かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

にじいろ保育園 二子新地

対象事業所名 にじいろ保育園 二子新地
経営主体(法人等) ライクアカデミー株式会社
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 213 - 0002
高津区二子1-17-5 ドレッセ二子新地1階
tel:044-712-3806
設立年月日 2015(平成27)年04月01日
公表年月 2018(平成30)年03月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 株式会社 学研データサービス
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

《施設の概要》
 園は田園都市線の二子新地駅から歩いて、4、5分のところにあります。二子新地は渋谷や新宿、有楽町、または川崎や横浜などのオフィス街に通勤するのには便利な場所です。園の周りにはマンションが何棟もあり、利用者の多くはマンションの住人です。また子どもの足で歩いて7、8分のところに多摩川が流れており、広大な河川敷も子どもたちの遊び場になっています。多摩川の堤防に登ると、多摩川の流れはもちろん、田園都市線の電車が見えますし、丹沢山塊やその後ろに富士山も眺めることができます。子どもたちにさまざまな体験をさせるのには格好の場所です。


《特に優れている点・力を入れている点》
○保護者の満足度が高い保育園です
 園では朝夕の子どもの送迎時には、保護者に家庭での子どもの様子を聞いたり、園での子どもの様子を伝えたりしています。こうした対応で子どもが園で大切にされていることが保護者に伝わっています。今回の第三者評価の利用者調査は92.6%と回収率が高く、保護者の意見に「毎日、その日の子どもの様子を話してくださいます」「職員がとてもていねいで、子どもが伸び伸び過ごしています」などの意見がありました。また、総合的な感想として、「大変満足」と「満足」を合わせると100%と、保護者の満足度の高い園になっています。


○ホームページのブログを活用して、園の保育の様子や子どもの園での様子を紹介しています
 園の保育の様子や子どもの園での様子を保護者や地域の方々にお伝えするため、ホームページのブログを活用しています。ブログは月の主な活動を写真を多く使って詳しく紹介しています。保護者は家庭でも職場でも子どもたちの様子を見ることができます。スマートフォンなら電車の中でも見ることができます。また、子どもが特定されないように子どもの顔に加工を加え、子どもの個人情報保護に徹しています。現在はインターネットの時代ですので、ホームページを有効に活用しています。


○園のおもちゃや備品は、職員や子どもたちが工夫して手作りをしています
 訪問調査にうかがって、園には職員や子どもたちによる手作りおもちゃや手作り備品が多くあることを確認しました。園ではおもちゃや備品は、既成のものをすぐ購入するのではなく、自分たちで自分たちの園に合ったものを作れないか工夫することを大切にしています。段ボールで作ったついたてや電車、牛乳パックで作ったいすや平均台などがありました。おもちゃも紙粘土やビーズなどで作ったケーキやトイレットペーパーの芯で作ったマイクなどがありました。こうした経験をすることで工夫する力を育てています。


《事業者が課題としている点》
 現在は年長児だけが定期的な交流保育を行っているが、他のクラスも定期的に交流保育を行い地域の保育園として成長して行きたい。また、園を解放する日や時間を増やし子育てで悩んたでいたり、行きずまっている方の息抜きの場としたい。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重  園の保育方針に「みとめ愛・みつめ愛・ひびき愛(信頼・安定・共感)」を掲げています。職員は、日々の保育の中で子ども一人ひとりの発することばに耳を傾け、子どもの気持ちを大切にしています。園長は、職員に余裕をもってやさしいことばかけをするよう伝え、子どもの名前は呼び捨てにしない、「〜しなさい」ではなく「〜しましょう」と声をかけるなど、ことばづかいへの注意を促しています。子どものやりたいことを尊重し、例えば子どもたちの日々の遊びの中の言葉から生活発表会の劇を作った事例があります。
 園長はふだんから、保育の中で職員が子どもに強制しないことを職員に伝えています。例えば、お散歩に行きたくない子どもには子どもの気持ちを受け止めて、別の活動を促したり、給食では、無理に食べることを促して完食をめざすのではなく、友だちや職員といっしょに楽しく食べることを大切にしています。苦手なものを自分で努力して食べられたときにはほめています。
 子どもの羞恥心への配慮として、おもらしをしたときなどは、ほかの子どもにわからないような場所ですばやく着替えるよう援助しています。
 職員は個人情報の取り扱いについてマニュアルをもとに周知しています。個人情報に関わる書類等は鍵のかかる書庫で保管しています。子どもの名まえや写真の使用については、入園時に書面で保護者に説明し、「個人情報使用承諾書」に署名をもらっています。園内外で写真を掲示したり、法人本部で写真を使用したりする場合には、そのつど保護者に承諾を得ています。子どもがけがをして受診する際や地域療育センター、小学校への児童保育要録の提出など、外部と情報をやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得ています。
2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供  園では保護者会・クラス懇談会を年2回、個人面談を年1回行っています。保護者との話し合いの中で満足・不満足の状況を把握し、意見や要望を拾い上げています。また職員は日ごろから保護者とのコミュニケーションを大切にしており、特にお迎え時には担任はもちろん、園長も玄関に出て保護者と園での子どもの様子を伝える中で保護者の意向をくみ取るよう努めています。このほか、保護者参加の行事後にはアンケートを行い保護者の意向を把握し、改善点や要望がある場合には次年度につなげています。
 保護者の意向や要望をくみ取るため、玄関に「すまいるBOX(意見箱)」を設置し、保護者が気軽に意見や要望を投函できるようにしています。「入園のしおり」に苦情受け付け制度について記載し、玄関に「苦情等解決システム」の文書を掲示しています。日ごろの保育の中で子どもが自分の思いを表現できることを大切にしており、子どもがどんなことをしたいのか、どのおもちゃで遊ぶか、どこに散歩に行くか、子どもたちの意向を確認しながら決めています。
 「みとめ愛・みつめ愛・ひびき愛」という保育園の方針のもと、子どもの気持ちに寄り添う保育を行うことを全職員が心に留めています。一人ひとりとていねいにかかわって信頼関係を築き、安定して気持ちよく過ごせるよう保育しています。保育目標の一つに「自己を表現できる子ども」を掲げ、子どもが主体的に行動できるよう生活と遊びの環境を整えています。自分の好きな遊びができるよう手の届く範囲におもちゃを用意し、子どもが自発的、主体的に遊べるようにしています。
3 サービスマネジメントシステムの確立  法人のホームページに、にじいろ保育園の「想い、こだわり、生活」などについて紹介しています。各園のページでは園の特色など細かい情報を記載し、園ごとのブログでは写真を多用し園の様子をわかりやすく紹介しています。「入園のしおり」には、子ども理念・方針・目標をはじめ、保育内容や料金、基本的ルールなどが記載されています。
 入園直後は子どもの不安が軽減されるよう、受入の際は同じ保育士が関われるよう配慮し、子どもの様子に応じて保護者と相談しながら少しずつ保育時間を延ばし、無理のないよう配慮しています。
 法人が作成した「にじいろガイド」があります。組織体制をはじめとして保育理念、保育の実践(心得編)、保育の実践(実務編)、衛生管理、危機管理、事故対応など、さまざまな項目のマニュアルが整備されています。これらは事務所に置いて、職員はわからないことが起きたときや点検の手段として確認をしながら保育にあたっています。また、早番、遅番の仕事の内容や虫よけ、嘔吐処理などは園独自のマニュアルがありますが、まだ充分とは言えません。今後さらに検討を加えてさらに使いやすいマニュアルにされることを期待します。
 園の理念の実現に向けて、子どもの様子や保護者の状況、地域性を考慮した保育課程を策定し、年齢ごとに養護と教育の各領域を考慮した年間指導計画を作成しています。それを踏まえて月間指導計画を作成しており、さらに個別の月間保育指導計画も作成しています。週案および日誌は日、週ごとに振り返りを行っています。月間指導計画に関しては、その月の子どもの様子を振り返るとともに評価を行い、子どもの成長発達や状況に応じたものとなるように見直し、職員会議で話し合った結果を次月の指導計画に反映させています。
4 地域との交流・連携  園では、園の保育の活動を保護者にも地域にも発信するためにホームページを設けています。特にホームページにはブログを設け、園の保育内容や子どもたちの活動を紹介しています。写真を多く掲載し、園の活動がよくわかるよう工夫しています。保護者は園の活動や子どもの様子を知ることができます。また、園では子どもの個人情報を保護するため、子どもが特定されないように顔に加工を加えるなどの配慮をしています
 ボランティアについては、マニュアルを備えいつでも受け入れる体制を整えています。訪問調査当日も、園の外掲示板にボランティア募集の掲示がありました。ただ、まだボランティアの受け入れ実績はありません。当園は開園して3年目という歴史の浅い園です。近くにボランティアを受け入れている園があれば、紹介してもらうのも一つの方法です。ボランティアは子どもの経験の幅を広げることができますので、ぜひ活用されることを望みます。
 園では子どもたちの小学校への接続を円滑に行うために、「幼保小連携会議」には園長と年長児担当の職員が出席しています。授業参観には年長児担当の職員が参加しています。しかし、子どもたちが小学校を肌で感じられるように、子どもたちが小学校に行く機会を持たれてはいかがでしょう。また、保護者向けにも小学校の先生によるオリエンテーションを開き、保護者の不安や心配の軽減に努められてはいかがでしょう。
5 運営上の透明性の確保と継続性  保育理念や保育方針、保育目標は、園が子どもたちを保育するうえでの基本姿勢なので、職員はもちろん、保護者にも周知を深める取り組みをしています。園の玄関や各保育室、事務室、トイレにも文書を掲示し、園だよりにも掲載し保護者が確認できるようにしています。また目ざす保育園像に「陽だまりのような保育園」を掲げて、園を温かい第二の家庭のように感じてもらえるように努力しています。受入れ園児数は27名で、職員はクラスの枠を越えて子ども一人ひとりにていねいに保育しています。
 園では保育サービスの向上を図るため、運営委員会では保護者から要望を聞いています。また運動会や発表会など保護者参加の行事には保護者に向けてアンケートを実施し、行事についての改善提案を募っています。運動会のアンケートでは、幼児組の競技が終わるまで乳児組の子どもたちが待っているのは、負担がかかるので何とかしてほしいなどの意見が出ました。来年度の運動会に反映できるよう、検討しています。
 地域の保育事業の環境についての情報は、区の認可保育園園長会に参加して収集しています。園長会では区の職員から区内の新規開設園の情報を得ています。当園では、英語や文字、数字などの教育的なサービスを望む保護者が多くいます。来年度改訂される保育所保育指針や保育士の処遇改善、幼児教育の無償化など、国の保育行政についての重要な情報は本社から受けていますし、園独自でも新聞やニュースなどで得ています。
6 職員の資質向上の促進  園では「保育の質は保育士の質そのもの」と考え、職員一人ひとりに目的に合った研修を受講する機会を与えています。今回の職員の自己評価でも「職員が希望した研修に自由に参加させてもらえる」という意見がありました。法人では、充実した職員の育成制度を整えています。職員の能力向上に関する希望は、「チャレンジ共有シート」で把握します。また、職員の個別の育成計画は「職員育成研修計画」に記録し、これらの記録に基づいて研修を受講させています。
 充実した福利厚生制度を整備し、職員が働きやすい環境を整えています。健康診断は本社の補助金制度があります。ライフスタイルが変わっても長く勤められるよう、産休、育休の制度を設けています。業務上の悩みや迷いがあれば、本社のカウンセラーに相談できるようにしています。また、民間の福利厚生会社の制度に加入し、さまざまな特典を受けられるようにしています。また地方出身者のために社員寮も用意しています。
 実習生については、マニュアルを備えいつでも受け入れる体制を整えています。しかし受け入れの実績はまだありません。実習生は将来の保育士です。保育士不足の昨今ですので、積極的に受け入れて、採用に繋げていくことが期待されます。また、法人本社と連携して、大学や短大、保育士養成校などに連絡をとることが期待されます。

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