かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスク柿生保育園(5回目受審)

対象事業所名 アスク柿生保育園(5回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 215 - 0021
麻生区上麻生5-40-4パームスクエア2、3階
tel:044-980-0750
設立年月日 2012(平成24)年04月01日
公表年月 2017(平成29)年07月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の立地・特徴】
 アスク柿生保育園は、平成24年4月に開園した5年目の園です。定員60名で、1〜5歳児まで現在64名在籍しています。小田急線柿生駅北口を出て、すぐ前の3階建て商業ビルの2、3階を使用しています。屋上は園庭となっており、砂場、花壇、ミニ菜園があり、芝を植えたスペースもあります。1階はクリニックで、院長に園の第三者委員を委嘱しています。近くには、美山台公園、美山台中公園、遊水池、片平川沿い遊歩道などがあり、四季を感じ、さまざまな体験ができます。子どもの「楽しむ心」「学ぶ楽しさ」を育むため、専任講師による体操・リトミック・英語教室や食育プログラムを取り入れています。


【特に優れていると思われる点】
1 情報を共有する工夫
 職員が、子ども一人一人を大切にし、寄り添うことができるように、個々の状況を把握するための情報共有に努めています。毎日昼礼を行い、各クラスの状況、子どもの様子、指導計画変更など報告しあい、記録を「連絡ノート」に記載しています。クラス別の「ライン表」に加え「全園児一覧表」に、保護者への伝達事項を記入しています。「全園児一覧表」は「連絡ノート」とセットで事務室に置き、全職員が確認することにしています。全体の状況をひとまとめにして記録していることで、情報が分散化しないようにしています。


2 園内研修による保育力向上への取り組み
 園内研修を毎月行っています。今年度は、「何を大切にして保育をしているか」「(園目標の)自分もお友だちも大切にする気持ちを育てるには」をテーマとし、日々の保育を振り返りながら、話し合いや事例検討を行っています。研修では、「職員同士の協働・連携、子どもへの言葉かけ、対応や気持ちを受け止めること、保護者との連携」などについて理解を深め、保育に活かすよう取り組んでいます。 


3 事業計画の推進
 事業計画には具体的な内容と実施時期を明記しています。「園庭での遊びの充実」「図書室を作る」「地域との交流」「保育の質を高め合う」「子どものおもちゃを見直す」の具体的な項目ごとに、実施しています。園庭での遊びの充実のために芝生を増やし、花壇に常緑樹を植えたことで小動物が生息し、自然に触れる環境となりました。また、「えほんのへや よむよむ」を整備し、子どもや保護者が絵本に親しむ環境が整いました。さらに、玩具を見直して質の良い玩具を計画的に購入し、子どもの遊びが広がるなど、着実に成果が表れています。


<さらなる改善が望まれる点>
1 事業計画について資料作成と周知
 事業計画について、保護者には、年度初めの懇談会で園長が口頭で説明しています。9月の懇談会で経過報告もしていますが、資料などは用意していません。園だよりなどを利用して、事業計画の取り組みについて分かりやすく文書にして説明し、保護者の理解が深まるような工夫が期待されます。


2 食事を楽しむ雰囲気づくり
 5年長期計画目標に「好奇心豊かな心を育てる為の環境を充実させる」を掲げていますが、昼食の時間に、一部、職員の事務作業を子ども対応より優先させる場面が見受けられました。子どもが楽しく食事をし、食に興味や関心や感謝が持てるような雰囲気づくりへの援助が期待されます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・基本方針に「子どもの自ら伸びようとする力」「後伸びする力」「五感で感じる保育」を掲げ、子どもを尊重した保育サービスの実施を明示しています。また子どもを尊重した保育については保育園業務マニュアルに記載しています。


・虐待防止について職員は設置法人の研修で学んでいます。虐待対応マニュアルに沿って、登降園時の保護者と子どもの関わりや、様子を観察したり、子どものつぶやきに注意するなど、虐待の早期発見に努めています。


・プライバシー保護や基本的人権について、設置法人研修、園長指導などにより、職員は理解を深めています。個人情報保護規程に基づき、個人情報の取り扱いには、十分に配慮をしています。


・職員は子どもの気持ちを受け止め対応しています。排泄や水着に着替える際にも、子どもの気持ちに配慮しています。一斉活動に参加したくない時や、一人になりたい気持ちの時は、無理強いせず子どもの気持ちを尊重しています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

・毎年第三者評価受審時や各行事後に、利用者満足に関するアンケートを実施しています。意見箱の設置、保護者面談、保護者会(運営委員会)、日常の会話から、保護者の意向や満足度の把握をしています。


・苦情相談窓口として、園の相談苦情窓口、設置法人運営本部、第三者委員、麻生区児童家庭課などの複数の相談窓口を案内しています。入園説明会、保護者会(運営委員会)で、苦情解決の仕組みを説明しています。収集した意見や園の回答は、掲示や文書により保護者に伝えています。


・子どもの発達や興味に合わせた絵本・教材・玩具は、取り出しやすい高さの棚などに用意しています。節分、ひな祭り、夏祭りなどの行事や園外活動を通じて、子ども同士で協力したり助け合うことを学んだり、社会性を育む体験をしています。


・配慮が必要な子どもの保育に当たっては、障がい児保育や発達支援に関する研修を受講し、学びを深めています。発達支援チームの巡回相談や療育センターと連携する体制になっています。


・子どもの年齢、発達に合わせて、個別に援助や声かけをし、食事・排泄・手洗いなど子どもが進んで、行動できるようにしています。


・交通ルール、公園で遊ぶときのルール、保育室内での活動時でのルールを子どもと一緒に確認し、安全に遊べるように配慮しています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

・利用希望者からの問い合わせは随時受け付けています。見学については、園の行事などに支障のないかぎり、保護者の希望に応じています。パンフレットをもとに園長が対応し、説明をしながら施設案内や保育の様子をみてもらっています。育児上の子育て相談にも応じています。


・子どもや保護者の入園時の不安を軽減できるように、個人面談時に「慣れ保育」の説明を行い、各家庭の都合により数日〜1週間程度、個別に期間を決めて、慣れ保育を実施し、徐々に園で過ごす時間を伸ばしています。


・入園前に把握した子どもの情報は個別にファイルし、一人一人の具体的なニーズを個別面談シートに記載し、0〜2歳児は個別指導計画に明示しています。


・「保育園業務マニュアル」「衛生マニュアル」「事故防止マニュアル」「非常災害マニュアル」「アレルギー対応マニュアル」などに基づき、園運営されています。「川崎市健康管理マニュアル」厚生労働省制定の「教育保育施設における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」を参照しています。


・園長は、設置法人安全対策課主催の会議に月に1回出席し、話の内容、討議事項を園に持ち帰り、職員会議で報告しています。毎月、火災・地震・不審者侵入などを想定した避難訓練を実施しています。


・けが、事故については「インシデントレポート」「アクシデントレポート」を作成し、職員会議・昼礼で話し合って改善や再発防止に努めています。他園や報道されている事故やヒヤリハット事例を職員会議で取り上げて話し合っています。

4 地域との交流・連携

・園の情報は設置法人のホームページに保育や行事の様子を写真入りで紹介しています。麻生区ガイドブック「ぎゅっとハグあさお」には園庭開放・親子遊びなど記載しています。


・子育て支援の一環として園庭開放(第一土曜日)、親子の遊び(第三土曜日)を行っています。園見学時に育児相談を受けています。園見学者は運動会・ハロウィン・園庭開放などに参加しています。


・「ボランティア受け入れガイドライン」があり、事前にオリエンテーションを実施し、プライバシーの尊重や守秘義務について園長が説明をしています。8月に中学生6人と短大生1人を受け入れています。


・地域の子育て支援として、麻生区の「あさお子育てフェスタ」に職員が参加し、就園前の親子を対象にしたイベントを企画(歌とエプロンシアター)しました。


・年長児交流会として、近隣保育園との遊びの会やサッカー大会に、年長児が参加して交流を深めています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

・理念・基本方針をパンフレット、重要事項説明書保育課程に記載し、基本方針、園目標を園内に掲示しています。


・理念や基本方針の周知は、年度末に保育課程の見直しをする際の話し合いや、年度初めの職員会議で確認しています。入園説明会で、保護者に理念・基本方針について「入園のご案内(重要事項説明書)」をもとに説明し、年度初めの運営委員会(保護者懇談会)でも説明しています。


・理念・基本方針の実現に向けて、5年間(平成24〜28年度)の長期計画目標を立てています。中・長期計画を踏まえて、単年度ごとの事業計画を策定しています。


・年に1回、第三者評価を受審しています。職員は年2回、設置法人の「自己査定シート」に従い、自己評価を行っています。第三者評価の結果分析は、職員会議で行い、課題についての改善策に全職員で取り組んでいます。


・設置法人が社会福祉事業全体の動向について把握しています。園では麻生区の保育園園長会議、幼保小園長校長連絡会などの会議から情報を得、地域での動向を把握しています。把握された情報は、中長期計画および事業計画に反映されています。

6 職員の資質向上の促進

・就業規則に服務規程、倫理規定、機密保持が規定され、保育園業務マニュアル、個人情報保護マニュアルに法令順守、個人情報保護が制定されています。


・設置法人園長会での議題や連絡メール、麻生区の園長会で、入手した他園での事故や不適切事例、報道されている事例などを職員会議で報告し、職員に法令順守の徹底を再確認しています。


・運営理念と基本方針に法人の目指す姿勢、職員に求められる姿勢、意識が明示されています。「保育士人材育成ビジョン」に組織が職員に求める基本姿勢、役割が期待水準として記載されています。


・職員個人別に「年間研修計画」を作成しています。設置法人の研修を受講し半期ごとに受講結果を評価、見直しをし、園長のアドバイスも受けて次期計画に反映させています。


・研修受講後、レポートを提出し職員会議、昼礼で、報告やポイントの発表を行うことに努めています。


・職員は年1回メンタルヘルスチェックを外部委託で行っています。外部委託の臨床心理士、産業医に相談できる体制があります。

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