かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスク北山田保育園(10回目受審)

対象事業所名 アスク北山田保育園(10回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社 日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 224 - 0021
都筑区北山田4-7-3
tel:045-914-5021
設立年月日 2006(平成18)年04月01日
公表年月 2017(平成29)年09月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の特色】
・立地および施設の概要
 横浜市営地下鉄グリーンライン北山田駅から徒歩15分の所にある、平成18年に開設した定員90名(0歳児から5歳児まで在籍86名)の保育園です。園舎は3階建て鉄骨造りであり、150平方メートルの広さの園庭があります。周囲は閑静な住宅街で、近隣の公園につながる遊歩道があり、散歩に活用しています。


・園の特徴
 設置法人から派遣される専任講師によるリトミック、体操教室、英語教室が毎週あり、体を使ったり歌を歌って、リズム感や運動能力を養い、外国文化に触れたりしています。


【特に優れていると思われる点】

1.栄養士と保育士の連携で行われる食育活動
 年間食育計画をもとに栄養士と保育士が連携して、綿密にクッキング保育の年間計画を作成しています。毎月の給食献立表の中からクラスごとに作りやすいものを選定し、栄養士が指導してクッキングを行い、食への興味や意欲を促進しています。園庭で栽培するスナップエンドウ、ナス、ブロッコリーなどの成長過程を学ぶと同時に、収穫した野菜をクッキング保育の食材にし、味噌汁、焼きおにぎり、カレー、粉から作るうどんや、おやつ作りを楽しんでいます。


2.職員間の情報伝達の工夫
 3階建てなので職員間の情報伝達・共有が難しい点を、1階のホワイトボードへの一日の活動計画の書き込み、口頭を含めた申し送りを通じて、1日の各クラスの行動が分かるようにし、職員間の連携を良くしています。全職員が昼礼で一堂に集まるのが難しいので、「紙昼礼」方式を採用しています。毎日、紙の左側に園長からの連絡事項や指示事項、右側に各クラスの様子、子どもの体調、けがの有無などを記入し、全クラスに回覧し、読んだ職員はチェック欄に記名して伝達を確実にし、情報を共有しています。


【特に改善や工夫などを期待したい点】

1.戸外活動の充実
 園庭遊びを活発に行っていますが、散歩の回数を多くして自然との関わりを多くし、また、公共施設や多様な人々など園外の環境に触れて、子どもたちの育ちを促すことが期待されます。


2.保護者の要望に関する記録の充実
 日常の送迎時や個別面談で受けた保護者の要望や不満などを、ノートに記録するかファイルに保管するなどをして、職員間で情報を共有して運営の改善に結び付けることが期待されます。


3.園の自己評価結果の公表
 毎年第三者評価を受審して自己評価に取り組んでいますので、園の課題や成果、今後の取り組みについての自己評価結果を、保護者や地域住民に公表することが期待されます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・職員は子ども一人一人の話を聞くことに努め、子どもの気持ちに寄り添う保育をするように配慮しています。


・職員は、無理強いすることなく、一人一人のペースで楽しめるように、また、ゆっくりはっきりと子どもたちに言葉を伝えるなど、配慮した保育をしています。


・職員は子どもの人格尊重をした保育について、設置法人の研修を受講し周知しています。


・子どものプライバシーが守れる場所として、事務所、クラスの室内の絵本コーナー、プレイルーム、階段の踊り場や廊下の外れを利用しています。

                                                                    
・守秘義務について職員は研修を受け誓約書にサインをしています。保護者に園の重要事項説明書の「個人情報の利用について」と「写真等の取扱いにおけるプライバシー保護等への配慮について」説明および了解を得ています。


・性別に関係なく、子どもは自分の好きな遊びで楽しみ、職員は子どもに対する性差による固定観念で保育をしていないか昼ミーティングで話し合っています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

・年間指導計画・月案・週案は保育課程に基づいてクラスごとに作成し、0〜2歳児については個別月間指導計画を作成しています。


・特別な配慮が必要な子どもに対しては、3歳児以上でも個別指導計画を作成し、子どもの発達状況や様子に配慮し、計画を見直しています。


・散歩のコース決定や集団遊びの内容、生活発表会などの内容や進行について、子どもたちが興味を持っていることを聞いて、自主性・主体性を育んでいます。


・入園前面談で、保護者に園長・担任が面接し、離乳食や食物アレルギー内容については栄養士も面接に参加して状況を確認しています。


・衛生マニュアルに基づいて職員が毎日清掃を行い、実施後は清掃チェック表に記入し、園内外の清潔を保っています。


・音楽や職員の声の大きさなどが必要以上に大きくならないように、職員がお互いに注意し合っています。


・沐浴設備が1階、温水シャワー設備が1階と2階にあり、乳児、幼児の体が汚れたときやお尻かぶれなどに対応し、使用した後にその都度清掃して、常に清潔にしています。


・子どもは自分が好きなおもちゃを持ち出して自由に遊び、遊びコーナーは年齢に応じてコーナーを作ったり、衝立やマットでスペースを作っています。


・園庭ではスナップエンドウなどの野菜を栽培し、クッキング保育などの食材として使用するほか、カブトムシの飼育をして命の大切さを学んでいます。


・子ども同士のけんかは、職員は危険がないように見守り、年齢に応じて自分たちで話し合い、解決できるように、仲立ちしながら支援しています。


・天気の良い日には近隣の公園に出向き、また、園庭遊びを積極的に行っています。


・食事は子どもにあわせて量を調節し、子ども自身が食べ終えたことに満足ができるように配慮しています。


・月1回のクッキング保育では栄養士と連携して、食に対する興味や意欲がわくようにしています。


・毎月、献立表を保護者に配布し、各クラスに掲示もしています。その日の給食サンプルを展示し、人気メニューのレシピを置いています。


・午睡時は乳幼児突然死症候群の対策として、0歳児は5分ごと、1、2歳児は10分ごとに呼吸確認のチェックをし、睡眠記録簿に記録しています。


・5歳児は、秋頃から少しずつ午睡時間を短くし、12月頃からは午睡をせず、就学に向けて生活リズムを整えています。


・園の玄関に園目標を掲示、毎月発行の「えんだより」に園目標を載せて、保護者が保育方針を理解できるよう努めています。


                                        
・「年間行事予定表」を配布し、保護者が「保育参加」や行事の予定を立てやすいようにしています。


・近隣は公園が多く、またその公園も遊歩道でつながっている環境があり、散歩に地域の公園を利用しています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

ならし保育については、最初の2〜3日は1時間程度から始め、1〜2週間かけて徐々に通常の保育時間にしています。


・保育所児童保育要録は5歳児担任が作成し、園長が確認の上、小学校に郵送または手渡しています。


・入園後の子どもの成長発達については、0〜1歳児は毎月、2歳児は2か月毎、3〜5歳児は3か月毎に児童票に記録しています。


・園は特に配慮を要する子どもを受け入れ、ケース会議で対象となる子どもについて個別に話し合い、情報を共有し対応しています。


・虐待対応マニュアルがあり、設置法人担当部署や都筑区福祉保健センター、横浜市北部児童相談所に相談できる体制にあります。


・食物アレルギーのある子どもについては、かかりつけ医の生活管理指導表に従い、除去食を提供しています。


・職員は外国籍の子どもの国の話をほかの子どもにして、子どもたちが好意的に異文化に親しむ場を作りだしています。


・毎朝の受入れ時には検温と観察を行い、子どもの体調に変化があった場合には必ず保護者に伝え、対応について連携しています。


・児童成長記録、健康記録表、健康診断結果、歯科健康診査表は個人毎に保管しています。健康診断、歯科健診の結果は所定の書面で保護者に伝えています。


・感染症の発生時は玄関先や各クラスに掲示し、保護者に注意喚起をしています。保育中の発症時は保育士と看護師が対応し保護者と連携をしています。


・清掃記録表を使い毎日、週毎、月毎や使用時毎の清掃場所を決め清掃を行い、清掃に漏れがないかをチェックしています。


・火事や地震を想定した消火・避難などの訓練を毎月実施しています。緊急時の連絡フローチャートと地域の医療機関の一覧を事務所に掲示しています。

4 地域との交流・連携

・夕涼み会に保護者関連の人を招待したり、ハロウィンで地域の人に見てもらったりして、地域の人と交流しています。

                                                                                                                                                                                                                                                                         
・地域の子育て支援ニーズについて、園長が知り得た外部からの情報について職員会議で話し合っています。


・地域の関係機関(都筑区役所、病院、保育園、北山田小学校、都筑区図書館など)の一覧表を事務所に置いています。


・近隣の中川西中学校の職業体験を、毎年受け入れています。また夏休みの中高生ボランティアも積極的に受け入れています。


・近隣は公園が多く、またその公園も遊歩道でつながっている環境があり、散歩に地域の公園を利用しています。運動会の会場として北山田小学校の体育館を利用しています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

・全職員による自己評価の結果は、園全体の課題として捉え、園の事業計画に反映させています。


・設置法人が作成した業務マニュアルに、守るべき法、規範、倫理などが明文化され、職員は社内研修を受けてこれらの重要性を周知しています。


・設置法人のホームページで財務諸表、会社の運営状況を公開しています。


・不要なコピーの裏紙を再利用し、牛乳パックなどを回収して玩具や製作の材料にし、保護者と協力してレジ袋回収に取り組んでいます。


・不要な照明は消して省エネルギーに取り組んでいます。園庭のプランター、木々による緑化に取り組んでいます。


・長・中期計画、年間行事計画などの重要な項目の決定にあたっては、目的・理由・実施計画などを職員、保護者に説明しています。


・設置法人が主任育成プログラムを作成し、計画的に育成しています。主任は職員の日々の業務状況を把握し、必要な場合は的確な助言・指導をしています。


・長期計画(平成26年度版)を作成し、項目として「保護者・地域と協力し合える保育園」「災害時に備え安全を追及する」を挙げています。

6 職員の資質向上の促進

・実習生に対して保育園の方針、保育園児への配慮や守秘義務について説明し、受け入れをしています。


・設置法人は「人材育成ビジョン」を作成しており、園長は職員の人材育成に配慮しています。


・個人別の年間研修計画があり、職員は研修計画を立て、半期毎に自己評価を行い、園長との年2回の面談で研修成果について確認しています。


・非常勤職員は、日々のミーティング時の情報や職員が受講した研修レポートや会議録の閲覧などで資質向上を図っています。


・園長は職員の保育の経験年数や保育の考え方などを考慮して、職員と非常勤職員相互が研鑽し合えるような組み合わせになるように配慮をしています。


・第三者評価を毎年受審する際に、職員全員が自己評価を行い日常の保育を振り返る仕組みとしています。設置法人内の各園の園内研修の発表会があります。


・指導計画の年・月・週案の書式には、ねらいと評価・反省欄があり、保育士は自己評価を記入しています。

詳細評価(PDF631KB)へリンク