かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスク生田保育園(3回目受審)

対象事業所名 アスク生田保育園(3回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社 日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 214 - 0038
多摩区生田8-8-14
tel:044-911-7791
設立年月日 2014(平成26)年04月01日
公表年月 2017(平成29)年08月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

<施設の概要>
  アスク生田保育園は平成26年4月開園し、3年を経過した1〜5歳児在籍60名(定員60名)の園です。小田急線生田駅から徒歩5分、県道3号線津久井道から少し入った閑静な場所にある、4階建てのマンションの1階と2階を園舎として、約192uの園庭があります。近くには鯉がいる五反田川が流れ、その付近には梅林や畑があり、子どもたちが交通量の多い道を避けて、自然に触れながら戸外活動ができる環境にあります。


<特徴>
  設置法人から派遣される専門講師による英語教室、体操教室、リトミックや職員による幼児教育プログラム、クッキング保育など多彩なプログラムにより、子どもの感受性や好奇心を自然な形で伸ばす「五感で感じる保育」を行っています。昨年度より「保護者とのコミュニケーション」「職員の保育力向上」「地域交流」を積極的に取り組む方針で園運営を進めてきました。
 
<特によいと思う点>  
1.保護者意見への対応  
 行事後のアンケートや第三者評価の受審時の保護者アンケートから、保護者の意向を把握して、次年度の行事運営に反映しています。園長が運営委員会(全保護者対象の保護者懇談会)で、担任がクラス懇談会で、保護者からの要望意見を聞き、聞き取った要望意見は園長とリーダーで検討し、職員会議で話し合い、その結果を運営委員会や手紙で報告しています。
    
2.事業計画への職員参加と保護者への説明
 事業計画は職員会議で策定し、職員が理解しやすいように、事業計画のテーマ「元気に挨拶できる子」「異年齢保育」と、その実行計画を分かりやすく説明し、全職員が参加しています。毎年原則として上期末、下期末の年2回実施状況を把握し、評価をして見直しもしています。保護者には、4月の運営委員会で保育課程・年間行事計画を、6月の運営委員会で中長期計画・事業計画をプリントして渡し、説明しています。
     

3.地域の高齢者との交流
 今年度は地域交流の一環として、年長児が6月以降毎月近隣の老人福祉施設を訪問し、デイサービスの高齢者と歌を歌ったり、折り紙やゲームをして遊ぶなど交流の機会を持っています。核家族で一人っ子が多い子どもたちが、地域の多様な高齢者とふれあい、最初は緊張していましたが、継続的な交流で自然と会話をして交流する様子が見られるようになりました。     
   
<さらなる改善が望まれる点>  
1.地域への子育て支援策の検討 
 地域のニーズを把握して、園としてできる地域の子育て家庭への支援の検討が期待されます。例えば、園庭に固定遊具がないということで、園庭開放を行っていませんが、在園児のために、園庭で固定遊具に頼らない遊び方を工夫されていると思いますので、地域への開放の検討も望まれます。   


2.遊びの環境の工夫
  開園3年を経過し、少しずつおもちゃも増え、自由に取り出せるようにしてありますが、子どもが試行錯誤して遊び込める場や時間の設定が十分とは言えません。子どもの遊びや保育士の関わりについて職員の学びを深め、子どもたちが意欲的に遊べるよう、さらに環境を整えられることが期待されます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・日々の保育の中で職員は子どもの意見の尊重に努め、散歩の行き先や運動会の種目、発表会の役決めなど、子どもの意見を聞いて決めています。自由遊びではコーナーを数種類設け、好きな遊びを選べるようになっています。


・一斉活動に参加したくないときは無理強いせず、そばで見守り、本人が一緒に楽しめる雰囲気作りを心掛けています。園外活動に行きたくないときや体調が悪い時は、事務室などで他の遊びを行っています。


・職員は、性差による役割分業意識を植え付けるような話し方や、性別によるグループ分けなどはしていません。


・「虐待防止マニュアル」があり、虐待の定義や対応方法、通告義務を明示しています。


・職員は登園時や衣服の着替え時に、子どもの様子や傷の有無などを注意深く観察し、虐待の早期発見に努めています。虐待の兆候が見られたときは、園長が設置法人へ連絡し、必要に応じ多摩区役所保健福祉センター児童家庭課、川崎市北部児童相談所に通報する体制を整えています。


・子どもや保護者のプライバシー保護について「保育園業務マニュアル」「就業規則」「個人情報保護マニュアル」を整備し、職員会議で周知を図っています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

・2か月に1回行われる運営委員会では園長が、クラス懇談会では担任が保護者からの要望意見を聞き、聞き取った要望、意見は園長とリーダーで検討し、職員会議で話し合い、運営委員会や手紙で報告しています。


・入園時に保護者に、保育内容に関する相談窓口が複数あり自由に選べることを説明しています。重要事項説明書や入園のしおりを保護者に配布し、玄関に掲示して日本保育サービス運営本部や多摩区役所保健福祉センター、第三者委員などの相談機関を知らせています。


・苦情解決の責任者は園長で、苦情受付担当職員を設置し、第三者委員を設置しています。


・設置法人の相談窓口や第三者委員、園の苦情受付体制を重要事項説明書に掲載し、玄関に掲示しています。玄関にご意見箱を設置し、行事後にはアンケートを実施しています。


・保護者から苦情を受け付けた職員は、速やかに園長に報告し、クレーム受理票に記載して職員会議で検討しています。また、近隣から駐車について苦情を受け付けて、解決を図った記録が残されています。


・子どもの質問にはすぐに対応するよう心がけています。応じられない場合は、理由や、時間の目安を伝えるようにし、後でフォローをしています。


・朝夕の合同保育、土曜保育で異年齢の子どもとの交流をしています。4、5歳児合同で一緒に食事をしたり、朝の会をしたり、散歩に出かけています。3〜5歳児で縦割りの3チームに分かれ、1月には正月あそびでコマやタコを作り、2月には戸外活動で公園に出かけ、鬼ごっこをして遊びました。

3 サービスマネジメントシステムの確立

・入園前説明会時に、保護者に重要事項説明書や、園のしおりなどに基づいて説明しています。説明に当たっては、園のサービス内容や料金などのほかに、入園に当たって用意するものの実物を見せながら、保護者に分かりやすく説明しています。


・保護者に対し入園前説明会で、「慣れ保育」について、子どもの不安をなくしていくための必要性を説明し、保護者の都合も考慮しながら実行しています。慣れ保育は、保護者が子どもと一緒に通園し、園にいる時間を少しずつ長くして、2週間をめどに行っています。


・月間指導計画は毎月月末にその月の評価反省を行い、次月の月間指導計画に反映させています。


・計画策定にあたっては、離乳食に関しては栄養士、配慮が必要な子どもがいる場合には、設置法人発達支援チーム担当者や川崎市北部療育センター職員の意見も聞き、計画に反映させています。


・年長児担当職員が年4回、多摩区年長児担当者会議に出席して、小学校入学に際してハンカチを持つ習慣など子どもが身に着けておいて欲しい情報を入手し、得た情報を、クラス懇談会席上で保護者に伝えています。


・児童保育要録は年長児担当職員が作成し、園長が内容を確認後、関係する小学校へ届けています。


・地震による転倒防止などの為、棚などには転倒防止器具を設置し、低い棚にもすべり止めをしています。


・子どもおよび職員の避難場所は生田中学校と定め、避難経路も含めて職員・保護者に周知しています。その他、保護者に災害伝言ダイヤルと個人携帯電話の災害伝言版への登録をお願いしています。


・水・乾パン・オムツなどは1週間分備蓄してあり、管理責任者は園長です。


・自園で発生したケガ・事故記録・ヒヤリハット事例などと共に、園長会(安全管理委員会を含む)での伝達・指示事項などを全職員に周知しています。

4 地域との交流・連携

・アスク生田保育園ホームページには、園の行っている保育サービスを掲載・開示しています。また、多摩区の保育まつりの作品展に参加して、全クラスで製作した作品を展示し、そこで園のパンフレットを自由に持ち帰ることができるようにしています。


・ボランティア受け入れマニュアルに、受け入れるにあたっての基本姿勢は明記され、職員は周知しています。ボランティア受け入れ時はマニュアル通りに実行しています。今年度は中学生の夏休みの職場体験2名(注 学校からではない)、大学生2名半日の受け入れをしています。


・多摩区公私立保育所長会、多摩区園長校長会議(保育所長、幼稚園長も入る)に園長が出席し、幼保小連絡会議の年長児担当者会議に5歳児担任職員が出席し、情報交換や子ども同士の交流会に参画しています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

・設置法人の理念・基本方針は法人の目的・使命・目指す方向を明示しており、考え方を読み取ることができます。理念・基本方針の示しているところは、保育園職員としての具体的な行動規範となっています。また、カード化したクレド(行動指針)を全職員に交付し、職員は常に携帯しています。


・保護者には、理念・基本方針を記載した4月発行の園だよりを保護者に渡して説明し、また、重要事項説明書をもとに理解しやすい言葉で説明しています。


・園長は年度初めの職員会議で職務分担表を示し、その中の園長のなすべき職務を説明し、園長自らの役割と責任を明示しました。


・中長期計画の項目ごとに年度ごとの事業計画を定め、解決に向けた具体的な実行内容を記載しています。


・事業計画は、異年齢保育などでは開催回数、地域交流では砂場の開放回数など、数値的な事項も記載して、達成度が分かりやすい内容になっています。


・事業計画の策定は職員会議(今年度は4月初め)で行い、職員に説明しています。職員が理解しやすいように、事業計画のテーマ「元気に挨拶できる子」「異年齢保育」と、その実行計画を分かりやすく説明し、全職員が実行に参加しています。


・事業計画の進捗状況を、半年に1回、進捗状況を職員会議で話し、それ以降の進め方なども話し合っています。


・保護者には、4月の運営委員会で保育課程・年間行事計画を、6月の運営委員会で中長期計画・事業計画をプリントして渡し、説明しました。その上で分かりやすく説明し、終了後それらを園内に掲示しました。


・園長は残業や有給休暇の使用状況などをチェックし、働きやすい職場を目指して働く環境整備などに具体的に取り組んでいます。園長は残業の事前申告制などを職員に説明し、リーダーと相談しながら、業務の効率化に向けて全職員の意識形成に努めています。

6 職員の資質向上の促進

・職員一人一人について、新入社員、職員、主任、園長など、経験年数に応じて教育面で階層別研修が行われています。


・個別職員の技術・知識・専門資格などの向上施策については、職員の希望を基に園長と面接の上、本人の経験・能力を勘案して自由選択研修や社外研修の受講計画を立てています。


・職員は研修受講後レポートを提出し、園長が目を通したうえで設置法人にも提出します。レポートは園に保管し、他の職員も目を通して学びを共有しています。


・園長は職員一人一人の勤務状況、有給休暇の取得状況、残業の実態を把握・チェック・分析し、勤務時間などの平準化に努めています。園長は分析結果を職員会議などで発表し、全職員が平準化への協力ができるようにしています。


・設置法人は、職員の親睦会に非常勤職員も参加できるようにするなど、福利厚生に注力し、社員寮、社員同士の交流の場となるクラブ活動への補助などを行っています。

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