かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスク大倉山保育園(6回目受審)

対象事業所名 アスク大倉山保育園(6回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社 日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 222 - 0037
港北区大倉山4-1-1
tel:045-549-5282
設立年月日 2011(平成23)年04月01日
公表年月 2017(平成29)年08月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の特色】

・立地及び施設の概要
アスク大倉山保育園は東急東横線大倉山駅から徒歩10分の場所にあり、園舎は5階建てマンションの1階にあります。幼児クラスから園庭に直接出られるようになっています。
市立大綱小学校に隣接した閑静な住宅地にあり、周辺には大小の公園があり子どもたちが散歩や戸外活動を楽しめる環境にあります。
平成23年4月に開園し6年目を迎えた保育園で、産休明け保育・延長保育・障害児保育を提供しています。定員は90人で0歳児から5歳児までの91人を受け入れています。

・園の特徴
 年齢・発達に合わせてクッキング保育・リトミック教室・体操教室・英語教室などを取り入れています。
 今回の保護者アンケート結果では、各項目全般にわたって保護者の満足度が高く示されていますが、これは園長以下全職員の日常活動が保護者に受け入れられているもので、当園の特徴的事項に挙げられます。

【特に優れていると思われる点】
1.子どもたちの自由な発想を、日々の遊び・発表会・運動会などに柔軟に取り入れ
子どもたちの自由な発想を、日々の遊びの内容や発表会や運動会の内容に柔軟に取り入れています。発表会では子どもたちが絵本の中から好きなものを選んで製作したものを展示し、運動会では子どもたちが4月から興味を持っている縄跳びをさらに発展させた大縄跳びを取り入れるなど、子どもたちの興味・関心を柔軟に取り入れています。

2.保護者に対する積極的な支援
園独自の「子育てカフェ」を月1回開催し、保護者同士が子育てについて自由に話し合える場所として保育室を提供しています。また、今年度より年長児クラスの保護者が子どもの卒園後同窓会を開催したいとの要望があり、場所の提供を予定しています。
園としては子育てカフェや同窓会のほか、保護者からの要請があれば、場所の提供は積極的に行っていく姿勢を持っています。

3.地域に対する支援活動の積極的な推進
地域での子育てを支援するため、港北区の子育て支援事業に賛同し、地域住民向けに絵本の貸し出しを行い、ベビーステーション実施園として園を開放しています。
また、保育園独自の地域に対する支援活動としては、地域住民に向けて離乳食講座の開催や、毎月地域の子どもたちを誕生会に招待し、プレゼントを贈るとともに、身体測定を実施しています。
なお、港北区から「子ども110番拠点」に任命され、玄関に掲示しています。

【特に改善や工夫などを期待したい点】
1.重要事項説明書の保育内容の相談・苦情・意見の窓口への保育園の窓口などの記載
保育内容の相談・苦情・意見の窓口は「入園のご案内(重要事項説明書)」に設置法人本部、港北区福祉保健センター、第三者委員は明記されていますが、保育園の受付窓口などが記載されていません。園内掲示には窓口は主任、解決責任者は園長と明記されていますので、重要事項説明書にもその旨記載することが期待されます。

 

 

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・職員会議やリーダー会議で、「人権とは」について考えたり話し合いをしています。全職員が子どもとのかかわり方を振り返ったり見直したりすることができるよう意識づけを行っています。また、職員更衣室に人権について考えるポスターを掲示しています。

保・保育中の子どもに対する声かけでは「否定語」より「肯定語」で話をするように指導しています。また、「怒る」と「叱る」の違いを理解して子どもに接するような指導をしています。

・子どものプライバシーを守れる場所として、パーテーションで仕切り、手作りの仕切り板を用いてコーナーを作って利用しています。

・個人情報とは具体的にはどのような事項が該当するか、守秘義務とは何かを入社時研修で学んでいます。また、設置法人とは守秘義務について誓約書を交わしています。

・ボランティアや実習生を受け入れる場合にも、守秘義務について説明し、誓約書を交わしています。

・「虐待防止マニュアル」を整備し、11月の虐待防止月間には職員会議の中で虐待の定義についても周知しています。クラス内で虐待が疑われるケースがあれば、園長・主任に迅速に連絡し、港北区保健福祉センターや児童相談所への通報や相談を迅速に行える体制を整えています。

 

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

・各クラスには、年齢にあったおもちゃや絵本を配置し、クラスごとに置く位置をそれぞれのクラスの子どもの取りやすい高さの棚に入れて、自由に取り出せるようにしています。おもちゃは子どもの興味に合わせて取りそろえ、絵本は好きな絵や季節に合った内容の絵本を取りそろえたりしながら定期的に入れ替えをしています。

・年齢に合わせてサークルやマット、机やパーテーションを使い、子どもの居場所を作り、集中して遊べる環境を工夫しています。幼児クラスは手作りのコーナー設定用仕切り板を作り、落ち着いたコーナー遊びができるように工夫しています。

・子どもは自由にごっこ遊びなどやりたいことを発想して遊びを考えています。お店屋さんごっこや運動会や発表会の場面でも、レストランや、アイスクリーム屋さん、モデル、ファッションショーなどを自由に発想し、製作や劇、踊りや合奏を作り上げています。

・幼児クラスでは、ルールを伴う遊びで、年齢に合った遊びを選んで楽しんでおり、その遊びを通して人間関係の構築や社会性が身につくように配慮しています。なお、遊びの中では職員は、一人一人の興味関心のある活動を大切にしながら、かかわりを持って支援するとともに、子どもたちの興味が強くなってきたおもちゃや絵本や図鑑を準備し、さらに興味の世界が広がるように声かけ支援しています。

・幼児間でけんかが始まった場合は、直ちに仲裁するのではなく、危険がないか見守りながら、お互いの言い分をよく聞くようにしています。危険な場合は直ちに仲介をしますが、一人一人の言い分を言葉が不足していれば職員が相手に念を押したりしながら、自分たちで解決するように支援しています。また、異年齢のグループを作り、散歩に出かけたり、行事を行ったりしています。異年齢交流の中で、お互いに年上、年下の違いや、相手から学ぶことや、相手を気遣い守ってあげる心を身に着けていっています。

・散歩の時には、近隣の顔見知りの人、商店街の人たちなどに子どもたちは積極的にあいさつを交わしています。散歩で通る途中の小学校や他の保育園、学童保育施設などの子どもたちと話をし、紹介しています。

・園外活動では近隣の農家の畑で、土に触れイモなどの収穫をする体験をしています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

・設置法人の運営理念は、「安心・安全を第一に」「いつまでも想い出に残る保育を」「本当に求められる施設であること」「職員が楽しく働けること」であり、基本方針は「子どもの 自ら伸びようとする力、後伸びする力 を育てる保育を行い」「子どもの感受性や好奇心を自然な形で伸ばす 五感で感じる保育を 充実させる」となっており、利用者本人を尊重したものとなっています。

保育課程は、保育所保育指針および保育の基本方針に基づいて、子どもの最善の利益を第一に作成しています。保育課程に基づき年間指導計画・月間指導計画・週案を年齢ごとに作成しています。3歳未満児については個別の月間指導計画を作り毎月評価・反省しています。

・保育内容の相談・苦情・意見の窓口は入園「入園のご案内(重要事項説明書)」に明記されていますが、保育園の窓口などは明記されていません。しかし、園内掲示には窓口は主任、解決責任者は園長と明記されています。また、第三者委員については「重要事項説明書」並びに園内掲示の両方で明記されており、保護者は第三者委員に直接苦情を申し立てることができます。

務・事務所前に意見箱を設置しており、親子行事の時には第三者委員も招待し、保護者にその都度紹介し相談しやすい雰囲気づくりもしています。

・「苦情解決に関する要綱」「苦情対応マニュアル」が制定されています。要望や苦情があった場合は、職員会議やリーダー会議、職員伝達ノートやクレーム受理票を通して全職員に周知することにしています。

・ 地震による転倒防止策として、保育室内のロッカーや棚はネジで壁に固定しています。やむを得ず棚の上に荷物などを置く場合は、滑り止めを敷いています。また、高いところにある扉付きの棚にはチャイルドロックを取り付けて、棚が傾いても扉が開いて物が落ちてこないようにしてあります。

・健康管理マニュアル、感染症・食中毒対応マニュアル、衛生管理マニュアル、保育園業務マニュアル、事故防止マニュアルなどが整備されており、マニュアルには対応方法を具体的に記載しており、内容は職員会議で全職員に周知しています。


 

4 地域との交流・連携

・ 地域住民との連携は、警察署、消防署、区役所、地域の保育園、幼稚園、学童保育、中学校、高等学校、町内会、防犯拠点センターなどとの集会で、地域の防犯対策について連携確認を行い、その中で保育園の役割についての話をしています。保育園の役割として、子ども110番拠点に任命され、玄関に掲示をしてその役割を担っています。

・ 園行事に地域住民を招待し、園への要望を聞いています。また、育児相談に来た人から要望を聞いています。港北区認可保育園の地域支援会議に参加して子育てに関する情報交換をしています。

・ 地域の要望や、子育て支援に関する情報をもとに、職員会議やリーダー会議で、地域の子育て支援について何ができるか検討しています。

・ 地域での子育てを支援するためのサービスとして、地域住民向けに絵本の貸し出しをし、ベビーステーションとして園を開放しています。地域住民に向けて、離乳食講座を開催し、毎月地域の子どもたちを誕生会に招待し、プレゼントを贈ったり、身体測定をしてサービスに努めています。

・ ボランティアに対しては、「ボランティア受け入れガイドライン」に基づき保育園の方針・利用者への配慮などを説明しています。なお、横浜市役所を通じて中高生のボランテイア受け入れを明らかにしています。今年度の受け入れ実績はありませんが昨年度は3名の受け入れがありました。職員には「保育園業務マニュアル」に基づきボランテイア受け入れの基本姿勢を明示しています。保護者にはボランテイア受け入れ時に掲示で知らせています。


・地域の関係機関や社会資源関係の連絡先はまとめてリスト化して、職員が見やすい事務所に設置しています。なお、関係機関との連携・連絡担当者は園長としています。

・ 町内会には入会していませんので連携はありませんが、港北区役所のケースワーカーや保健師、横浜市総合リハビリテーションセンター担当者、民生委員・児童委員、社会福祉協議会とは頻繁に連絡を取り、連携を図っています。

 

5 運営上の透明性の確保と継続性

・ 「保育園業務マニュアル」で職務分担を明確にするとともに、「保育士人材育成ビジョン」に職員の職制や経験に応じた期待水準が明文化されています。

・ 保育現場の職員に可能な限り権限を委譲していますが、園長・主任への報告・連絡・相談を徹底しています。

・ 日本保育サービスの理念・基本方針は明文化され園内に掲示されています。

・ 2011年〜2016年にかけて中・長期計画を策定しており、5年長期計画の目標は「園児と園児の保護者に信頼される保育園作り」「地域で信頼される保育園へ」となっています。なお、職員への説明は昼会議や職員会議を通じて全職員に説明しています。

・ 設置法人が情報の収集・分析を行っており、各保育園にはFAXや設置法人で開催される園長会議を通じて、情報が迅速に伝えられています。また保育園でも独自に区役所など地域から得られる情報を収集し分析しています。なお、設置法人では園長会議の後、園長同士で話し合い、重点改善課題を決定する仕組みを持っています。
 
・ 保育園では、特に重要な情報は通達文書として回覧し全職員にサインを求めています。運営面での重要な課題については、リーダー会議や職員会議で話し合い保育園全体での取り組みをしています。

 

6 職員の資質向上の促進

・ 設置法人主催の階層別研修が多数準備されており、階層別に経験年数に応じた人材育成計画が策定されています。職員は自ら年の前期・後期ごとに個別研修計画を策定しています。「保育士人材育成ビジョン」を踏まえて、自分に足りない知識や学びたい内容などを考えて目標を定めて研修計画を策定しています。職員は自己評価シートにより年3回自己評価しており前期と後期ごとに振り返りを実施しており、園長は一人一人の目標を確認し助言をしています。
 
・ 園長は年2回職員との面談を行い、職員の満足度・要望などを把握しています。また、社長への意見・要望を直接伝える場もあり、希望すればスーパーバイザーやマネジャー、運営支援課職員との面談も行える仕組みがあります。なお、社内提案BOXの仕組みがあり、全社員より業務改善の提案を募っています。良いアイデアは採用され、一覧表にして周知され表彰されています。

・ 設置法人の「実習生受け入れマニュアル」があります。今年度の受け入れは4名でした。職員にはマニュアルに基づき受け入れの基本方針を説明し、保護者には受け入れ時に掲示で知らせています。受け入れ担当・責任者は園長・主任が担当し、実習中の注意事項はオリエンテーション時にしっかりと確認し、誓約書にサインをもらっています。実習生に希望する実習内容を確認したうえで、担当するクラスや実習内容を決定しています。また、実習生との意見交換は毎日行っており、毎日時間を設けて意見交換や評価・反省を行っています。

 

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