かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

小学館アカデミー むさししんじょう第2保育園(3回目受審)

対象事業所名 小学館アカデミー むさししんじょう第2保育園(3回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社小学館集英社プロダクション
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 213 - 0013
高津区末長4-17-17
tel:044-850-8651
設立年月日 2013(平成25)年04月01日
公表年月 2018(平成30)年04月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 株式会社 ケアシステムズ
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

<特によいと思う点>


就学がスムーズに行われるよう園内外で積極的な取り組みを行っている

高津園長会・年長担任会へ出席し小学校生活に関する情報収集を行い、高津区認可園交流・学校見学では年長児が地域の園児や小学生と交流できる機会を設け、就学を楽しみにできるように取り組んでいる。園内においては、「楽習保育?」を通して生活に必要な習慣、自主性、社会性を身につけるように支援し、「入学準備プログラム」では就学にむけて必要となる学習の準備を取り入れるなど、積極的に取り組んでいる。


専門職からの意見を反映し職員全体で子どもの支援にあたっている

栄養士、看護師も共に進めていけるように、また専門職の立場からの意見を情報共有し保育に反映できるように職員会議以外に給食保健会議、昼会議にも参加している。保育室を巡回し、子どもたちの様子の把握にも努めており保護者からの相談等にも応じている。食育や健康指導などを通して職員全体で協力体制をとり子どもの支援にあたっている。


保護者との信頼関係が構築されていることがうかがえる
保護者との関わりについては、保育園と家庭と協力して子どもたちを育てていけるような関係性を大切にしている。登園時やお迎え時には保護者からの連絡事項に耳を傾け、家庭での様子を把握することに努めている。また、連絡帳を通じてなど保護者の気づかない子どもの良い点を評価して、直接伝えることも心がけている。今回行った保護者アンケートの園に対する総合的な満足度は、保護者の約9割強が「満足」、「大変満足」と答えており、高い評価が得られている。


<さらなる改善が望まれる点>


アンケート結果の保護者へのフィードバックを更に充実させることを目指している


行事開催後には都度アンケートを実施して、保護者の意見や要望、感想などを、園側からの働きかけにより把握することを大切にしている。調査結果を取りまとめ、保護者から園の現状・問題を把握し、職員会議などで話し合い改善に向けて取り組んでいる。また、アンケート結果は園内に掲示して保護者にフィードバックし、透明性の確保にも取り組んでいる。ただし結果の報告に留まっていることを踏まえ、「具体的な改善策」や「今後の取り組み」なども一緒に掲示し、内容を充実させることを目指している。
新たに赴任した園長は率先垂範して園運営をリードすることを目指している
昼打ち合わせや職員会議で現場の状況を共有して必要な指示を出している。園長や主任などの経営層の役割と責任を踏まえながら自ら保育に入り、率先して職務を遂行している。また、園長会や区の園長会、地区の複数の園との交流会で得た情報を持ち帰り、必要な情報を職員に提供し組織一丸となって保育に取り組めるような園環境作りを目指している。職員自身も基本理念・方針に添えるよう、個々の力が発揮できるような人材育成を目指している。


地域と交流できる機会を充実させることを目指している


園では年間を通じて園内外のさまざまな行事を計画しており、詳しい内容は「園だより」などによって適宜連絡し、保護者の理解が得られるようにしている。散歩では近隣の住民と挨拶を交わしたり、高齢者福祉施設と交流する機会を設けている。さらに、子どもが職員以外の地域の人々と交流できる機会を充実させたり、地域の各種社会資源をさらに有効活用して、子どもと地域の交流活動を充実させることを目指している。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重 ・「あったかい心をもつ子どもに育てる」という小学館アカデミー保育園の共通理念の達成に力を入れており、子どもの気持ちに寄り添い、子どもの意思を尊重した保育を進めている。その中でも、日々の保育の中で職員が子どもに対して感情的な声がけをしないことが第一と考え、職員への指導理解を進めている。
・保育に従事する者として守るべき法、倫理、規範の周知については、「運営の手引きについて」の配付や研修、入社後3年目までの振り返り研修を実施している。職員会議の中でも確認し合い意識の高揚を図っている。また、法人として個人情報保護方針を定め、入園時の保護者会で説明し周知している。個別相談などに関しては面談室を使用して、プライバシーには配慮している。
・日々開催している昼打ち合わせでは、当日の子どもの様子、連絡ノートなどで気になる事柄について、乳児、幼児の当日の担当職員、専門職、経営層などが共有し、必要に応じてアドバイスし合うことにしている。また、職員の経験によって「気づき」が異なることを踏まえ、昼打ち合わせを通じて職員の意識の高揚にも繋げている。
2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供 ・保護者とは日頃から会話の機会を持ちコミュニケーションを図るように努めており、意見や要望は、懇談会や個人面談、園内の意見箱設置等で把握に努め、年3回の運営委員会開催を含め保育内容の質の向上に取り組んでいる。
・異年齢交流の機会を積極的に設け、子どもたちは担任以外の職員ともコミュニケーションが図れるようにしており、自由に意見を伝えることができるようにしている。
・子どもたちが自分で遊びをえらび主体的に活動できるように遊具を取りやすい場所に設置し、年齢や発達に応じた玩具や絵本を提供している。
・行事終了後はアンケートを行い保護者からの意見や要望の把握に努めており、アンケート結果はまとめて掲示している。アンケート結果は職員会議などで話し合いながら分析し、園全体の保育力の向上につなげることを目指している。保護者からの要望を受け行事の内容等について振り返りと反省を行っているが、次年度の行事開催にむけて活かされていない点もあることを課題としている。さらにアンケートを有効に活用するための取り組みに期待したい。
・おままごとやごっこ遊びなどの際に、子どもが集中して遊べる環境となるような配置に配慮しており、遊びや生活動線を考えて設定することに努めている。
・遊びには静と動を両方経験させることを心がけており、どちらも楽しめることが大切だとしている。静の遊びの際には、じっくりと取り組める環境になることを目指している。
・その積み重ねにより自己肯定感が育ち、自分ができるようになったことなどを保育士にも伝えたいという気持ちの芽生えにつながり、自己主張ができる子どもへとつながっていくとしている。
3 サービスマネジメントシステムの確立

・当園に関する詳細情報は、法人のホームページ、子育てナビ、ホット子育て、ひろばノートなど多くの媒体に掲載されている。公式ブログページでは、日常の保育様子を写真と文章でわかりやすく伝えている。
・定期的に危険個所の確認をして室内環境を整え、園内外のヒヤリハットマップを作成と掲示を行い安全に関する意識を高めている。
・法人の取り組みである「楽習保育?」「入学準備プログラム」に加えて年長交流会、小学校見学など就学に向けた様々な取り組みを積極的に行っている。
・法人として入社時、入社年次、職域、職制などの研修制度を設けて、研修を受ける機会を図り、職員の知識向上を図っている。研修後に報告書提出などを行い、必要に応じて職員会議などで報告し、他の職員へ周知を図ることにしている。
・研修での学びを園へ活かすための取り組みと同様に、法人共通のマニュアルを活用している。さらに園の固有の環境などもあることを踏まえ、法人マニュアルを補完する独自性を取り組んだマニュアルを準備することを計画している。多くの職員が関わり意見や意向を取り組んだ中で進めることを望みたい。
・入園前の説明会をはじめ、入園後の保護者会、入園のしおり、行事予定表、園だより、給食だより、保健だより、行事だよりなど、様々な手立てで保護者に伝え関係作りに力を入れている。
・朝夕の送迎時間や懇談会、その他いつでも声を掛け合い、日常を伝えるようにしている。職員の共通理解のため職員会議を開催し意見交換を密にしている。


4 地域との交流・連携 ・従前より地域の高齢者施設と交流を図っており、施設に出向いて遊戯や歌を披露して世代を超えた交流を図っている。新たな園長も同様に交流することを心がけている。また、法人の川崎地区連絡会や高津区園長会で地域の情報を収集し、協働体制が構築できるようにしている。
・地域の社会資源の活用としては、地元のJリーグ所属のサッカーチームに依頼し、近隣の公園で選手から年長クラスに向けたサッカー教室を開催している。さらに、地域の子どもたちも参加できるようにして、交流の輪を広げることに取り組んでいる。また、警察に依頼して園児を対象にした交通安全教室を開催している。更に今後はイベント的なつながりから、日常的なつながりを目指している。
・ボランティアの受入れについては、申請書、心得、オリエンテーションの開催要項、個人情報遵守の確認などが盛り込まれた法人共通のマニュアルによって対応することにしている。また、姉妹園からの実習なども受け入れている。ただし、現在は受入れ実績があまりないことを踏まえ、今後積極的に受け入れを目指している。
5 運営上の透明性の確保と継続性 ・中期計画については現状分析をもとに課題や問題を抽出し、法人のフォーマットに従って園長が現場の現状を踏まえて策定している。中期計画を踏まえて、具体的な年度単位の事業計画を策定している。職員にはテーマを割り振り実施につなげスケジュールをガントチャート化して進めている。ただし、計画策定については園長中心で担っているように見受けられるため、職員の参加についても検討されたい。
・保護者会や運営委員会など保護者が出席する会議体では、意向や要望を丁寧に傾聴し、園運営に反映させることに努めている。また、園から伝える事項(園の取り組みや質問に対する回答など)については、さらに具体性や分かりやすさに配慮することを目指している。また、保護者会では保護者と話し合える時間をさらに設け、コミュニケーションを深めることを心がけている。
・運営委員会、保護者会、意見箱、行事アンケート、第三者評価受審などによって園の取り組みを定期的に評価を行う体制を整備し、結果の共有、検討、必要な改善に向けた計画の実行に結びつけている。また、行事開催後に実施しているアンケートについては集計結果を掲示し、保護者へフィードバックしている。さらに、アンケート結果の詳しい報告や次年度の行事に反映せることを目指している。
6 職員の資質向上の促進 ・職員の得意分野を活かして積極的に業務に取り組めるようにしたり、有給などを適切に取得してリフレッシュしながら勤務できる職場環境作りに取り組んでいる。有給休暇については皆が取れるようなシフト調整に取り組んだり、職員の健康管理やモチベーションを重視したりして、取得促進に取り組んでいる。ワークライフバランスを大切にした人事管理に取り組んでいることがうかがえる。
・行政主催の高津区研修や高津区公開保育をはじめ、法人共通の本部研修や姉妹園保育研修など、充実した研修機会を設けており、職員の資質の向上に取り組んでいる。なお、研修後には報告書を作成したり、職員が意義などで報告して振り返る機会を設けている。さらに、「日常の保育にどのように反映するか」や「どのように反映させたか」を検証することを課題としている。
・保育の質の向上と業務の効率化に向けて、フリーの職員を配置している。職員の業務を分散できるようにしたり、職員が保育に専念できるようにするなど、成果も確認できている。また、経営層(園長、主任)はそれぞれ役割分担を図って園運営や職員指導に取り組んでいる。特に、日々の保育の中に入り、実務(実践)の中で指導することに力を入れている。

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