かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

保育園アリス宿河原

対象事業所名 保育園アリス宿河原
経営主体(法人等) 社会福祉法人 アリス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 214 - 0021
多摩区宿河原3-13-9
tel:044-455-5211
設立年月日 2015(平成27)年04月01日
公表年月 2018(平成30)年03月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の立地・特徴】
「保育園アリス宿河原」はJR南武線宿河原駅から徒歩4分の閑静な住宅街にあります。平成22年4月に社会福祉法人が川崎市指定管理者として運営を開始した宿河原保育園(公設民営)を、平成27年に社会福祉法人アリスが引き継ぎ開園しました。園開設後に園舎新築工事を開始し、仮園舎を経て平成28年度9月より新園舎にて保育事業を開始しています。また、それに伴い10月より一時保育を受け入れています。平成29年度には定員数を95名から120名に変更し、現在は0歳児〜5歳児118名が在籍しています。

園舎は2階建てで、人工芝の480uの園庭があります。1階は0、1歳児保育室のほかウッドデッキがあり、2階には2〜5歳児保育室や多目的広場があります。道路を挟んで遊歩道のある二ヶ領用水が流れており、近隣には公園や寺があり、自然に恵まれた環境にあります。

園目標は「子どものやる気を育てよう」「想像力・創造力を育てよう」「いろいろな人との関わりを大切にしよう」「自然とたくさん触れ合おう」としています。体操教室・計画的な異年齢児保育・クッキング活動などのほか、前園から引き継いできた和太鼓を行っています。


【特に優れていると思われる点】
1、子どもが共に育つ異年齢交流
異年齢児保育では「子どもたちが年齢の枠を超えて、共に成長し合う。また、異年齢児での関わりの中で、社会性や協調性、思いやりの気持ちを育む」という目標を掲げ、異年齢児保育年間計画を4期に分けて策定しています。3〜5歳児の幼児クラスでは「ゆうゆうタイム」という時間を月2〜3回設けて、縦割りの2グループに分かれ異年齢児交流を行っています。夏祭り・運動会などではこのグループで活動して、子どもたちが意見を出し合いながら、2チーム対抗ゲームや製作も行っています。


2、楽しみながら食を大切にする取り組み
 給食は、楽しい雰囲気でおいしく食べることを大切にしています。2歳児クラス以上はランチルームで、0、1歳児クラスは保育室で食べ、遊びと食事の場を明確に分けています。お楽しみ会(クリスマスに合わせた12月のイベント)のときには、幼児クラスが合同でランチルームでバイキング形式で食事をしています。4、5歳児は「お弁当DAY」を設けて、月に1度給食をお弁当のように詰めてもらい、園庭やテラス、近隣公園で食事をしています。また、食育計画を策定し、子どもたちが調理して食べるクッキング活動も取り入れています。


3、子どもの意思を尊重した活動
日常の保育では、職員が子どもの気持ちに寄り添い、子どもの意見を尊重して関わっています。自分の意見を言うのがまだ難しい乳児の1、2歳児クラスでは、主活動の時間帯を散歩と室内、散歩と製作などのように2つの活動に分けて活動する日を設けて、子どもが選べるようにしています。また、園庭でも、園庭で遊ぶグループと園庭テラスで製作するグループに分かれて、子どもたちが選んで参加しています。


【特に改善や工夫などを期待したい点】


1、保護者とのさらなる連携の工夫
子ども一人一人のその日の出来事や様子などを口頭で伝えるように努め、乳児クラスは連絡帳を使用し、幼児クラスは出席ノートの使用とクラスの様子を掲示板でも知らせています。担任不在時や延長保育への引き継ぎは、申し送りノートに子どもの体調変化やケガを記載していますが、子どもの様子についての記載が少なく、保護者へ伝言したのかも確認していません。子ども一人一人の一日の状況を職員で情報共有し、担当職員以外でも保護者へ口頭で伝えられるような工夫や伝達の確認をすることが望まれます。


2、ボランティア・実習生のマニュアルの作成と整備
 ボランティア受け入れの実績があり、機密保持誓約書は提出してもらっていますが、ボランティア受け入れに対する基本姿勢の明文化及びマニュアルの整備はできていません。また、実習生の受け入れ実績があり、受け入れ態勢・事前説明・オリエンテーションの実施方法は確立していますが、マニュアル化されていません。職員が対応や指導をするにあたり、ボランティアや実習生の受入れマニュアルを整備して受入れ、活動を記録し、園運営に活かすことが期待されます。


3、地域ニーズを反映した中・長期計画の策定と定期的な見直し 
 中・長期計画は平成28〜31年までの計画が策定されており、中期計画をクラス別におろし、テーマを決めて実行する計画を立てています。計画書に備考欄を設け、評価・反省を行い見直すこととしていますが、見直しの記録がありません。計画の進捗管理と、全職員で方向性を確認するために、定期的な計画の見直しが望まれます。また、中・長期計画は園内の環境整備を第一としていますが、中・長期計画には保育園が地域に根ざした園となるべく、地域のニーズを捉えた計画を盛り込んでの作成が望まれます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・保育方針に「豊かな人間性を持った子どもを育てる」、保育目標には「子どものやる気を育てる」を掲げ、子ども一人一人の気持ちを大切にした保育を目指すこととしています。

保育課程に人権尊重をあげ、「保育の営みが子どもの人権を守るために法的、
制度的に裏付けられている」として、職員の保育に取り組む姿勢を示しています。

・虐待の予兆確認は登園時に子どもの様子を確認する、午睡の着替えのときに身体を観察する、保護者の様子に変わったことがないかなどで行っています。虐待が疑われる場合は、職員は園長に報告し、必要に応じて関係機関に連絡することになっています。

・保育業務規則の「保育者としての心得」には、職員が日常保育の中で行うべき
子どもへの配慮、プライバシーの確保などが記載されています。個人情報保護規程も制定され、保育業務規則に守秘義務について明記しています。プライバシー保護については保護者に説明をして、子どもの写真の利用などの肖像権については、同意書にサインをもらっています。

・子ども一人一人の気持ちに寄り添った保育を行うことに努めています。子どもが嫌なことは無理強いしないことを心掛けています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

・行事後には、保護者にアンケートを実施しています。アンケートは、会場について・プログラムについて・安全面・事前のお知らせや連絡についてなどを4段階評価し、その他の自由記述欄を設けています。行事アンケートは主任がまとめ、結果は書面にして保護者へ報告しています。

・個人面談は年1回期間を設けて、面談希望の保護者に実施しています。期間外であっても保護者の希望面談に応じ、利用者満足の把握に努めています。また、誕生会の後に、保護者と話をする時間を設けています。

・「第三者委員会及び苦情処理体制」として、苦情解決責任者、苦情受付担当、第
三者委員を設置していることを明文化して玄関に掲示しています。保護者会や行政などに相談できることや意見箱について口頭で説明しています。

・職員には子どもへの言葉遣いについても明記している「保育者としての心得」を配布して、優しく穏やかな口調で話すように努めています。

・異年齢児保育年間計画を策定しています。3〜5歳児の幼児クラスでは「ゆうゆうタイム」という時間を月2〜3回設けて、異年齢児交流を行っています。

・毎月の製作物、体操教室、和太鼓、リズムなどを通して豊かな表現力や思考力を育てるように努めています。

・1、2歳児クラスでは、日頃から主活動に子どもの意見を取り入れ、2つの活動を分ける取り組みをしています。

・特別の配慮が必要な子どもには、必要に応じて個別支援計画を策定する体制があり、幼児クラスの月間指導計画には、個別配慮の項目を設け、配慮が必要な子どもへの対応の仕方を記載しています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

・園見学は原則曜日と時間を決めて受け入れています。子どもたちが園内で活動している時間帯を案内しています。問い合わせや園見学の申し込みは主任か園長が担当して保護者の応対をしています。入園説明は2月中旬に保護者と1対1で個別に行っています。

慣れ保育について、入園説明会で保護者に説明しています。0歳児については期間を10日程度とし、初日は保護者同伴で午前中まで、2日目は昼食まで一緒に過ごし、3日目からは子ども一人で過ごすことにして、徐々に時間を延ばしています。1歳児の場合は初日から子ども単独で過ごします。

・入園時には、川崎市指定の書類の提出を受け、状況などの確認を行っています。入園後は規程に基づき児童票を作成し、子どもの成長記録を追記しています。

・指導計画は、各クラス担当が策定し記入しています。主任、園長が確認し、最終責任者は園長となっています、評価・反省欄が設けてあり、次につなげることができるようになっており、主任、園長が確認しています。

・園ではランチルームがあり、2〜5歳児クラスは2クラスずつ給食を食べています。0、1歳児クラス保育室も、遊びと食事の場を明確に分けています。

・園には事故防止マニュアル、保健マニュアル、衛生管理マニュアルなどを設置しています。子どもの身の周りの危険を防ぐために、職員からヒヤリ・ハットを集めて、職員会議で未然の事故防止策を検討しています。

・クラス内の安全についてはクラス担任が安全点検表で確認し、園全体の安全は園長、主任が担当しています。避難訓練、不審者訓練などは職員が順番に役割を担当し、職員全員が子どもの安全確保に対応できるようにしています。

4 地域との交流・連携

・園情報は多摩区役所地域みまもり支援センター作成の「たまっ子ノート、いっしょにあ・そ・ぼ」に掲載して区役所の情報コーナーに置いています。

・園庭開放、遊ぼう会、ミニ講座、育児相談を行っています。ミニ講座は栄養士、看護師が講師として季節関する内容を取り上げています。多摩区子育て祭りに参加し、育メンプロジェクトのコーナーで父親との交流を行い、子育ての話をしました。

・地域のボランティア団体の読み聞かせの会を受け入れています。

・幼保小連携会事業の実務担当者会議、園長会議、園長・校長会議、年長児担当者会議に出席して子育てニーズの収集を行っています。

・年長児は小学校の授業参観や1年生との交流会に参加したり、近くの老人ホームを訪問し高齢者と交流しています。
・運営基本方針、保育方針、保育目標はホームページ、パンフレット、入園のしおり、重要事項説明書に記載しています。職員や保護者の目につくように玄関に掲示しています。保護者には、入園説明会で入園のしおり、重要事項説明書を使用して説明しています。

・中・長期計画は平成28〜31年までの計画が策定されています。目標は「環境設定」を掲げ、子どもたちが落ち着いて過ごせるスペースや遊び込める環境を作ることで、子どもの自主性を育てる環境を作ることを目標にしています。中期事業計画は文書に纏め、事業計画をクラス別、月別に作成し、各クラスで行うべき内容が理解できるようにしています。

・「運営規程」に職員の職務分担が定められています。4月の職員会議で保育所運営を行う園の体制を職員に話しています。

・設置法人が経営や業務の効率化と改善に向けての分析を行っています。園長は、多摩区認定園園長会議や設置法人園長会、幼保小連携会議などに出席して、地域の情報の収集をしています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

・運営基本方針、保育方針、保育目標はホームページ、パンフレット、入園のしおり、重要事項説明書に記載しています。職員や保護者の目につくように玄関に掲示しています。保護者には、入園説明会で入園のしおり、重要事項説明書を使用して説明しています。

・中・長期計画は平成28〜31年までの計画が策定されています。目標は「環境設定」を掲げ、子どもたちが落ち着いて過ごせるスペースや遊び込める環境を作ることで、子どもの自主性を育てる環境を作ることを目標にしています。中期事業計画は文書に纏め、事業計画をクラス別、月別に作成し、各クラスで行うべき内容が理解できるようにしています。

・「運営規程」に職員の職務分担が定められています。4月の職員会議で保育所運営を行う園の体制を職員に話しています。

・設置法人が経営や業務の効率化と改善に向けての分析を行っています。園長は、多摩区認定園園長会議や設置法人園長会、幼保小連携会議などに出席して、地域の情報の収集をしています。

6 職員の資質向上の促進

・運営方針には「心身共に健康な子どもを育て」保育方針には「豊かな人間性を持った子どもを育てる」と職員に求める基本的姿勢を明示しています。

・長期事業計画には「人材育成を念頭に置き、計画性を持ち全職員に適切な研修機会を確保する」と明示しています。また、研修への参加が処遇改善につながることを明示しています。

・職員一人一人の年間研修計画書を策定しています。園長は研修の評価・分析に基づいて、職員が苦手な部分を解消できるような研修や、職員の得意分野や興味のあることを伸ばせるような研修に参加できるように、次年度の研修計画に繋げています。

・園長は年2回の自己評価に関する定期的な個人面談や、必要に応じて職員の空き時間や昼休みなどを利用しても個別面談を実施しています。また、職員が相談などをしやすいように園長・主任から職員へ声をかけるように努めています。

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