かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスク鶴間保育園(3日目受審)

対象事業所名 アスク鶴間保育園(3日目受審)
経営主体(法人等) 株式会社 日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 242 - 0001
大和市下鶴間2785―10
tel:046-278-1223
設立年月日 2015(平成27)年04月01日
公表年月 2018(平成30)年10月 〜
使用評価項目 神奈川県社協版
評価機関名 株式会社 R−CORPORATION
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

●【アスク鶴間保育園の立地・概要】
アスク鶴間保育園は、小田急線鶴間駅の東北東の場所にあり、駅から徒歩9分程度のマンションに囲まれた地に位置しています。アスク保育園はアスク鶴間保育園の他に、大和駅周辺に3園、南林間に1園を含め大和市内に5園が集中している地域です。大和市近隣には陸上自衛隊座間駐屯地や厚木基地があり、米軍や自衛隊のジェット機の航路に当たるので住民は騒音補償を受けている地域です。交通のアクセスの面では小田急線は新宿に直通し、大和駅から相鉄線経由で横浜へ、藤沢駅から東海道線経由で横浜、川崎、東京へのアクセスが良く、しかも沿線は乱開発からは外れているためベッドタウンとして注目されている地域です。相鉄線鶴間駅は大和市のもう1つの中心地で、大和市役所があり、そこを中心として大和市立病院、大和市地域医療センター、大和市障害者自立支援センターなど公的施設が集まり、また、イトーヨーカドー、イオンを中心とする商業施設も集まっており、生活にも利便性の良い地域です。アスク鶴間保育園はリラの丘公園の目の前にあり、近くには山王原西公園もあり、子どもたちは自然を身近に感じ、のびのびと元気良く遊び、四季折々の感動を味わい、自然からの様々な発見を通して感性を育んでいます。
●【アスク鶴間保育園の保育の方針】
アスク鶴間保育園では、法人系列全園で展開する運営理念の、1.「セーフティ(安全)&セキュリティ(安心)を第一に」、2.「お子様にとっていつまでも思い出に残る保育を」、3.「利用者(お子様・保護者ともに)のニーズにあった保育サービスを提供」、4.「職員が楽しく働けること」を基に、保育理念では、1.子ども「自ら伸びようとする力」.「後伸びする力」を育てる保育を、2.子どもの感受性や好奇心を自然な形で伸ばす「五感で感じる保育」の充実を に置き保育を推進しています。アスク鶴間保育園の園目標は「友達と遊ぶ楽しさを知り、思いやりのある子ども」、「感じたこと創造したことを豊かに表現できる子ども」、「いろいろなことに興味や関心を持ち、感性豊かな子ども」と掲げ、自主性を引き出す保育を展開しています。法人には保育園の運営の他、系列会社として潟Wェイキャスト(以下、ジェイキャストとする)があり、ジェイキャストより英語・リトミック・体操の専門スタッフが講師として巡回してサポートを行い、食農活動においても法人東京支社の食農職員による指導を受け、保育内容に厚みを増しています

1.【保育園業務マニュアルに沿って標準化された安定した保育】
法人では、完成度の高い全園共通の「保育園業務マニュアル」を完備し、新園の軌道、全園の標準化を図り、マニュアルの基、園長の個性を生かし、地域性を加味した園作りが行われています。また、子どもの育み、新人職員の育成、パート職員の教育、保護者への対応等、マニュアルに沿ってアスク保育園の特色と共に均一を図っています。アスク保育園は、「保育園業務マニュアル」と適材適所に優秀な園長の配置体制の基、保育の質、統一性を保ち、安定した保育を展開しています。

2.【子どもの「楽しみ、学ぶ」保育プログラムを活用した育み】
アスク保育園では、専門スタッフに(同法人系列会社の「ジェィキャスト」に所属)よる多様なプログラムを準備し、3つの基本的なプログラムに幼児教育プログラムを加え、子どもの生きる力・伸びる力を育んでいます。基本的なプログラムでは、外国人講師によるネイティブな英語プログラム、大脳を支配する感覚や、神経機能を中心に敏捷性・均衡性を養い体力増強を図る体操プログラム、音楽を通したコミュニケーション、表現を楽しむリトミックプログラムを実施しています。楽しむ心・学ぶ楽しさに重きを置き、さらに体力的、知的、感覚的を養い、豊かな保育を実践しています。幼児教育プログラムは、絵本を中心に園と家庭で連動した知育プログラムとワークプログラムにより、総合的スキルを身に付け、子どもに学ぶ楽しさとスキルを提供しています。
3.【充実した戸外活動の取り組み】
アスク鶴間保育園では戸外活動に力を入れ、季節の植物や身近な小動物を見たり、触れ、身近な自然から発見をする等、戸外活動による産物、自然事象から興味・関心につなげています。また、法人東京支社の食農職員の指導により植物の栽培を行い、夏野菜や花を植える時期、土の作り方等の指導を受け、園庭で本格的な野菜の栽培を行い、子どもたちは関心を持って成長を観察し、収穫した野菜は調理体験等につなげる等、自然食への興味・関心につなげています。園では近隣の農家と畑契約をし、べジリンク活動や芋掘り等の貴重な体験を行う等、戸外活動と近隣との連携にアスク鶴間保育園の特徴が見られます。
1.【保護者とのコミュニケーションのOA化について】
法人では、セキュリティ及び保護者への情報提示として各種のOAシステムの導入を進めています。既に導入済なのは、クラウド型の園児管理システム「パステルApps」であり、保育士の仕事の効率化を図り、保護者と協働で保育をできるように活用しています。さらに、導入を順次進められているのが連絡帳サービスの「hugnote」であり、感染症発生等の情報発信や、園やクラスごとのお知らせも可能になり、情報化時代に毎日の連絡をデジタル化する点は素晴らしい取り組みと思いますが、OAに強い保護者ばかりではない点やアナログでのフォローも考慮しながら、保護者への丁寧な説明等が望まれると共に、今後の取り組みに期待されます。
2.【さらなる職員の質の向上に向けて】
評価調査の時間内ではありますが、職員聴き取りインタビューでは、保育士の方は子どもたちを大切にしっかりと保育に取り組み、栄養士も食育教育に取り組んでいる点は評価されます。園長も近隣に配慮しながら子どもたちの遊びに工夫して園作りに尽力し、主任がサポートしながらアスク鶴間保育園ならではの園作りにあたっていることが確認できました。但し、限られた保育士の人数による保育環境は、保育士一人ひとりがより力を付け、チームのコミュニケーション・連携のさらなる強化が望まれるところです。継続して職員一人ひとりのスキルアップに力を入れ、より一層の向上に向けた取り組みに期待しています。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重 ●人権の尊重については、法人で作成された保育園業務マニュアルに、接遇に関して明示し、入職1、2年目は業務マニュアルに沿って法人東京支社で研修を受けています。入職後は日々の保育や各クラスの子どもの様子を把握し、全体に係わる連絡事項を周知し、共通認識を図り、子どもとの接し方について話し合い、標準化を図るよう努めています。職員は、保護者との会話について、丁寧な対応を心がけ、相互の信頼感の醸成を図っています。園児に対しては、ファーストネームで呼び、はっきりとわかりやすい言葉で対応しています。さらに、気になる対応については日々、職員間で声をかけ合いながら改善に努めています。
●性差、国籍等による差別禁止については、保育園業務マニュアルに規定し、出生や国籍等により差別することを禁止し、国によって異なる文化や生活習慣、言語などについて確認し合うなど、日々の中や会議や研修等で啓発しながら共通認識を図っています。特に、男女間の差別については平等に留意し、誰に対しても適切な対応を心がけています。
●虐待予防や早期発見については、虐待マニュアルに沿って、毎朝の視診と共に、虐待の兆候に目を配りながら、必要に応じて関係機関との連携を図り、早期発見に努めています。虐待の疑いがある場合には、職員から園長に報告、園長より法人の東京支社、関係機関に通告し、職員間で情報共有して対応するようにしています。大和市の園長会等、情報交換の場や連携についての研修会に参加しています。虐待の疑いのある家庭等に関しては、大和市こども家庭センター、法人と連携を図りながら情報を共有し、必要に応じて保護者との面談の場を設け、記録しています。虐待事例に関しては、職員会議議事録に記載し、行政、保護者から相談を受けた場合は相談記録を残しています。
2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供 ●異年齢活動では年下や年上の友達と係わり、手伝いや助け合い、協力から相互に思いやりや感謝の気持ちを育むようにしています。また、地域との交流や地域保育園との交流、小学校との連携などを通じて、他の人たちに親しみを持ち、人と係わることの楽しさを感じられるようにしています。将来、社会で必要な他人への思いやり、助け合い、感謝の気持ちを育む大切な機会を学び、また、異年齢との係わりから楽しさを味わう機会を提供しています。
●園では、法人系列のジェイキャストから専門講師を招き、リトミック、体操、音楽、英語等、定期的にエクササイズを行い、専任講師によるカリキュラムは子どもに思考の多様性を育み、子どもが表現しようとする姿を受け止め、見守っています。また、法人東京支社に所属する食農職員が、園の畑活動を支援し、子どもの豊かな感性を育む環境を整えています。
●アレルギー疾患を持つ子どもについては、医師からの生活管理指導表に基づき、栄養士がアレルギー児用献立を作成し、保護者、保育士、調理員で確認しています。配膳では、調理、保育士間で除去物を確認の上、誤配・誤食・誤飲がないよう十分留意しています。アレルギー食の食材及び提供方法については、クラスに入る保育士は調理室より個別にアレルギー食を受け取り、その場で使用食材のチェックを十分に行い、提供前に第三者と確認していから提供しています。
●園では、食農体験(ベジリンク)に力を入れて取り組んでいます。「食農」とは、「食べる(食)」ことと「育てる(農)」ことを指し、子どもたちが土に触れ、野菜を1から育てて収穫し、調理して食すまでの過程から、食への興味、関心につなげ、クッキング体験をすることにより、苦手な食材も興味を持って食べられるよう食育に取り組んでいます。栽培には法人東京支部の食農職員によって農業指導が行われ、他園にはないアスク保育園の大きな特徴の1つです。食農活動では、「食べ物を大切にする」、「生き物を大切にする」、「食べることが好き」な子どもを目指して取り組んでいます。また、ベジリングから珍しい野菜を子どもたちに見せてもらう機会もあります。近隣の農家と契約し、芋掘りなどの交流を行っています。
3 サービスマネジメントシステムの確立 ●苦情解決システムは、保育園業務マニュアルに沿って、苦情解決責任者、担当者、第三者委員、苦情相談窓口を明示し、苦情受付体制を整えています。苦情解決等の公示に関しては、入園のご案内に記載し、園入口の保護者が目にしやすい場所に苦情解決体制、第三者委員の連絡先等を掲示し周知しています。苦情等の意見箱を設置し、保護者がいつでも意見を言える体制を整えています。
●玩具、布団、砂場等の除菌・消毒については、「保育室衛生マニュアル」内の8.その他の衛生管理に「おもちゃ・ぬいぐるみなどの洗浄・消毒」について素材別に規定し、衛生記録表にて実施状況を記録しています。日常管理では、室内清掃記録表に記入し、保育室内に掲示し、玩具等は定期的に除菌、消毒、清掃を実施し、チェックを行っています。園では、各保育室の安全管理については、クラス間で相互に保育士が確認する取り組みを実施しています。
●感染症(季節的)予防については、「感染症マニュアル」、「保育室衛生マニュアル」内に季節的な感染症の予防・予測するための情報収集・提供の方法を記載し、各種感染情報等については大和市より入手し、情報は昼礼や連絡ノート等で職員、保護者に周知しています。園では年1回、流行性感冒等の流行前に園内研修を実施し、嘔吐処理方法についても習得しています。園内で感染症が発症した場合は、病名、人数等は保育日誌に記録し、保護者へも発生状況を掲示等で周知し、ほけんだより、感染症情報システム(サーベランス)で知らせています。
●火災や震災等発生時の避難方法及び内外への連絡方法については、保育園業務マニュアルに明文化し、年間行事計画により、毎月、様々な災害等を想定した避難訓練を実施し、訓練後は昼礼で避難方法の結果について話し合い、消防訓練実行票に残し、危機管理に備えています。また、地震発生時に備え、防災マップを整備し、職員会議録にも記録しています。災害時の連絡は、災害伝言ダイヤル「171」を利用し、火災発生時は火災報知器の押下、119番通報を行い、不審者等については、非常通報装置(110番通報)の押下を速やかに行うよう、外部連絡体制を整えています。
4 地域との交流・連携 ●地域の子育て支援事業は、保育課程に基づいた年間指導計画で子育て支援事業の計画及び実施しています。年間行事計画の園内行事は、ポスターを作成して地域に告知し、予約の上、参加を募っています。子育て支援事業では、毎年、大和市主催の子育てフェスタに参加し、地域の子育て親子と交流を持っています。子育て相談については、園長、主任を中心として子育て相談を受け付けています。地域の小学校、学童保育等の諸機関とは連携、交流を図り、情報交換や就学児童の情報提供を行っています。また、幼保小との連携による研修に参加し、地域の福祉ニーズの情報収集を行い、子育て支援に生かしています。
●地域との交流では、園外保育でのお散歩時に行き交う地域の方に保育士が率先して挨拶を行い、子どもたちも同じように積極的に挨拶をしています。園行事に地域の方や他保育園の子どもたちが来訪する機会を設け、地域交流を図っています。保育園は地域の文化的財産であり、子どもを介して地域とつながりを持ち、他園との交流や情報入手において、子どもたちが社会性を育む機会をさらに見つけていかれることを期待します。
5 運営上の透明性の確保と継続性 ●アスク鶴間保育園では、中・長期計画を策定し、長期は5年、中期は3年で計画し、計画に沿って年間事業計画、年間指導計画を作成しています。年間指導計画に基づいて各クラスの年間指導計画を立案し、月次、期ごと、年間で反省、見直しを行い、保育についても改善に努めています。年2回、職員の自己評価を「査定シート」を活用して実施し、クラスの運営面に関しても査定シートの項目に含め、年間指導計画と併せて課題を抽出し、保育に反映させています。園の運営、事業内容については、保育所の自己評価等を目指し、改善につながるよう自己点検を行い、毎年、第三者評価の受審を予定し、評価結果に基づいて保育課程の反省と改善につなげています。
●園の情報は、大和市役所にパンフレットを設置し、ホームページ、大和市の広報誌からの情報や、園行事・園情報等を告知して情報提供を行い、園の方針、園生活の様子は園のホームページ、ブログに掲載し、園の理解を促しています。
●保育参観・保育参加については、年度初めに年間計画を在園児、新入園児の保護者に配付し、事前に園だよりにも保育参観・保育参加の情報をお知らせし、別途、手紙を添付して参加・不参加を確認しています。案内文には期間以外でも、保育参観・保育参加ができることも伝えています。保護者に予定が立てられるよう配慮し、参加を促しています。
6 職員の資質向上の促進 ●保育理念・方針について、玄関入り口に掲示し、常に目に付くよう周知しています。法人東京支社作成の全園で共通とした「保育園業務マニュアル」の『1.はじめに』に、運営理念・保育理念・運営方針が明示され、入職者は入社研修で教育を受けて理解し、入社後は各園に配付された業務マニュアルに沿って保育を実践し、昼礼や会議等で常に確認を行い、「保育」と「実際」の照合を行っています。さらに、保育の取り組みの基本として、全職員に保育目標を示し、保育にあたるよう推進しています。
●職員の教育・研修では、年間研修計画は法人系列全園対象の計画と、園内独自の研修を作成し、法人東京支社の研修や、大和市の研修を計画的に受講し、必要に応じて外部研修にも参加して研鑚を図り、職員の資質向上に力を入れています。
●職員が外部研修に参加した場合は、昼礼や職員会議等で報告及び伝達研修を行い、知識の共有化を図っています。研修報告書はファイリングを行い、法人東京支社にも提出し、職員はいつでも閲覧できるようにし、保育に役立てています。
●実習生の受け入れに関しては、実習生受け入れのマニュアルを備え、受け入れ担当を主任とし、事前にオリエンテーションを実施し、実習では保育指導を各クラスの担任が行い、保育を担う次世代の育成に努めています。今年度の受け入れの実績はありませんが、担当職員は主任としています。

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