かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスク大和南保育園(3回目受審)

対象事業所名 アスク大和南保育園(3回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社 日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 242 - 0016
大和市大和南2-2-9
tel:046-200-3052
設立年月日 2014(平成26)年04月01日
公表年月 2017(平成29)年04月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の立地・特徴】

1.園および施設の概要
 アスク大和南保育園は平成26年4月1日に開園し、小田急江ノ島線および相鉄線大和駅から徒歩5分の商店と住宅が混在した街に立地しています。鉄筋コンクリート3階建ての園舎で、園庭は1階と3階屋上部分にあります。0歳児から5歳児まで63名(定員60名)が在籍しています。園近辺には大和公園や大和南2丁目公園などの公園があり、異年齢で散歩に出かけたりして、自然に触れる機会を多く持っています。


2.園の特徴
 平日には未就園児を対象に「一時保育」を受け入れ、日曜・祝日には大和市の認可保育園で唯一「休日保育」を実施しています。子どもたちの感受性や好奇心を伸ばすため、設置法人グループの専任講師による英語、リトミック、体操教室を毎週行い、食育の一環として毎月クッキング保育を行っています。


【特に優れていると思われる点】
1.子どもたちが意慾的に取組める活動の工夫
 「一人一人の子どもを見守る保育」を大切にし、子どもの健全な成長のためにいろいろな経験をさせ、「個」を大切にする保育を目標にして実践することにより、子どもたちの自信、主体性が育まれています。
 生活発表会の劇「アリババと40人の盗賊」の配役は子どもたちで決め、小道具を自分たちで考えて製作し、せりふは自分達で意見を出し合い修正しています。散歩先の公園を決めるときに自分たちの希望を出し、散歩中に出会う人に積極的に挨拶し、車や相鉄線の運転手に手を振り、散歩の列の前後で好きな歌を歌い出しています。公園では、自分達でへとへとになるまで駆けっこをし、縄飛びで連続跳び回数を競っています。午睡の布団敷き、食事後のテーブル拭き、屋上のプランターの植物への水やりなど、保育士の声かけや指導によることなく自分達で考え行動しています。大和市主催のアートフェスタのギャラリーに、年長児がお泊り保育で経験したプラネタリウムを共同作品として出展しました。
 保護者アンケート結果では、日常保育の遊び・生活のほとんどの項目について90%前後の高い満足度を示しています。


2.積極的な地域との交流
 地域との積極的な交流を目指し、一時保育、休日保育、子育て相談、園行事への招待、地域行事への参加などを積極的に行っています。園独自で大和南の公園で3月、6月に「にこにこひろば」、園内で11月に「すくすくひろば」を開催し、地域の親子数組が参加し子育て相談にも応じています。また、深見台地域子育て連絡会に参加し、就学相談、育児講座、手遊び、紙芝居などを担当しています。今年度は園長が地域自治会の班長を担っており、地域行事の情報把握、地域交流に役立っています。


3.クッキングを通じた2歳児〜5歳児の食育
 年間食育指導計画は4半期に分けられ、具体的な行事、ねらい、内容・留意点(食体験)が記載されています。これに基づいて2〜5歳児の月別の詳細な計画を作成し実行しています。2歳児は食材に触れることから始め、3歳児はクッキング中の食材の変化を知り、4歳児は皮むき器などの器具を使うことを経験し、5歳児は包丁の使い方を学んでいます。これらを通じて、旬の食材を知り、食への関心を高め、郷土料理など日本の文化に触れ、栽培を通じて水やり・成長・収穫を楽しみ、楽しく食べることや食事マナーを学んでいます。


【特に改善や工夫などを期待したい点】
1.その日の子どもの様子を伝える工夫
 保者アンケート結果では、「送り迎えの際のお子さんの様子に関する情報交換」について、否定的意見が24%(どちらかといえば不満21%、不満3%)です。その日の子どものエピソードなど、様子を伝えるためにさらなる工夫をすることが期待されます。


2.園としての自己評価結果の公表
 第三者評価を受ける課程で、職員一人一人が自己評価を行い、その結果を基に園としての課題を抽出し、改善点を職員会議や昼礼で話し合っています。園としての今後の課題と取り組みについて、園だよりなどで保護者に公表することが期待されます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・理念・基本方針を基に園目標を策定し、これらは子どもの成長を第一に考え、子どもの最善の利益を考慮したものとなっています。


・保育園業務マニュアルの「子どもへの言葉かけ・対応について」を職員会議で話し合い、子どもの呼び方を含む言葉遣いや子どもの人権を尊重することなどを確認しています。


・職員は、穏やかでゆったりとした言葉で子どもたちに話しかけるよう心がけ、子どもの気持ちに寄り添い、子どもが自分の言葉で話せるように援助しています。


・個人情報取り扱いマニュアルを年度始めに職員会議で確認し、個人情報記載文書や写真の園外持ち出しの厳禁、事務室・休憩室以外の場所への持ち出し禁止をルールとして徹底しています。


・保護者に対しては入園時に重要事項説明書で、個人情報取り扱いや保育所児童保育要録の小学校への提出について説明しています。


・遊びや行事の役割、持ち物など性別による区別はせず、行事の役割は子どもたちの話し合いで決めています。


・「虐待対応マニュアル」が完備され、登園時には子どもの様子を観察し、着替え時には体にキズやアザがないか確認し、虐待の早期発見に努めています。虐待が疑わしい場合は園長に連絡し、必要により設置法人や大和市の家庭こども相談担当と連携をとっています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

・入園前面接には親子で来園してもらい、「入園前面談シート」にそって、既往症や家庭での状況、保護者が気をつけていること、園への希望などを聞いています。


・職員は乳児の表情や仕草から意思を汲み取り、幼児には遊びや製作などで意見を聞き、子どものやりたいと思う意欲を大切にしています。子どもの自由な発想を遊びの中に活かしており、自由遊びの際に子どもに何をやりたいか聞いて行っています。年長児の一斉活動ではゲームや体操のプログラムなどで友だちへの配慮、順番を守るなどのルールを伝えています。


・0〜2歳児クラスの保育室はおもちゃケースや低い棚を利用してコーナーを作り、マットを敷いて小集団で遊べるように工夫しています。各保育室とも棚を使って機動的に子どもたちが動けるよう区切り、食べる場所、遊ぶ・寝る場所を確保しています。


・0〜2歳児クラスは、一人一人の状況に応じて個人別の指導計画を毎月作成しています。幼児についても、特別な配慮が必要とされる子どもについては、大和市すくすく子育て課の発達支援担当の巡回相談を年3回受け、ケース記録を作成しています。


・日常的に戸外活動を取り入れ、積極的に公園などへ散歩に出かけて虫を捕まえて観察したり、落ち葉やどんぐりを拾ったりして自然に積極的に触れています。


・リトミックや歌、音の出るマラカスや太鼓、絵の具、粘土、折り紙など子どもの発達に応じて保育に取り入れています。


・3歳から5歳は異年齢で散歩に行ったり、午後の遊びでは異年齢で関わる時間を設けたり年長者への憧れや年少者への思いやる心を育てています。


・あらかじめ子どもの喫食状況を把握して盛りつけの量を調節し、完食できる喜びを味わえるようにして、子どもの食事を楽しみにする心を育てています。


乳幼児突然死症候群に対しては0〜2歳児は定められた時間ごとに睡眠をチェックし、うつぶせに寝せないように配慮しています。


・0〜2歳児までは連絡帳でその日の子どもの様子を細かく伝達し、3〜5歳児はクラス全体の活動を「今日の様子」として廊下のホワイトボードに掲示しています。


・個人面談は年2回実施し、希望があれば随時面談の機会を作っています。クラス懇談会を年2回実施し、各クラスの様子を伝え、質疑応答、意見交換などを行っています。0、1歳児は保育参観、2〜5歳児は保育参加を期間を決めて行っています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

・入園前面接でならし保育の必要性について保護者に説明し、入園説明会では重要事項説明書にそって説明し、協力をお願いしています。


・入園前面接で子どもや家庭の状況、要望事項などを面談シートに記録し、入園後の子どもの健康・遊び・言葉・表現などの発達記録は、定められた周期ごとに児童票に記録しています。


・毎月の職員会議で障がいのある子どもについて話し合い、ケース記録として記録し、必要に応じ個別指導計画を作成しています。また、大和市の発達支援担当の臨床心理士による巡回相談を受けています。


・入園時面接でアレルギー疾患について聞き、アレルギーがある子どもについては、大和市指定の生活管理表を提出してもらい、除去食、代替食を提供し、提供時は複数の職員で確認して誤食防止に努めています。


・重要事項説明書に苦情解決責任者、苦情受付担当者、設置法人運営本部、第三者委員2名を記載し、入園説明会で保護者に説明しています。苦情があった時は苦情対応マニュアルに沿い、設置法人に連絡するとともに、大和市ほいく課と連携して対応することになっています。


・感染症マニュアルがあり、保護者には入園説明会で感染症発生時の園の対応や登園停止基準を説明しています。感染症が園内で発症した場合には、玄関ロビーに掲示するとともに保護者や職員に速やかに伝達しています。


・事故防止対応マニュアルがあり、保育室内の大型の家具には転倒防止装置、ロッカーの上の備品には滑り止めシートをつけています。緊急時の連絡体制を事務室に掲示し、火災・地震・津波を想定した避難・消火・通報訓練を毎月行い、不審者対策訓練を年1回行っています。

4 地域との交流・連携

・一時保育を積極的に受け入れ、大和市の認可保育園で唯一休日保育も行っています。育児相談は毎月第二金曜日に設定し、一時保育の利用者や園見学者から子育てに関する相談にのっています。


・0、1歳児を対象に「にこにこひろば」「すくすくひろば」などを定期的に行い、近隣の公園や自園で手遊び、紙芝居などの保育提供を行ってます。大和市の「やまと子育て応援フェスタ」でギャラリーに年長児の共同作品を展示しています。


・夏祭り前後に隣接マンション住民にポスティングを行い、事前のお知らせと終了後のお礼を行い、夏祭りには第三者委員と一時保育利用者を招待しています。


・日頃の戸外活動では、近隣の公園に散歩に出かけ、途中で会う地域の人には職員にならい、子どもたちも挨拶をして交流を図っています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

・大和市ほいく課に園のパンフレットを置き、設置法人のホームページに園の基本情報を掲載しています。園見学者にはパンフレットに基づき、理念・方針、保育内容・プログラム、給食・持ち物などを丁寧に説明しています。


・第三者評価を毎年受審し、常勤職員は一人一人が第三者評価の項目にそって自己評価を行い、これらを園長・主任が取り纏め、園としての自己評価を行い、明確になった課題について職員間で話し合い、改善に向けて取り組んでいます。


・保育園業務マニュアルには社会人としての心構えやコンプライアンス、就業規則には服務規律、機密保持、倫理規律などが明記され、職員は入社時の研修で周知しています。設置法人のホームページに経営・運営状況を公開しています。


・設置法人の園長会議で系列他園の不正・不適切なケースが報告され、各園に事故事例などが通達され、園では昼礼や職員会議で話し合いを持ち、事故防止に努めています。


・理念・基本方針、園目標を玄関に掲示し、園長は職員会議で「理念をどう保育に活かしていくか」を伝えています。また、保育室を巡回し、職員が保育の中で理念・方針にそって具体的に行動しているかを確認しています。


・子ども・子育て支援新制度のスタートに伴う重要な変更事項については、職員に説明し、保護者におたよりを出し、懇談会でも説明しています。


・主任はクラス担任を兼ねており、毎月の職員のシフト勤務表を作成し、出勤簿の管理をして個々の職員の業務の状況を把握し、職員に対して的確な指導・助言を行っています。


・開園時に5年間の長期計画を掲げ、利用者(子どもと保護者)と地域に重点をおいた計画を策定しています。

6 職員の資質向上の促進

・実習生受け入れマニュアルに沿い、受け入れにあたり、園の運営方針、利用者のプライバシー保護や守秘義務などの注意点を説明しています。実習中は実習日誌をもとに、実習生と職員の話し合いの機会を多く持っています。


・「保育士人材育成ビジョン」があり、年次別、階層別の達成目標を示しています。職員は毎年、自己啓発目標を定め、半期別の年間研修計画を立て、園長のアドバイスを受けています。


・設置法人の研修には受講が義務づけられる階層別研修と、職員が希望して参加できる自由選択研修があり、自由選択研修は非常勤職員も受講ができます。非常勤職員は昼礼ノートや職員会議録などで情報を入手し、嘔吐処理などの必要なテーマについては、園内研修で一緒に勉強しています。


・職員は年2回、自分の保育力など定められた項目に沿い、自己査定を行い、園長・マネージャーが評価しています。年2回の自己査定時に園長は職員と面談し、個別に職員の意見・要望を聞いています。


・職員の意見・提案は昼礼や職員会議で出されるほか、設置法人の「提案BOX」制度を通じ、いつでも提出することができます。

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