かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスク武蔵新城保育園(6回目受審)

対象事業所名 アスク武蔵新城保育園(6回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社 日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 213 - 0014
高津区新作4−19−4
tel:044-870-2133
設立年月日 2012(平成24)年04月01日
公表年月 2018(平成30)年08月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の立地・特徴】
・立地および概要
 アスク武蔵新城保育園は、JR南武線武蔵新城駅から歩いて12分の住宅地に、平成24年に開園しました。定員60名のところ、1〜5歳児63名が在籍しています。3階建ての園舎の1、2階に保育室、294uの園庭のほかに3階には屋上園庭があります。近隣には公園が点在し、散歩に使っています。
・特徴 
 幼児教育プログラム、クッキング保育、専門講師による英語、リトミック、体操教室などのプログラムがあり、子どもたちが日々の活動の中でさまざまな経験ができるようになっています。
 園目標は「健康で明るく豊かな感性をもつ子ども」「のびのびと創造的に自己を表現できる子ども」「おおらかで思いやりがあり、感謝できる子ども」となっています。


【特に優れていると思われる点】
1.生活や遊びの豊かな展開
 生活や遊びが豊かに展開されるよう、さまざまな工夫をしています。
 異年齢で散歩やお絵描き、クッキングをしています。防災集会では、防災教育用カードゲーム「ぼうさいダック」を使い、ダックのポーズ、ネズミのポーズなど自分の身を守るためにはどうしたらいいかの説明をしています。
 「はたけのうんどうかい」として、栽培した野菜の数を表にして、多くできた野菜を栽培したクラスを表彰しています。園庭や公園で泥んこ遊びをしたり、園庭の木にアゲハチョウが卵を産み、サナギから羽化するのを観察したりしています。


 
2.保護者とのコミュニケーションの工夫
 その日の子どもの様子やエピソードは申し送り表に記入して、遅番職員に引き継いでいます。第三者評価の保護者アンケートの「日々の保育の様子が情報提供され、職員と話ができるか」に94%の保護者が「はい」と答えています。
 保護者会の時には行事の作り物を手伝ってもらう、毎週1回絵本の貸し出し手続きのために親子で事務所に立ち寄ってもらうなど保護者同士や担任以外の職員とも会話ができるようにしています。


3.地域との交流
 地域に開かれた保育園を目指し、地域との交流を積極的に取り組んでいます。
 月2回園庭開放を行っており、園の誕生日会に地域の親子を呼んで、子どもの手形を作成したり交流を図っています。1月に園庭で移動動物園(ヤギ、ひよこ、モルモット、うさぎなど)を行い、地域の親子や近隣の保育園児を招待しています。毎月、3〜5歳児の子どもたちが近隣の老人ホームを訪問し、歌やゲームをしたり、子どもたちによる演劇をみせたり、お年寄りと交流しています。近隣中学校の生徒の職場体験を受け入れています。


【特に改善や工夫などを期待したい点】
1.非常勤職員への情報共有の仕組み作り
職員の資質向上に向けて、外部研修を受けた職員からの報告や「絵本」「愛着」「働きやすい環境」などの園内研修を実施していますが、報告や研修、職員会議の出席者は常勤職員のみになっています。非常勤職員は会議録や職員伝達ノートにより情報を得、2、3か月に1度のパート会議において情報を共有しています。さらに全職員の資質向上や情報共有を図るために、非常勤職員の園内研修参加や非常勤職員への口頭による確実な伝達の仕組みが期待されます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・設置法人の基本方針に「自ら伸びようとする力」「後伸びする力」「五感で感じる保育」を挙げ、子どもを尊重した保育を目指しています。


・子どもに何をしたいかを聞くなど、子どもの意思尊重に努めています。散歩や一斉活動にどうしても参加したくない子どもには、事務所か空いている保育室で職員が付いて遊ばせることもあります。


・職員は、登園時や着替えの際に子どもの観察をし、送迎時に保護者の子どもに対する態度も観察し、虐待の早期発見に努めています。職員の虐待につながる子どもへの関わり方、声のかけ方について、職員間で常に意識するように人権擁護に関するチェックリストで確認したあと、職員間で再確認しています。


・子どもや保護者のプライバシー保護に関する基本的な知識や姿勢は個人情報保護マニュアルなどに明記し、職員には研修や園長からの説明で周知しています。ホームページの園日記に載せる写真については、入園時に保護者から同意を得た子どものみに限定しています。園内掲示の写真は、名前が分からないようにコメントを付けるような工夫をしています。


・職員は子どもの気持ちを考えながら、穏やかに話しかけるようにしています。子どもがおもらししたときは、そっと声かけをして別の場所に移動するなど、子どもの自尊心を傷つけないようにしています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

・年6回開催する親子行事毎に匿名のアンケートを実施しています。集約した結果について改善策などの対応を討議し、検討結果は保護者に対して園の考え方とともに報告しています。


・個人面談、懇談会を定期的に開催し、個別の相談や聞き取りを随時行っています。


・入園のご案内(重要事項説明書)に保育内容に関する相談、苦情など相談窓口を記載し、氏名と連絡先を一覧にしたわかりやすい文書を玄関に掲示しています。また意見箱を設置し、いつでも意見などを言えるようにしています。


・1、2歳児全員個別指導計画をたて、配慮を要する子どもは発達支援記録シートに記録し、一人一人の違いに配慮しています。


・子どもの目線に職員が合わせ、職員は子どもの気持ちを受け止めるようにしています。嫌がる時は無理をせず、子どものペースに合わせて対応し、子どもの気持ちが満たされるような、気分が乗るような声かけをするようにしています。


・散歩会議をして、クラスの組み合わせを考えて異年齢で散歩に行っています。時にはバスに乗って芋ほりや、泥んこ遊びができる公園に行きます。また、季節ごとの行事を体験しています。


・おもちゃや絵本が、子どもの手に取れるような低い棚に、取り出しやすく片付けやすいように置いてあります。子どもの発達や興味に沿うように年度途中でも随時倉庫から出して入れ替えたり、新しく購入したりしています。


・特別な配慮を要する子どもには、設置法人の発達支援アドバイザーから助言を受けて、毎月個別指導計画を立て、日々の記録もつけています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

・登園時には、保護者に子どもの家庭での様子や体調を聞いて、子どもを観察して申し送り表に記入しています。登園時に把握した情報は、担任職員に引き継いで、その日の保育に反映しています。


・その日の子どもの様子やエピソードを申し送り表に記入して、どの職員でも口頭で伝えられるようにしています。保護者に伝達した職員は、申し送り表にサインをしています。


・職員は、一斉にではなく、子どもの発達に合わせて基本的生活習慣が身につけられるように援助しています。バランスよく食材をとることの大切さも、食育を通して伝えています。5歳児は栄養表に沿って、自分たちで描いた食材の絵を保育室に貼っています。


・保護者の考えや提案を聞いて保育に反映しています。絵本の貸し出しをしてほしいという要望から、週1回貸し出しをしています。


・延長保育で子どもが少なくなると、自分の好きなおもちゃややりたい遊びを選べるようにしています。コンビカーで遊んだり、用意したマットで寝ころぶなど、子どもたちがくつろいで過ごせるようにしています。


・食事は楽しく食べることを大切にし、残さず食べるように強要したり、マナーを守るよう厳しく言ったりしないようにしています。時には給食を弁当箱に詰めてピクニック気分で食べることもあります。


・園庭の畑やプランターに花や野菜を植え、クラスごとに育てて給食やクッキングに使っています。給食試食会を年1回開催し、栄養士から、食育の考え方、献立内容、味付け、レシピを紹介しています。


・乳幼児突然死症候群について、うつぶせ寝の危険性などを入園説明会で保護者に説明しています。園では、1、2歳児は10分おきに呼吸チェックをし、うつ伏せで寝ていないか気を付けています。感染症が園内で発症した場合は、玄関と発生したクラスにクラス名、病名、人数を掲示しています。

4 地域との交流・連携

・園の情報はホームページで発信し、高津区の子育て情報ガイド「ホッとこそだてたかつ」に掲載しています。動画サイトにも園の紹介ビデオが掲載されており、園目標とともに園に関する情報を掲載し、園の雰囲気がわかる内容となっています。


・月2回園庭開放を行っており、園の誕生日会に地域の親子を呼んで、子どもの手形を作成するなど交流を図っています。園庭で移動動物園(ひつじ、ヤギ、ひよこ、モルモット、うさぎなど)を行い、地域の親子や近隣の保育園児を招待し交流を図っています。近隣の中学校より2日間保育園の職場体験を受け入れています。


・ボランティアの受け入れに関する基本姿勢を示したマニュアルがあります。ボランティア受け入れ時、園長が個人情報保護や守秘義務、子どもの人権について説明しています。


・近隣の保育園5園の年長児が合同でドッジボール大会を行い、子ども同士お互いに自己紹介したりしながら顔なじみになり、小学校進学への不安軽減につなげています。


・毎月、3〜5歳児が近隣の老人ホームを訪問し、歌やゲームをしたり、子どもたちによる演劇をみせたり、高齢者と交流を図っています。


・園長は定期的に開催される高津区園長会議、幼保小連絡会、健康担当者会議、発達支援コーディネーター連絡会などに出席し、情報交換を通じて、保育に関するニーズの把握に努めています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

・設置法人の理念・基本方針は、入園のご案内(重要事項説明書)や入園のしおり、パンフレット、ホームページなどに掲載しています。保護者に対しては、入園時に理念・基本方針について説明を行っています。


・理念や基本方針は、職員は入社時研修で学んでいます。運営理念の「安全・安心」をテーマに職員会議で話し合っています。


・平成29年度から33年度の5年間の長期計画として、「保育力アップと保育の質の向上」「絵本の読み聞かせ、食農・食育・花育の取り組み、戸外活動を通じて思い出に残る経験を増やすこと」「園の防災」「地域に開かれた保育園」の5テーマを掲げ、目標を明確にしています。3年間の中期計画ではそれぞれのテーマに具体的な行動計画を打ち出し、単年度計画に結び付け、取り組んでいます。


・事業計画は、四半期毎に実施計画と結果・評価反省欄を設け具体的に作成されており、実施状況の把握、評価が行われています。評価結果により、必要な場合は職員会議で計画の見直しを行うこととしています。


・園で実施する保育サービスの質の現状について、園長は定期的に各クラスに入り、注意深く観察を行い課題抽出に努め、職員育成の研修項目などに反映しています。また各計画の評価反省欄から現状の再確認を行い、質の向上に努めています。園長は、園内の安全チェックを月1回行い、保育環境が整っているか確認しています。


・園長は、職員の休暇取得や残業状況などに注意を払っています。シフトルール決めや自由に休暇取得ができるような環境作りに努めています。園長は、職員が時間内に業務を終えられるよう配慮をし、働きやすい環境整備、雰囲気作りに努めています。


・第三者評価の評価結果は、昼礼や職員会議で話し合いが行われ、改善に向け取り組んでいます。今後の課題については、中・長期計画や事業計画の課題として反映され、職員全員の共有化が図られています。

6 職員の資質向上の促進

・必要な人材や人員体制に関する基本的な考え方や方針は、「保育士人材育成ビジョン」と人事規程に明記されています。保育士人材育成ビジョンは経験年数・階層毎にそれぞれの目標やねらい、期待するレベルが記されています。


・遵守すべき法令・規範・倫理などの周知のため、設置法人の「コンプライアンス委員会」の案内を掲示し、内部通報制度があることも職員に周知しています。


・職員は年2回査定シートをもとに自己査定を行い、園長と面談を行っています。園長は、各職員に査定後、必ず結果や査定理由の説明を行っています。


・「実習生受け入れガイドライン」に基づき、実習生の受け入れから本部への報告、身元確認など基本手続きが決められています。


・職員一人一人は、年度初めに設置法人の自由選択研修、外部研修などをもとに個別年間研修計画を立て、園長との面談を通じて自己研鑽に励み、中間で見直し、年度末に総括しています。園長は、各職員個別の査定シートの内容から職員の各種研修受講へ必要性を把握し、必要な指導を行った上で、策定された研修計画に沿った教育・研修が実施されています。


・園長は、日々出勤簿をチェックし、職員一人一人の勤務状況、有給休暇の消化率や残業の実態などを把握し、毎月とりまとめ設置法人へ報告しています。園長は職員全員との年2回園長面談のほか、パート職員だけの昼礼も定期的に行うなど相談できる場を設けています。


・設置法人は、年1回職員全員を対象としたメンタルヘルスチェックを行っています。また職員は、希望があれば外部委託のカウンセラーへの相談も可能となっています。

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