かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

グローバルキッズ戸塚園(2回目受審)

対象事業所名 グローバルキッズ戸塚園(2回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社グローバルキッズ
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 244 - 0003
戸塚区戸塚町6003-3 レックヒルズ2、3F
tel:045-862-1001
設立年月日 2006(平成18)年04月01日
公表年月 2017(平成29)年03月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 株式会社フィールズ
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

[施設の概要]
 グローバルキッズ戸塚園は、2006年に開設した認可保育所で、JR、横浜市営地下鉄「戸塚駅」から徒歩3分程の駅に近いビルの2階と3階にあります。産休明けから就学前の子どもを受け入れ、長時間保育、延長保育、及び障がい児保育も行い、定員は60名で現在74名が利用しています。
 園の運営法人は「子ども達の未来のために」という企業理念のもと東京都や横浜市に保育所を多数運営している株式会社グローバルキッズです。職員は保育士の他に看護師、栄養士など23名で保育を行っています。
 企業理念に「子ども達の未来のために」を掲げ、「豊に生きる力を育てる」を保育理念としています。保育目標「元気でたくましい子ども、自分で考える子ども、思いやりのある子ども、明るくのびのびとした子ども」や3つの保育方針のもとに「チーム保育」を実践しています。


≪優れている点≫

1.担当制保育の実施で一人一人を大切にした保育をしています
 園は設立当初から乳児クラスは担当制保育を実施しています。今年度は担当制保育を実施してから5年目を迎えています。海外研修に力を入れ、担当制保育の本場ハンガリーの研修に毎年、職員が参加しています。担当制保育部会と言う研修会にも参加し、また巡回指導も受けて日々担当制保育のスキルアップに努めています。
 一人一人を十分に受け入れ、安心して過ごす中で、子どもとの信頼を築いています。落ち着き、寛げる環境設定の中で、本の読み聞かせや手遊び、ままごと、お絵かきなど各自が好きな遊びをしています。保育士のやさしい見守りの中で、好きな遊びを十分に楽しみすくすく育っています。どのクラスの保育士も、子ども一人一人の個性を大切にし、頑張りを見つけて褒めることを大切にしています。園児定員60名という家庭的な環境の中で、子どもたちを中心とした保育が実践されています。


2. 保護者の負担軽減に配慮し、家庭との連携を大切にしています
 園では、家庭との連携を大切にし、保護者が安心して子どもを預けることができるようにすることを第一に考えています。入園希望の見学者には園長が丁寧に園の保育の様子、保育理念、保育目標などを説明して納得して入園してもらえるように努めています。さらに入園時には、保育の方針を説明し、保護者との連携を大切にしている事を伝えています。
 年2回の保護者会は、時間帯に配慮し、ほぼ全員の保護者が参加しています。また年2回期間を設定し一日保育士体験として保護者の保育参加を実施しています。その際は園の給食も体験してもらいます。
 開園時間は7時30分から20時30分とし急にお迎えの時間が遅くなる場合や、夕食、補食の用意も、出来る限り対応しており、保護者の就労等を応援する姿勢を随所に見ることができます。各保育室の掲示物は子どもたちにも保護者にもわかり易い表現を心がけています。連絡帳への丁寧な記載や、ホワイトボードの活用、写真掲示、スライドショーで子どもたちの日々の保育の様子を知らせ、掲示物や作品展示で何を学んでいるかも知らせています。保護者が意見を述べる場として運営委員会があり、出席の保護者代表は事前に保護者の意見をまとめて発言しています。疑問や質問に、園は速やかに回答しています。園長はじめ職員は、保護者の負担軽減に十分な配慮をすると共にコミュニケーションを大切にしており、話しやすい雰囲気は保護者の安心につながっています。


3.子どもたちは豊富な体験から感性を磨いています
 園の周辺には大小の公園があり、子どもたちは年齢に応じて散歩に出かけ、四季折々の花や蝉の鳴き声に季節を感じ、アリやダンゴムシ、カタツムリなどの生き物を見つけて楽しんでいます。小さい子どもたちは、五感を使って色々な物を見て触って感じることを大切にしています。大きい子どもたちは、戸外遊びや散歩を通して健康増進を図ると共に、興味や関心を満たすことができるように保育士が援助しています。散歩から帰った子どもたちは、持ち帰った木の実や落ち葉を使っての制作活動にも熱心に取り組んでいます。
 園外保育では地下鉄に乗ってチューリップ鑑賞、水族館見学、江ノ電に乗って由比ガ浜海岸で遊んだり、親子遠足で動物園に出かけたり 、様々な体験をする機会を提供しています。また、習字や、わらべ歌、リトミック、ダンスを園の特徴としています。特にダンスを楽しみにする子どもも多く、訪問調査時には、講師の指導の下リズムに合わせていきいきと体を動かしていました。クリスマス集会では、劇や合奏、ダンスなど練習の成果を発表して多くの拍手を貰う体験から、子どもたちが自信を持って行動できるようになっています。保育士が子どもの上達を褒めることで子どもの意欲につなげ、挑戦する心を育て、感性を豊かに育んでいます。


≪課題や改善することが期待される事項≫

1.園の専門性を活かし地域に貢献することの検討が望まれます
 園の創設時から、運営を開かれたものにするため、また職員の保育技術の向上のため、海外研修や法人のアドバイザーの活用を図り保育を行っています。地域のイベントにも参加して、地域の子育てニーズの把握もに取り組んでいます。
しかし、施設の状況から、園の行事に地域の住民を招待したり、園庭開放や育児講座の開講ができない状況です。園は地域にとっても貴重な社会資源です。今後も定期的に相談日を決めて相談に応じるなど、園の持つ専門性を地域支援に役立てる検討が望まれます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

企業理念を「子ども達の未来のために」保育理念を「豊かに生きる力を育てる」保育目標を「思いやりのある子ども、自分で考える子ども、元気でたくましい子ども、明るくのびのびとした子ども」としています。


保育方針では「子どもを中心に据え、家族や地域との信頼関係を築き、環境を通して、人や物との関わりを大切にする。子どもの安心と安全を基本として、自ら伸びる力を大切にし、成長と個性に応じた多様性のある保育をする。子どもの目線で、豊かな愛情をもって、一人一人の気持ちをしっかり受け止め、その主体的な活動を育む。」と定めこれをクレド(行動指針)にまとめ全職員が共有理解をした上で保育課程を作成し実践にあたっています。また、園内掲示をすることで保護者や見学者などにも理解するような工夫をしています。


保護者には重要事項説明書(入園のしおり)に記載し詳しく説明をしています。クラスごとの年間指導計画に基づき月案、週案、デイリープログラムを作成しています。子どもの意見や表情仕草から計画の見直し変更をすることもあります。保護者などには「えんだより、クラスだより、給食だより、ほけんだより」で知らせています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

散歩は日常的に行われ、電車を見に行ったり広い公園で様々な活動をしています。地域の方とは元気に挨拶をしています。散歩に限らず園庭での遊びは毎日のように行われ自由に遊具などが使えるように配慮されています。

    
絵本やおもちゃは子どもが取り出しやすい位置に収納しています。自由遊びの時間には3〜5歳児では発達に応じて用意されたおもちゃを、子どもが保育士に声をかけて自由に取り出しています。子ども自身が片付けやすいように収納には工夫があります。


子どもの人数や状況に応じて、臨機応変に遊べるように、おもちゃなどを配置して工夫しています。見立て遊びやごっこ遊びが人気で、子どもの自由な発想でお店屋さんごっこをしたり人気のアニメの登場人物になりきったり、好きな曲でダンスをするなど楽しく遊んでいます。


年齢に応じてルールを学びながらの集団活動を取り入れ、子どもたちの様子や要望を汲み取りながら活動を発展させたり、自由遊びに切り替えたりしています。2歳児くらいから、いす取りゲームなどルールのある遊びを取り入れています。保育士は子ども一人一人の様子を見ながら、子どもが興味や好奇心を持って楽しく活動できるように支援しています。


園は小規模園のため、子どもたちは異年齢でもお互いのことを知っているアットホームな環境です。4歳児と5歳児が一緒に散歩に行くこともあります。日頃から異年齢での活動も多く、日常的に大きな子どもが小さな子どもを思いやり、小さな子どもは大きな子どもをお手本にして成長できるような配慮がされています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

0歳児から2歳児は個別指導計画を作成し、週案、日案を用いクラスで月末評価反省をし、月案会議で見直しています。3歳児から5歳児も配慮の必要な子どもの場合は毎日の日誌に個別記録を記入しています。子ども一人一人の発達の過程に応じた対応をするために、個人別に児童票、個人面談記録、健康管理記録などを作成しています。また伝達ノートで情報の共有を図っています。


個別の目標は子どもの発達に合わせて随時見直しを行っています。特に個人差のある離乳食やトイレトレーニングなどについては連絡帳などを通して保護者と密に連携をとり相談しながら進めています。


保育内容に関する相談・苦情解決体制に関しては、「(入園のしおり」重要事項説明書」に受付担当窓口、解決担当、第三者委員と連絡先が記載してあります。園長は入所時個人面談で保護者に詳しく説明し、ご意見や要望を聴いています。ご意見ボックスを設置し、各行事の後にはアンケートで保護者の要望・意向の把握に努めています。運営委員会からも意向要望を把握するようにしています。苦情受付ヒヤリハット事故記録やご意見ご要望対応ファイルにまとめ、要望や苦情を受けて迅速に対応する体制が整っています。

4 地域との交流・連携

地域のニーズに応じて多くの園児を受け入れて、横浜市の待機児童ゼロに協力しています。社会福祉協議会、行政、戸塚区内の他の保育園やこども家庭支援センター、児童相談所、小・中・高学校、専門学校、大学校およびケースネットワーク会議などの関係機関・団体との連携をしています。


戸塚区内の交流保育は盛んに行っていますが、施設の大きさなどの問題により、一時保育や園庭開放ができない状況にあります。出前講座の参加や、保育相談も実施に至っておらず、見学者受け入れ時の相談に留まっています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

横浜市のホームページで将来の利用者が関心のある事項についてわかりやすい情報を提供しています。また、保育園のパンフレットや広報誌、ホームページで地域や関係機関に随時情報を提供しています。園長が窓口になり見学相談は何時でも受け入れています。


福祉サービス第三者評価機関の評価結果を市のホームページで公表し透明性の高い組織とし、さらなるサービスの質の向上を目指しています。

6 職員の資質向上の促進

所内研修の他に、本部からの階層別研修、横浜市の保育人材課実施研修や海外研修などの研修を盛んに参加し、職員の能力向上を図っています。


目標管理制度を採用しており、全職員が目標達成シート作成や人事考課の自己評価を行い 園長との個人面談やアドバイス、スーパーバイズなどを受けて能力の向上を目指しています。

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