かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

モンド湘南藤沢

対象事業所名 モンド湘南藤沢
経営主体(法人等) 社会福祉法人県央福祉会
対象サービス 障害分野 生活介護他
事業所住所等 〒 251 - 0871
藤沢市善行3-14-7
tel:0466-53-9142
設立年月日 2016(平成28)年04月01日
公表年月 2018(平成30)年04月 〜
使用評価項目 東京都版
評価機関名 日本会計コンサルティング株式会社
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【事業者が特に力を入れている取り組み】


@敷地内に保育園が併設されており、法人の理念である共生社会の実現を目指しています
同一建物内に法人が運営する保育園が併設されています。お互いに配慮しつつも、共同で存在している良さを発揮しようと取り組んでいます。日々、利用者、園児、保護者、職員、地域の人々の接点が生まれ、法人の理念でもある共生社会が実現されています。人間尊重主義や人権擁護の考えが自然とはぐくまれていく環境であるといえます。共同で行うイベントとして、合同防災訓練や夕涼み大会、正月餅つき大会、みんなで健康体操、親子体操などがあり、共生社会を目指した事業所運営を行っています。

A利用者、職員に対し仕事へのプロ意識を持たせ、専門性を高める働きかけを行っています
就労移行支援や就労継続支援B型の利用者には、仕事とは労働により収入を得るという行為で、製パンやカフェ運営が一定レベル以上でないとプロとは言えず、収入を得ることは出来ないという意識を持たせています。衛生的であること、勤労意欲が高いこと、技術習得の意欲が高いことなど、仕事に対する基本動作を求めています。また、職員に対しても、利用者を支援するには友達感覚の接し方から脱し、専門的知識と高い技術を習得することを求めています。

B製パン作業では、専門的な職員の指導により、商品レベルの高いパン作りに励んでいます
製パン作業は、元パン職人だった職員から指導を受け、専門的にパンの製造作業を行っています。パンの種類は40〜50種類あり、商品レベルは高く、プロの味になっています。出来上がったパンは、室温を低くした隣の部屋で冷まし、包装して納品しています。定期的に納品する事業所、学校、施設などの他に、毎日焼きたてのパンをカフェスペースの棚に並べ近隣の住民や喫茶の利用者に販売しています。


【特に良いと思う点】


@研修制度や人事評価制度、部会、委員会などの体制が充実しており、その良さを生かした事業運営が行われています
運営法人の本部機能として職員の育成、福利厚生面では研修制度や人事評価制度が充実しています。また、実践報告会や福利厚生の一環としての新人歓迎会や忘年会で職員間の交流促進の場も提供されています。その他、各事業所の事業運営を支援する体制として、法人本部でエリア毎のグループ化による情報交換、同一事業の連携を高める部会の運営、安全衛生や危機管理等の各種委員会が整備されています。このような様々な関わりが組み合わされた法人の組織運営が、個々の事業所を支える基盤となっているといえます。

Aカフェスペースや併設された保育園があり地域に開かれた事業所になっています
1階のカフェスペースには、製パン室で作った焼きたてのパンと、キッチンで作った自家製のケーキの販売をしています。 喫茶コーナーでは、コーヒー、ケーキ、軽食なども提供しており、近隣の人達が気軽に立ち寄り、利用しています。また、同施設内に保育園を併設しており、例えば夏祭りを合同で行い、一緒に盆踊りを踊ったり、パンの販売をするなど交流する機会が多くあります。利用者と地域の人達との触れ合う機会が多く、地域に開かれた事業所になっています。

B建物内は明るく清潔感があり、製パン室は広いスペースになっていて、快適な環境です
現在の建物は1年半前に既存の建物を改築しています。建物内は窓が多いので明るく、廊下も広くなっています。エレベーターも設置されています。2階の製パン作業室は広いスペースがあり、清潔な環境になっています。作業台も広く、作業しやすい環境になっています。1階のカフェスペースは色調が茶色と紺色に統一してあり、落ち着いた雰囲気で過ごしやすくなっています。また、小さめのスポットライトが付いていて、お洒落な雰囲気になっています。


【さらなる改善が望まれる点】


@人材育成を進め、専門的知識や高い技術を有したより高い水準のサービス提供ができるよう望まれます
利用者よりも若い職員の方が多いこともあり、障がい者や支援方法に対する知識や技術、支援の経験不足などの問題点を抱えていると見受けられます。友達感覚での接し方を脱し、真の利用者支援ができるためには、専門的知識、技術が必要です。職員の理想的配置に限界があるのは十分理解できますが、研修の早期実施などで職員の専門性(プロ化)を高める活動を期待します。

A就労移行事業所として約1年半経過しましたが、まだ利用者の就労までには至っていませんので、積極的に就労に結びつく支援が望まれます
カフェで、パンやケーキの販売と喫茶の接客を行っていますので、あいさつや、マナーの習得する機会にはなっています。開設から約1年半たった現在、まだ就労までには結びついていません。ハローワークや就労援助センターと連携し、セミナーに参加したり、合同面接会での面接は受けていますが、今後は積極的に就労に結びつくような職場見学や実習場所の確保などをしていくことが望まれます。

B作業手順は写真などを使用し工夫していますが、今後は、手順書やマニュアル類が作成することが望まれます
作業手順を写真に撮って、ラミネートをしたものを作業台に置き、確認しながら作業を行っています。事業所が開設してまだ1年半余りということもあり、作業手順書やマニュアル類が整備されていません。法人では統一した倫理行動、緊急時対応、利用者支援マニュアルなどがありますが、事業所独自のマニュアルを作成し活用することで、業務の一定水準が保っていくことが望まれます。


評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重 「グレーゾーンを語ろう!ロールプレイ作成を通して」という法人統一の人権ツールを使用し、年3回自己の支援の振り返りを行っています。グレーゾーンとは、一見もっともらしい理由によって、一方的な行動制限や自己決定の軽視などが正当化されてしまうことです。ロールプレイを通して、日々の支援を振り返り、権利擁護における個人の気付きを促しています。事業所で共有することで、職場全体の気付きにつながることを目的に実施しています。家庭でネグレクト気味であるケースは、行政と連携し対応しています。
2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供 個別支援計画作成時は面談をして、利用者のニーズを把握しています。「ニーズ調査表」には、生活面での本人及び家族のニーズ、施設自体や作業への希望などを記載しています。「個人情報基礎ノート」には、利用者の詳しいアセスメント情報を入力しています。年1回見直しを行っています。「ニーズ調査表」からのニーズと「個人情報基礎ノート」のアセスメント内容を取り入れた上で、個別支援計画を作成しています。
3 サービスマネジメントシステムの確立 個別支援計画の見直しをする際は本人、家族、グループホームの職員などと面談を行い、意思の確認をしています。生活介護・就労移行B型事業所は年に2回、就労移行事業所は年に4回の個別支援計画の見直しを行っています。サービス利用計画について、大部分の利用者はセルフプランで作成しています。個別支援計画、セルフプラン、「個人情報基礎シート」は個人ファイルに閉じて、職員間で内容を共有し、支援を行っています。ケース記録について、個別支援計画に沿って支援を行った具体的記録はしていませんので、今後取り組むことが期待されます。
4 地域との交流・連携 同一建物内に保育園を併設しており、利用者以外に、園児、保護者、職員、地域の人など、多様な人々が自然と接点を持ちやすい環境になっています。他の障がい者施設には無いこの利点を生かして、地域の方たちとの交流の機会を更に多くするような試みが始まっています。自治会と協力して「子ども食堂」(地域の子供たちの為の低額の食事提供プログラム)や「健康体操」(法人のトランスフィット事業部からインストラクターが来て地域に人達にコーチングするプログラム)などを事業所のホールやカフェを活用し実施しています。
5 運営上の透明性の確保と継続性 事業計画は、地域の障がい者福祉サービス分野の環境変化、毎月の職員会議での現場の意向や日頃接している利用者の意向、法人からの役割期待など多角的な視点を勘案して、所長を中心に纏められています。基本方針は「人間尊重主義に基づき、利用者さんが元気で明るく活動しモノ作りを行い、魅力あるプログラムができるよう取り組む」「健全な財務経営のため、選ばれる事業所作り、給付費に依存する事なく、独自のビジネス体制を創設する」などを掲げ、重点目標も選ばれる事業所作り、笑顔で働ける職場作り、職員の専門性を高める等の設定をしています。
6 職員の資質向上の促進 法人では年間を通じ各種の研修が準備され、社会人としての人格形成に関わるものから専門職としてのスキルアップにつながるものまで、多数用意されています。その中には全員が参加しなければならない全体研修や、エリア別で企画された研修も存在しています。又、非常勤職員向けの採用時研修もエリア毎に準備されています。これら法人内研修に加え、外部研修の案内も積極的に行っており専門性を身につけたい職員にとっては良い研修環境になっています。

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