かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスク元住吉保育園(7回目受審)

対象事業所名 アスク元住吉保育園(7回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社 日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 211 - 0025
中原区木月3-8-19 サークルビル1F
tel:044-430-5613
設立年月日 2010(平成22)年04月01日
公表年月 2017(平成29)年04月 〜
使用評価項目 川崎市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の立地・特徴】
【立地】
  アスク元住吉保育園は東急東横線元住吉駅から徒歩7分ほどのところにあり、元住吉商店街の中心をなすブレーメン通り沿いにあり日中は買い物客でにぎわっています。商店街の周辺は住宅地に囲まれており、徒歩10分程度のところには公園が5か所あり、小学校・中学校も徒歩10分ほどのところにあります。

【特徴】
  アスク元住吉保育園は地上3階地下1階建の鉄筋コンクリート造りのマンションの中にあり、地上3階がオーナー住居、地下の一部はテナント店舗が使用しています。
0〜2歳児が1階を使用し、3〜5歳児が2階を使用しており玄関はそれぞれ別となっています。園庭はありませんが、晴れた日には毎日午前中は周辺の公園に行って楽しんでいます。
また、オーナーの要望により外部への張り紙や掲示は一切できず、地域への情報提供が難しい状況にあります。

【特に優れていると思われる点】

1、保育園の見学者に対し積極的に子育て相談を実施
保育園見学者の案内は常に1組ずつで丁寧に行っています。地域支援や子育て支援について園外への掲示ができないこともありますので、保育園見学者で子育ての悩みを抱えている保護者に対しては、園見学の場で積極的に子育て相談を実施しています。

2、苦情、意見、行事後のアンケート結果・保護者意見に対する迅速な対応
苦情、意見には迅速に対応し、プライバシーに配慮し、苦情内容、解決結果などを文書にまとめ、運営委員会などの場で保護者に配付・回答しています。
また、行事後のアンケートや保護者の意見についても整理し文書にまとめ、日常の情報連絡や運営委員会などの場で保護者に配付しており、保護者と保育園のコミュニケーションが充実しています。

3、子どもの意思や意見を尊重した保育の実施
常日頃から職員は子どもの意思や意見を聞くようにし、子どもが考えを表明できるよう配慮しています。観察場面でも、「何の歌を歌いたいか?」「何をして遊びたいか?」「どちらを選びたいか?」「どうすればよいか?」などを子どもに問いかけている場面が多くみられました。

【特に改善や工夫などを期待したい点】

1.第三者委員の保護者への周知と有効活用の推進
職員(含、園長)も保護者も第三者委員がいることは知っていますが面識がなく相談の実績もありません。第三者委員は地域のことをよく知った方が担当されていますので、常日頃からの情報交換により地域に開かれた保育園への展望も開けます。園行事などに第三者委員を招待するなどして、保護者が相談しやすい体制を作り、保育園は第三者委員から 地域情報・ボランテイア情報などを収集し運営に生かすことが期待されます。

2、地元自治会との関係の強化による育児相談などの施策の地域への展開
ビルオーナーの意向で外部に向けた保育園の掲示板を設置することができず、育児相談などの施策の地域への展開ができていません。
しかし、保育園は自治会に加入しており、夏祭りでは町内会の掲示板にポスターを掲示し地域の皆さんの参加を呼び掛けています。今後自治会との関係を強化して、夏祭りだけでなく育児相談などの保育園の施策を自治会の掲示板・回覧版を利用し周知することにより、保育園の施策を展開するとともに、地域に開かれた保育園になることが期待されます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・職員は日々の保育の中で、子ども一人一人に向き合い、話をゆっくり聞くようにしています。子どもが一斉活動に参加したくない気持ちや、不安な気持ち、やってみたい気持ちなどの意思を表明することを大切にしています。調査員による観察の場面でも、乳児クラスでも、職員が一人一人に意思を確認したり、希望を聞く場面が見られました。

・職員は、子どもや保護者のプライバシー保護について、設置法人の入社時研修や階層別研修で研修を受けています。設置法人のホームページに行事などで写真を載せる場合には、保護者に了解を得ています。子どもや保護者に関する情報を関係機関とやり取りする必要が生じた場合は、事前に保護者の了解を得るように配慮しています。

・「虐待防止マニュアル」があります。職員は登園時に親子の関わりなどを観察しています。着替え時、沐浴時に、子どもの様子や傷の有無などを注意深く観察しています。また保育中のケガにも留意しています。

 

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

・行事後アンケート、毎年受審する第三者評価の利用者家族アンケートなどにより、利用者の満足度を把握し、職員会議で検討し、運営に反映させています。

・「入園のご案内(重要事項説明書)」に保育内容に関する相談・苦情の窓口として設置法人の連絡先、中原区保健福祉センター児童家庭課、第三者委員の連絡先を記載しており、「入園のご案内」を保護者に配付しています。園内に(1階玄関、2階玄関)に園の苦情受付担当者、解決責任者、第三者委員を掲示しています。人権オンブズマン制度のポスターを園内に掲示しています。

・各家庭と連携をとり、トイレットトレーニングや食事、着替えなど生活習慣が身につくよう、支援しています。自分でできたときは達成感を味わえるような言葉かけをしています。着替えや、着替え袋、コップなどを1カ所に集め、靴の着脱は1歳児クラスから自分でするよう見守り、職員は必要なところを手伝っています。歯磨きも1歳児クラスから始めています。歯磨きの歌に合わせて歯を磨いたり、洗面台の前に足の目印を貼り、順番を守るような工夫をしたりしています。箸は3歳から使い始めています。年長児では、箒を使って、掃除もしています。雑巾絞りを秋以降に取り入れる予定です。

・昨年度は小学校(住吉・今井・井田小学校)の1年生と交流(校庭での遊び体験・学校見学・授業参観など)し、就学に向けた取り組みをしています。今年度も2月に実施の予定です。

3 サービスマネジメントシステムの確立

・設置法人作成の「保育園業務マニュアル」「感染症マニュアル」など多くのマニュアルが整備されており、サービスの基本事項や手順を明確にしています。

・行事後や運営委員会後に無記名のアンケートをとっています。直接意見の言いにくい保護者に対しては意見箱を設置しており、送迎時に声かけをし、苦情や要望の把握をするようにしています。苦情は「苦情・要望マニュアル」に従い、クレーム受理票に記録し、検討して、すみやかに回答するようにしています。苦情内容や園からの回答は、プライバシーに配慮し文書にまとめ、保護者に配付しています。

・「事故防止対応マニュアル」「災害対応マニュアル」「感染症・食中毒対応マニュアル」などのマニュアルが事務所に配備されており、全職員に周知されています。災害時における役割分担が決められており事務所に掲示されています。
また、担当を決めて安全チェック表で確認し、毎月昼礼で報告し、対策を講じています。

・社内研修で事故や感染症に関する様々な研修が実施されており職員は受講していますが、園内研修でも「心肺蘇生法の研修」「AEDの取扱い」「おう吐物の処理」などを実施し職員の啓もうを図っています。

4 地域との交流・連携

・中原区で開催される幼保小校長・園長連絡会や認可保育園園長会議に園長が参加し、また年長児担当職員が幼保小連絡会実務担当者会議などに参加し地域の情報を収集しています。

・外部への広報ができない状況の中で、行事に参加された方や園見学に来た保護者には必ず「育児などで困っていること」を確認し、相談に乗っています。また、開園以来、初めてボランテイアの受け入れを行い(1名)、職場体験も(昨年4名、今年度10名)受け入れています。受け入れの前には必ずプライバシーの尊重や守秘義務について説明し誓約書をもらっています。

・園長が中原区の幼保小校長・園長連絡会や認可保育園園長会議に参加し、年長児担当職員が幼保小連絡会実務担当者会議に参加しています。

・事務所には近隣の地域関係機関・団体の連絡先を一覧表にまとめ、状況に応じてすぐに連絡できるよう掲示しています。また、川崎市中央療育センター、中原区保健福祉センターとは連携を密にし情報交換をして良好な関係を維持しています。

5 運営上の透明性の確保と継続性


・園長および職員の役割や責任については「保育園業務マニュアル」に明文化されており、全職員に周知されています。また、園長は設置法人での園長会議の内容は職員会議・昼礼などで全職員に周知しています。

・園長は日々の保育の実施状況を把握し、さらに定期的に職員と面談し職員の意見を吸い上げ、必要に応じて助言・指導を行っています。

・設置法人のホームページや保育園の「重要事項説明書」「保育課程」には理念・基本方針が分かりやすく明記されており、また、保育園の1階・2階玄関に掲示されています。

・職員には入社前の説明会や研修で必ず資料配布され、理念や基本方針について説明を受けています。保護者に対しては、入園前に実施される入園説明会や4月の運営委員会で「重要事項説明書」を配付し、説明しています。「重要事項説明書」「園則」は各階の玄関にぶら下げて周知を徹底しています。

・経営状況は設置法人が検討し、検討結果は園長ミーテイングで周知され、園長はそれらの情報を自園の職員会議などで報告・周知し、話し合いをしながら自園での改善につなげています。
 
・第三者評価を毎年受審しており、受審結果は推進機構や川崎市のホームページに公表されています。

6 職員の資質向上の促進

・設置法人策定の「保育士人材育成ビジョン」に、職員に求める基本姿勢、役割水準が明記されています。

・職員は設置法人の自由選択研修や社外研修などから個人別に「年間研修計画」を上期・下期別に作成し、「年間研修計画」に基づき研修を受講しています。職員は研修計画を上期・下期ごとに振り返り、園長のアドバイスを受けて次期研修計画に反映しています。

・園長は日々の保育の様子や、職員との面談を通じ、職員の技術水準、知識、保育技術習熟度を把握しています。職員は年2回自己査定を行い、園長・スーパーバイザーの査定を受け人事考課が行われています。査定結果は、園長またはスーパーバイザーから職員にフィードバックしています。

・園長、主任が職員の出勤簿、残業簿、有給休暇取得日数、シフト編成表などから勤務状況を毎月、チェックしています。園長は、職員と年2回の面接を行っています。非常勤職員とも年2回面談の機会を設けて、意向や意見を聞いています。また常日頃から、職員に話しかけ、相談や話がしやすい雰囲気を作っています。

・実習生の受け入れには、「実習生受け入れガイドライン」が整備されています。受け入れ責任者は園長です。受け入れにあたっては、ガイドラインに基づき、学校と契約を取り交わしています。保育士の実習内容は、学校作成の実習プログラムをもとに、実習生と希望・目的などを確認し園長が調整しています。実習に入ったクラスの担任職員が指導し、実習後は、実習生、クラス担任職員、主任、園長で話し合いの場を設け、振り返りや助言を行っています。今年度は8月に12日間実習生を受け入れました。

 

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