かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

小学館アカデミーひよし保育園(4回目受審)

対象事業所名 小学館アカデミーひよし保育園(4回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社小学館集英社プロダクション
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 223 - 0051
港北区箕輪町2−2−12−101
tel:045-560-1710
設立年月日 2012(平成24)年04月01日
公表年月 2018(平成30)年04月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 株式会社 ケアシステムズ
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)
<特に優れていると思われる点>
1)常に笑顔で接することで「あったかい心」をもつ子どもを育てることにつなげている
まずは笑顔でいること、先ずは園長の笑顔が大切であると考えて日々園長が率先して実践している。それが職員の笑顔につながり、さらに子どもは勿論、保護者の笑顔につながり「あったかい心」をもつ子どもを育てることにつなげている。常に園長は現場を預かる職員と密にコミュニケーションをとり、健全な職場環境を維持するよう努めている。また、子どもや保護者の特性を見ながら個々に対応している。一人ひとりの思いを受け止め安心して過ごせる環境を作っている。
2)畑を通して体験型の子どもの好奇心をいかしたプログラムを実践している
畑を利用し、芋を苗植えから収穫まで行える環境があり、植物の成長を実感したなかでの自然観察、さらに食育、芋ほりの楽しかった思い出を絵画表現するなど自然を通して様々な体験や、関心や、興味を広げ、発展するプログラムを楽しく組み込んでいる。
3)地域との交流を積極的に行って地域の中の保育園としての役割を広げている
地域の方々と公園であいさつしたり、地域交流行事などを通じて、地域の子育て家庭の支援活動、大学(慶應大学)との交流も広げたりしている。また、近隣の高齢者施設にはほぼ毎月子どもたちが訪問しお年寄りとの交流を深めて地域での幼老福祉の一環として取り組んでいる。わくわく子育て広場、にこにこ広場など地域の保育園と協力して、自園の環境や、資源の中で地域子育て支援を進めている。
<特に改善や工夫などを期待したい点>
1)室内でも子どもたちが運動につながる遊びを取り入れることを目指されたい
園庭が狭く、午後の運動活動が制限されてしまう環境を余儀なくされている。室内で実施可能な運動につながる遊びを取り入れることが必要とされる。また、幼児期に必要な運動能力を向上させるための工夫も検討されたい。
2)職員の保育経験をカバーするとともに、若い知識や感性を生かした保育を目指している
職員の保育経験の多少が保育力につながる場合があることを園では認識している。よって、園内研修や会議などでフォローし、職員の保育力向上を目指している。一方で若い知識や感性も保育の中に生かして、若手の職員のモラールやモチベーションの向上にもつなげることも検討している。
評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重 ・入社前研修では「保育所職員としての心構え」の項目の中で「人権を配慮した保育」について学んでいる。保育中に他の子どもの前で注意しないように努めており、事務室で園長が対応するなど注意の仕方を配慮している。
・子どものプライバシーへの配慮として、おむつ交換や着替えはカーテンや衝立などを使ったり、必ずトイレを使用して場所を確保して行うようにしている。必要に応じてライブラリーや事務所を使用して、静かな環境で子どもの話を聞くように配慮している。
・配属前研修では、個人情報の取り扱いや守秘義務について学んでいる。個人情報取扱同意書は事務所の鍵付きキャビネットの中に保管し持ち出し禁止としている。連絡ノート等名前の記入がある書類については取扱いに注意している。
2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供 ・入園決定後は入園前説明会と面談を行い、健康状態・アレルギーの有無や保護者からの要望等、保育に必要となる子どもの情報を細かく聞き取り面談表に記録している。職員会議では面談の状況や課題等について話し合い職員全員が共有できるようにしている。
・面談時に「ならし保育」について説明し、保護者の就労状況に配慮し希望を優先しながら子どもに負担の少ないように行っている。短時間から保育をはじめ1〜2週間かけて通常の保育時間で対応できるようにしている。連絡ノートだけでなく担任による口頭の説明も行い、子どもの情報を共有し保護者と子どもの不安が軽減されるように配慮している。
保育課程を踏まえて年間指導計画を策定し、月案と週案を立案している。指導計画書類は担任が作成しており、評価や振返りの欄が設けられている。保育日誌・週案・月案・年間指導計画などの書類にはすべて評価と振返りの欄を設けることで、保育士が常に自分の保育を振り返ることができるようにしている。
・0〜2歳児までは一人ひとりの個別指導計画を作成し目標を設定している。配慮が必要な子どもについては、個別指導計画を作成し関係機関と連携をとる体制が整っている。保護者とは個人面談等の機会に目標を共有し、要望や課題についても話し合っている。
・入園時に保護者から提出された個別情報や子どもの成長記録は一人ひとりの個人記録として、事務所内の鍵付キャビネットで保管している。事務所外への持ち出しは禁止となっており閲覧は事務所内で行うこととしている。年度終わりには各クラスで担任が必要な申し送りをまとめたクラス報告書を作成して次年度の担任に引き継ぎをしている。
3 サービスマネジメントシステムの確立 ・職員会議では子どもに関する情報を共有することで、全職員が共通認識のもとで保育にあたれるように努めている。必要に応じて、横浜市総合リハビリテーションセンターや法人本部が提携している関係機関につなげ連携をとる体制が整っている。
・職員は積極的に研修に参加して障がい児保育について学び理解に努め、障がい児の受入れの際には職員が自信をもって保育できるように取り組んでいる。
・朝の受入れ時には必ず視診をして気になることがあれば保護者に確認するようにしているほか、必要に応じて面談等も行っている。虐待については早期発見を心がけ、虐待が疑われる場合は速やかに園長に伝え関係機関と連携がとれる体制が整っており全職員に周知されている。
アレルギー児ついては、医師の指示のもと生活管理指導表を提出してもらい、調理室との連携をとり対応している。食事は名前付の専用のトレーを使用し除去食にはラップをかけ運んでいる。誤食がないように、調理室と保育室で受け渡し時に声かけしてチェックを徹底している。
・園のご意見箱のほか、法人でもeメール、電話による窓口を準備しており、相談内容や相談者の状況に対応ができる旨を示している。重要事項説明書にも苦情相談窓口を記載し、入園時や年度初めの保護者会でも保護者に伝え、担任や園長にも直接相談しやすい環境づくりをしている。エントランスに第三者委員の仕組みを掲示し、誰でもいつでも見られるようになっている。また、ご意見箱を設置し、意見が自由に届けられるようにしており、誠意を持って対応するよう心がけている。行事の後のアンケートも無記名で提出できるようになっているほか、運営委員会からの要望も受付けている。
・保護者は様々な方法で要望や苦情を伝えることができるようになっており、苦情があった際は苦情報告書を記入し全職員に周知している。昼打ち合わせや職員会議等で報告、振り返りにも取り組んでいる。行事後アンケートは集計結果の公表と園の対応を掲示によって保護者へフィードバックしている。園長判断で重要性、緊急性を判断して対応し、必要に応じて理由を示して伝えている。できない要望については個別に話し、保護者との日頃のコミュニケーションを大切にしている。結論に時間がかかるものはプロセスも伝えている。
4 地域との交流・連携 ・地域子育て支援事業は、ほぼ定員の参加状況になっており、開催時にはアンケートを実施して意向や要望を把握している。園の規模に合わせた行事や誕生会も毎月3回開催しており、チラシを園医、見学者に配付している。ファイリングして、次年度の子育て支援計画をする際に参考にして、職員会議で職員と検討している。
・育児講座を年3回開催しており、1回15世帯程度を見込んで計画している。交流保育では保育園の行事に一緒に参加してもらう企画が年3回、芋掘り、ハロウィン、七夕に5〜10世帯を見込んでいる。地域開放は園庭が狭いこともありお誕生日会への招待という形に変えて実施している。毎月3世帯程度を見込んで進めて園の専門性を地域に還元している。
5 運営上の透明性の確保と継続性 ・夕涼み会(卒園児など参加)や消防自動車来訪などの際には近隣への迷惑を考慮し、あらかじめお知らせを掲示したり配布して地域に働きかけている。また、近くの高齢者施設に訪問し、月に1回、幼児クラス子どもがダンスや歌を披露したり、一緒にものを作ったりする活動を昨年から続けている。イベントによっては乳児クラスも参加している。慶應大学の学生による音楽会を通じた交流や、町内会長が運営委員なので地域情報は得られる。マンション内に向けてはイベントには声かけをしたりして良好な関係を築いている。
・地域の小学1年生が1クラス20数名が遊びに来て交流している。わくわく子育て広場で知り合った園長とは、今後の交流を話し合い具体的に進めていけるようにしている。小規模保育園との連携をして、園の行事に招き、幼児からの転入受け入れをしている。
・横浜市のホームページに園紹介が掲載されているほか、当法人のホームページには園の詳細情報が掲載されており、資料請求や問い合わせ・パンフレットのダウンロードもできるようにしている。見学者に向けてはパンフレットを配布し質問等にも応じている。
・利用希望者からの問い合わせや見学の希望には年間を通して対応している。見学希望者が多いため対応日を増やし、希望者は全員受け入れている。地域子育て支援事業についても伝え参加を促している。
・利用希望者からの問い合わせや見学の希望には年間を通して対応している。見学希望者が多いため対応日を増やし、希望者は全員受け入れている。地域子育て支援事業についても伝え参加を促している。
6 職員の資質向上の促進

・各種研修制度のほか、日々の園務の中で気づいた時には個別に指導し、職員の状況を観察してリーダーから報告を受けて確認している。職員の風通しを良くして、保育の方法を見て気づいたことは、園として皆が同じ方向性を持てるように進めている。
・法人や区主催の研修については内容に応じて最適な職員を示して参加を促している。希望者には有料の研修にも予算を園が負担し参加できるようにしている。園内研修についても専門職が講師となって、その都度必要な内容を決定することで保育所の今の方針などを考慮して決定している。園内研修は正職員全員参加で専門的な事項や、研修に参加した結果の共有などで8〜9回/年行なっている。その他職員には研修報告書及び職員会議録、またはレジュメを持って共有している。
・非常勤職員への日常指導としては、園のマニュアルを渡し、変更点などを確認している。色々なクラスを担当するので担任から報告によっては園長から指導をすることになっているが、実際には非常勤職員の経験も豊かで、園長から指導をするような事案はなく、安心して園務を任せている。
・法人で3年目までは研修が設定されており、さらにアドバンス研修、中堅クラスには本部の楽習保育のトレーナー資格の研修も用意されて本人の希望に対応した制度も体系化されている。
・横浜市の体育協会から指導を受けてビデオに収め、声かけの仕方や道具の使い方などを学び、運動会での運営にも生かしているなど、研修を自園のものとして取り入れている。
・楽習保育の中からテーマを選んで自らプログラムを作り、園で実践してさらにビデオで撮り、正職員で共有することに取り組んでいる。さらに、プログラムを練り直して再度、実践するということを行なっている。自分の保育技術として身につけるとともに、他の保育士も保育のスタイルを見ることで自分の保育の振り返りに結びつけている。
・新人教育として法人が求める姿をもとに自分の成長を計画し、園長、主任、クラス担任などの上司は、毎月の打ち合わせなどの振り返る場を設けるほか、日々の保育を通して指導助言して改善につなげている。
風通しもよく、他のクラスからも保育のあり方で気になる事は園長が把握して改善につなげている。
・自己評価シートを通して中間チェックと年度末に面談をしている。異動の職員は異動後1か月の面談も定めている。
横浜市の自己評価シートをアレンジして「ひよし保育園の自己評価シート」を作成し活用している。また内容は利用者に向けて公開してる。

詳細評価(PDF1,032KB)へリンク