かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスク向河原保育園(5回目受審)

対象事業所名 アスク向河原保育園(5回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 211 - 0012
中原区中丸子364-1 東豊ツカサビル2・3階
tel:044-431-3090
設立年月日 2012(平成24)年04月01日
公表年月 2017(平成29)年04月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の立地・特徴】
1、立地
 アスク向河原保育園は、JR南武線向河原駅より徒歩約8分、商店街と住宅街を抜けた南部沿線道路に面したところに位置し、1階はコンビニエンスストアで、2、3階が園舎です。屋上が園庭になっています。隣に、中丸子交番があります。近隣に中丸子神社や緑道があり季節の変化など自然に触れることのできる環境にあります。
2、特徴
平成24年4月1に開設して、定員は60名で1〜5歳児65名が在籍しています。子どもの発達に合わせ学ぶ楽しさや体を動かす楽しさを育むため、設置法人から派遣される専門講師による体操教室、リトミック、英語教室を行っています。


【特に優れていると思われる点】
1.毎日の昼礼で子どもたちの情報共有
 毎日午後2時から40分ほどの昼礼会議を行い、連絡事項の報告、配慮を要する子どもをはじめ子どもたちの様子を話し合い、職員は子どもたちの発達状況を共有し、それぞれの個性に応じた保育ができるようにしています。会議に参加しない職員へはクラスリーダーよりその内容を伝達し、「昼礼会議」に記録して、全職員への周知徹底を図っています。子どもの情報を全職員が共有することができ、子どもを大切にする保育が行われています。


2.保育環境の整備
 子どもが落ち着いて過ごすことができるよう、保育室内にコーナーを設置し、ベンチを置き、子どもの居場所作りをして、安心できる環境つくりを心がけています。職員は毎月、月間指導計画を作成時に、子どもの発達や興味に合わせ保育環境を見直し、玩具の入れ替え・補充を行ない、発達過程に沿って遊びが楽しめるよう配慮しています。子どもの要望に対し、玩具や資材を調達して活動を支援しています。利用者アンケートの「落ち着いて過ごせる雰囲気か」「一人ひとりの子どもは大切にされているか」の項目で回答者全員が「はい」と答えています。


3.保護者アンケートによる保護者意見の吸収と園運営への反映
 夏祭り、運動会、生活発表会など、保護者が参加する行事ごとに保護者アンケートを行い、行事に関する意見・感想のほか、園運営に関する意見欄も設けています。年度末には「1年間の振り返りアンケート」を行い、保護者の意見を吸収のため、運営理念や園目標の認知度、運営委員会の開催曜日・時間帯、印象に残った親子行事と親子行事の希望曜日、取り入れてほしいカリキュラム、今年度の感想・意見・要望について保護者の声を聞き、次年度の園運営に反映しています。例として今年度アンケート意見から今年度11月には芋ほりの親子レクを計画しました。


【特に改善や工夫などを期待したい点】
1.事業計画策定には組織的な取り組みを
 事業計画は園全体の計画として職員会議などで策定し、進捗状況を継続的に確認していく組織的な取り組みが望まれます。具体的な達成時期、回数などの数値目標を設定して実施状況の評価判定ができるように策定し、また、保護者に対しても、単年度の事業計画を説明し、理解を得ることが望まれます。


2.職員が研修結果を発表する機会を
 職員は研修終了レポートを設置法人と園に提出し、職員がいつでも閲覧できるようになっていますが、研修内容を発表する機会を設けていません。職員会議などで研修結果を発表する機会を設け、全職員が研修内容を共有し、保育の質の向上を図られることが望まれます。


3.保護者に苦情解決のしくみの周知を
 重要事項説明書の相談・苦情申し出先には苦情解決責任者名を明記するとともに、苦情解決責任者、苦情解決担当者名を玄関などに掲示して、保護者に苦情解決の仕組みを周知し、相談や苦情を申し出やすくすることが望まれます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・理念を「安全安心第一、想い出に残る保育、ニーズにあった保育サービスの提供」とし、基本方針「自ら伸びようとする力、後伸びする力を育てる保育」「五感で感じる保育の充実」を入園のしおりに記載し、子ども一人一人の年齢や発達に合わせ保育計画に基づき、きめ細やかな保育、子どもを尊重した保育を実施しています。


・「虐待対応マニュアル」を完備し、設置法人の階層別研修で職員は「虐待の発見と対応」について学んでいます。虐待を未然に防ぐために、登園時や着脱時に子どもにあざやケガがないかを観察し、保護者の様子も観察して、昼礼時に職員間で情報を共有しています。虐待が疑わしい場合は、園長に報告し、設置法人本部に相談した上、必要に応じ中原区保健福祉センターや川崎市中央児童相談所へ通報することになっています。


・保育園業務マニュアルには個人情報保護方針や法令順守、個人情報の取り扱いについて記載しています。職員は入社時研修でプライバシー保護やコンプライアンスについて学んでいます。設置法人は昨年度、全職員に対しコンプライアンス研修を実施しています。


・職員は一人一人の子どもの発達やその日の体調に応じて、子どもの気持ちや発言を受け入れるように配慮しています。子どもが落ち着いて過ごすことができるよう、保育室内にコーナーを設置したりベンチを置き、子どもの居場所作りをして、心地よく安心できる環境つくりを心がけています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

・保護者が参加する行事(親子遠足、夏祭り、運動会、生活発表会など)ごとに保護者アンケートを行い、年度末には「1年間の振り返りアンケート」を行い、運営理念や園目標の認知度、運営委員会の開催曜日・時間帯、印象に残った親子行事と親子行事の希望曜日、取り入れてほしいカリキュラム、今年度の感想・意見・要望について保護者の声を聞き、次年度の園運営に反映しています。保護者からの要望から11月には芋ほりの親子レクを計画しています。


・保護者との個人面談を年2回、クラス懇談会を年3回行い、保護者の意見・要望の把握に努めています。毎日の送迎時にはその日の子どもの様子や家庭での生活の様子を聞き、保護者とのコミュニケーションに努めています。


・玩具や絵本は、子どもが自由に取って遊んだり読んだりできるよう、玩具ケースや絵本棚に収納しています。職員は毎月、月案作成に玩具の入れ替え・補充を行ない、発達過程に沿って遊びが楽しめるよう、また、子どもが希望する玩具や素材を調達し、子どもの活動を支援しています。


・伝達事項は1歳児に対しては生活記録簿に、2歳児以上は伝達記録表に記録し、昼礼で情報を共有し、お迎え時には一人一人に保護者に一言でも声をかけるように努力しています。


・職員は、2歳児から子どもと一緒に食事をし、会話を楽しみながら、マナーも伝え、残食簿をつけ、子どもの好き嫌いを把握し、盛り付けを工夫して完食の喜びを味わえるようにしています。


・保健指導計画を立て、けがや病気の予防に取り組んでいます。食事前、外出から戻った時は、うがい・手洗いの指導を行い、流行っている病気を玄関に掲示し、「ほけんだより」を毎月発行し、季節ごとの対策や予防注射などのお知らせを行っています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

・保護者の問い合わせや見学の申し込みは随時受け付けています。園長が対応し、午前11時半、午後3時から30分を設定していますが、場合によっては見学者の希望に合わせています。土曜日にも対応しています。


・入園説明会で慣れ保育について説明し、2週間ほどの慣れ保育を行い、保護者の就労状況を考慮して徐々に時間を伸ばし園生活に慣れるように配慮しています。1歳児は月齢でグループを分け、担当を決め週ごとに主に関わる職員を決めて子どもが安心して過ごせるようにしています。子どもの様子は昼礼で、職員全員で共有して個別に対応できるようにしています。


・保育園が提供する保育サービスの基本事項や手順は保育園業務マニュアルに明示され、それに基づいて安全、安心の保育サービスの提供に努めています。業務内容や社会人としての役割などを職員は入社時に研修を受け、その後経験年数や能力に応じた階層別研修を受講しています。


・園の安全管理については遅番職員がチェックリストで毎日点検し、またクラスの保育環境については担任が点検しています。非常時には設置法人運営本部と連携して対応を行うシステムができています。毎月、火災・地震などを想定した避難訓練を実施し、職員は初期消火、通報、避難誘導などの役割を順番にこなし、非常時にもあわてず子どもの誘導ができるように備えています。

4 地域との交流・連携

・園の情報は園のパンフレットや設置法人のホームページのほか、中原区のホームページに掲載しています。夏祭りや運動会など行事のお誘いポスターは、園前に掲示したり、近隣のパン屋さんなどに掲示しています。


・昨年から地域向けに「絵本の貸出し」を始め、昨年度は近隣の園見学者3〜4人に絵本を貸し出しました。また、園見学者から育児相談を受け、オムツのはずし方や離乳食について相談を受けています。絵本の貸出し、育児相談の実施については、園前に掲示してPRに努めています。


・中原区認可保育園園長会、中原区幼保小連携事業・園長校長連絡会に園長が出席し、中原区幼保小年長児担当会議には年長児担任職員が参加し、下沼部小学校施設開放会議に園長が出席して地域の動向を把握しています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

・設置法人の理念・基本方針は園のパンフレットや保育課程、重要事項説明書、「園のしおり」、設置法人のホームページに記載しています。


・職員は理念・基本方針は入社時研修で学ぶほか、年度初めの職員会議で年間指導計画策定時に理念・基本方針の振り返りを行っています。


・2015年から5年間の長期目標を明確に掲げています。本年度の中期計画は、「地域交流の強化」のほか、「保育の質の強化」をあげ、ケース会議の充実、研修発表会の開催をあげています。


・事業計画の「保育の質の強化」については異年齢交流をあげ、年間を4期に分け、期ごとに実施状況を把握して評価・反省をし、その過程で計画を見直しています。


・園長は保育の現場に入り、職員の保育サービスの現状を観察して、指導・助言を行い、各クラスの保育日誌などの指導計画の評価反省欄を通し、計画の進捗状況を確認し分析しています。また。職員からの意見・相談に乗り、アドバイスを行っています。


・園長は「保育の質の強化」のため、保育環境の整備に力を入れ、子どもの発達や興味に合わせ、コーナーやロッカーの使い方、おもちゃの位置などの環境整備を行い、おもちゃの入れ替えや補充を指導しています。


・設置法人の園長会議で保育業界の現状と動向について把握し、中原区の認可保育園園長会議で地域の保育ニーズや情報の収集をしています。中原区が都心への交通の便や自然環境面の良さから子育て世帯が増加していることから、本年度の中期計画や事業計画に、地域交流の一環として園庭開放や貸出し図書の充実をあげています。

6 職員の資質向上の促進

・設置法人は保育士人材育成ビジョンにより人材育成、人事管理の方針を確立し、計画的に人員を採用して川崎市保育所職員配置基準に基づいた人員を配置しています。


・職員の経験や能力に合わせた育成方針に基づき、経験年数や習熟度に応じた階層別研修と希望者が参加する自由選択研修を用意して、職員研修を積極的に行っています。


・保育園業務マニュアル・就業規則に規定があり、遵守すべき法令・規範・倫理などを明文化し、職員は入社時に設置法人研修を受けて理解しています。


・設置法人作成の「保育士人材育成ビジョン」があり、職員の経験能力や習熟度に応じた役割を期待水準として示し、保育実践に必要な知識・技術、組織性(協調性、指導性、コンプライアンスなど)を階層別に明示しています。


・職員はそれぞれが人材育成ビジョンを基に職員年間目標を立て、個別研修計画に基づき研修を受けています。上期・下期ごとに振り返りを行い、園長、スーパーバイザーの助言を受けて次期研修計画に反映させています。


・職員は研修終了レポートを設置法人と園に提出し、職員がいつでも閲覧できるようになっています。


・園長、設置法人は、・園長は職員の有給休暇の消化、時間外労働などについて定期的にチェックし、園内職員の平準化のために職員の意向や就業状況を把握しています。

詳細評価(PDF600KB)へリンク