かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスク元住吉保育園(8回目受審)

対象事業所名 アスク元住吉保育園(8回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社 日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 211 - 0025
中原区木月3-8-19 サークルビル1F
tel:044-430-5613
設立年月日 2010(平成22)年04月01日
公表年月 2018(平成30)年01月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

<施設の概要・特徴>
・立地および概要
 アスク元住吉保育園は平成22年4月1日に開所された0歳児から5歳児までの在籍60名(定員60名)の園です。東急東横線元住吉駅より徒歩10分の、多くの人で賑わう商店街に面しています。建物は鉄筋コンクリート作り3階建てビルで、地下1階を調理室、地上1、2階を保育室として使用し、園庭はありません。近隣に公園が5か所、小学校、中学校があります。荒天以外の日は散歩や運動のために公園に出かけています。
・特徴
  「まいにち みんなと なかよく すごす」「まいにち げんきに えがおで すごす」を園目標とし、園の各種プログラム、行事、健康指導計画、食育計画、および、設置法人から派遣された専門講師による「英語教室」「体操教室」「リトミック」などを導入しています。商店街に立地しているので、ハロウィンでは商店街を回り、勤労感謝の日にお礼を兼ねて子どもたちが手紙を渡すなど地域との交流を図っています。ビルのオーナー(3階)の要望があり外部に向けた掲示を出せないので、今後、地域の掲示板を利用して行事のお知らせなどを発信する計画です。

【特に優れていると思われる点】
1.子どもの発想を大事にした行事へに取り組み
運動会の凱旋門、夏祭りのお神輿作りなど、職員のアドバイスを受けながら、形や飾り付けについて子どもたちが意見を出し合って決めました。生活発表会の劇のストーリーや台詞、背景、演技の動きやアドリブなど、子どもたちが主体になって話し合い作り上げています。お店屋さんごっこでは3〜5歳児が様々な素材を使ってサングラス、時計、ネックレスなどお店で売るものを作り、また、カレー、ざるそば、オムライスなどを並べたレストランを開きます。1、2歳児がお客になってお店やレストランに行って買いものを楽しんでいます。

2.コーナー作りへの取り組み
中長期計画および本年度の事業計画として「環境設定の工夫」をテーマに「コーナー作り」に取り組んでいます。各クラスでレイアウトを様々に変え、子どもたちが楽しめるコーナー、ホッとする場所、室内でも駆け回ったり体操しやすい場所の確保、玩具をスムーズに取り出し簡単に片づけできるような棚や玩具箱の配置の工夫、自由時間の作りかけの製作物をコーナーの棚に置けるように配置を変えるなど、工夫を積み重ねています。

3.職員の自己評価を次年度の事業計画に反映
昨年度の第三者評価を受審するにあたり、職員が自己評価をした結果を「H28年度の第三者評価・職員意見」としてまとめました。それを基に職員会議などで話し合い、課題を抽出して、H29年度事業計画の具体的な項目に反映しています。

【特に改善や工夫などを期待したい点】
1. 地域の子育て支援
園の外壁に育児相談などのポスターを掲示できないため、今まで地域の子育て支援の実施は難しい状態でした。しかし、自治会の掲示板を利用して、月1回程度、育児相談や離乳食の講習会の実施を計画中で、子育て支援用のおもちゃも用意しています。今後、地域の保育専門機関としての役割を果たすことが期待されます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・職員は、年齢や個性に応じて子どもたちの意向をくみ取り、行事や作品作りでも子どもたちの希望を取り入れて、プログラムにも柔軟性を持たせ自主性を尊重しています。集団の行事に参加したくない子どもには、落ち着いて過ごせる場所を提供し、できるだけ気持ちを受け止めようとしています。

・「虐待防止マニュアル」があり、職員は登園時の親子の態度や、昼間の子どもの様子や体の状態などに注意しています。気になることを発見した場合、園長・主任に報告し必要な対応が取れるよう、虐待発見時のフローチャートや関係機関連絡先を整備しています。

・職員は入社時研修や階層別研修でプライバシーの保護について学び、個人情報を外部機関とやり取りする必要性が生じた場合は、事前に保護者の了解を得ています。また、ホームページに園の様子を紹介するために子どもたちの写真を載せる場合も、事前に同意を得ています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

・行事後に、行事に関する保護者アンケートを実施し、年度末には「振り返りアンケート」を実施して、保護者の意見、要望,満足度を把握し、次年度の年間行事や活動内容の見直しに役立てています。

・職員は毎日の送迎時のほか、運営委員会、クラス懇談会、年2回(7月、2月)の個人面談を通じて、保護者からの相談、園に対しての要望の把握に努めています。玄関に意見箱を設置しています。

・入園のご案内(重要事項説明書)に、園に関する質問・苦情相談の窓口として設置法人運営本部、中原区役所保健福祉センター児童・家庭支援課、第三者委員2名の連絡先を記載し、園内に掲示しています。

・「苦情解決に関する要綱」があり、苦情解決体制を定め、苦情解決の記録と報告などを詳細に定めてあります。保護者からクレームがあったときはクレーム受理票に記録しています。

・職員は子どもの目線で一人一人に分かりやすく穏やかに話しかけています。子ども同士のトラブルが発生したり、言葉でうまく気持ちを伝えられない場合、職員がお互いの気持ちを代弁し、理解できるように仲立ちしています。

・朝夕の合同保育、散歩、様々な行事を通じて異年齢と交流し、友達と準備に向けて協力したり助け合ったりすることを学んでいます。

・子どもの自由な発想を大切にし、言葉で自分の思いや意見を伝えることの大切さを子どもに伝えています。子どもは手を上げて意見を活発に述べています。

・特別に配慮を要する子どもには、専門機関の助言を受け、ケース会議で話し合って個別指導計画をたて、ほかの子どもと遊びや製作ができるように援助しています。

・子ども一人一人の発達段階に合わせ、歯磨き、箸の使用、排泄、着替えなど基本的生活習慣が身につけられるよう支援しています。

・午睡時間は、年齢や発達、その日の体調や家庭での様子を保護者と相談し調整しています。5歳児は就学に向け、1月後半から午睡せずに絵本を読むなど静かに過ごしています。

・設置法人の栄養士により、年齢や発達段階により、メニュー、味付けを考慮しています。

・食育計画を作成し、野菜の栽培、クッキング保育を実施しています。その日のメニューと食事のサンプルを玄関に展示し、クッキング保育の様子をクラスノート、クラスだよりなどで保護者に伝えています。

・戸外では交通ルール、遊具の使い方などを教えています。病気、感染症予防についても、手洗い、うがいが習慣づくようにし、年齢に応じてその必要性や正しい方法を伝えています。

・内科健診は、0、1歳児は毎月、2歳以上は年3回、歯科健診は年1回実施し、健診結果を記録し、保護者に書面で伝えています。

・入園前説明会で重要事項説明書をもとに、登園許可書が必要な感染症と登園許可書が不要な感染症の一覧を説明しています。

乳幼児突然死症候群(SIDS)予防のため、0歳児は5分毎、1歳児は10分毎、2歳児は15分毎、3〜5歳児は30分毎に睡眠チェックを行い記録しています。

・園内で感染症が発生した場合は、各クラスのホワイトボードに発生状況(感染症名、発生クラス、人数)を掲示しています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

・園のホームページ、園ブログ、パンフレット、中原区のホームページに園の情報を掲載し、見学、入園説明に関しては、園情報を分かりやすく記載したパンフレット、重要事項説明書を用意し、対応しています。

・「入園のご案内(重要事項説明書)」に、保育料、一日の流れ、持ち物・洗濯物、送り迎え、感染症、緊急時対応などについて分かりやすく書かれています。

・園長や年長組の担任は中原区の幼稚園・保育園・小学校連携事業の「園長・校長連絡会」「実務担当者会議」「小学校の授業参観・懇談会」に出席し、就学に向けて勉強会や情報交換を行い、得た情報をクラス懇談会や個人面談などで保護者に伝えています。

・保育所児童保育要録は発育記録など児童票をもとにクラス担任が作成し、園長による最終チェックの上、小学校に訪問、郵送と電話などで説明しています。

・入園に際して、子どもの心身の状況や生活状況は「児童票」「家庭調査票」「お子様の状況について」「健康調査票」「離乳食問診票」により把握し、入園前 面談で聞き取ったことは、「入園時面談シート」に記入して保育に活かしています。

・入園後の子どもの発達状況については、0、1歳児は毎月、2〜5歳児は3か月ごとに記録しています。

・設置法人の発達支援チームと連携しており巡回指導をしてもらっています。川崎市中央療育センターと連携しています。

保育課程をもとにクラス担任が担当職員の意見を聞きながら指導計画(年間、月案、週案)を作成し、また、保護者の意向を把握し、離乳食に関しては栄養士と連携して指導計画に反映しています。

・日々の記録は、乳児は生活記録簿と睡眠記録簿に個人別に記録し、幼児は保育日誌に記録しています。年間、月間(1、2歳児の個別月間指導計画を含む)、週案の各指導計画に基づく指導結果を評価・反省欄に記録しています。

・「事故防止・対応マニュアル」「不審者侵入対策マニュアル」「感染症・食中毒対応マニュアル」があります。クラスごとに安全チェックリストがあり毎日点検をしています。

・ハザードマップで立地条件を把握し、災害発生時に備え、消火器を設置し、ロッカーや棚の転倒防止の結束バンドや滑り止めシートを使用しています。

・水、食料、必要備品など作成した備蓄リストをもとに3日分の備蓄を確保し管理しています。消防署への通報訓練を含めて毎月避難訓練を行っています。

・園で発生した事故に関しては、「アクシデントレポート」に記録し、対応策を検討し再発防止に取り組んでいます。

4 地域との交流・連携

・中原区の子育て情報誌に園の情報を載せています。夏祭りは自治会の掲示板にポスターを掲示し、運動会は卒園者や退園者にはがきを出し16名の子どもとその保護者が参加しました。

・夏祭りや運動会の参加者・見学者に育児などで困っていることについて聞き、相談に応じています。

・「保育園業務マニュアル」「ボランティア受け入れガイドライン」にボランティアの受け入れ方針・意義などが記載されています。昨年は大学生1名のボランティアを受け入れました。

・中原区の園長会議など地域関係機関の会議に園長が出席し、具体的な地域の福祉ニーズの把握に努めています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

・理念・基本方針は、設置法人や園作成のホームページに明示しているほか、「重要事項説明書」「保育課程」に記載しており、運営理念として「安全&安心」「思い出に残る保育」「ニーズに合った保育」「楽しく働ける職場」、保育理念として「自ら伸びようとする力」「後伸びする力」を育てる保育、「五感で感じる保育」の充実を掲げ、保育に携わる事業者として心構えを表明しています。

・理念・基本方針の実現のため、5年長期計画目標として「地域との交流を大切にする」「保育の質を高める」「多くの経験を積む」を掲げています。

・29年度中期計画を踏まえて事業計画として「室内遊びの充実を図る」「室内栽培の工夫」「環境設定の工夫」を取り上げ、実施結果を四半期ごとに記載し、必要な場合は修正が出来るようにしています。

・事業計画の各項目について、職員会議で話し合って決め、保護者には入園説明会や運営委員会(保護者会)で説明しています。

・職務分担と権限は、「保育園業務マニュアル」や「職務分担表」に明記してあります。

・園長は、年2回の自己査定や研修計画にもとづく面談、職員アンケートの意見・提言、日常のコミュニケーションの中で職員の意見を取り込んでいます。

・人事・労務・財務など経営全般については設置法人が包括的に管理しています。

・毎年「第三者評価」を受審しています。また、保育所としての自己評価も職員全員が参加して実施しています。

6 職員の資質向上の促進

・保育園の運営に必要な人材や能力については、設置法人作成の「保育士人材育成ビジョン」に明記しています。

・年2回全職員が査定シートにより自己評価を行い、園長・SVが評価・査定し、設置法人が報酬を決定しています。

・実習生の受け入れにあたっての学校側との書類の取り交わしや、学校側や実習生の要望に沿ったプログラムを用意する体制が整っています。

・職員の経験や習熟度に応じた役割が、設置法人作成の「保育士人材育成ビジョン」に期待水準として示されています。

・職員は、個別研修計画にもとづき上半期・下半期ごとに園長と面談し、指導・アドバイスを受けています。

・設置法人には、経験年数や習熟度に応じた階層別研修と、本人の希望により受講することができる自由選択研修があります。

・「感染症」「RSウィルス」「突発性発疹」「ひきつけ」などのテーマで園内研修を実施しています。

・年1回、職員全員の健康診断があります。また、フィットネスクラブの補助や親睦会費の補助制度があります。

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