かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスク南林間保育園(4回目受審)

対象事業所名 アスク南林間保育園(4回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社 日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 242 - 0003
大和市林間1-3-27
tel:046-278-1615
設立年月日 2013(平成25)年07月01日
公表年月 2018(平成30)年09月 〜
使用評価項目 神奈川県社協版
評価機関名 株式会社 R−CORPORATION
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

●【アスク南林間保育園の立地・概要】
アスク南林間保育園は、小田急線南林間駅の南東の方向に位置し、駅から徒歩2分程度の住宅地の中に位置しています。大和市にはアスク南林間保育園の他に、すぐ近くにアスク鶴間保育園があり、大和駅周辺の3園を含め大和市内にはアスク保育園が5園集中している地域です。大和市は北西部に厚木基地、立川基地があり、米軍や自衛隊のジェット機の航路に当たるので住民は騒音補償を受けている地域であり、自治体に対する補償もあり、財政は比較的裕福な大和市です。小田急南林間駅付近は落ち着いた住宅街であり、近隣には公立小学校・中学校や、聖セシリア女子小学校〜短期大学が点在しています。交通のアクセスの面では小田急線が新宿に直通、大和駅から相鉄線経由で横浜へ、藤沢駅から東海道線経由で横浜、川崎、東京へとアクセスも便利です。アスク南林間保育園の近くには南林間中央公園や、ふるみち公園があり、少し足を延ばせば緑の広場17号、山王原子供広場があり、四季折々の自然に触れ、アスク南林間保育園の子どもたちは自然の産物をいただきながら探究心を育み、豊かな感性を伸ばしています。
●【アスク南林間保育園の保育の方針】
アスク南林間保育園では、法人系列全園で展開する運営理念の、1.「セーフティ(安全)&セキュリティ(安心)を第一に」、2.「お子様にとっていつまでも思い出に残る保育を」、3.「利用者(お子様・保護者ともに)のニーズにあった保育サービスを提供」、4.「職員が楽しく働けること」を基に、保育方針では、1.子ども「自ら伸びようとする力」.「後伸びする力」を育てる保育を、2.子どもの感受性や好奇心を自然な形で伸ばす「五感で感じる保育」の充実を に置き保育を推進しています。アスク南林間保育園の園目標は、「1.心身ともに健康で感性豊かな子、2.思いやりのある子、3.自分で考えて行動ができる子」を掲げ、子どもの自主性を引き出す保育を展開しています。法人には保育園の運営の他、系列会社として潟Wェイキャスト(以下、ジェイキャストとする)があり、ジェイキャストより英語・リトミック・体操の専門スタッフが講師として巡回してサポートを行い、食農活動においても法人東京支社の食農職員による指導を受け、保育内容に厚みを増しています。
≪優れている点≫
1.【保育園業務マニュアルに沿って標準化された安定した保育】
法人では、全園共通の「保育園業務マニュアル」を完備し、新園の軌道、全園の標準化を図り、マニュアルの基、園長の個性を生かし、地域性を加味した園作りが行われています。また、子どもの育み、新人職員の育成、パート職員の教育、保護者への対応等、マニュアルに沿ってアスク保育園の特色と共に均一を図っています。アスク保育園は、「保育園業務マニュアル」と適材適所に優秀な園長の配置体制の基、保育の質、統一性を保ち、安定した保育を展開しています。


2.【子どもの「楽しみ、学ぶ」保育プログラムを活用した育み】
アスク保育園では、専門スタッフに(同法人系列会社の「ジェィキャスト」に所属)よる多様なプログラムを準備し、3つの基本的なプログラムに幼児教育プログラムを加え、子どもの生きる力・伸びる力を育んでいます。基本的なプログラムでは、外国人講師によるネイティブな英語プログラム、大脳を支配する感覚や、神経機能を中心に敏捷性・均衡性を養い体力増強を図る体操プログラム、音楽を通したコミュニケーション、表現を楽しむリトミックプログラムを実施しています。楽しむ心・学ぶ楽しさに趣を置き、さらに体力的、知的、感覚的を養い、豊かな保育を実践しています。幼児教育プログラムは、絵本を中心に園と家庭で連動した知育プログラムとワークプログラムにより、総合的スキルを身に付け、子どもに
学ぶ楽しさとスキルを提供しています。
3.【子どもの意欲を向上させる取り組み】
アスク南林間保育園では、生活や遊び等を通して様々な事象に対する探索意欲を大切にし、満足につなげる保育に取り組んでいます。例えば、動植物の栽培・飼育や、「これはなんだろう」という疑問・発見に対して図鑑で調べ、絵を描いたり、製作することを通して動機付けを行っています。1つの事柄を1面からでなく多方面から捉えることでいろいろな興味・関心を深め、感動につなげています。子どもの育成の原点は「動機付け」と考え、動機付けができる体制を整え、子どもがいろいろな事象に興味と発想を広げられるよう、また、自主的な展開により個々の可能性へとつなげ、子どもの意欲・成長を育んでいます。
≪工夫を要する点≫
1.【保護者とのコミュニケーションのOA化について】
法人では、セキュリティ及び保護者への情報提示として各種のOAシステムの導入を進めています。既に導入済なのは、クラウド型の園児管理システム「パステルApps」であり、保育士の仕事の効率化を図り、保護者と協働で保育をできるように活用しています。さらに、導入を順次進められているのが連絡帳サービスの「hugnote」であり、感染症発生等の情報発信や、園やクラスごとのお知らせも可能になり、情報化時代に毎日の連絡をデジタル化する点は素晴らしい取り組みと思いますが、OAに強い保護者ばかりではない点やアナログでのフォローも考慮しながら、保護者への丁寧な説明等が望まれると共に、今後の取り組みに期待されます。
2.【さらなる職員の質の向上に向けて】
評価調査の時間内で、職員一人ひとりの資質、全職員の資質を把握することは限りがありますが、職員聴き取りインタビューでは、保育士の方は明るく、栄養士は意欲的に食育等に取り組んでいる点は高く評価されます。園長も職員とのコミュニケーションを図り親身になって指導を行い、主任は円滑な業務へのサポートを行い、一丸となって園作りにあたっていることが確認できました。但し、限られた保育士の人数による保育環境は、保育士一人ひとりがより力を付け、チームのコミュニケーション・連携のさらなる強化が望まれるところです。継続して職員一人ひとりのスキルアップに力を入れ、より一層の向上に向けた取り組みに期待しています。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重 ●人権の尊重については、法人本部で作成された保育園業務マニュアルに、接遇に関して明示し、入職1、2年目は業務マニュアルに沿って法人東京支社で研修を受けています。子どもや保護者との接し方についての規定があり、全職員が読み合わせを行っています。保育中に子どもに対して、気になる言葉かけや対応があった場合は、園長、主任、クラスリーダーが該当する職員に直接注意し、昼礼や、職員会●性差、国籍等による差別禁止については、保育園業務マニュアルに規定し、定期的に確認及び、職員会議等で話し合う機会を設け、共通認識を図っています。また、社内研修も実施し、差別禁止の知識を深めています。アスク南林間保育園では、コミュニケーションを大切にし、特に、男女間の差別については平等に留意し、誰に対しても適切な対応を心がけています。また、外国籍の子どもについては、言葉や習慣の違いについても話し、宗教食にも対応しています。
●個人情報に関しては、保育園業務マニュアルに明示し、全職員に周知徹底しています。プライバシー保護については、定期的にプライバシーに関する取扱いについて話し合い、共通認識を図っています。園の情報、個人情報に関する書類は、事務所の施錠できる棚に保管し、園長もしくは主任に許可を得た上で、必要に応じて持ち出しを可能とし、必ず元の位置に戻すことを徹底しています。保護者に対しては、個人情報に係る配付物や連絡ノート等は、全て手渡しとし、特に、肖像権に留意し、ホームページ等の写真掲載に関しては事前に保護者の許可を得てから実行しています。不適切な取り扱いがあった際は、速やかに、適切な対応に努めています。
2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供 ●絵本の読み聞かせでは、保育士が抑揚を入れながら読み聞かせを行い、豊かな言葉のやりとりや言葉のリズムの楽しさを感じられるよう援助しています。園長は、保育の場面に応じた会話で人間関係を維持し、良好な関係を保つ重要な要素であることを保育士に伝えています。子どもに対して、多くの言葉を聞かせ・伝え、きちんとした挨拶の率先垂範を心がけ、子どもの要求や気持ちに対して正確に応えられるよう会話を大事にして保育にあたっています。
●園では、法人系列のジェイキャストから専門講師を招き、リトミック、体操、音楽、英語等、定期的にエクササイズを行い、専任講師によるカリキュラムは子どもに思考の多様性を育んでいます。また、法人に所属する食農職員から栽培活動の指導を受け、子どもの豊かな感性を育む環境を整えています。
●四季の野菜の栽培活動を行い、成長の過程を観察し、収穫した野菜はクッキング保育に活用し、食育につなげています。野菜は苗から育て、花が咲き、実を付け、収穫の時期を知り、自分たちで育て上げた野菜を食すまでの過程を経験し、そして新鮮な野菜を味わい、自然に野菜等の苦手意識がなくなるよう栽培と食育のつながりを大切にして取り組んでいます。
●月1回、栄養士がクッキング保育を実施しています。クッキング保育では食材を実際に見せて、触れて、調理を行い、興味が持てるよう食育教育を実施しています。ベジリングでは、野菜を仕入れている自然食品を扱う会社から専門家に来園してもらい、世界の珍しい野菜を見せてもらい、実際に触って素材を知り、楽しめるような工夫も取り入れています。
●外国籍に係わる子どもについては生活習慣、文化の違い等にさりげなく配慮を行い、特別視にならないよう配慮しています。子どもたちには読み聞かせや、紙芝居等で外国の習慣を話して聞かせることで世界にはいろいろな国やいろいろな生活があり、宗教の違いもあることを伝え、給食の場面等でも話しています。
●アレルギー疾患を持つ子どもについては、医師からの生活管理指導表に基づき、栄養士がアレルギー児用献立を作成し、保護者、保育士、調理員で確認しています。食事の提供では、専用の黄色のトレイを使用し、氏名、アレルギーの種類をトレイに記載し、園長は、前日にアレルギー児の調理表を確認し、当日の朝の打合せでも職員間で除去食品を確認し、誤食がないよう徹底しています。配膳では、調理、保育士間で除去物を確認の上、誤配・誤食・誤飲がないよう十分留意しています。今年度アレルギー児が在籍していませんが宗教食を受け、同様の対応を行っています。
●食への興味・関心につなげる取り組みとして、テーマを設けてクッキング保育(食事作り)を2歳児クラスは1月から開始し、年齢別に実施しています。2歳児から食農活動(土つくり〜栽培〜クッキング)を行い、栄養士による食具の使い方、食に対しての指導等を年齢に応じてカリキュラムを作成しています。園では、食農体験(ベジリンク)に力を入れて取り組んでいます。「食農」とは、「食べる(食)」ことと「育てる(農)」ことを指し、子どもたちが土に触れ、野菜を1から育てて収穫し、調理して食すまでの過程から、食への興味、関心につなげ、クッキング体験をすることにより、苦手な食材も興味を持って食べられるよう食育に取り組んでいます。栽培にはジェイキャスト所属の食農職員によって農業指導が行われ、他園にはないアスク保育園の大きな特徴の1つです。食農活動では、「食べ物を大切にする」、「生き物を大切にする」、「食べることが好き」な子どもを目指して取り組んでいます。
3 サービスマネジメントシステムの確立 ●苦情解決システムは、保育園業務マニュアルに沿って、苦情解決責任者、担当者、第三者委員、苦情相談窓口を明示し、苦情受付体制を整えています。苦情解決等の公示に関しては、入園のご案内に記載し、園の入り口の保護者が目にしやすい場所に苦情解決体制、第三者委員の連絡先等を掲示して周知しています。さらに、意見箱を設置し、保護者がいつでも意見を言える体制を整えています。
●第三者委員は、業務マニュアルに沿って、地域の自治会員、民生児童主任を設置し、氏名・連絡先を玄関に掲示しています。危機管理等の対応に関しては、法人東京支社で弁護士を含むコンプライアンス委員会を設置し、第三者委員にも避難訓練や行事の案内をする等、交流を図り、連携しています。第三者委員との直接の情報交換はまだありませんが、町内会に加入し、町内会長とは、問題が生じた場合は相談ができる体制を構築しています。
●感染症(季節的)予防については、「感染症マニュアル」、「保育室衛生マニュアル」内に季節的な感染症の予防・予測するための情報収集・提供の方法を記載し、情報は昼礼や連絡ノート等で職員、保護者に周知しています。日々の園の状況は朝の園長(主任)のラウンド時に情報を提供しています。新しい感染症の情報はその都度口頭にて各クラスに周知しています。感染症が園内で発症した場合は、速やかに感染人数を掲示用のフォーマットに掲示しています。また、感染症の内容や対処方法を併せて掲示し、職員に対してもプリントを配付しています。感染症情報システム(サーベランス)にも知らせています。
●火災や震災等発生時の避難方法及び内外への連絡方法については、保育園業務マニュアル(6-1、6-2)に明文化し、年間の消防訓練に沿って毎月、様々な災害等を想定した避難訓練を実施しています。訓練後は昼礼で避難方法の反省を行い、消防訓練実施票に残し、次の訓練に生かしています。また、地震発生時に備え、防災マップを整備し、職員会議録にも記録しています。災害時の連絡は、災害伝言ダイヤル「171」を利用し、火災発生時は火災報知器の押下、119番通報を行い、不審者等については、非常通報装置(110番通報)の押下を速やかに行うよう、外部連絡体制を整えています。
4 地域との交流・連携 ●地域の子育て支援事業は、保育課程に基づいた年間指導計画で子育て支援事業の計画及び実施しています。一時保育、園庭開放、子育て相談、わくわく広場など地域の子育て支援事業については年間行事計画に予定し、ポスターを作成して地域の子育て親子に告知し、参加を募っています。平成28年度より給食の試食会を実施し、今年度は参加者がありませんでしたが、今後工夫して支援に努めて行きます。地域の保育園、小学校等との諸機関とは連携、交流を通じて情報交換を行い、幼保小との連携に係わる研修に参加し、地域の福祉ニーズの情報収集に努めています。離乳食の試食会では3期分(中期、後期、完了期)の味見ができるよう配慮し、栄養士も試食会に参加して栄養相談も受けています。
●地域子育て支援活動として、一時保育の実施、給食試食会、園庭開放、子育て相談等を企画し、園舎の外やスーパーに案内を掲示し、地域の親子に参加を呼びかけています。行事の参加を促し、地域の子育て親子と園児との触れ合いや、子育てをする母親同士の交流、悩み相談等を実施し、地域の子育てを支援しています。地域の子育て親子に向けて、大和市主催の子育て応援フェスタに参加し、育児の悩み相談、育児相談等に応じる等、地域の子育て支援に貢献しています。
5 運営上の透明性の確保と継続性 ●アスク南林間保育園では、中・長期計画を策定し、長期は5年、中期は3年で計画し、計画に沿って年間事業計画、年間指導計画を作成しています。年間指導計画に基づいて各クラスの年間指導計画を立案し、月次、期ごと、年間で反省、見直しを行い、保育についても改善に努めています。年2回、職員の自己評価を「査定シート」を活用して実施し、クラスの運営面に関しても査定シートの項目に含め、年間指導計画と併せて課題を抽出し、保育に反映させています。園の運営、事業内容については、保育所の自己評価等を目指し、毎年、第三者評価の受審を予定し、評価結果に基づいて保育課程の反省と改善につなげています。
●園の情報は、園のパンフレットを市役所に設置し、大和市の広報誌での情報や、園行事・園情報等を告知して情報提供を行っています。園の方針、園生活の様子はホームページやブログで掲載し、年度の最初の保護者会で運営理念等について説明し、園の理解を促しています。
●保育参観・保育参加については、年間計画に掲載し、在園児、新入園児の保護者に配付し、事前に園だよりに保育参観・保育参加の情報をお知らせし、別途、手紙を添付して参加・不参加を確認しています。保護者に対して、年度初めに年間計画を配付し、予定が立てられるよう配慮しています。また、いつでも保育参観可能であることは保護者会で話しています。
6 職員の資質向上の促進 ●保育理念・方針について、玄関入り口に掲示し、常に目に付くよう周知しています。法人東京支社作成の全園で共通とした「保育園業務マニュアル」の『1.はじめに』に、運営理念・保育理念・運営方針が明示され、入職者は入社研修で教育を受けて理解し、入社後は各園に配付された業務マニュアルに沿って保育を実践し、昼礼や会議等で常に確認を行い、「マニュアル」と「実践」との照合を行っています。職員はクレドに保育理念等を印刷して携帯しています。さらに、保育の取り組みの基本として全職員に保育目標を示し、保育にあたるよう推進しています。
●職員の教育・研修では、年間研修計画は法人系列全園対象の計画と、園内独自の研修を作成し、法人東京支社の研修や、大和市の研修を計画的に受講し、必要に応じて外部研修にも参加して研鑚を図り、職員の資質向上に力を入れています。また、個人別の研修ファイルを作成しています。
●職員が外部研修に参加した場合は、昼礼や職員会議等で報告及び伝達研修を行い、知識の共有化を図っています。研修報告書はファイリングを行い、法人にも提出し、職員はいつでも閲覧できるように休憩室に冊子を置き、保育に役立てています。
●実習生の受け入れに関しては、実習生受け入れのマニュアルを備え、受け入れ担当は主任とし、事前にオリエンテーションを実施しています。実習では保育指導を各クラスの担任が行い、実習生の希望を考慮し、保育園の特性を生かして乳児、幼児と分けることで実習生への指導も多方面にわたるよう配慮し、保育を担う次世代の育成に努めています。

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