かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

江田ひまわり保育園

対象事業所名 江田ひまわり保育園
経営主体(法人等) 株式会社センター
対象サービス 児童分野 地域型保育事業
事業所住所等 〒 225 - 0015
青葉区荏田西2-35-1 ウエストパークヒルズ105号室
tel:045-532-5566
設立年月日 2016(平成28)年04月01日
公表年月 2017(平成29)年12月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 株式会社フィールズ
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

[施設の概要]

江田ひまわり保育園は、平成28年4月1日に、横浜市の認可小規模保育施設(0〜2歳児を対象とした、定員6〜19人の保育所)として開設しています。園の定員は0歳児2人、1歳児5人、2歳児5人の合計12人で、現在10人が在籍しています。
園は、東急田園都市線江田駅より徒歩12分ほどの住宅地にあるマンションの1階(保育室)、3階(事務室)にあります。
園の周辺には自然を生かした公園、遊歩道などがたくさんあり、園外活動の際に活用しています。特に園の前にある「袖振公園」では日常的に遊んだり、地域住民とも触れ合っています。
 運営法人は株式会社センターで、江田ひまわり園のほかに横浜市・川崎市・千葉市で認可小規模保育施設を運営しています。
 園の保育理念は「子どもと職員が笑顔で過ごし、保護者が子どもを安心して預けられる保育所」「常に子どもや保護者にとって、より良い保育を考え、向上を目指す保育所」とし、実践に努めています。


≪優れている点≫

1.子どもの育ちの連続性を大切にし、家庭的な雰囲気の中で子ども達は伸び伸びと成長しています

保育園と家庭の生活の流れや連続性を大切にしています。一人一人の生活パターンや家庭での時間の過ごし方、習慣などを把握し、一人一人に見合った保育が行われるよう努力しています。送迎時に保護者と話しをするほかに、個別の連絡ノート(複写式)を使い、毎日のエピソードも織り込みながら、家庭と情報交換しています。小規模園であり、全職員が全員の子どもと関われる環境となっており、子ども一人一人の状態や様子の情報共有ができています。
 子どもたちは、0歳児2名、1歳児3名、2歳児5名の小さな集団の中で、職員に見守られながら思い思いに遊び、様々な経験を少しずつ積み重ねています。
公園では草花や虫、動物に興味を持ちおもちゃが無くても自分で遊びを見つけて楽しんでいます。保育室内でも好きなおもちゃで遊んだり、保育士に絵本を読んでもらったり、保育士の歌に合わせてダンスをするなど、自分がその時にしたいことをして楽しそうに遊び込んでいます。
 異年齢で一緒に遊ぶ時間や全員が集まって音楽遊びをしているときには、1・2歳児の子どもが0歳児の子どもにごく自然に優しく接する姿もありました。
子どもたちは、家庭的な環境の中で職員に気持ちを受け止めてもらい、いろいろな遊びを通して、小さな発見や友達との関わりを経験し、元気な体と思いやりの気持ちを育んでいます。


2.職員間の信頼関係を築き、チームワーク良く温かみのある保育の実践に努めています 

園長はじめ、保育士や調理職員、事務職員は、遊びや生活など様々な場面で、環境構成の改善策や子どもへの対応方法などについて、職員個々の気づきをすぐに伝え合うようにしています。
コミュニケーションを密に取り、日々の振り返りを積み重ねていく中で、受容的・応答的な保育を継続する大切さと、その難しさを分かり合える職員間の信頼関係を築いており、小規模保育だからこそできる強みを最大限に生かした保育を創意工夫し、実践につなげています。
0歳児クラスでは、遊びの時間や授乳・食事・オムツ替えなど、保育士が一対一で穏やかに声をかけながら、子どもに接する姿があり、1・2歳児クラスでは、その時々の子どもの様子を見ながら、一人一人の思いや気持ちを汲み取り、声をかける、励ます、褒める、見守る、待つなど、保育士間で連携を取って柔軟な対応をしています。園長と職員は、愛情を持って保育にあたることを共有し、実践に努めており、より高い保育の質の向上を目指しています。


3.保育力の向上に熱心な取り組みを続けています

研修計画に基づき、職員は積極的に外部研修に参加しスキルアップに努めています。受講後、職員会議や内部研修時に報告し資料回覧や、保育に取り入れるなどし、全職員で内容を共有しています。また園での内部研修は年6回実施し、職員から要望のあるテーマも取り上げ、「子どもの不安や悲しみ」「子どもの心のサイン」など掘り下げた内容で、学びを深めています。
 また、各指導計画の反省・評価において、子どもの様子、ものごとに取り組む姿を丁寧に記録し見直し後、次の指導計画に反映させています。振り返りから気づいた課題などは、職員会議、内部研修、日頃の打ち合わせで全職員で話し合い、共有することで、保育力向上に繋がっています。


≪課題や改善することが期待される事項≫

1.地域ニーズに応じた子育て支援サービス提供について検討が期待されます 

定員12名の小規模保育施設であり、園舎の構造上の制約などから、子育て支援サービスの具体策や、関係諸機関などとの連携事業などは検討中となっています。地域への子育て支援サービスの提供には、今後の展開が期待されます。また、地域住民に向けた、園行事、活動内容などの情報提供方法のさらなる検討が期待されます。

2.中長期計画の策定が期待されます 

社会環境や時代の変化に即した保育園の役割と責任を果たすべく、努力していますが、中長期計画の策定には至っていません。園の運営状況や今後の園の方向性を見据え、具体的な取り組みとしての、中長期的な視野に基づいた計画の策定が期待されます。


評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

@ 保育理念は「子どもと職員が笑顔で過ごし、保護者が子どもを安心して預けられる保育所」「常に子どもや保護者にとって、より良い保育を考え、向上を目指す保育所」としています。保育方針は「自己を十分発揮し、受け止めてもらうことで、人を思いやる心を持った子どもを育成する」「心と触れ合う保育を大切にする」とし、園の保育目標は「優しく思いやりがあり、情緒の安定した子ども」としています。乳児、1歳児、2歳児それぞれの保育目標を設定し、いずれも利用者本人を尊重したものとなっています。

A 子どもへの接し方、話し方、言葉遣い、子どもの人権を尊重することなどは「職員対応接遇マニュアル」、「人権尊重・プライバシーについて」に明記されており、職員会議や内部研修で確認しあっています。

B 「就業規則」や「個人情報保護規程」で全職員に、個人情報の定義・守秘義務の意義や目的について周知し、それに従い職員は行動しています。保護者には、「重要事項説明書」をもとに、個人情報の取り扱いについて説明し、了解を得ています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

@ 保育理念・保育方針・保育目標をもとに、子どもの健全な育ちや生活の連続性を十分に考慮し、地域性、保護者の状況も踏まえて「全体的な計画」を作成しています。この計画に基づき、子どもの発達に応じて物事に意欲的に取り組み、行動できるように、日々職員間で話し合い、実施には柔軟性を持たせています。また、一人一人の発達に見合った保育のために、全園児個別指導計画を作成しています。

A 子どもの年齢、発達に応じて安全性に配慮しながら、子どもが安心して過ごせる保育環境を整備しています。子どもがそれぞれの興味、関心を持って遊べるように、子どもの目の高さや手が届くところにおもちゃ類を配置しています。日常的に異年齢で交流しています。年齢に関係なく全園児で遊んだり、活動内容によりグループ分けしたり、いろいろな友達と触れ合っています。

B プランターで植物を育て、子どもが水やりなどの関わりで、成長の過程を職員と一緒に楽しんでいます。食事は旬の素材を多く使用し、季節や行事にちなんだ献立を取り入れています。子どもの好き嫌いや、少食であるかなど喫食状況を把握し、苦手なものが少しでも食べられたり、完食できたら言葉かけやほめるなどし、自信が持てるようにしています。調理室が保育室の隣にあり、調理職員との関わりや、調理の過程、食材に触れることなどで、食への関心と、感謝の心が育っています。

C 午睡は、眠くない子や眠れない子など、その日の状況に応じて個別に対応し、保護者と話し合いながら柔軟な対応に努めています。排泄については、排泄表を記録して個々の発達状況の把握に努め、保護者と園での様子、家庭での様子を相互に情報交換し、トイレットトレーニングを行っています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

@ 入園時に把握した成育歴や面接記録、入園後の子どもの成長や発達の記録については個別の「児童票」に記載し、ファイルに綴じ込み事務室に保管管理しています。必要時に職員が確認しています。ならし保育は、園見学時・入園説明会・面談で説明と確認をし、保護者の希望や事情を考慮して実施しています。

A 食物アレルギーや、障害、虐待など配慮が必要な場合は、外部研修を受講し保育に活かすこととしています。職員会議・内部研修で報告し、それぞれのケースについては、話し合いと検討を行い、記録を残す体制となっています。

B 懇談会、個人面談、運営委員会、意見箱、連絡ノートなどで、意見・要望を聞く機会を作っています。送迎時の会話、日常の様子からも意向を汲み取るよう心掛けています。苦情解決の受付窓口について、園内掲示と保護者へ配付する「重要事項説明書」「運営委員会議事録」に明記しています。

4 地域との交流・連携

@ 運営会社のホームページ、園の概要パンフレット、横浜市こども青少年局のホームページ「はぴねすぽっと」で園情報を提供しています。園見学は、希望者の都合に合わせて見学を受け入れ、資料をもとに丁寧に説明をしています。

A 子どもたちは、地域のコミュニティハウスに出かけて、音楽やお話を聴くなどしているほか、近隣の保育園に訪れて、運動会ごっこを一緒にしたり、公園に遊びに来ている地域の親子と一緒に遊んだりしています。戸外活動で出会う地域の人などに保育士が進んで挨拶や会話をして、子どもが自然と地域の人に挨拶ができるよう配慮しています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

@ 職員が守るべき法・規範・服務規程などは就業規則の服務規律の項目や運営規程、接遇マニュアルに明記されています。入職時の説明で周知しています。職員一人一人の、1年間の保育の振り返りをもとに職員間で話し合い、取りまとめた結果は、年度末に園としての自己評価として、保護者に配付するとともに、園内に掲示しています。

A 事業運営に影響のある情報は設置法人本部が収集・分析をしています。園では園長が青葉区の園長会議や設置法人系列園の打ち合わせ、横浜市などの行政機関から情報収集をしています。園に関わる事項は、職員会議で周知しています。

B 保育所における事務、経理、取引に関するルールは、「事務手順・責任範囲・経営改善に関する説明資料」に明記してあります。毎月、園の事務、経理、取引について、設置法人担当部署に報告しチェックを受けています。運営に関して、設置法人本部で、社会保険労務士、税理士から専門的なアドバイスを受けています。

6 職員の資質向上の促進

@ 年6回の内部研修を実施しています。外部研修情報を職員に伝え、積極的な受講を勧めています。内部研修のテーマは、職員の意見や学びたいことを取り入れ、効果的な研修となるよう工夫しています。外部研修受講後は、職員会議や内部研修時に内容を発表し、保育に活かしています。

A 時間の長短、勤務体制の違いはあっても非常勤職員は、常勤職員と同等の役割と意識を持ち、業務にあたっています。全職員が内部研修や、打ち合わせ時に、日常的に意見交換や業務確認をしています。

B 年2回、職員は園長との面談を実施し、自己評価とともに、次期に向けての目標を確認する機会としています。園長は日頃から保育に入っており、職員とコミュニケーションを密にしています。園長は、職員会議、内部研修や日常会話から職員の改善提案や意見を把握しています。日常的に、いつでも、職員と個別に話をして相談ができる雰囲気を作っています。

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