かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスク平間保育園(6回目受審)

対象事業所名 アスク平間保育園(6回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社 日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 211 - 0015
中原区北谷町7-7 田島ビルU 1、2階
tel:044-542-6920
設立年月日 1949年04月01日
公表年月 2018(平成30)年04月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 株式会社フィールズ
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

<施設の概要・特徴>


 アスク平間保育園は、平成24年4月1日に開設された認可保育所です。運営は、東京都・神奈川県を中心に13都道府県で保育所・学童クラブ・児童館など合計262施設を運営する株式会社日本保育サービスです。
 保育園は、JR南武線「平間駅」から徒歩2分程の至近距離にあります。駅から程近い場所ですが、駅前のにぎやかな通りから1本路地を入った場所にあり、周囲は静かな住宅街です。定員は、1歳児から5歳児までの60名で、園舎は2階建てで、屋上を園庭として使用し、夏にはプールも設置しています。1階は1歳児と2歳児の保育室、調理室、事務室があり、2階に3歳児室、4歳児室、5歳児室として利用しています。0歳児の受け入れは行っていない為、0歳児室として利用を考えていた部屋を現在は多目的室として活用しています。
「セーフティ(安全)&セキュリティ(安心)を第一に」「お子様が一日を楽しく過ごし、想い出に残る保育を」「利用者(お子様・保護者共に)のニーズにあった保育サービスの提供」「職員が楽しく働けること」運営理念として、質の高い保育サービス(知育プログラム、食育プログラム、発達支援プログラム)を提供しています。
 

<特によいと思う点>


子ども一人ひとりに向き合った保育が行われています
 中規模保育園の特性を活かし、職員は担当クラスに限定せず、すべての子どもとふれあえる環境で保育を行っています。クラス担当者は分けていますが、乳児クラス、幼児クラスの区分も超えて保育士はすべてのクラスで指導できる体制を構築しています。集団で生活する中で、職員が子どもを主体にして個々に対応する姿勢となっています。
 日々の保育の様子は、乳児クラスは個別の連絡帳で、幼児クラスはその日のエピソードを「生活記録」「担任伝言表」に記載しておくことで、お迎え時に保護者へ伝えることを徹底しています。保護者のアンケートでも日々の様子が伝えられていることが伺えます。子ども一人ひとりにじっくり向き合える体制があるのと同時に、保護者へも子どもの状況を伝えていけるように丁寧なかかわりが持てています。


保護者へのきめ細かな配慮が行われています
 園では、日常的に子どもが使用する寝具一式や食事用エプロン、食事用の口拭きタオル(乳児)などの備品は園で揃える物としています。更に、寝具やエプロンの洗濯は園で行うこととして、保護者の家庭での負担軽減につながっています。
 また、登園時の受け入れの際には、持参した衣類などの荷物は子どもと保育士が各クラスまで運び準備を整えています。保護者は必要な伝達等を行った後、そのまま出勤することができ、朝の忙しい時間への保護者への配慮がされています。保護者ニーズに応じ、子育てと仕事の両立を図る保護者の負担軽減に大きく貢献しています。


職員の有給休暇取得と残業縮減への配慮がされています
 設置法人の運営理念に「職員が楽しく働けること」が掲げられています。園長は職員の出勤状況、残業状況、シフト表をチェックし、個人別勤務状況を把握しています。時間外勤務が多く記録された職員、有給休暇取得が少ない職員には、個別に話し合いを行っています。残業をして対応する予定の業務、あるいは滞留している担当業務を消化するため、勤務時間内でも保育を外す時間を設定するなどの工夫も行っています。これらの対策を行うために、園長は、月ごとの個人別業務計画を把握し、かつ進行状況表を作成し、業務分担の偏りを排除する工夫も行っています。


<さらなる改善が望まれる点>


地域との交流をより一層拡大することが期待されます
 園の行事、夏祭りなどには、近隣の商店にチラシ等をおいてもらい案内をしています。近隣の方に向けて絵本の貸し出しも行っていますが、利用者の広がりは少ないように感じられます。園として外部に向けた掲示板の設置も検討されていますが、これも保留の状況です。地域の町内会への加入手続きも滞っています。
 地域との連携拡大に向けた対策として、園の専門性を活用した育児相談などを継続して開催できるよう期待します。また、園開放など地域の福祉拠点として人が集まる要素を広げ、さまざまなボランティア受け入れの活動を進め、地域に開かれた保育園につなげていくことを期待します。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

業務マニュアルにて園児への言葉掛けや対応についての項目があり、人権を否定する言葉や権利を否定する言葉などについて配慮するように記述、設置法人が行う入社時研修でも徹底した指導が行われています。また、職員会議の際や日常の保育の場で周囲が気づいた疑問があれば、その都度、話し合いを行っています。
入園時に保護者から園のホームページなどに、子どもの写真を載せる場合について説明して同意の署名、捺印を得ています。情緒不安定な子には個別対応を行い保護者とコミュニケ―ションを図り、職員間で情報共有を行っています。5歳児には、小学校への準備対応を踏まえ、羞恥心にも配慮し着替えは、ごく自然な形で着替えの場所を分けるよう誘導しています。


2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供 子どもの主体性を何より尊重し、活動しやすくしています。活動を細かく分析して子どもの動きが少ないもの、多いものに区分して、それぞれの場を考えて保育室内を整えています。こうして子ども自ら何をするか選び、遊べるように整えられた環境の下、集中して遊ぶことに注目して、子どもが満足した生活を送れるよう工夫を重ねています。そのため、玩具の選定、置き方、遊ぶ場を子どもに応じて考えています。玩具は遊びが広がるようなものを選択するようにしています。
園に対して保護者が「こうあったらいいな」という要望について、細かなことであっても放置せず、全職員で検討して改善に取り組んでいます。行事の日曜日開催や玄関の鍵のカード化などを改善してきました。改善していく気持ちが日常の中から出てきて、保護者支援に繋がっています。一人ひとりの子どもを、担任だけでなく全職員で見ていき、登園時からお迎えまで、記録をつなげる努力があることで、保護者と保育士との子どもに関していつでも話ができる雰囲気がつくられているので、直接話してもらうことが多くあります。
園での子どもの生活における内容を、「1日のその子のエピソード」として保護者に伝えるように努めています。全職員が子ども一人ひとりを見ていくとの考え方の下、方針があらゆる場面で実践されています。そのため子どもが担任だけでなく、どの保育士とも自然に話ができる関係ができています。子どもだけではなく、保護者にとっても話がしやすい雰囲気となっている為、子どもの情報を園と保護者が共有でき保育への質の向上につながっています。
子どもの身体活動を活発にする「健康教育」に力を入れています。屋上の園庭は、3階で広さも限られていますが、周りが柵で囲われ安全で開放感があります。天気の良い日は日当たりがよく、のびのび十分に遊べる場となっています。夕方の2時間ほど3〜5歳児はホッピングや三輪車で動き回り、砂場で遊ぶこともあります。晴れた日に行う散歩は、異年齢グループで行い、近隣の公園や多摩川河川敷に出かけています。雨天は園内は広さにゆとりがあるので、鉄棒・トランポリンなどで体を動かしています。5歳児は鎌倉で山歩きしました。
調理の様子を、子どもがガラス越しに廊下から見ることができ、食育の役割を果たしています。クラス内ではグループで食事をとり会話を楽しんでいます。栄養士や調理員が食事摂取量や子どもの様子を巡回して把握し、給食会議で様々な検討がされています。小食の子には無理強いせず完食できる喜びを感じられるよう、配膳量を少なくしたり、食べる意欲が湧く声かけをしています。また、体調の悪い子どもには保護者と相談してご飯を柔らかくするなど配慮食の提供も行っています。月1回特別ランチの日を設け楽しい食事を演出しています。
3 サービスマネジメントシステムの確立 中規模園である特性を活かして、全ての職員が全園児と関わることを大切にしています。全園児との丁寧な関わりを行うため、指導計画等の策定にも全保育士の積極的な参画を強める必要があると認識しています。これが、保育士の気づきにもつながり指導力向上のきっかけにもなると考えています。
子どもの状況等に関する情報を職員間で共有する方法としては、「職員ノート」が用意されており、職員間で共有したい情報、出来事などは、その都度「職員ノート」に書き込むこととしています。「職員ノート」に書き込まれた内容について、昼の職員会議などで取り上げ対策について話し合いを行っています。
提供するサービスに関しては、標準的なマニュアルとして「保育園業務マニュアル」が整備され、保育業務の基本、手順などを明確にしています。また、感染症予防対策などについては、川崎市作成の『健康管理マニュアル』が提案する予防対策を積極的に取り入れて活用しています。
災害時に備え事務所内に「備蓄品確認表」を貼り出し、在庫の確認、賞味期限・個数等を記載しています。また簡易トイレ、保温シートを事務所に保管しており、職員用ヘルメット・子ども用防災ずきんを全クラスに備えています。地元の中原消防署に年二回、避難訓練の内容について届け出を行い、助言を受けています。
相談苦情について園内には、ご意見箱が設置されています。保護者会では相談などはいつでも声をかけてほしいと伝えています。行事ごとに無記名の保護者アンケートを取っていて、自由に書いてもらっています。又、苦情を受けた場合は、そのままにせず、マニュアルに従って受理票を作成し法人本部へも連絡しています。解決策を含めて検討して、園だよりで伝えています。法人からは他園の情報も入り、同様の事が起きないよう研修の場で話し合い、活用しています。
4 地域との交流・連携 園の情報は設置法人のホームページで、クラスごとの写真も活用して開示しています。他にも、川崎市のホームページにも紹介されています。園の行事、夏祭りなどには、近隣の方などお付き合いがある商店にチラシ等をおいていただき案内をしています。地域の町内会への加入手続きは未了のため、町内会との連携も行われていません。
近隣の方に向けて絵本の貸し出しを行っていますが、利用者は、園児の保護者や園と関係が深い近隣の方々からの情報で来園された方が中心です。育児相談など園の専門機能を生かした地域への提供を実現したいと考えていますが、実現できていない状況です。
5 運営上の透明性の確保と継続性 「入園のご案内」で運営理念の説明をしています。入園説明会で園の理念や基本方針の4つ「安全安心を第一にする」「お子様が一日を楽しく過ごし思い出に残る保育を」「利用者のニーズに合った保育サービスを提供する」「職員が楽しく働けること」を説明し、行事の際にも園長が理念について周知しています。更に職員の行動規範として、子どもの自ら学ぼうとする力、後伸びする力、五感で感じる保育として具体化されています。子どもにも担任が「よく遊ぶ子」「よく食べる子」「よく笑う子」を説明しています。
今年度5か年計画と年度の3つの柱の事業計画を策定し実施に移っています。事業計画の中心である「異年齢保育」と「子ども主体の環境づくり」は保育室を子どもの動きのあるなしで区切り、意欲を大切にする保育に繋げ、各年齢1クラスの特性を異年齢、縦割りによるグループ分け活動の活発化や遊びの広がりにつながる保育に具体化されています。子ども主体の保育に関してはさまざまな場面で具体的に実施され、環境設定に及んで成果を上げています。また、異年齢保育での運動会、散歩など楽しい子どもの経験に繋がり、計画、実施、見直しが検討されています。
日々の保育を見つめサービスの質を分析評価する内容が会議で検討され、園長は積極的に参画しています。職員に対しては、研修の報告発表を勧めたり、保育士一人ひとりの積極的発言を促し、仕事への取り組む意識の変革を進めています。また、早番時間、発表会等の簡素化を実施し、業務内容の効率化を図るとともに、残業を少なくし、職員の有給休暇取得を促す等の改善を図っています。有給休暇消化率は100パーセントを実現しています。
6 職員の資質向上の促進 「入園のご案内」で運営理念の説明をしています。入園説明会で園の理念や基本方針の4つ「安全安心を第一にする」「お子様が一日を楽しく過ごし思い出に残る保育を」「利用者のニーズに合った保育サービスを提供する」「職員が楽しく働けること」を説明し、行事の際にも園長が理念について周知しています。更に職員の行動規範として、子どもの自ら学ぼうとする力、後伸びする力、五感で感じる保育として具体化されています。子どもにも担任が「よく遊ぶ子」「よく食べる子」「よく笑う子」を説明しています。
今年度5か年計画と年度の3つの柱の事業計画を策定し実施に移っています。事業計画の中心である「異年齢保育」と「子ども主体の環境づくり」は保育室を子どもの動きのあるなしで区切り、意欲を大切にする保育に繋げ、各年齢1クラスの特性を異年齢、縦割りによるグループ分け活動の活発化や遊びの広がりにつながる保育に具体化されています。子ども主体の保育に関してはさまざまな場面で具体的に実施され、環境設定に及んで成果を上げています。また、異年齢保育での運動会、散歩など楽しい子どもの経験に繋がり、計画、実施、見直しが検討されています。
日々の保育を見つめサービスの質を分析評価する内容が会議で検討され、園長は積極的に参画しています。職員に対しては、研修の報告発表を勧めたり、保育士一人ひとりの積極的発言を促し、仕事への取り組む意識の変革を進めています。また、早番時間、発表会等の簡素化を実施し、業務内容の効率化を図るとともに、残業を少なくし、職員の有給休暇取得を促す等の改善を図っています。有給休暇消化率は100パーセントを実現しています。

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