かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

鶴見乳幼児福祉センター保育園(2回目受審)

対象事業所名 鶴見乳幼児福祉センター保育園(2回目受審)
経営主体(法人等) 社会福祉法人 鶴見乳幼児福祉センター
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 230 - 0063
鶴見区鶴見1-3-16
tel:045-581-5653
設立年月日 1957年02月10日
公表年月 2017(平成29)年03月 〜
使用評価項目 神奈川県社協版
評価機関名 公益社団法人 神奈川県社会福祉士会
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

保育園の概要:
 鶴見乳幼児福祉センター保育園は、京浜急行花月園前駅から徒歩3分の花月園競輪場跡地での再開発が進む地区に隣接した住宅地にある。鶴見区民生委員の「乳幼児の為の診療・相談と保育施設を」の運動で昭和30年に開設、昭和32年に保育所として認可され、その後、定員の拡大と園舎の全面改築を経て現在に至っている。保育が行われている2階建の建物では、保育園以外に子育て中の親子と地域の方々との繋がりを長年に渡り支え、子育てひろばなど子育て支援事業も実施されている。定員は131名で、調査実施時点での内訳は0歳児が9名、1歳児22名、2歳児23名、3歳児26名、4歳児27名、5歳児29名で、39名の保育士も含め56名の職員により運営されている。保育目標に「いっぱい遊ぼう 笑顔の毎日 〜Smile and Heart〜」を掲げ、子ども達の声が響きわたり笑顔があふれ、子どもが主役の保育園を目指している。


優れている点・独自に取り組んでいる点:
@戸外活動
敷地の境界に位置する樹齢600年のタブノキを「タブ爺さん」と、近隣の総持寺にあるエノキを「エノばあさん」と呼ぶなど自然を身近に感じる保育をしている。また、日常的な散歩や、鶴見川までを我が庭と思うなど戸外活動に力を入れている。園内では、子ども達は園庭を裸足ですごし、足の裏の刺激を考慮し、感覚、感触を大事にしている。

A地域子育て支援
民生委員の子育て充実を求める運動により開設した経緯もあり、「世代間交流」「小・中学生と遊ぼう」「子育て支援」の3つの事業を展開してきた歴史がある。特に、「おひさま文庫」を整備しての絵本貸し出しや育児相談など、地域の子育て家庭が保育園を利用できる取り組みや、地域に出向いての遊びの支援や講座の開講などを積極的に取り組むなかで、鶴見区や横浜市の制度を活用し内容の充実と工夫に努めている。

Bわらべ歌とリズム遊び、手作りの工夫
わらべ歌を大切に保育に用い、わらべ歌から派生する手遊びなど、情緒面での関わりに力を入れている。月2回わらべ歌の外部講師が来園し、保育士への指導のみならず直接保育にも携わっている。人形を持って歌うわらべ歌もあり、そこからままごと遊びに発展するなど日常の保育の中にわらべ歌が根付いている。また、ピアノによるリズム遊びや歌を大切にしており、以前リズム遊びの講師だった職員のもと、子ども一人ひとりがリズムに合わせ自信をもってしっかり歌う姿を大切にしている。おもちゃのみならず、整理棚や引き出し、小物入れ、当番の目印となるマスコットなど、保育士やボランティアの手作りによる品々が園内で活用されている。日常的に子ども達が目にしたり触れるものであり、手作りならではの温かみや工夫が、子どもの心を育むための一助となっている。


改善を要する点:
@マニュアルの整理
園の運営や保育に必要なマニュアル類は、一つひとつが工夫され整備されている。しかし、内容が重複している書類や、どの部分を見ればよいのか分かりづらい書面が散見される。マニュアルや手引書については、誰が見ても分かるよう、体系づけて整理・統合する、また章立てを統一するなどの工夫が期待される。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重 @保育士としての姿、子どもや保護者への接し方、言葉使いなど新人研修を行い、職員会議の議題に挙げ周知している。現場の中で不適切な対応が見られた場合は、翌日のミーティングですぐ話し合いを行っている。また、虐待防止に関しては、地区内の民生委員、保育園、小学校、中学校、横浜市の地域ケアプラザ、地区社協などと連携し、地域での情報交換が行われている。外国籍の保護者とは、必要に応じて通訳ボランティアを同席して話をするなど工夫しコミュニケーションと連携を図っている。また、お知らせは個別に絵や写真付きで掲示するなど工夫している。
A個人情報は、「個人情報保護マニュアル」を定め、鍵の掛かる場所に保管し管理している。個人情報に関する通知は、保護者個々に個別の封筒など利用し、またホームページも保護者だけが閲覧できるページをパスワードで保護し配慮している。
B実習生やボランティア、見学者の受け入れにあたっては、「実習生受け入れマニュアル」及び「園見学者対応マニュアル」を定め、オリエンテーションなどでプライバシー保護に関しての話を行い周知している。
2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供 @家庭との連絡や情報交換について、入園時に配布している「保育園のご案内」に明記している。2歳児までの乳児については、毎日の様子を「連絡ノート」で伝え、幼児は、毎日の様子を記載した「クラスファイル」に加え必要に応じて「連絡ノート」で保護者と連携を図っている。
A各クラスの懇談会や個人面談で出された意見については、対応内容など個別の経過記録に内容を記載している。
B保護者からの意見や要望に対しては、「意見・相談・苦情記録」を作成し、それに沿って適切な対応に努めている。
3 サービスマネジメントシステムの確立 @苦情については、各クラスに掲示されている「苦情解決担当者、苦情解決責任者、苦情解決第三者委員の記載のある掲示物」に明記している。受け付けた意見や苦情は「意見・相談・苦情記録」に記入している。
A「保健計画」に沿って保育日誌に毎日の温度湿度を記録し、快適な室内環境を整えている。薬品や備品、日用品については、「危険物管理マニュアル」などに沿って、「危険物管理票」で在庫を確認し管理している。玩具、タオル、砂場の消毒や除菌、遊具の点検は、「確認箇所・内容一覧」などで定期的に管理している。
B各クラスの保育日誌に子どもの様子や対応した結果を記載し、体調不良への対応や与薬の管理などを行っている。「感染症発症状況」をホワイトボードに記載し、保護者に提示し情報を提供している。また、各クラスの「クラスファイル」で感染症発症状況を伝えている。感染症の発症が把握できた場合は鶴見区へ報告している。
C緊急時の連絡指示・避難等について「避難訓練計画表」に沿い、避難訓練を行っている。大規模避難訓練では、花月園競輪場跡地の再開発工事現場との合同訓練などを通じて地域と連携している。また、定期的に不審者侵入対策訓練を行っている。
4 地域との交流・連携 @鶴見区の事業である「マイ保育園」に区内私立保育園として登録し、地域の子育てをしている保護者が孤立しないように、育児相談など実施している。
A保育園で実施している育児支援を「おひさま」と名付け、「世代間交流」「小・中学生と遊ぼう」「子育て支援」の3つの事業を展開してきた歴史がある。「おひさま文庫」として絵本の貸し出し、地域での講座開催などを行っている。また、鶴見区幼保小教育研究会に参加し、地域の幼稚園、保育園、小学校と合同での研修や事例報告などを行い、日常的に連携できる関係を築いている。
B今年から、子育て中の親を応援する目的の横浜市の事業である「子育て広場事業」に取り組んでいる。園としては、以前から同様の支援事業に取り組んでおり、市の事業発足に合わせ今年応募し事業として取り組み始めた。事業のセンター園として、他の市立保育園と一緒に地域に向けたお便り作成、子育て支援拠点に出向いて共同で育児講座開催など行なっている。
5 運営上の透明性の確保と継続性 @職員全員がチェックシートで自己評価を行い、課題の多い項目について職員会議で話し合いを行なっている。チェックシートは3年間同じ書式のものを使用し、個人毎や総評を比較できるようにしている。また、評価内容をホームページで公表している。
Aホームページに、地域へ向けた行事等を掲載し紹介している。また、「園だより」を毎月地域の回覧板に入れて、園の様子を伝えている。
B保育参観を開催し、その様子を「園だより」に掲載している。併せてホームページにも掲載し伝えている。
6 職員の資質向上の促進 @「保育方針・保育目標」について、各クラスに掲載するとともに、新人研修で時間をかけ周知を図っている。
A採用後の新人研修は、年3回行っている。内部研修は、事前に計画を立て行い、外部研修は適任の職員が受講できるよう調整している。
B「実習生受け入れマニュアル」に沿って、実習生を概ね年間10名程度受入れている。その他に、看護学生の実習受入れも行っている。

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