かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスク橋本保育園(2回目受審)

対象事業所名 アスク橋本保育園(2回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 252 - 0143
緑区橋本1-3-7
tel:042-771-9064
設立年月日 2015(平成27)年04月01日
公表年月 2017(平成29)年04月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の立地・特徴】
・立地および施設の概要
 アスク橋本保育園はJR横浜線・京王線相模原線橋本駅から徒歩10分のところに位置し、2階建て鉄骨造りであり、266平方メートルの園庭があります。平成18年に相模原市認定保育室キッズプラザアスク橋本園としてスタートし、平成27年4月に新たに認可保育所として開園し、定員80名で、現在0歳児から5歳児まで73名が在籍しています。近隣にはいくつもの公園、大きな商業施設、店舗があり、周囲は静かな住宅地で囲まれています。
・園の特徴
 園目標は「元気な子、思いやりのある子、考える力のある子」で、職員は子どもたちが楽しく過ごせるための園づくりに励んでいます。設置法人から派遣される専任講師によるリトミック、体操教室、英語教室が毎週あり、体を使ったり歌を歌って、リズム感や運動能力を養い、外国文化に触れたりしています。


【特に優れていると思われる点】
1. 多様な体験を目指した保育内容
 子どもたちは様々な園外活動を通じて自然や動物に触れ、園生活を楽しんでいます。荒天の日以外は毎日公園に出かけて、砂場でままごとをし、虫を追いかけ、拾った葉を図鑑で調べるなど自然に触れながら遊んでいます。相原高校の畑を借りてサツマイモを栽培し、芋ほりをして絵を描いたり、同高校で飼っている牛やポニーなどの動物に触れ合い、乳搾り体験もしています。「移動動物園」に来てもらい、ダチョウ、豚、やぎ、ウサギなどの動物に直接触れています。消防署の起震車を体験し、バスに乗ってアジサイ見学に出かけ、遠足では高尾山へ毎年登山に出かけています。
 園内活動では、クッキング保育で世界の食べ物をテーマにしてハンバーグを作り、日本の郷土料理でキリタンポを作り日本地図に印をつけています。5歳児は、2人一組の当番が事前に全クラスの人数を確認して回り園長・主任に報告し、「にじいろ放送」と称して園内放送で月日、お天気、主な催しを園長・主任の指導で毎朝発表するなど張り切っています。
 保護者アンケート結果では、「遊び」「生活」「お子さんは大切にされているか」「園生活を楽しんでいるか」について、肯定的意見(満足、どちらかといえば満足)が90%を超えています。


2. 職員の資質向上への取り組み
 園長は「自分の子どもを預けられる園づくり」をモットーに、職員間のチームワークを大切にしており、子どもへの言葉かけや接し方について園長・主任・職員間で相互に話し合える土壌づくりをし、職員が納得してから実行することを大切にしています。
 園内研修では職員全員で資料を調べ、可能な場合は非常勤職員も参加して「気になる子の行動と対応」「発達について(運動・言葉)」「嘔吐処理」を学んでいます。
 相模原市の発達支援に関する「支援保育コーディネーター研修」を昨年は主任が受講を終了し、今年は職員1人が受講中であり、その成果を保育業務に活かしつつあります。
 運動会のときに、膝をついて子どもの目線に合わせて話しかける園の男性職員の写真を職員の休憩室に掲示し、子どもへの接し方の基本として呼びかけています。


3.子どもの活動状況を保護者に丁寧に情報提供
 廊下に「夏祭り」「交通安全教室」「プールじまい」「ハロウィンパーティ」「移動動物園」「各クラスの保育園での日常の姿」などの写真を、コメントを入れて掲示し、また、乳児や幼児の製作物を玄関ホールに展示して、子どもたちの成長する姿を丁寧に保護者に情報提供しています。生活発表会の様子をビデオで上映して、参加できなかった保護者が観られるようにしています。子どものその日の様子は、幼児は申し送りノートにエピソードを記入して、担当外の職員でも保護者に伝えるようにしています。保護者アンケートでは「送り迎えの際の情報交換」について肯定的意見(満足、どちらかといえば満足)が95%でした。


【特に改善や工夫などを期待したい点】
1. 保護者の些細な苦情・要望の記録
 保護者から日常寄せられる些細な苦情・要望を専用ノートかファイルに記録し、職員間で情報を共有して、解決に活かすことが期待されます。


2. 育児相談内容の記録
 利用希望者の見学時や、毎週火曜日の園庭開放と育児相談などのときに、地域の保護者から育児相談を受けています。今後、育児相談内容を記録に残すことが期待されます。


3. 園の自己評価の公表
 職員の振り返りや第三者評価結果などを基に、園としての課題を抽出して課題に取り組んでいます。園の自己評価結果や改善課題について、園だよりなどで公表することが期待されます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・子どもの気持ちを受け止め、子どもに強要していないか職員同士で気を付けるようにしています。


・否定的な言葉を使わないようにし、年齢に合ったわかりやすく丁寧な言葉遣いをするようにしています。子どもの目線に立って、子どもの気持ちを受け入れるようにしています。


・守秘義務の意義や目的は、入社時や入職時に説明を受け、誓約書を提出しています。個人情報に関する記録類は、事務室の施錠できる場所に保管管理し、園外園内に関わらず、口外しないようにしています。


・入園時に、重要事項説明書に基づいて個人情報の利用の説明をし、同意を得ています。


・性別により服装や持ち物の色を区別したり、行事の役も性別に関係なく子どもの希望を聞いています。


・虐待対応マニュアルがあり、日々子どもの観察を通して異常がないかチェックをして虐待の早期発見に努め、虐待が明白な場合は相模原市児童相談所に通告する体制になっています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

保育課程は、年齢ごとの発達過程に応じて、理念・方針・園目標に沿う様に子どもの最善の利益を最優先して作成しています。


・年度末に見直した保育課程に基づき、各クラスの担任が年間指導計画、月間指導計画、週案を作成しています。


・清掃記録表により共用部分、各クラスの清掃箇所を決めて毎日清掃し、園内は清潔に保たれています。1階、2階に沐浴設備があり、1階、2階、園庭に温水シャワーがあります。


・1階の乳児用の保育室ではマットなどを利用してコーナーを作り、小集団保育が行われています。各保育室は食事と遊び、午睡の場所を別にして機能別の空間を確保しています。


・0〜2歳児について、一人一人の発達に合わせて個人別に月間指導計画を作成しています。


・子どもがおもちゃや絵本、教材などを自分で取り出せるように、低い棚に置いています。


・2歳児から園庭で野菜や花を育てています。育っていく過程を観察して絵に描いたり、収穫したものをクッキング保育に使っています。


・乳児は音の出るおもちゃを用意し、発達に合ったリズム遊びなどを取り入れ、幼児は手先を使い創造力を伸ばすような組み立てブロックなどを自由な発想で使えるようにしています。


・幼児のけんかでは、子ども同士で解決できるように職員は見守り、乳児の場合は、職員が仲立ちして、気持ちを代弁しています。


・雨が降らない日は、午前・午後と積極的に園庭で遊んでいます。天候の良いときには、近隣の公園に散歩に行っています。


・食事は、無理せず楽しい雰囲気の中で食べるようにしています。完食がすべてとは考えず、食べる前に量を減らすこともできます。


・授乳や離乳食は、子どものペースに合わせ無理しないようにしています。眠くて昼食があまり食べられないときは、おやつを早めにしたりしています。


乳幼児突然死症候群について、入社時のほか園でも職員に研修をしています。0歳児は5分おき、1、2歳児は10分おきに呼吸確認とうつぶせ寝をしていないかをチェックしています。


・トイレットトレーニングは、子ども一人一人の発達状況、性格、やる気などを考慮して、無理強いをしないようにしています。


・0〜2歳児は保護者との保育連絡ノートがあり、3歳児以上も全員連絡ノートを持っていますが、必要なときだけ使っています。個人面談は年2回のほか、保護者の意向で随時面談を実施しています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

・配慮を要する子どもについて昼礼、職員会議で報告・話し合いをし、昼礼記録、職員会議録に記録しています。


・アレルギーのある子どもについては主治医の「生活管理指導表」を提出してもらい、除去食を提供しています。


・苦情・要望の受付担当者は園長、解決責任者は社長とし、第三者委員の氏名・連絡先と共に玄関に掲示して保護者に周知しています。苦情などで問題があれば相模原市緑こども家庭相談課、設置法人本部と連携して対応する体制があります。


・0、1歳児は毎月、2歳児以上は年2回内科健診と歯科健診を受け、保護者には書面と口頭で健診結果を伝えています。


・感染症・食中毒マニュアルがあり、保護者には登園停止基準などを重要事項説明書に基づいて入園時に説明しています。園内で感染症が発生した場合には、玄関に感染症名と人数を掲示しています。


・衛生管理マニュアルがあり、職員は入職時にマニュアルの説明を受け、非常勤職員は、主任から詳しく説明を受けています。


・担当を決めてマニュアルに基づいた清掃を行い、園内外は清潔に保たれています。


・安全管理に関するマニュアルや事故防止マニュアルがあり、毎月の避難・消火・通報訓練のときに職員各自が確認し身に付けられるようしています。


・備品などは金具で固定し、耐震マット、滑り止めを使って転倒や落下を防止しています。


・赤十字幼児安全法支援員養成研修に、常勤職員のほとんど、非常勤職員も1名受講しています。AEDの研修を年1回園内で行っています。


・警備会社と契約し、園や散歩先から通報できるようになっています。合言葉を決めて、年2回不審者対応訓練を行っています。

4 地域との交流・連携

・毎週の園庭開放や、夏祭り、移動動物園などに地域住民を招待し、園に対する要望を聞くようにしています。


・週1回園庭開放をし、地域住民や近隣の小規模保育のこころ保育園の園児と子どもたちが一緒に遊んでいます。


・園の行事や園庭開放、移動動物園などの情報をポスターや掲示などで地域に提供し、育児相談も実施しています。


・相模原市緑こども家庭相談課や保育課、療育センター、児童相談所など、地域の団体をリスト化し、事務室に掲示しています。


・毎年、行事の際に民生委員に招待状を出し、また、夏祭りに地域住民を招待しています。幼保小連携会議で情報交換をしています。


・夏は交通機関を使用して相模原市内の北の丘センタープールを利用し、また、相原高校の畑を借りて芋の苗を植え、芋ほりをして楽しんでいます。


・ボランティア受け入れマニュアルが整備され、受け入れに当たっては、事前にオリエンテーションを行い園の基本方針、子どもへの配慮などについて説明しています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

・職員の振り返りをもとに職員会議で話し合い、第三者評価結果などを基に、園としての課題を年度末までに抽出して、改善に取り組んでいます。


・設置法人の就業規則に倫理規程、服務規程を明記し、職員が不正・不適切な行為を行わないよう入社時研修で周知しています。


・設置法人のホームページに経営・運営状況などの情報を公開しています。


・園の重要な意思決定(例えば、生活発表会の2部制)については保護者に説明し、意見交換をしています。


・設置法人作成の研修計画に主任育成のコースがあり、人材育成が計画的に行われています。主任は出勤簿や残業簿を管理し、またクラスを見回り個々の職員の業務状況を把握しています。


・事業運営に関する重要な情報は設置法人本部が収集し、園長会議で伝達され、園長が園に持ち帰り全職員で内容を共有しています。


・平成27年〜31年の長期目標、中期目標を設定しています。設置法人は将来を見据えた保育施設の開設計画など、新たな運営やサービスプロセスについて常に検討しています。

6 職員の資質向上の促進

・実習生受け入れマニュアルがあります。11月に高校実習生1名を9日間受け入れ、事前に職員、子どもたち、保護者に説明しました。


・設置法人作成の「保育士人材育成ビジョン」に基づき、階層別研修を企画実施しています。職員は年度初めに成長目標、研修目標を設定して「個人別年間研修計画」を作成し、半年ごとに振り返り、園長と面談して目標に対する達成度を確認し、次期の計画に反映しています。


・非常勤職員は会議議事録、研修などの資料を回覧で読み、園の運営を理解し、自身の資質向上に役立てています。園長、主任が非常勤職員にたいして指導、助言し、日々の会話や、会議で常にコミュニケーションを図っています。


・職員は年2回自己査定の中で自己評価を行い、園としては毎年受審する福祉サービス第三者評価の評価基準に沿って自己評価を行っています。


・園長は可能な限り職員に権限を委譲し、緊急時、園長不在時には職員の判断に任せて処理し、事後園長に報告する体制になっています。


・園長は日常の保育現場や職員会議で様々な意見を聞き、園の運営に活かしています。園長は年2回の面談以外にも随時職員と個別に面談し、職員の意見、要望を聞いています。

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