その上で、職員は、より家庭的で安心・安定して暮らせる環境での生活を提供するための努力をしています。食事は手作りに徹し、献立作りから食材の調達、調理まで職員が普通の家庭と同様に、リビングに隣接した台所で作業をしています。又、施設が17年を経過し建物が古びてきたこともあり、共用部分の清掃には特に力を入れ、清潔を保つよう心がけています。
 何より、職員は、利用者の意思や気持ちをしっかり受け止めるために努力をしており、利用者の課題については職員間で共有し、振り返りをしながら、対応をきちんと話し合うことで、支援の質を保っています。
B 人材育成
 事業所として、事故等を防止し、より質の高い利用者支援を行うために、職員の人権に関する意識を高める必要があると考え、勤務調整を行いながら研修等への参加を積極的に進めています。常勤職員については、キャリアパスを意識した研修を受講すること、非常勤職員には、人権擁護研修に必ず出席するよう配慮しています。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

@ 利用者と接するときは、言葉遣いや呼称に注意を払い、丁寧に対応するよう心がけています。
A  同性介助を基本とし、確立しています。宿直時間帯など、同性の介護者が不在の場合は、同じ法人の近隣施設に同性介護者の支援を要請し来てもらう仕組みがあります。
B 職員会議では、利用者の権利を尊重し虐待を防止することを目的に、事例を参考にしながら、研修を兼ねた話し合いをしています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供 @ 介助の要否については、必ず利用者の意向を確認し、意向に沿って必要な支援をしています。
A 個別支援計画は、利用者とのアセスメントの内容を参考に、職員と利用者が話し合って作成していますが、言語による表現の困難な利用者については、何度も利用者を訪問し、話の出来るタイミングを捉えて聞き取る努力をしています。作成半年後には必ずモニタリングを行い、必要があれば内容を変更するとともに、随時利用者の変化に応じて計画の見直しを行っています。
B ホームでの生活が長期になり、自由時間は自室で過ごす時間を大切にする利用者が多いため、職員は個人の生活パターンを尊重し、自由時間の過ごし方など自主性を第一に、必要な場合に支援を行うこと、見守ることなどをしています。その結果、ホームの雰囲気は穏やかで落ち着いており、行動に課題を抱えた利用者も、落ち着いた生活を送っています。
C ホーム内には、苦情解決事業の案内や意見箱の設置で、利用者の希望や意見を聞くようにしていますが、利用されることは殆どなく、利用者は何かあれば直接話し易い職員にその都度伝えています。
3 サービスマネジメントシステムの確立 @ 金銭等の預かりは、法人の方針で、日常支出する小口現金のみを、希望する利用者についてだけ行っています。預かった現金の出納は、資料の添付された簿冊に入念に記録し整理するとともに、毎月利用者と法人に報告し、事故の起こらない仕組みが構築されています。
A 同性介護を基本としていますが、常時対応が可能ではないことから、人手が必要な場合等近隣の同じ法人の施設に支援を求める仕組みができています。
B 外部からの侵入等の緊急時対応として、警備会社と契約をして備えるとともに、利用者の緊急の傷病対応について、契約の看護師と常時連絡、相談ができるよう体制を整えています。このことが、支援職員の大きな安心にもつながっています。
4 地域との交流・連携 @ 地域の方との日常的な挨拶などを大切にしています。事業所の開所以来、利用者は、地域の方から好意的に接してもらっています。又、地域のお祭りでは、子供みこしの休憩場所として、事業所の駐車場を提供しています。
A 自治会に加入し、回覧板から地域の情報を把握しています。ごみ排出場所の清掃などを行っています。またガイドヘルパーなどを活用できるように支援し、利用者の生活の領域を広げています。
5 運営上の透明性の確保と継続性 @ 重要事項説明書及びサービス利用契約書は、分かり易いルビをつけた文章で書かれています。利用契約にあたり同契約書を用いてサービス提供の方針や内容を利用者・家族に丁寧に説明・周知しています。
A 事業所独自の「年度事業計画」及び「運営規定」を作成し、事業目的や事業内容などを明らかにし、事業を執行しています。
B 理念や事業の方針等を事業所内に掲示し、利用者や家族・職員が常時内容を確認できるようにしています。
6 職員の資質向上の促進

@ 職員の勤務条件や職務内容などについて、所長と職員との面談の機会を年間複数回設けています。又、事業の円滑な実施を図るため、法人と連携して組織的対応をしています。
A 法人実施の研修に職責や経験年数などによって、該当の課目を受講しています。特に、人権擁護研修は、非常勤職員も含め全員が受講できるよう配慮しています。又、自己研鑽・資質向上を推奨し、資格取得にかかる助成制度を設けています。

7 日常生活支援

@ 服薬管理は、看護師の指導と合わせて、ウォールポケットに一週間分の薬のセットや飲み終った袋を確認するなど職員によって確実に服薬が行われるように支援が行われています。
A 日中活動場所とは、利用者の様子について、連絡ノートで毎日、又、随時に電話などで情報交換をし、利用者支援に活かしています。

B 高齢等家族状況の変化により、土・日などに帰宅することが減って、ホームでの生活が中心となってきている利用者が増えています。家族の要望を踏まえて、利用者が過ごしやすい生活が出来るよう支援に努めています。

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