かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスク向河原保育園(6回目受審)

対象事業所名 アスク向河原保育園(6回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社 日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 211 - 0012
中原区中丸子364-1東豊ツカサビル2、3階
tel:044-431-3090
設立年月日 1949年04月01日
公表年月 2018(平成30)年04月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の立地・特徴】


・施設の立地・概要
 アスク向河原保育園は、平成24年4月1日の開園で、JR南武線に沿った幹線バス道路に面し、JR向河原駅より徒歩8分の所に立地しています。
 建物は3階建ての1階にはコンビニエンスストアが入り、2、3階を園舎として使用しています。屋上は園庭として使用し、夏場は組み立てプールを設置しています。また、多数のプランターとコンクリート製の大きな菜園を設け、一年中、野菜や草花の栽培をしています。
本園は1歳児〜5歳児を受け入れ、現在の在籍児数60名(定員60名)の小規模園です。近隣には、神明大社の公園や中丸子児童公園、下沼部公園などがあり、徒歩10分で多摩川の河川敷にも行くことができ、子どもたちは散歩に出かけて自然とも触れ合っています。

・特徴
 園目標 として「元気いっぱい笑顔な子」「優しく思いやりのある子」「いろいろなことに挑戦する子」を掲げ、日常の触れ合いや経験を五感で感じることができるよう、健やかな成長を大切に、保育に取り組んでいます。設置法人から派遣される専門講師による英語、体操、リトミックや職員 による幼児教育プログラム、クッキング保育など、多様なプログラムがあります。


【特に優れていると思われる点】


1.クラスごとの屋上庭園を利用した、野菜、草花の栽培に力を入れている
215uの屋上園庭では、フェンスに沿って大小のプランターが置かれ、1歳児から5歳児まで総出で野菜、草花を栽培しています。小さい子は保育士の支援を受けながら、大きい子は自発的に、自分たちのクラス名が書かれたカードの箇所に水やりをしたり、肥料やりをして、見事に花を咲かせ実がなりました。子どもたちは収穫を喜び、クッキング保育で食したり、野菜スタンプなどの製作活動を楽しんでいます。

2.職員同士の情報の共有による子ども一人一人を大切にした関わり
当園では情報の共有と資質の向上を目指して、昼礼では子どもやクラスの状況報告、気になることの確認、設置法人からのアクシデント報告を受けての検討を行っています。月1回の職員会議では、クラス担当職員、栄養士が参加して、保育の振り返りと課題の抽出、研修報告、給食会議を行い、必要な場合は、設置法人の発達支援担当職員の巡回指導を受け、きめ細かな取り組みを進めています。保護者アンケートでは、子どもが大切にされているか、子育てについて相談できるかの項目に100%の満足を得ています。

3.スマホ・ブログ時代にマッチした園情報の提供
 園では若手保育士が中心となって、ブログの立ち上げを行い、コメント、写真などの更新の簡便化により、更新頻度の増加などの効果が上がっています。その結果、簡便であるがゆえに、アクセス数も増加し、保護者が即座に園情報を得られるばかりではなく、遠方にいるおじいちゃん、おばあちゃんからの感謝の言葉も寄せられ、自分たちの工夫・努力が保護者・家族から評価を得たことで、保育士たちはモチベーションがあがり、向上意欲をもって保育にあたっています。


【特に改善や工夫などを期待したい点】


1.非常災害時協力のための地域との関係強化を
非常災害時には地域からの避難協力などが不可欠であり、地域との連携への準備が望まれます。平常時からの地域との関係強化・維持努力が期待されます。

2.保護者が集中する降園時、保護者との会話の取り方に工夫を
園では降園時、保護者へ一人ずつ声かけをし、引き渡しをするよう努めていますが、短時間に多くのお迎えが重なった場合、保護者への伝達が難しいこともあります。そのような場面でも、保護者に伝達できる、さらなる方法・仕組みを検討し、改善することが望まれます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・社是「子どもたちの笑顔のために」をもとに運営理念・基本方針が作られ、子どもを尊重した保育を目指していることを明示しています。また事務所横には、園目標として「元気いっぱい笑顔の子」「いろいろなことに挑戦する子」「優しく思いやりのある子」を掲げ、子どもを尊重した保育サービスについて明示し、職員それぞれが子ども一人一人と向き合い保育を提供しています。

・日々の活動の中で、子どもたちが自分で選んで取り組むことがきるよう配慮しています。どうしても散歩に行きたくない場合など、無理強いせず、子どもの思い、意思を尊重しています。遊びや行事の役割など、性差による区別はしていません。また、特別の配慮が必要な子どもに対して、ほかの子どもと同じように支援、保育を行っています。

・職員は、登園時や衣類の着脱時に子どもの様子の変化や全身状態を注意深く観察するとともに、保護者とのコミュニケーションの中でも、気になることがあれば、園長に報告することとしています。虐待が疑わしい場合は、設置法人や中原区保健福祉センター、川崎市中央児童相談所と連携し、早期発見に努めています。

・プライバシー保護への対応について、「保育園業務マニュアル」や「個人情報保護マニュアル」が整備されています。プライバシー保護に関する基礎知識については、設置法人でコンプライアンス研修などを実施しています。また、定期的に職員は自己評価を行い、個人情報の取り扱いについて厳守しているか、一人一人が振り返りを行っています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

・職員は、日常の保育において子ども一人一人の「こうしたい」という思いを尊重して、子どもたちの気持ちに寄り添った支援を行っています。一人一人の子どもの発達やその日の体調に応じて、安心して過ごすことができるよう、クラス担任が中心となり支援を行っています。登園から降園まで、職員が感じたことや気になることについて、昼礼などの会議で園全体で情報共有し、対応しています。

・職員は、食事の前に子どもたちと食材やマナーの話をした上、子どもたちと会話を楽しみながら食事をしています。屋上園庭では、ピーマン、きゅうり、枝豆などいろいろな野菜を育て、給食で提供したり、スタンプなどの製作活動を行い、興味や関心を持てるようにしています。また、毎月クッキング保育を実施しており、食事への興味や関心を高めています。

・その日のメニューとサンプルを展示し、保育参加の日に子どもたちと一緒に給食を食べる機会を設けています。夏まつりには子どもの人気メニューを入れた軽食を提供しています。

・午睡の時間は、絵本などの読み聞かせの時間を作り、静かな落ち着いた環境作りをしています。子どもの年齢や、その日の状況、活動内容に応じて、休息・午睡の時間の調整を行っています。5歳児は、就学に向けて10月以降午睡をする日としない日を設け、徐々に午睡を無くすようにしています。また乳幼児突然死症候群予防のため、1歳児は10分、2歳児は15分、3歳児以上は30分に1回、午睡チェックを行っています。

・トイレットトレーニングについては、子ども一人一人の発達の状況に十分配慮したうえで、1歳児くらいからトイレに行って便器にちょっと座ってみるなどの、遊び感覚での習慣づけから始め、保護者と連携して2歳児の半ばからは子どもの様子を見ながら、本格的に取り組むようにしています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

保育課程は各年齢別に養護・教育についてクラス担任が立案し、園長・主任が全年齢についてまとめます。年齢別の指導計画は保育課程のねらいをもとに、クラス担任が担当職員との協議の上作成し、園長が承認して確定しています。

・指導計画には事前に把握できた保護者や栄養士の意見、設置法人の発達支援担当職員などの意見も取り入れています。また、指導計画の作成にあたり、様式の見直しや書き方の研修も行っています。

・アレルギーをもつ子どもには栄養士とともに面談を行い、安全で栄養バランスがとれ、楽しめる食事の提供に努めており、川崎市健康管理委員会とかかりつけ医、保護者との連携で除去食・代替食を提供しています。テーブルを別にしたり、食器にかけたラップに名前や除去内容・変更内容を書き、配膳の際には職員、調理員などがダブルチェックを行い、誤配、誤食のないようにしています。個別の体調については医師の指示のもと食材や調理法の配慮を行っています。

・健康診断は自治体の指示に基づき、1歳児は毎月、2歳児以上は年3〜4回実施しています。結果は、子ども一人一人の「健康記録表」に記載しており、職員がいつでも閲覧できるようにしています。また、保護者へ「健康診断のお知らせ」を配付し、結果内容を知らせしています。子どもたちにも健康診断や歯科健診についての内容を伝え、その後の体調管理、手洗いや歯磨きの大切さなどへの意識付けを行っています。

・衛生管理マニュアルは、各園からの意見・要望に基づいて設置法人が見直し、年度初めに各園に配付しています。毎日の清掃箇所は担当職員を決めて清掃を行い、完了後はチェック表に記入しています。

・系列園での安全に関する情報は設置法人にて集約し、緊急連絡の「Aメール」(各園からのレポート提出要)、注意喚起の「Bメール」(レポート不要)が日に2回送られてきます。その都度、園長は内容を十分に把握の上、昼礼などで職員との共有を図っています。園長は毎日園内見回りにて、子どもの様子や設備の状況などを確認し、事故発生防止に努めています。子どもの安全確保に関する担当者・担当部署については、園長とクラスリーダーがこれを担います。災害時の避難体制などは、毎月の避難訓練の中で評価・反省を行い、改善・対応策を打ち出しています。

・苦情解決について、「保育園業務マニュアル」にしたがい迅速に対応しています。苦情解決の体制整備については、設置法人の苦情解決に関する要綱に明記しています。苦情の検討内容や対応策は、園だよりでの周知や運営委員会などで保護者に説明を行っています。

4 地域との交流・連携

・ホームページで園の詳細な情報を提供し、中原区役所にもパンフレットを置くなどして情報を発信しています。見学者にも「園パンフレット」「入園のしおり」などを示し、丁寧に説明しています。また、園入口に行事案内などのポスターを貼って、参加を呼びかけています。

・年間50件を超える見学者を受け入れており、見学の折には育児相談にのっています。見学時のアンケートに記載された相談事項に、後日、手紙にて回答するケースもあります。

・自治会に入会しており、近隣の神社の敷地で開催される、地元育児サークルが主催するイベントでは、「お話会」や「子育て相談会」を受け持って、協力しています。夏祭り、運動会などの園行事に地域の子育て家族を招待しています。

・ボランティア受け入れマニュアルにはボランティア受付から本部への報告、身元確認(身分証明書など)などの基本手続きが定められています。本年度は月1回の「読み聞かせボランティア」を受け入れ、受け入れに際しては、園長よりマニュアルに沿った注意事項などを伝達しています。

・園長と関係職員は、下沼部小学校の「施設開放者会議」に出席し、運動会で借りている、例年2月の体育館清掃や4、5月の校庭清掃などにも参加しています。

・園長が中原区認可保育園園長連絡会や幼保小連絡会に出席したり、年長児担任が中原区年長児実務担当者会議や近隣小学校の授業参観に参加したりして、子どもの就学に向けての課題について話し合っています。

・地域の情報を収集しながら地域保育園と協力して、「作品展」や「ドッジボール大会」「各園対抗リレー」「ゲーム」などを行い、子どもたちの就学前の園の枠を超えた触れ合う機会を生み出しています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

・就業規則内に職員の守るべき服務規律、倫理規律が定められ、「保育園業務マニュアル」「個人情報管理規定」には、法令遵守、個人情報の安全管理が規定されていて、職員は設置法人の入社時研修や園内研修にて周知しています。設置法人のコンプライアンス委員会への案内を職員の更衣室に貼りだし、園長はコンプライアンス研修や園長ミーティングで得た情報を職員に説明の上共有し、法令遵守の徹底に努めています。

・設置法人の保育に対する基本方針「自ら伸びようとする力、後伸びをする力を育てる保育の実践」に関して「入園のしおり(重要事項説明書)」、パンプレット、保育課程に記載し、また、事業所内に掲示しています。設置法人の運営理念「安全・安心、子ども・保護者本位、想い出に残る保育、職場環境の充実」は、子どもの最善の利益を目指す保育を表しています。園目標「・元気いっぱい笑顔の子・優しく思いやりのある子・いろいろなことに挑戦する子」を職員の総意で作り上げ、職員の行動規範としています。

・理念・基本方針は職員の入社時に研修講座にて全職員が受講し、全員に周知しています。また、年度初めの職員会議では、テーマとして取り上げ、職員全員で再認識を図っています。

・保護者に対して入園説明会や運営委員会では、設置法人により分かりやすく構成された「入園のしおり(重要事項説明書)」をもって説明し、保護者と読み合わせながら進めるなど工夫をしています。年度初めの運営委員会では、法人理念・園目標に関して重要なポイントを説明し、園目標やクラス目標について話をし、その後の運営委員会で説明し、その議事録や「おたより」などで、全保護者に周知しています。

・園は理念・基本方針の実現を踏まえて、5年後の園のあるべき姿を長期目標として定め、それに到達するべく3年間の中期計画を設定しています。本年度は平成27年度から29年度の3か年中期計画の最終年度を実行中です。「平成29年度事業計画」として作成し、年度末に本年度の最終的な振り返りを行い、平成30年度以降の中期計画を見直す予定です。年度の前期と後期に年2回の事業計画進捗状況の把握と評価・見直しを行っています。

6 職員の資質向上の促進

・就業規則内に職員の守るべき服務規律、倫理規律が定められ、「保育園業務マニュアル」「個人情報管理規定」には、法令遵守、個人情報の安全管理が規定されていて、職員は設置法人の入社時研修や園内研修にて周知しています。設置法人のコンプライアンス委員会への案内を職員の更衣室に貼りだし、園長はコンプライアンス研修や園長ミーティングで得た情報を職員に説明の上共有し、法令遵守の徹底に努めています。

・設置法人の保育に対する基本方針「自ら伸びようとする力、後伸びをする力を育てる保育の実践」に関して「入園のしおり(重要事項説明書)」、パンプレット、保育課程に記載し、また、事業所内に掲示しています。設置法人の運営理念「安全・安心、子ども・保護者本位、想い出に残る保育、職場環境の充実」は、子どもの最善の利益を目指す保育を表しています。園目標「・元気いっぱい笑顔の子・優しく思いやりのある子・いろいろなことに挑戦する子」を職員の総意で作り上げ、職員の行動規範としています。

・理念・基本方針は職員の入社時に研修講座にて全職員が受講し、全員に周知しています。また、年度初めの職員会議では、テーマとして取り上げ、職員全員で再認識を図っています。

・保護者に対して入園説明会や運営委員会では、設置法人により分かりやすく構成された「入園のしおり(重要事項説明書)」をもって説明し、保護者と読み合わせながら進めるなど工夫をしています。年度初めの運営委員会では、法人理念・園目標に関して重要なポイントを説明し、園目標やクラス目標について話をし、その後の運営委員会で説明し、その議事録や「おたより」などで、全保護者に周知しています。

・園は理念・基本方針の実現を踏まえて、5年後の園のあるべき姿を長期目標として定め、それに到達するべく3年間の中期計画を設定しています。本年度は平成27年度から29年度の3か年中期計画の最終年度を実行中です。「平成29年度事業計画」として作成し、年度末に本年度の最終的な振り返りを行い、平成30年度以降の中期計画を見直す予定です。年度の前期と後期に年2回の事業計画進捗状況の把握と評価・見直しを行っています。

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