かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

高谷保育園

対象事業所名 高谷保育園
経営主体(法人等) 社会福祉法人高谷福祉会
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 251 - 0012
藤沢市村岡東3-413-1 
tel:0466-26-2737
設立年月日 1981(昭和56)年04月01日
公表年月 2018(平成30)年03月 〜
使用評価項目 神奈川県社協版
評価機関名 公益社団法人 神奈川県社会福祉士会
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

保育園の概要:
 高谷保育園は、JR又は小田急線藤沢駅よりバス8分及び徒歩2分の住宅地にある。昭和56年に開設し、その後、平成24年に全面改築を経て現在に至っている。保育が行われている3階建の建物は傾斜地にあり、1階に厨房や職員更衣室他、2階に玄関、事務所、図書室、及び3〜5歳の幼児クラス、3階に0〜2歳の乳児クラスがある。定員は128名で、調査実施時点での内訳は0歳児が12名、1歳児20名、2歳児24名、3歳24名、4歳児24名、5歳児24名の計128名(内障害児3名)で、23名の保育士も含め38名の職員により運営されている。保育目標に「豊かな人間性の基礎を育てる」を掲げ、心も体も健やかな子ども、自ら進んで行動する子ども、他者の気持ちがわかる子ども、考えること、学ぶことを楽しめる子どもを育む保育を行っている。

優れている点・独自に取り組んでいる点:
1. 徒歩圏内に様々な公園があるなど恵まれた立地
 住宅地に園庭を広く取り、隣接する村岡城址公園には園庭から直接行くことができる。それ以外にも徒歩圏内に自然豊かな各々特色ある公園が多くあり、散歩先で四季折々の自然に触れたり、十分に体を動かして遊ぶことが出来る。
2. 基本的生活習慣を大切にした保育
 デイリープログラム(日課)に沿って規則正しい生活を送る事も、基本的な生活習慣と考え、年度始めの4・5月に、遊び時間にゆとりを持たせるなど工夫し、園での基本的な生活リズムを身につけ行動できるよう努めている。また、独立した部屋として図書室があり、絵本や紙芝居が備えられ保護者が借りる事もできる。迎えに来園した保護者が、子どもと図書室で絵本を眺め談笑する様子があり、園での保育と家庭での生活の橋渡しにもなっている。
3. 経験豊かな保育者によるチーム保育
 保育経験が5年以上10 年未満が6名、10年以上が9名と、 6割以上の保育士が5年以上の経験を有し、かつ離職・転職率が低く当園で経験を積んだ保育士が大半である。その経験豊かな保育士により、子どもたちの創意工夫した遊びを、担当者以外の保育士も受け止めるなど、園全体でチーム保育が展開される中で、子どもたちが元気で表情豊かに活動する様子があり、子どもの豊かな心を育むことに繋がっている。

改善を要する点:
1. 地域の子育て家庭に向けた支援
 藤沢市の地域の子育て家庭への支援事業として地域の児童館を担当し、月1回午前中保育士を派遣し相談にのっている。以前は、地域に対して図書室の利用なども行っていたが、現在は行っていない。園として、地域の子育て家庭との交流事業、継続的な相談、施設開放や園の行事への招待など、地域の子育て家庭に向け、保育園の設備及び専門性を活用した支援の取り組みが期待される。
2. 第三者委員の活用
 第三者委員を「神奈川県保育会保育園利用者相談室」に依頼し設置しているが、サービス改善についての話し合いなどが持たれていない。第三者委員が、苦情解決に社会性や客観性を確保し、子どもや保護者の立場や特性に配慮し、苦情解決への適切な対応を推進するために設けられていることを捉えると、保護者の意見や苦情を受け止められるよう園の日々の保育を知り、客観的立場から現状の課題を定期的に話し合う機会を確保するなどの工夫が期待される。

3. 災害発生時の施設の機能に応じた地域支援体制構築
 災害発生時の園の機能に応じた地域支援体制構築の一環として、「避難所開設マニュアル-災害時の地域被災者のための避難所開設に関わる共通理解ルール」が定められている。しかし、職員への内容の周知と、マニュアルに沿った避難所開設訓練などは実施されていない。公民館を通して打診があった、避難先の小学校まで行けない場合の一時的な避難場所としての受け入れも含め、実効性のある体制構築が期待される。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重 @ 保育士としての人権の尊重、子どもや保護者への接し方、言葉使いなど研修を行い、職員会議で周知している。現場の中で不適切な対応が見られた場合は、職員会議等で話し合いを行っている。また、虐待防止に関しては、児童相談所などと連携し、情報共有が行われている。外国籍の保護者とは、フリガナ付きの書類など工夫しコミュニケーションと連携を図っている。
A 保育日誌等の個人情報は、鍵付きの引出しや書庫に保管し管理している。
B 実習生やボランティア、見学者の受け入れにあたっては、「実習生受入れについて」及び「見学者の方へのお願い」を定めている。特に実習生については承諾書を取り交わし、プライバシー保護に関する周知を図っている。
2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供 @ 家庭との連絡や情報交換について、入園・進級のしおりに明記している。2歳児までの乳児については、毎日の様子を「家庭連絡帳」で伝え、幼児は、必要に応じて「お便りノート」で保護者と連携を図っている。また、毎月発行の「園だより」や「園長だより」で、家庭との連絡情報交換を行っている。
A 各行事毎に行うアンケートや、各クラスの懇談会や個人面談で出された園全体に関する意見については、毎月発行の「園長だより」に職員で検討した結果をQ&Aの問答形式にて返答している。
B 保護者からの個人的な意見や要望に関しては、「苦情・相談報告書」を作成し、家族の意向ができる限り反映されるよう対応に努めている。
3 サービスマネジメントシステムの確立 @ 苦情については、玄関の掲示板に掲示されている「ご意見・ご要望の解決のための仕組み(県社協)」に明記している。受け付けた意見や苦情は「苦情・相談報告書」に記入し、その経緯や対応についてなどを時系列で記録し対応している。
A 「保健衛生関係マニュアル」に沿って、保育日誌に毎日の温度湿度を記録し、快適な室内環境を整えている。薬品や備品、日用品については、「保健衛生関係マニュアル-薬品の取扱い」などに沿って、「トイレ薬剤表」で在庫を確認し管理している。玩具、タオル、砂場の消毒や除菌、遊具の点検は、「玩具消毒表」を用い定期的に行っている。
B 子どもの検温結果や体調不良、ケガなどの情報を、各クラスの保育日誌の特記事項欄に記載し、体調不良児への対応や与薬の管理などを行っている。各クラスの「ホワイトボード」で感染症発症の状況を保護者に伝えている。また、玄関及び各クラスの掲示板に、「神奈川県感染症発生情報」を貼り情報提供をしている。
C 緊急時の連絡指示・避難等について「緊急時の避難誘導マニュアル」に沿い、毎月避難訓練を行っている。また、年2回心肺蘇生及び人工呼吸法の訓練を行い、全職員が参加している。
4 地域との交流・連携 @ 藤沢市の子育て支援事業である「あいあい」に市内私立保育園として登録し地域の児童館を担当している。地域の子育てをしている保護者が孤立しないように、月1回半日保育士を派遣し、就学前で保育園に入っていない親子に対し、ボランティア2名と遊びながら相談にのっている。
A 散歩に行く公園で、遊びに来ている親子にチラシを渡し、園の見学やトイレの利用が可能な旨の声掛けを行っている。
B 地域内の高谷小学校を年長組の園児が訪問し、教室や授業の様子等の見学を行っている。老人介護施設訪問を毎年実施している。玉入れなど楽しみながら高齢者と交流している。また町内会の老人会のイベントに年1回呼ばれて参加している。
5 運営上の透明性の確保と継続性 @ 評価実施シートで自己評価を行っている。評価実施シートは、3段階で答えられるようになっており、保育園自己評価結果表にまとめられ数値化されている。特に評価の低かった「その日の子どもの状況を保護者一人一人に伝える」について、今後改善できるよう心掛けることを全員で確認している。また、「園の理念・方針の理解を深める」については、職員自身の理解を深めるため掲示を工夫するなど対応している。
6 職員の資質向上の促進 @ 年間の職員研修を、計画に沿って実施している。カリキュラム会議では、新人保育士向けに指導計画の立て方などの研修を行っている。
A 外部研修として「横浜女子短期大学保育センター研修」が受講できるよう年間研修計画を立て参加している。
B 「実習生受入れ」のマニュアルに沿って、実習生を年間2名程度受入れている。

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